ピュア (テレビドラマ)
ピュア | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
脚本 |
龍居由佳里 橋部敦子 |
演出 |
中江功 田島大輔 澤田鎌作 |
出演者 |
和久井映見 堤真一 高橋克典 高岡早紀 篠原涼子 風吹ジュン |
音楽 | 溝口肇 |
エンディング | Mr.Children「名もなき詩」 |
製作 | |
プロデューサー | 栗原美和子 |
制作 | フジテレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1996年1月8日 - 3月18日 |
放送時間 | 月曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
特記事項: 最終話は30分拡大(21:00 - 22:24)。 |
『ピュア』(Pure)は、1996年1月8日から3月18日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は和久井映見。全話11話で平均視聴率は23.5%、最高視聴率は25.9%[1]。知的障害を持つ女性障害者という難役を和久井映見が演じた。
概要
知的障害をもつ主人公・優香の成長と、優香と記者・徹の心のふれあいを描いたヒューマンドラマ。
主題歌として起用されたMr.Childrenの「名もなき詩」は当時のオリコンチャートにおいて歴代最高初動売上(約120.8万枚[2][3])を記録し、累計で約230万枚を売り上げる大ヒット曲となった[4]。
1996年6月21日にVHS化され、2010年3月3日にDVD-BOXが発売された。
同じ知的障害を扱ったドラマで、本作品と同クール・同じ月曜日の22:00から日本テレビで『オンリー・ユー〜愛されて〜』が放送されていた。
障害者の生と性の研究会『知的障害者の恋愛と性に光を』(かもがわ出版、1996年刊行。ISBN 4876992614)の15ページ以下に、障害者の恋愛と性を考える立場からこの番組への言及がある。
あらすじ
軽度の知的障害(サヴァン症候群)をもつ主人公・折原優香(演:和久井映見)。だがオブジェ作りに関しては天性の才能を持っており、白い羽をモチーフとした芸術作品を制作している。従兄弟の涼(演:高橋克典)が優香の作品を応募し受賞すると、優香は一躍時の人になる。しかし母の孝子(演:風吹ジュン)は優香の知的障害を理由に興味本位で報道されることを恐れる。涼も普段から健常者と同じように優香を社会に出すべきだと言ってはいたが、いざマスコミが押しかけると優香をかばってしまう。
一方で記者の沢渡徹(演:堤真一)は、マスコミという立場から興味本位の報道に巻き込まれ、孝子や涼から誤解を受け敵視されるが、優香は「徹さんは本当のことを教えてくれる」と、優香をひとりの人間として接する徹に恋をするようになる[5]。
キャスト
- 折原 優香(おりはら ゆうか)
- 演 - 和久井映見
- 軽度の知的障害の女性。芸術の才能は秀でており、オブジェ作りをしている。素直で明るい性格。
- 徹に出会い、普通に接してくれる彼に惹かれ、次第に自立心が芽生え始める。
- 沢渡 徹(さわたり とおる)
- 演 - 堤真一
- 東和出版社・写真誌「ムーブ」の記者。
- 元は大新聞の社会部の優秀な記者だったが出る杭は打たれ左遷された今は、スキャンダルを追いかけている。
- クールな性格。優香と出会い接していく中で、幼少時代に大きな傷を負い孤独に生きてきた徹の凍りついた心は徐々に溶けていく。
- 神崎 涼(かんざき りょう)
- 演 - 高橋克典
- 優香の従兄弟。洋食店「ウッド」のコック。
- 優香を社会に出すべきという考えを持っており、彼女の芸術作品をコンクールに応募する。優香を大切に思っている。
- 寺尾 マチ子(てらお まちこ)
- 演 - 高岡早紀
- 洋食店「ウッド」で働いている。涼は気づいていないが、涼に想いを寄せている。
- 藤木 麻子(ふじき あさこ)
- 演 - 篠原涼子
- 新聞記者希望の東和出版社の実習生。徹と体の関係を持ちながらも冷たい態度をとられているが、徹に想いを寄せている。
- 折原 孝子(おりはら たかこ)
- 演 - 風吹ジュン
- 優香の母。美容院で働いている。優香が幼いころに芸術家だった夫を亡くし、その後は優香をひとりで大切に育ててきた。
- 大矢 邦夫(おおや くにお)
- 演 - 深水三章
- 東和出版社・写真誌「ムーブ」の編集長。
- 遠山 泰三(とおやま たいぞう)
- 演 - 勝部演之
- 代議士。後援会長。
- 遠山 竜太(とおやま りゅうた)
- 演 - 崎元大海
- 遠山代議士の息子。小学生。優香の友達。
- 遠山 耕太(とおやま こうた)
- 演 - 鳥羽潤
- 竜太の兄。
- 黒岩 義之(くろいわ よしゆき)
- 演 - 三浦浩一
- 徹の大新聞の社会部時代の同僚。
- 小宮 幸代
- 演 - 早乙女愛
- 「新時代芸術展」事務局。東和出版社「折原優香ブームアップ委員会」のアドバイザー。
- 柳原 正
- 演 - 村松克己
- 恵仁堂医大附属病院の医師。優香の担当医。
- 遠藤
- 演 -相島一之
- ライバル誌の記者。
- マスター
- 演 - 高橋克実
- 洋食店「ウッド」のマスター。
- 柴田 秋子
- 演 - 高林由紀子
- 松下
- 演 - 温水洋一
- 瀬川
- 演 - 片岡五郎
その他
スタッフ
- 脚本 - 龍居由佳里、橋部敦子
- 構成協力 - 橋部敦子
- 音楽 - 溝口肇
- 主題歌 - Mr.Children「名もなき詩」(トイズファクトリー)
- 最終話はMr.Childrenの初期の曲である「抱きしめたい」が挿入歌として使用された。
- 選曲 - 志田博英
- 広報 - 小出和人
- 制作主任 - 谷正光、北田宏和、高田一史、菅村実雪
- 制作デスク - 天野奈保
- 助監督 - 中野達夫
- 演出補 - 澤田鎌作、羽鳥健一、西浦匡規
- プロデュース補 - 関根雅史、鈴木文太郎
- 演出 - 中江功、田島大輔、澤田鎌作
- プロデュース - 栗原美和子
- 制作著作 - フジテレビ
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1996年1月8日 | 馬鹿なんかじゃない! | 中江功 | 22.3% | ||
第2話 | 1996年1月15日 | 二人をつないだ魔法のベル | 19.9% | |||
第3話 | 1996年1月22日 | 秘密のデートに仕組まれた罠 | 22.5% | |||
第4話 | 1996年1月29日 | 初めての決断どうしても会いたい | 田島大輔 | 22.9% | ||
第5話 | 1996年2月5日 | 厳しい現実愛するって難しい | 25.9% | |||
第6話 | 1996年2月12日 | 究極の告白これが私の愛し方 | 中江功 | 22.9% | ||
第7話 | 1996年2月19日 | つのる想い抱きしめられて | 澤田鎌作 | 24.4% | ||
第8話 | 1996年2月26日 | すれちがい引き裂かれてゆく愛 | 田島大輔 | 24.5% | ||
第9話 | 1996年3月4日 | 涙の告白折れた翼の悲しい理由 | 23.5% | |||
第10話 | 1996年3月11日 | 最後の指きり悲しい別れの予感 | 中江功 | 23.6% | ||
最終話 | 1996年3月18日 | 永遠の約束 | 25.0% | |||
平均視聴率 23.5%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
受賞
- 第8回ザテレビジョンドラマアカデミー賞
- 主演女優賞(和久井映見)
関連商品
- DVD
-
- ピュア DVD-BOX(2010年3月3日発売、ポニーキャニオン)
- VHS
-
- ピュア VHS 全4巻(1996年6月21日発売、ポニーキャニオン)
- 書籍
-
- ピュア 折原優香作品集(1996年6月21日発売、角川書店)ISBN 978-4048527033
脚注
- ^ “ピュア”. ピュア || ファミリー劇場. 2022年3月23日閲覧。
- ^ “AKB48新曲、“シングル史上最高”の初週売上133.4万枚”. ORICON NEWS. 2022年3月23日閲覧。
- ^ “14作のミリオンセラーを記録しているMr.Childrenを探求「臼井孝のヒット曲探検隊 ~ アーティスト別 ベストヒット20」”. エンタメOVO(オーヴォ). 2022年3月23日閲覧。
- ^ “今からレンタルビデオ屋の思い出を書くが「あの頃は良かった」とは死んでも言わない | cinemas PLUS”. cinema.ne.jp. 2022年3月23日閲覧。
- ^ “ピュア(ドラマ) | WEBザテレビジョン(0000008891)”. WEBザテレビジョン. 2022年3月23日閲覧。
外部リンク
フジテレビ 月曜9時枠の連続ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
まだ恋は始まらない
(1995年10月16日 - 12月18日) |
ピュア
(1996年1月8日 - 3月18日) |
ロングバケーション
(1996年4月15日 - 6月24日) |