あなただけ見えない

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あなただけ見えない
ジャンル テレビドラマ
放送時間 毎週月曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 1992年1月13日 - 3月23日(11回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
企画 宅間秋史
清水賢治
演出 楠田泰之
中島悟
柴崎正
脚本 吉本昌弘
瀧川晃代
プロデューサー 楠田泰之
出演者 三上博史
小泉今日子
本木雅弘
相楽晴子
高木美保
河相我聞
新藤恵美
音声 ステレオ放送
エンディング デイト・オブ・バースユー・アー・マイ・シークレット
(挿入歌 デイト・オブ・バースサマー・オブ・ラヴ」)
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あなただけ見えない』(あなただけみえない)は、1992年1月13日から3月23日まで、毎週月曜日の21時から21時54分にフジテレビ系の「月9」枠で放送されたテレビドラマである。全11回の放送で、平均視聴率は16.3パーセント、最終回では全11話中最高の視聴率22.0パーセントを記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。2007年2月からファミリー劇場2008年7月からチャンネルNECOでも放送された。さらに2014年4月からはテレビ神奈川、5月からはLaLa TVでも放送された。1992年にワニブックスから原作本の上下巻が刊行された。

複雑な人間関係と急展開のストーリー、オカルトチックな雰囲気などが特徴のサイコサスペンスドラマである。昼夜問わず三輪車に乗る歯列矯正中の少女がアイキャッチのように登場したり、登場人物がことごとく殺害される、または精神崩壊を起こすなどの残酷な場面もある。主演の三上博史は当作品で、野心家で冷酷な性格の「青田和馬」、心優しい穏やかな性格の「高野淳平」、そして青田和馬を上回る凶暴な女性「明美」と、3つの人格を持つ多重人格者を演じる。

また、このドラマでは、所々にロシア語が現れる。例えば、本編の最後には「つづく」の代わりに「Продолжение следует(ロシア語で「-が続く」の意味)」、エンドカードでは「終わり」の代わりに「Конец(ロシア語で「終わり」の意味)」と表示される。

この番組の放送中に、『とんねるずのみなさんのおかげです』にてヒロインの川島恵を演じる小泉今日子をゲストに迎え、第1話をモチーフにしたパロディコント「あなただけ見えない2」が放送された。

あらすじ[編集]

女子大生の川島恵(演:小泉今日子)はある日、姉の舞子(演:高木美保)と間違えられ、イワノフと名乗るロシア人の男から、舞子の実父が間宮財閥の当主・間宮幸太郎で、舞子は遺産の正統な相続人の一人だと告げられ、コインロッカーの鍵を渡される。イワノフが去った後、言われるままにロッカーを開けると、中には半分に破れた間宮幸太郎の日記が入っていた。日記を読んだ恵は舞子を名乗り、間宮財閥の未亡人・秀美と接触して5000万円の小切手を受け取るが、その直後に間宮家の顧問弁護士・青田和馬(演:三上博史)の策略で舞子が失踪し、会社から5000万円を横領した容疑で指名手配されていた。恵もまた、姉が指名手配された影響で内定を取り消され、恋人の光彦(演:本木雅弘)と破局する。さらにマンションのエレベーター内で和馬から間宮の日記を強奪されそうになるが、コンピュータープログラマーの青年・高野淳平に偶然助けられる。次第に相思相愛となる恵と淳平だったが、ほどなくして淳平は多重人格者である青田和馬の別人格であることが判明する。間宮の日記が遺産相続の行方を握ると考えた和馬は、淳平と和馬の人格が交互に入れ替わりながらも執拗に恵の持つ日記を狙う一方で、間宮家の令嬢・茜(演:相楽晴子)との結婚を画策する。恵は和馬の襲撃をかわしつつ、行方不明の舞子を助けるために光彦の協力を得ながら奔走する。しかし、多くの人物が間宮財閥の遺産を巡るその裏で、和馬の父親とされる青田三郎の恐るべき計画が静かに進行していた。

キャスト[編集]

主要人物[編集]

青田和馬(あおた かずま)
演 - 三上博史
間宮家の顧問弁護士を務める青年。黒い皮手袋をはめ、随所でポーリュシカ・ポーレを口ずさむ。愛車はトヨタ・スープラで、本籍地は東京都である。性格は冷酷で、間宮家の財産を狙って暗躍し、未亡人の秀美に取り入る一方で、間宮家の長女・茜とも肉体関係を持つ。警察と繋がりがあり、刑事の村岡と共謀して川島舞子に横領の濡れ衣を着せたうえで誘拐した。過去に間宮家で運転手を勤めた青田三郎の子供とされており、幼少期に父親から繰り返し折檻を受け、耐えかねて父親を殺害した過去を持つとされた。三郎のミイラを椅子に座らせて話しかける場面がたびたび登場し、三郎のミイラの前で半裸になって無数のフラッシュを焚き、父親に折檻される様子を再現する一人芝居を行う。間宮幸太郎の日記を入手することに執着して恵を執拗に狙うが、物語の後半で表層化したもう1人の人格・明美に肉体の主導権を乗っ取られて次第に弱体化する。間宮の日記の入手が存在理由であることを明美に付け込まれ、明美と共謀した東和大学教授・高橋貞国に日記の後半部分の偽物を燃やされて、日記が消滅したと思い込み絶望して意識の内側に引きこもった。その後、青田和馬の人格は高野淳平の人格と融合した。最終回にて、間宮家の運転手・青田三郎とは血の繋がりはなく、間宮幸太郎とロシア人娼婦との間に川島舞子と共に生まれた双子の1人であること、生後まもなく間宮幸太郎の前妻・陽子に預けられたこと、さらに幼少時の和馬や陽子に暴力を繰り返して高野淳平と明美の人格を発生させたのは高橋であることが判明した。
高野淳平(たかの じゅんぺい)
青田和馬が青田三郎を殺害した際に、自責の念から生まれたとされるもうひとつの人格。職業はコンピュータープログラマーで、心優しい人格を持つ。時折、断片的に記憶を失う症状を治療するため、東和大学病院に通院している。和馬がマンションのエレベータ内で恵を襲おうとした時に淳平の人格が表に出て恵を助け、その後も恵が和馬の襲撃を受けるたびに意識の内側から和馬に抵抗する。福岡県の実家に両親が住んでいることになっており、和馬と淳平はそれぞれ運転免許証を所持している。恵と相思相愛になるが、別人格である和馬や明美の冷酷な言動に苦しみ、恵に自身を殺すよう懇願した。後に和馬の人格と統合して明美に抵抗するが、明美には合体ロボと揶揄され、肉体の主導権を奪還することはできなかった。最終話で病院から脱出したところを茜によって背後からナイフで刺され、死亡した。
明美(あけみ)
第7話の終わりから登場した第3の人格で、性別は女性である。明美の人格が発露している時は茶髪のソバージュのかつらを被り、化粧をして口紅を引き、イヤリングと赤いネイルチップを装着し、パンプスを履いて女装する。また、口調もオネエ言葉のようになる。和馬以上に冷酷な性格をしており、間宮家に関わるすべての人間を破滅させるために行動する。幼少期の和馬から発生した人格だったが、表層化せずに意識の内側で登場する機会を伺っていた。和馬の人格が弱体化してきたところで表舞台に登場し、和馬の意識が表に出ている状態で体を操り、和馬の意思に反して口紅で壁に「FUCK YOU」と書くなどして、戦慄する和馬を弄び楽しんだ。東和大学の教授・高橋貞国が間宮家を巡る陰謀と関わりがあることを知っており、高橋の娘・真美を誘拐し、東和大学病院に乗り込んで間宮幸太郎の日記の後半部分を渡すよう要求する。その後、高橋が放った刺客2人に襲われるが、間宮家のメイド・姫子を身代りにしたうえで1人の首の骨を折って殺害し、もう1人もナイフで胸を刺して情報を聞き出したうえで殺害した。最終話にて、高橋から自身の出生に関する真実を聞いて絶望し、淳平と人格を交代して表舞台から消えた。
川島恵(かわしま めぐみ)
演 - 小泉今日子
本作品のヒロインである女子大生。両親が心中で死亡した後、姉の舞子と2人で生活している。広告代理店の就職が決まり、山根光彦との交際も順調だったある日、イワノフと名乗るロシア人の男から、資産家の間宮幸太郎が舞子の実父だと聞かされ、コインロッカーの鍵を渡される。ロッカーの中に入っていた間宮幸太郎の日記の前半部分を入手した後、舞子と偽って間宮家を訪れ、間宮秀美から手切れ金として5000万円の小切手を受け取る。しかし、その直後に青田和馬の策略によって舞子が行方不明になり、さらに舞子が会社の金5000万円を横領した罪で指名手配されたため、その余波で広告代理店の内定が取り消しとなり、恋人の光彦とも破局する。その後も和馬から執拗に間宮の日記を狙われ、間宮家の地下室でにされたり鞭で打たれるなどされるが、同時に和馬の別人格である高野淳平と出会い、淳平が多重人格者であることを知りながらも愛し合うようになる。行方不明の舞子を救出するため、間宮家の子息・望の家庭教師となって間宮家に侵入し、盗聴器を仕掛けて屋敷内で交わされた共謀を録音するなど行動を起こすが、すぐに身元がバレて追い出された。また、和馬に命を狙われていた望を助けるために、望に向かって淫猥な言葉を吐き、望が昏睡する原因を作った。後に恵自身が、間宮幸太郎とアニタという女性の間に生まれた実の娘であり、幼少時に青田三郎の手で川島家の夫婦へ預けられたことが判明する。あるキーワードを耳にするとすべての記憶が消去される暗示をかけられており、高橋によってすべての記憶を失った。最終回で高橋の案により、青田和馬と間宮茜の間に生まれた男児を自身の子であるとして引き取り、淳平と名付けて育てることになる。
山根光彦(やまね みつひこ)
演 - 本木雅弘
東和大学病院の精神科に勤める勤務医で、第1話では恵の恋人であった青年。和馬や明美からは「戦う医者」や「戦うお医者さん」と呼ばれる。恵の姉・舞子が横領容疑で指名手配された後、恵の言うことを信じられなかったことから破局する。その後、上司である高橋の娘・真美と婚約させられるが、恵を諦められず、寄りを戻そうと躍起になる。東和大学病院のカルテから高野淳平の個人情報を割り出し、特別治療を施すと嘘をついて呼び出し、特別治療室の椅子に拘禁して恵に近づかないよう脅迫を試みるが、青田和馬の人格が発露して返り討ちに遭った。青田和馬の弱味を探るために間宮家のメイド・姫子と手を組み、間宮望の主治医となって間宮家に出入りするが、間宮家に深く関与したことで両親を惨殺され、弟の清は精神が崩壊した。最終回で高橋の邪魔をしようとしたところ、密かに耳に装着されていたマイクロスピーカーの怪音波で身体の自由を奪われ、ロボトミー手術を施されて人格を破壊された。
間宮茜(まみや あかね)
演 - 相楽晴子
間宮家の長女で幸太郎の先妻・陽子の娘。継母である秀美との間に軋轢がある。和馬に利用されていることに気付かず和馬を愛して結婚し、妊娠する。和馬が多重人格者であることを受け入れられず、淳平の人格が表に出ていた時に背後からナイフで刺して殺害した。実は幸太郎との間に血の繋がりはなく、どこの誰とも知らない男性の精子と陽子との人工授精で誕生した子供であることが判明する。最終回では、男児を出産した直後に病死したことにされた。
川島舞子(かわしま まいこ)
演 - 高木美保
恵の姉。高校卒業後、化粧品関連の企業に就職し、心中した両親に代わって恵を大学に進学させるなど、母親代わりを務めた。物語の冒頭にて、川島家の夫婦に預けられた間宮幸太郎の子供であり、間宮家の遺産を相続する権利があると語られる。恵が間宮家から5000万円を受け取った直後、和馬によって拉致監禁されると共に、勤務先で5000万円を横領して逃亡されたことにされる。その際に生活費や学費などを稼ぐため、複数の男と関係を持っていた事が発覚した。死亡したとされていたが生きており、後に恵と再会するが、その時には和馬の信奉者となっており、両親を心中に見せかけて青酸カリで殺したのは自分であることや、恵を憎みながらも世間体のために憎悪を隠して面倒をみてきたことを恵に告げて襲いかかる。和馬の陰謀に協力し、東和大学病院に侵入して騒動を起こすが、病院の屋上で明美に襲われそうになった恵をかばい、背中をナイフで刺される。最期は恵に謝罪の言葉をつぶやき、屋上から飛び降りて死亡した。実際は両親を殺害しておらず、後に学生時代に交通事故で入院した際、高橋によって両親を殺した記憶を植えつけられていたことが作中で判明した。また、最終回にて、間宮幸太郎とロシア人娼婦の間に生まれた子供で幼い頃に川島家に預けられたこと、恵とは異母兄弟で和馬とは双子の血の繋がった兄弟であることが判明した。

間宮家関係[編集]

間宮秀美(まみや ひでみ)
演 - 新藤恵美
間宮幸太郎の後妻。作中では夫が既に死亡しているため、未亡人となっている。結婚前は間宮家に住み込みで勤めるメイドだった。息子の望を溺愛し、間宮家のすべての財産を相続させるため、青田和馬を顧問弁護士として雇い、間宮幸太郎の遺言となり得る日記を探している。和馬に依存して肉体関係を持ち、和馬と茜の結婚式の際は茶番であると激昂して退席した。和馬に裏切られてからは次第に精神が衰弱し、望の往診医として間宮家に来た光彦とも関係を持つ。しばしばヒステリーを起こしてメイドの姫子を鞭で打つなど高慢な性格だったが、次第に茜の実母・陽子の亡霊に怯えて精神に異常をきたすようになり、地下室に隔離される。息子の望を幸太郎との実子であると信じて疑わなかったが、実際は本人の知らぬ間に、間宮幸太郎の別人格・青田三郎と高橋貞国によって、どこの誰とも知らない男性の精子との人工授精で妊娠した子供で、幸太郎との血の繋がりはなかった。最終話では、間宮家の崩壊と同時に精神病院へ収容され、表向きには病死と発表された。
間宮望(まみや のぞみ)
演 - 河相我聞
間宮家の長男で、秀美の息子。茜とは異母姉弟という設定だったが、実際は青田三郎と高橋貞国によって、どこの誰とも知らない男性の精子と秀美との人工授精で生まれた子供であり、間宮幸太郎とは血のつながりがないことが最終回で判明する。内省的で気難しい性格だったが、間宮家の内部を探るために家庭教師として来た恵を慕うようになり、恵の依頼で屋敷内に盗聴器を設置するなど協力する。青田和馬によって屋敷の地下室に磔にされていた恵を救助しようとするが、「見たいんでしょう、私の陰部を」といった恵の言葉に深く傷ついて意識を失い、心を閉ざした昏睡状態で入院する。その後、秀美の要望で昏睡状態のまま屋敷内での在宅医療となるが、青田三郎の霊に度々憑依され、青田三郎の計画に進行をきたす者を殺害していった。また、間宮幸太郎の霊にも憑依され、その際は間宮家の過去や青田三郎の計画を語った。最終回で「すべての計画を終了します」と2度言い放ち、東和大学病院のトイレで高橋と前田を刃物で殺害した。
中川姫子(なかがわ ひめこ)
演 - かとうれいこ
間宮家のメイド。間宮幸太郎の愛人だったことで秀美から憎悪され、ことあるごとに鞭で打たれるなどの暴力を受ける。間宮家の財産を狙い、光彦と手を組んで肉体関係を持ち、間宮家の情報を光彦に提供する。秀美が精神不安定になり地下室に閉じ込められた後は、これまでの仕返しと称して秀美を鞭で打った。明美が和馬の別人格であること見抜いて協力をもちかけるが、明美に利用され、高橋が放った刺客の身代りにされて毒ガスを浴びて死亡した。
太田竜二(おおた りゅうじ)
演 - 高杉亘
間宮家の運転手を務める男性。姫子と共に、ヒステリーを起こした秀美の八つ当たりを度々受ける。望に偏執的な愛情を抱く。青田三郎の霊が憑依した望が屋敷内で殺戮行為におよんだ際は、茜をかばい、望の凶刃を2度受けて絶命した。死の直前にロシア語で「あの子は鏡の中にいる」と言い放ち、望の中に眠る間宮幸太郎の霊を引き起こした。
雨野五十鈴(あまの いすず)
演 - 小高恵美
間宮家に出入りする女性祈祷師で、秀美の依頼で様々な儀式を行う。降霊術を試みた際は間宮幸太郎の霊が乗り移った。また、占いの結果に恐れおののき、和馬と茜の子供を産んではならないと警告する。
間宮幸太郎(まみや こうたろう)
演 - 桝川譲治(霊の声:渡部猛、少年期:反田孝幸
間宮家の当主。作中では既に死亡しており、屋敷の壁に肖像画がかかっている。生前、間宮家の地下室に幽閉されていたアニタという女性に恋をしたが、幸太郎の祖父にその仲を引き裂かれ、深い喪失感から「青田三郎」という人格が発生して多重人格者となった。後にモスクワに逃がしたアニタとの間に恵を授かり、その名付け親となった。また、青田三郎に肉体を乗っ取られている時に、別のロシア人娼婦との間に舞子と和馬を設けている。死霊となって望に憑依し、青田三郎の計画を語った。
青田三郎(あおた さぶろう)
間宮幸太郎がアニタをモスクワへ逃がした際の喪失感から発生した別の人格で、間宮家にいた運転手・青田三郎から名前をとった。憎悪の塊のような人格で、次第に肉体の支配権を強め、幸太郎を苦しめて楽しむ。夜ごとに女漁りを行い、金で買ったロシア人の娼婦に舞子と和馬を生ませて、舞子を川島家の夫婦に預け、和馬を間宮陽子に育てさせた。幸太郎の死後は霊となって望に憑依し、間宮家を滅亡させるために多くの人間を巻き込んだ計画を実行する。イーゴリ、村岡、光彦の両親を計画に支障をきたすとして殺害した。
間宮陽子(まみや ようこ)
茜の実母で、間宮幸太郎から見て秀美の前妻、幸太郎の2番目の妻にあたる。作中では既に死去している。幸太郎と最初の妻の間に子供が生まれなかったので、幸太郎の祖父が新たに結婚させた。青田三郎と高橋貞国によって、昏睡中にどこの誰とも知らない男性の精子との間に人工授精を施され、生まれた子供・茜を幸太郎との間に生まれた子だと思い込む。後に精神を病んで死亡した。
青田三郎(あおた さぶろう)
間宮家で運転手を勤めていた男性。作中では既に死去しており、生前は間宮陽子との間に不倫の噂があった。その噂を間宮幸太郎のもうひとつの人格・青田三郎によって利用された。虐待をしていると思い込んでいた和馬に殺害され、作中では椅子に座った彼のミイラが登場する。ミイラの中に間宮幸太郎の手紙が隠されていた。
アニタ
間宮幸太郎の祖父が宴会中、戯れに行ったロシア人男性と娼婦との公開セックスで生まれた女性で、恵の実母にあたる。作中ではすでに死去している。誕生後は地下牢に幽閉され、幸太郎がその世話係をした。幸太郎と相思相愛になるが、祖父の知るところとなり、身を案じた幸太郎の手引きでモスクワへ逃れた。その後、モスクワに訪れた幸太郎との間に恵を産むが、その直後に恵は幸太郎の別人格・青田三郎に拉致されて川島家へ預けられた。幸太郎へ手紙を送り、その手紙は間宮家の運転手・青田三郎のミイラの中に隠されていた。アニタの死後、間宮幸太郎の肉体を乗っ取った青田三郎は間宮家滅亡の計画を実行に移すため、アニタが死んでいると知りながら彼女宛に遺産に関する手紙を送り、アニタの義弟・イワノフを日本におびき寄せた。

山根光彦の周辺人物[編集]

高橋貞国(たかはし さだくに)
演 - 綿引勝彦
東和大学教授。娘の真美を光彦と結婚させようとする。学術的興味から青田三郎の計画に協力し、間宮家の財産を巡る陰謀の裏で暗躍する。幼少時の和馬を繰り返し虐待したり陽子から引き離すなど、淳平や明美の人格が発生する原因を作った。また、青田三郎と共に仕組んだ交通事故に学生時代の舞子を巻き込んで入院させ、両親を殺害した偽りの記憶を刷り込んだ。最終回で、トイレで用を足していたところを間宮望に殺害された。
前田(まえだ)
演 - 近藤誠
東和大学病院の助手で、長髪を後ろで束ねている男性。青田三郎に連絡を取るなど、高橋の補佐を務める。最終回で高橋と共に間宮望に殺害された。
高橋真美(たかはし まみ)
演 - 船田幸
高橋貞国の娘。光彦にアピールを繰り返し、父親のとりなしで光彦との婚約にこぎつけるが、その裏で光彦の弟・清とも関係を持つ。愛車は赤いサイノス。間宮幸太郎の日記を狙う明美に拉致されてベッドに緊縛され「男にあって女にないものなーんだ」という明美の音声が吹き込まれたテープを繰り返し聞かされるなどの扱いを受けるが、淳平が高橋に監禁場所を話したため、後に救出された。
山根節男(やまね せつお)
演 - 勝部演之
光彦・清の父親で、東都銀行の銀行員を勤める。光彦に無断で恵のアパートに電話し、光彦と別れるように促した。勤務中に偶然、間宮の屋敷内で交わされた共謀の録音テープが存在することを知り、テープが保管されていた恵の貸金庫を無断で開けて入手する。すぐさま間宮の屋敷に赴いてテープの内容を元に10億円を要求するが、その直後に自宅にて妻の志津と共に、青田三郎の霊が憑依した望に首を切断されて殺された。
山根志津(やまね しづ)
演 - 立石凉子
光彦・清の母親。夫・節男と共に間宮家の財産を狙ったため、青田三郎の霊が憑依した望に首を切断されて殺された。死の直前、さらに強請りのネタを作るためにカセットテープの録音機能を作動させており、自宅内で望に襲われた際の断末魔が録音された。
山根清(やまね きよし)
演 - 斉藤隆治
山根家の次男で、光彦の弟。家族内ではできの悪い厄介者として疎まれている。兄である光彦に対して劣等感を抱き、ことあるごとに突きかかる。また、光彦の婚約者である真美にアプローチして肉体関係を持った。一方で、路頭に迷った恵にバイト先を斡旋するなど親切に振る舞う。偶然、間宮の屋敷内で交わされた共謀の録音テープを聞いて、両親が間宮家に金銭を要求していることを知り、友人の正一と共に、強盗を装い両親を脅して金を奪い取ろうとするが、首を切断された両親の惨殺死体に遭遇して錯乱する。直後に両親を殺害した容疑で逮捕され、精神が崩壊した。最終回にて、高橋によって特殊な音波が発生するマイクロスピーカーを耳に装着され、催眠に陥った状態で間宮家の顧問弁護士だった男を口封じのために殺害した。

その他[編集]

イワノフ / イーゴリ
演 - アイデン・ヤマンラール
ロシア人の兄弟で、アニタの義弟。イワノフは待ち合わせ場所にいた恵を舞子と思い込み、間宮幸太郎の日記を入れたコインロッカーの鍵を託す。その直後に廃工場で和馬に殺され、顔面にガラスの破片が無数刺さった状態で発見された。イワノフの弟・イーゴリは、恵に間宮幸太郎の手紙を入れたコインロッカーの鍵を託した後、公園で青田三郎の霊が憑依した望に殺害され、回転ジャングルジムの上に仰向けで倒れた状態で発見された。最終回で、青田三郎がアニタに向けて送った手紙を読み、間宮家の財産に目が眩んで日本におびき出されたことが語られた。
村岡(むらおか)
演 - 不破万作
和馬と共謀し、間宮家の財産を狙う中年の悪徳刑事。後に和馬にゆすりをかけて金を搾取しようとするが、青田三郎の霊が憑依した望に背中を刃物で刺されて殺害された。
正一(しょういち)
演 - 萩野崇
清の友人で中華料理店の息子。清に頼まれて恵をアルバイトとして雇う。清と共に強盗を装って光彦の両親を脅そうとするが、凄惨な死体を目にして清と共に精神が崩壊し、幼児退行した。
間宮家の顧問弁護士をしていた男性
かつて間宮家で顧問弁護士をしていたが、間宮幸太郎の中にいる青田三郎の残酷な仕打ちによって精神に異常をきたし、記憶を失った。精神病患者として東和大学病院に入院しており、複数のミールワームをガラス瓶の中に入れて愛でている。最終回で記憶が戻り、恵と光彦に青田三郎の計画を語ろうとするが、その直後に高橋に操られた清に胸を刺され、死亡した。
川島実(かわしま みのる)
恵と舞子の養父。青田三郎から幼い2人を預かり育てた。後に青田三郎によって夫婦ともども青酸カリで毒殺された。

放送リスト[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
1'АЯ. 1992年1月13日 愛と欲望の果てに 吉本昌弘 楠田泰之 17.2%
2'АЯ. 1992年1月20日 殺したいほど好き 15.5%
3'АЯ. 1992年1月27日 DESIRE 中島悟 13.5%
4'АЯ. 1992年2月3日 もう一度会いたい 14.4%
5'АЯ. 1992年2月10日 背徳の結婚式 瀧川晃代 柴崎正 14.7%
6'АЯ. 1992年2月17日 いま明かされる過去からの伝言 吉本昌弘 楠田泰之 15.0%
7'АЯ. 1992年2月24日 あの子は鏡の中にいる… 瀧川晃代 中島悟 15.1%
8'АЯ. 1992年3月2日 私はあなたを許さない! 16.1%
9'АЯ. 1992年3月9日 ガラス越しのキス 吉本昌弘 柴崎正 17.3%
10'АЯ. 1992年3月16日 すべての謎は一つにつながった 瀧川晃代 中島悟 18.9%
11'АЯ. 1992年3月23日 そして誰もいなくなった 吉本昌弘 楠田泰之 22.0%
平均視聴率 16.3%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

  • 書籍

参考[編集]

フジテレビ 月曜9時枠の連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
逢いたい時にあなたはいない…
(1991.10.7 - 1991.12.16)
あなただけ見えない
(1992.1.13 - 1992.3.23)
素顔のままで
(1992.4.13 - 1992.6.29)