サウダージ (曲)

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ポルノグラフィティ > サウダージ (曲)
サウダージ
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『foo?
B面
  • 見つめている
  • 冷たい手 〜3年8ヵ月〜
  • Search the best way
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POPロックラテン
時間
レーベル SME Records
作詞・作曲
プロデュース 田村充義、本間昭光
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位オリコン
  • 2000年度年間28位(オリコン)
  • 2001年度年間68位(オリコン)
  • ポルノグラフィティ シングル 年表
    ミュージック・アワー
    (2000年)
    サウダージ
    (2000年)
    サボテン
    (2000年)
    ミュージックビデオ
    「サウダージ(short ver.)」 - YouTube
    テンプレートを表示

    サウダージ」(ポルトガル語: saudade)は、ポルノグラフィティの楽曲。2000年9月13日SME Recordsより4作目のシングルとしてリリースされた。

    概要

    前作『ミュージック・アワー』から2か月ぶりのリリース。

    オリコン週間シングルチャートでは初登場2位であったが、翌週に初動を上回る売上を記録してシングル・アルバム通じて初のオリコンチャート1位を獲得[1]。その後も7週連続でトップ10入りし、年末年始に4週(合算週含む)返り咲くなど、自身のシングルとしては最長となる合計12週トップ10入りを記録している[注釈 1]。また、シングルでは自身最高の売上枚数を記録しており、シングルでは初めて出荷ベースでのミリオンセラーとなった[注釈 2]

    収録曲

    全編曲: ak.homma
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「サウダージ」ハルイチak.homma
    2.「見つめている」アキヒトアキヒト
    3.「冷たい手 〜3年8ヵ月〜」アキヒトシラタマ
    4.「Search the best way」シラタマ・ハルイチシラタマ
    合計時間:
    1. サウダージ
      TBS系『ワンダフル』ミニドラマ主題歌(2000年)
      大塚製薬ポカリスエット」ミュージックリーグver. CMソング(2000年)
      UHFアニメReLIFE』第7話エンディングテーマ(2016年)
      • ポルノグラフィティの代名詞となったラテン風サウンドを初めて取り入れた楽曲で、国内外で人気を誇る代表曲の一つ[1][2]
      • タイトルのサウダージとはポルトガル語で「郷愁」「やるせない思い出」などを意味する[3]。作詞を手掛けた新藤は語源をはっきりとは知らず、「ボサノバ系の歌詞によく使われている言葉」ということから推察し、「明るい意味ではない」という認識だけでタイトルを付けたという[3][4]
      • 歌詞は女性の言葉で進行していくが、新藤曰く「男性も持っている女々しい部分を書きたかったが、それを男性の言葉で書いてしまうとちょっと情けなくなってしまうため、女性の言葉で詞を書いた」とのことで[3][4]、「あくまで手段でしかなく、女性の気持ちを書きたかったわけではない」と語っている[4]
        また、歌詞の内容が生々しくて出せない手紙のイメージであったことから、本楽曲のみ歌詞カードの歌詞が当時同事務所に所属していた山本未來による手書きとなっている[5]
      • MVではメンバーが特殊メイクにより老人と化している。メイクにはかなりの時間を費やし、新藤は煙草が吸えなくて辛かったという。「ダイアリー 00/08/26」のMVにはメイキング映像が一部収録されている。
      • ライヴでは『東京ロマンスポルノ Vol.4 "横G"』(2000年6月17日) で先行披露[注釈 3]。リリース直後のホールツアー『2ndライヴサーキット "D4-33-4"』ではイントロにTamaのウッドベースの演奏が加えられ、2ndアルバム『foo?』にはこのアレンジが「サウダージ "D" tour style」として収録された[5]
      • 初出場となった『第51回NHK紅白歌合戦』では本楽曲を披露した[2]
      • 2021年9月3日に『THE FIRST TAKE』に初登場し、「一番求められているだろう楽曲」として本楽曲の特別アレンジを披露した[2]。同映像の総再生回数は公開からわずか2か月で1000万回を突破し、このパフォーマンスを音源化した「サウダージ - From THE FIRST TAKE」が同年11月16日より配信リリースされた[6]
    2. 見つめている
      • 初めて岡野が作詞・作曲の両方を手掛けた楽曲。
      • 当初は岡野流のボサノバとして制作していたが、最終的には全く違う曲になってしまったという[4][5]
      • 歌詞は制作当時にストーカーによる事件が世の中で多発していたことから「ストーカー」や「異常愛」がテーマになっており[4][7]、タイトルは「物陰からじ〜っと見つめている感じ」[4]。岡野は「(初めて詞曲を手掛ける楽曲が音源化されることから)"一筋縄ではいかんぞ岡野昭仁"みたいな、"こんな顔もあるんだぜ"というところを見せつけたくて張り切ったらこんな歌詞になった」と語っており[7]、中でも「ビーチサンダルを履いた指に挟まる砂のように君にまとわりついて〜」の箇所については、本人も「どうかしてるでしょ」とのこと[7]
    3. 冷たい手 〜3年8ヵ月〜
      • 次曲の「Search the best way」と同一メロディの楽曲で、歌詞とアレンジが異なっている[4]。これは締め切り日に歌詞が2つ出来ていたためで、メンバーは「この2曲はバージョン違いでもなく違う曲」だと語っている[4]
    4. Search the best way
      • フル・アレンジの「冷たい手 〜3年8ヵ月〜」と異なり、本楽曲はシンプルなアレンジとなっている[4]
      • ポルノグラフィティの楽曲で唯一Tamaが作詞を手掛けている。元々は一人で詞を書いていたが、ワンコーラスを書き終わったところで時間がなくなってしまい、新藤に残りの詞を託したことからシラタマ・ハルイチ名義での共作となっている[4]

    演奏参加

    Porno Graffitti

    Additional Musicians

    1. サウダージ
    2. 見つめている
      • 不明
    3. 冷たい手 〜3年8ヵ月〜
      • 不明
    4. Search the best way
      • 不明

    収録作品

    アルバム

    サウダージ

    ライヴ映像作品

    サウダージ

    見つめている

    • 16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019[注釈 8]

    Search the best way

    カバー

    サウダージ

    脚注

    注釈

    1. ^ 連続でのトップ10入りは『サボテン』『愛が呼ぶほうへ』が最長である。
    2. ^ あくまでも出荷ベースでのミリオンセラーであるため、オリコンの集計では100万枚を突破していない。
    3. ^ その際のタイトルは「サウダージ 〜朱夏〜」であった。
    4. ^ 前述のアルバムバージョンでの収録。
    5. ^ a b ライヴ音源を収録。
    6. ^ a b 付属CDにはライヴ音源を収録。
    7. ^ メドレー内の1曲として収録。
    8. ^ 表記はないが、岡野による弾き語り(ワンコーラスのみ)を収録。

    出典

    1. ^ a b ポルノグラフィティ、「THE FIRST TAKE」で届けた圧巻のパフォーマンス 新曲「テーマソング」の強いメッセージ性を読み解く”. Real Sound|リアルサウンド. 2021年9月26日閲覧。
    2. ^ a b c ポルノグラフィティが3日「THE FIRST TAKE」初登場…岡野昭仁「すごく出てみたかった」”. スポーツ報知 (2021年9月3日). 2021年9月12日閲覧。
    3. ^ a b c 【2000年9月】サウダージ/挑戦したポルノグラフィティ 新境地で見事1位獲得 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年8月31日閲覧。
    4. ^ a b c d e f g h i j 『ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION』シンコーミュージック、2001年3月1日。 
    5. ^ a b c 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』エムオン・エンタテインメント、2014年12月22日。 
    6. ^ Inc, Natasha. “THE FIRST TAKEが2周年、ポルノ「サウダージ」など未配信35曲の配信が明日スタート(動画あり)”. 音楽ナタリー. 2021年11月16日閲覧。
    7. ^ a b c 16thライヴサーキット"UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019SME Records、2019年12月25日、0:59:10-1:01:03。
    8. ^ “持ち曲多すぎチャラン・ポ・ランタン、初のカバーアルバムは“2人組縛り””. 音楽ナタリー. (2016年7月16日). https://natalie.mu/music/news/194869 2016年7月16日閲覧。 
    9. ^ majiko、敬愛するポルノグラフィティの「サウダージ」カバー動画を公開 | OKMusic”. okmusic.jp. 2022年11月14日閲覧。
    10. ^ “Crystal Kay、初のカバーアルバムは『I SING』”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年2月12日). https://www.barks.jp/news/?id=1000196746 2022年1月15日閲覧。 

    関連項目