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中之島駅

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中之島駅(大阪国際会議場)
地上部出入口(1出口)
(2008年10月19日)
なかのしま
Nakanoshima
大阪国際会議場 Osaka International Convention Center
(0.9km) 渡辺橋
所在地 大阪市北区中之島五丁目
北緯34度41分27.29秒 東経135度29分12.7秒 / 北緯34.6909139度 東経135.486861度 / 34.6909139; 135.486861 (中之島駅(大阪国際会議場))
所属事業者 京阪電気鉄道
中之島高速鉄道
所属路線 中之島線
電報略号 之(駅名略称方式)
駅構造 地下駅
ホーム 1面3線
乗降人員
-統計年度-
9,035人/日
-2009年11月10日-
開業年月日 2008年平成20年)10月19日
乗換 阪神本線 **福島駅
JR東西線 **新福島駅
* 正式な乗換駅ではないが、駅出口において互いに乗換が案内されている
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中之島駅
配線図

渡辺橋駅

STRg STRf
KRWgl+l KRWgr+r
STR ÜWgol ÜWc3
KRWlf ÜWo+r
STR STR+BSl STR
STR
STR
STR STR+BSl STR
STR ENDEe+BSl STR
STR+BSl leer+BS STR+BSr
leer+BS
STR+BSl leer+BS STR+BSr
ENDEe+BSl leer+BS ENDEe+BSr

中之島駅(なかのしまえき)は、大阪府大阪市北区中之島五丁目にある、京阪電気鉄道(京阪)中之島線である。大阪国際会議場副駅名を持つ。

当駅は中之島線の起点であり、京阪では最も西に位置する駅である。

駅構造

地下1階にコンコース、地下2階島式ホーム1面3線を有する地下駅。北側の1番のりば側を切り欠いて3番のりばがある階段状のホームである。これは京阪本線淀屋橋駅と似た構造だが、同駅の1面4線と異なり、当駅が3線なのは、駅手前で線形がカーブしている関係で、安全上十分なホーム幅が確保できないためである。そのため、3番のりばの2番のりば側には壁が設けられている[1]

ホームの終端部には、中之島線で最後のトンネル貫通区間であるなにわ橋駅大江橋駅間で実際に使用したシールドマシンのカッター部分の一部がモニュメントとして保存されている。また、3番線ホームの終端部の裏には「坂陽日々新(はんようにちにちあらたなり)」の石碑が飾られている[2]

ホーム側壁の素材は、日本の地下駅で初めて不燃木材を利用している。また、地下1階コンコース大阪国際会議場寄りも不燃木材を利用した壁面・天井となっており、同線全体の象徴である「木」をイメージさせるデザインとなっている[2]

改札口付近の壁面はガラスで構成されているが、これは中之島線全体の象徴である「水」をイメージしたデザインである。また、改札外のコンコースには、同線の着工から開業までの歩みを掲載した銘板「中之島線竣功之記」が設置されている[2]

のりば

1・2 中之島線 京橋枚方市三条出町柳方面
3 中之島線 予備ホーム

特記事項

  • のりばの運用と発着種別
    • 定期ダイヤにおいては、1番線はラッシュ時のみ使用しており、日中時間帯は全ての列車が2番線に発着している。なお、3番線は2011年5月のダイヤ改正以降、平日の通勤快急「おりひめ」の到着[3]以外には使用されていないが、同ダイヤ改正以前はラッシュ時に数本の列車が発着していたほか、未使用時間帯は閉鎖されていた。
    • 発着する列車の種別は、定期ダイヤにおいて特急や急行は原則として当駅に入線しないが、行楽シーズンや京都競馬場での重賞レース開催日に運転される臨時列車として特急が発着することがあり、主に3番線に発着する。また、正月三が日には昼間時間帯に急行が毎時2本乗り入れる。京阪中之島線#運行形態も参照。
    • 快速急行の折り返しのさい、乗降を分離するドア扱い(淀屋橋駅出町柳駅と同様の手順)がなされている。※詳細は、淀屋橋駅#特徴的な乗客向け案内を参照。
  • 発車メロディ
    • 京阪線[4]主要駅での取り組みとして、当駅にも向谷実作曲の発車メロディを導入している[5]
    • 臨時特急発車時には通常使用しない専用メロディを使用する[6]。中之島始発の臨時特急が運転された日には専用のメロディが使用された[7]

駅設備

列車運行管理システム「ADEC」(自立分散式運行管理システム)の19駅ある各信号取り扱い駅の一つとなっている。駅制御装置が設置され、これにより信号機やポイントなど運転業務に関わる制御のほか、案内放送や行先表示など旅客案内設備を包括し自動化されている[8]

地下1階には中之島変電所が設置されており、関西電力より受電した交流22kvを4000KWの直流変成器2基で直流1500Vに変換して電車線に送電するほか、6000KVA付帯変圧器2基で交流6600Vに降圧して駅施設や信号設備の電源としても使用されている。また、停電対策として変電所内に出力1200KVAのガスタービン発電機が設置されている[9]。さらに、環境対策(省エネルギー)として堂島川から汲み上げた水を熱交換し空調に使用しており、熱交換後の水は川に戻されている[2]

駅周辺

中之島駅入口。背後はリーガロイヤルホテルと大阪府立国際会議場(2008年10月19日)。

当駅付近に所在する鉄道駅

下記の各駅への乗り換えは、ほたるまち側の改札を出て堂島川に架かる玉江橋を渡り、なにわ筋の地上を歩くこととなる。多少の距離があるが、京阪側ではこれらの駅と中之島駅との位置関係および乗換について更なる広報を行うとしている[2]。但し、海老江駅以西と野江駅以東を行き来する場合は、京橋駅で乗り換える方が運賃が安くなる場合が多い。

主な施設

北区 中之島四丁目

北区 中之島五丁目(中之島駅直近)

北区 中之島六丁目

北区 大淀南二丁目

北区 大淀南三丁目

福島区 福島一丁目

福島区 福島二丁目

福島区 福島三丁目

  • 大阪上福島郵便局

福島区 福島四丁目・玉川一丁目

福島区 福島五丁目

福島区 野田一丁目・野田二丁目

西区 江戸堀

西区 土佐堀

地理・名所旧跡

路線バス

大阪市営バス

北港観光バス

  • リーガロイヤルホテル前停留所、国際会議場前停留所
    • 中之島ループバス「ふらら」 渡辺橋→淀屋橋→市立科学館・国際美術館前 ※循環

歴史

建設当初の仮称は「玉江橋駅」だったが、2006年11月に現駅名が発表された[11]

当駅は将来、計画中のなにわ筋線との乗り換え駅になる予定であるほか、中之島線は西九条を経て新桜島へ延伸する計画もあるが、いずれも着工および開通などの時期については未定となっている[2]

隣の駅

京阪電気鉄道
中之島線(種別を問わず京橋まで各駅に停車)
中之島駅(大阪国際会議場) - 渡辺橋駅
  • 定期ダイヤでは快速急行・準急・区間急行・普通が両方向、通勤快急・通勤準急が下りのみ乗り入れるが、臨時列車運転時などはこの限りではない。

参考文献

脚注

  1. ^ 今秋開通 京阪中之島線の建設現場を歩く[リンク切れ] - asahi.com (朝日新聞、2008年7月18日付)
  2. ^ a b c d e f 鉄道ピクトリアル P.100 - 107 「中之島線の展開と経過」
  3. ^ 8:46着、折り返しは回送。
  4. ^ ここでは広義(京阪本線、鴨東線、宇治線、交野線および中之島線)を指す。
  5. ^ 京阪線18駅で発車メロディーを流しています。(京阪電鉄ファンコーナー) - 京阪電気鉄道(2011年12月20日閲覧)
  6. ^ 京阪電車 発車メロディ COLLECTIONにも収録。
  7. ^ 京阪 中之島駅「MIYABI」 8010F - YouTube ※発車メロディーと駅構内放送が録音されている
  8. ^ 鉄道ピクトリアル P.76 - 78 「列車運行管理システム」
  9. ^ 鉄道ピクトリアル P.70 - 71 「電力設備の概要」
  10. ^ a b c 京阪電気鉄道発行のパンフレット(2008年7月2日付)による。
  11. ^ a b 中之島に乗り入れる鉄道新線の路線名・駅名を決定しました(報道発表資料) - 京阪電気鉄道(2006年11月13日付、2011年12月20日閲覧)
  12. ^ 京阪中之島線沿線に約640台分の駐輪場 - 不法駐輪減少目指す - 梅田経済新聞(2009年3月2日付、2011年12月20日閲覧)

関連項目

外部リンク