VS (ポルノグラフィティの曲)

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VS
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『
B面
  • プリズム
  • 一雫
リリース
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞・作曲 新藤晴一
プロデュース 田村充義
チャート最高順位
ポルノグラフィティ シングル 年表
  • VS
  • (2019年)
ミュージックビデオ
「VS」 - YouTube
ライヴ映像
「VS」("NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜") - YouTube
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VS」(バーサス[2][3])は、ポルノグラフィティの楽曲。2019年7月31日[注釈 1]SME Recordsより50作目のシングルとしてリリースされた。

概要[編集]

前作『フラワー』から約7か月ぶり、CDシングルとしては『ブレス』から約1年ぶりのリリースとなる通算50作目のシングル。

表題曲「VS」は読売テレビ/日本テレビ系テレビアニメ『MIX』のオープニングテーマとして書き下ろされ[4]、カップリングには「(9月のメジャーデビュー20周年を前に)今の自分たちの思いを書こう」というテーマをもとに制作された「プリズム」「一雫」が収録されている[5]

ジャケットのデザインはポルノグラフィティのメジャーデビュー20周年とデビュー作「アポロ」でも描かれたアポロ11号月面着陸50周年にちなみ、アポロ11号の打ち上げをメンバー2人が観衆と共に見上げるシチュエーション[注釈 2]が描かれている[4]

リリース形態[編集]

初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)の2形態でのリリース。

初回生産限定盤には表題曲のMVを収録したDVDが付属するほか、「アニメ『MIX』×ポルノグラフィティ オリジナルイラスト野球カード」が封入されている。

収録曲[編集]

CD
#タイトル作詞・作曲編曲時間
1.「VS」新藤晴一近藤隆史, 田中ユウスケ, Porno Graffitti
2.「プリズム」岡野昭仁近藤隆史, 田中ユウスケ, Porno Graffitti
3.「一雫」新藤晴一篤志, Porno Graffitti
合計時間:
DVD
#タイトル作詞作曲・編曲監督
1.「VS」(Video Clip)  大久保拓朗

楽曲解説[編集]

  1. VS
    読売テレビ/日本テレビ系テレビアニメ『MIX』第2クールオープニングテーマ
    • テレビアニメ『MIX』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲で、"過去の自分"と"現在の自分"との対比をVSバーサス)という切り口で表現している[2][5]
    • メンバーは共に"あだち充チルドレン"を公言しており[2][4]、詞曲を手掛けた新藤は普段のタイアップソング制作では資料を読み込まないというが、今回に限っては原作を一気に最後まで読んだと振り返っている[5]。また、歌詞中には『MIX』の登場人物の名前が散りばめられており[注釈 3]、「プッシュプレイ」や「ダイアリー 00/08/26」といった自身が作詞を手掛けた楽曲を意識したフレーズも登場する[8]
    • MVは岡野と新藤が別の場所から歩き始め、最終的にライヴハウスに合流するというもので、左右の画面がそれぞれワンカットの映像となっている[9]。道中では岡野が通りかかった子供たちに食べかけのクレープを取られたり、新藤が知り合い役の阪井一生flumpool)に出会ったりするといった細かな仕掛けがある[9][10]。撮影はメンバーが上京したての頃に住んでいた下北沢で行われ[11]、最後に岡野と新藤が合流するライヴハウス・CLUB251は上京後初ライヴを行った会場である。
    • 『20th Anniversary Special LIVE "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜"』(2019年9月7日・8日)ではラストナンバーを飾り[12]、オープニングナンバーで披露された「プッシュプレイ」の"あのロッカー まだ闘ってっかな?"という1フレーズと繋がりを持たせた演出[動画 1][動画 2]が成された[12][13]
  2. プリズム
    • 岡野が詞曲を担当しており、ポルノグラフィティの進むべき道を指し示してくれたファンやスタッフに対する「今の思い」「20年分の感謝の気持ち」が綴られている[14]
    • 曲自体は2017年頃から存在し、本作への収録にあたりアレンジが大きく変更された[14]
  3. 一雫
    第37回全国都市緑化ひろしまフェア『ひろしまはなのわ2020』公式テーマソング
    • 新藤が詞曲を担当しており、「(自身が)ポルノグラフィティに対してこれまでも、今も、そしてこれからも思い続けるであろうこと」が綴られている[14]
    • 曲中には新藤のラップパートがあるが、岡野はデモ曲を聴いた段階でてっきり自分が歌うパートだと思いこみ、必死に練習したと振り返っている[14]
    • 大サビでは「ダイアリー 00/08/26」の歌詞を引用していることから、「ダイアリー」というタイトル案[注釈 4]もあった[14]

Guest Musicians[編集]

  1. VS
  2. プリズム
    • Drums: 坂田学
    • Bass: 山口寛雄
    • Programing&All Other Instruments: 近藤隆史, 田中ユウスケ
  3. 一雫
    • Bass, Programing&All Other Instruments: 篤志

収録作品[編集]

タイトル 収録作品
VS
プリズム
  • ライヴ映像
    • ライヴDVD/BD『18thライヴサーキット "暁" Live at NIPPON BUDOKAN 2023』
一雫
  • ライヴ映像
    • 51stシングル『テーマソング[注釈 7]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 表題曲のみ7月12日に先行配信
  2. ^ ケネディ宇宙センターのVIP観覧会場からアポロ11号の打ち上げを見る、スピロ・アグニューリンドン・ジョンソンの写真[6]のオマージュである。
  3. ^ 下記の人物名が登場する。 なお、岡野はこの歌詞のギミックを知らず、2022年夏頃にファンのツイートで気づいたという[7]。岡野はこれが偶然だと思い、新藤に「歌詞に名前入ってるって知ってた?」と確かめたところ、「まぁ、入れたからね」と返答されたという。
  4. ^ 2008年には続編として「ダイアリー 08/06/09」を発表している。
  5. ^ 特典映像の『Visual Album "暁"』内に収録。
  6. ^ "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
  7. ^ a b 特典映像の『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』に収録。

出典[編集]

  1. ^ VS(初回生産限定盤)|ポルノグラフィティ”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年12月2日閲覧。
  2. ^ a b c ポルノグラフィティ、50thシングル「VS」はアニメ『MIX』のオープニング曲「我々もあだち充チルドレン」”. BARKS (2019年6月12日). 2019年12月2日閲覧。
  3. ^ アニメ「MIX」主題歌をポルノグラフィティとQyotoが!『我々もあだち充チルドレン』”. WEBザテレビジョン (2019年6月13日). 2023年9月17日閲覧。
  4. ^ a b c “あだち充チルドレン”ポルノグラフィティがアニメ「MIX」OPに新曲提供(コメントあり)”. 音楽ナタリー (2019年6月12日). 2019年12月2日閲覧。
  5. ^ a b c ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー (2019年8月7日). 2021年6月24日閲覧。
  6. ^ エスクァイア編集部 (2019年7月24日). “アポロ11号月面着陸ミッション、心を打つ写真の数々”. Esquire. 2023年9月17日閲覧。
  7. ^ ポルノグラフィティ「暁」全曲解説インタビュー|岡野昭仁と新藤晴一が全15曲を徹底解説”. 音楽ナタリー (2022年8月10日). 2023年9月22日閲覧。
  8. ^ 20周年のポルノグラフィティから届けられた遊び心満載の“エール”ーー「VS」を聴いて”. Real Sound (2019年8月3日). 2022年3月23日閲覧。
  9. ^ a b ポルノグラフィティがライブハウス目指す、ワンカット撮影の「VS」MV(動画あり)”. 音楽ナタリー (2019年7月2日). 2023年9月22日閲覧。
  10. ^ ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証 (2/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー (2019年8月7日). 2021年6月24日閲覧。
  11. ^ King Gnuの井口理がポルノグラフィティの岡野昭仁と対談 下北沢での思い出を語ります”. AERA dot. (アエラドット) (2021年11月8日). 2023年9月22日閲覧。
  12. ^ a b WOWOWで放送直前!ポルノグラフィティ史上最高の景色を魅せた2日間「20th Anniversary Special LIVE“NIPPONロマンスポルノ'19~神vs神~”」ライブリポート!”. PR TIMES (2019年10月21日). 2023年9月22日閲覧。
  13. ^ ポルノグラフィティ、20年を凝縮した東京ドーム公演 “祝祭”にふさわしいステージに”. Real Sound (2019年9月14日). 2022年3月23日閲覧。
  14. ^ a b c d e ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証 (3/3)”. 音楽ナタリー (2019年8月7日). 2021年6月24日閲覧。

動画[編集]

外部リンク[編集]