エレキング

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エレキング特撮テレビ番組『ウルトラセブン』を始めとするウルトラシリーズに度々登場した架空の怪獣。別名「宇宙怪獣」だが、作品によっては違う別名も多い。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

黄色地に黒模様の体色、長大な尾と本来の動物なら眼があるであろう場所にある回転する三日月形の角が特徴。独特の鳴き声(東宝怪獣のカマキラスの流用)を発し、体表から電気ショックを放つ他、口部分の発光体から三日月状の放電光線を発射する。2007年にウルトラセブンの放送40周年を記念して行われた『ウルトラセブン大賞』で「最も印象に残ったセブンの敵」として最優秀怪獣賞(大賞並びに最優秀宇宙人賞はメトロン星人)を受賞している。

体色は元々は「白地に黒」の模様の設定であったが、撮影中にぬいぐるみの色が黄色く変色しており(セットの湖の水に入れられていた着色剤で染まってしまった、補修や露出補正のため現場で塗り替えたなど諸説がある)、専らこちらの体色で認識されており、後年の作品に登場した際も長らく「黄色地に黒」となっていた。ビデオなどの普及によって過去の映像が容易に見られるようになった80年代後半頃から見直されるようになり、スーパーファミコンのゲーム版『ウルトラセブン』CM用には「白地に黒」という当初の設定を元にした着ぐるみが新造された。以後、意図的な場合を除いて「黄色地に黒」という色彩は用いられていない。

かつて出版された数々の書籍などには、「身長:0.3m〜85m、体重:50g〜25,000t」と記述されたものがあるが、最大身長は厳密には尾を含めた全長を表す。『ウルトラマンマックス』第2話放送後のミニコーナー「マックスボックス」で示されたデータでは、身長53m(最大)、体重25,000t(最大)とされていたが、これは第2次怪獣ブーム時に大伴昌司により設定されている。

デザインのモチーフとされたのは犬種のポインター[1]で、名前は「エレキテル」と「キング」をかけ合わせて命名されたものである。

『ウルトラセブン』に登場したエレキング

特撮テレビ番組ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」(1967年10月15日放送)に登場。

  • 身長:0.3 - 85メートル(尾を含めた全長。頭頂高53メートル)
  • 体重:50グラム - 2万5千トン
  • スーツアクター:西京利彦

ピット星人が操る生物兵器であり、木曽谷の吾妻湖にてピット星人に育てられていた。一度は釣り人に魚と間違われて捕まるが、少女に変身したピット星人に助けられる。その後、ピット星人の危機に巨大化。カプセル怪獣ミクラスと戦い、一時はミクラスに投げ飛ばされたりと劣勢だったが、尻尾を巻き付けての電気ショックで勝利した。その後、ウルトラセブンとの戦いでも、同様に尻尾による電気ショックを浴びせたが、致命的なダメージを与えることができず、エメリウム光線で両方のアンテナ角を破壊されて動きを止めたところをアイスラッガーで尻尾と胴体、首を切断され、爆発四散した。

48話では寝込んだダンにセブン上司が語りかけた「激しい侵略者達との戦い」の映像に登場している。

  • 劇中でミクラスと揉み合っているシーンで、右のアンテナ角が折れた場面がある(後にガムテープで補修されている)。
  • エレキングが出現した湖のセットはウルトラホーク1号の発進シーンのセットを流用したもの。
  • 週刊少年マガジンに連載された桑田次郎によるコミカライズ版『ウルトラセブン』では、当初口蓋に牙が生えているように描かれており、連載中にデザインが修正されている(単行本収録の際には修正)。同漫画のエレキングは空を飛び、セブンやホーク1号と空中戦を行っている。
  • 未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では15人の宇宙人達が手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され3話の湖から出現した演出を彷彿させるように東京湾から出現。その後ピグモンの提案した怪獣ファイトをペギラネロンガレッドキングジェロニモンと共に最後まで残りセブンを苦しめたが、セブンを助けに現れた黄金怪獣ゴードに倒されるシナリオが予定されていた。
  • 尻尾で相手を絡め取っての電撃攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「エレクトリックテール」と表記されている。
  • 株式会社幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』に記された出自によればピット星人によって品種改良された淡水魚と草食動物の合成生物であり幼体が前者の、成体が後者の特徴を色濃く受け継いでいる。地球に現れたエレキングは侵略行為に利用されたり、何らかの理由で凶暴化してしまっているが、本来の姿は宇宙の微生物や植物を主食とするおとなしい動物であることが記載されている。また同本には2本の角がレーダーを果たしているのがゼットンと似ている理由について異種交配されたエレキングのレーダーがゼットンへ受け継がれたことが記述されている。
  • ビデオ『ウルトラ怪獣伝説』では、テレスドンの危機を救うために出撃したが ウルトラセブンとの戦いで倒された(映像は『ウルトラセブン』の「湖のひみつ」の流用)。

『ウルトラファイト』に登場したエレキング

ウルトラファイト』第73話「セブンは見たエレキングの最後」以降度々登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:1万5千トン

新撮エピソードに登場する他の怪獣達と同様、好戦的で喧嘩好き。昼寝を邪魔されると非常に機嫌が悪くなり、謝罪の意を示し無抵抗を続けるウルトラセブンを叩きのめした。ある時はイカルスと交際しており、イカルスの気を引こうとプレゼントの花束を持って日参するマメさも見せるが、「花束は食べられない」との理由から好意は台無しになり乱闘の末に散々叩きのめされ、後日魚をプレゼントに送りようやく許してもらった。また戦いの際に手にしたライフル銃が暴発して死んだりもした。

『ウルトラマンタロウ』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラマンタロウ』第28話「怪獣エレキング満月に吼える!」に登場。再生エレキングと呼ばれる。

  • 別名:月光怪獣
  • 身長:53メートル
  • 体重:1万5千トン

ウルトラセブンに倒されたエレキングが月光の力により月光怪獣として復活した。身体は実体ではなく月光を浴びた角が本体のため、の出ていない時間帯には活動することができない。尾の長さが初代に比べて短くなり、身長・体重も初代と比較して小型・軽量となっている。また、初代は電気による攻撃だったが、口や尻尾の先端から炎を吐くなど攻撃方法も変化している。満月を見て踊り出したり、少年達の挑発に乗ってバック転を披露し得意気になるなどのコミカルな一面も見せている。口と尾の先から出す火炎でタロウを苦しめるが、最後はウルトラチェーンで角を引き抜かれて倒され、本体を失った身体はを吹き出しながら跡形もなく溶けて爆発した。タロウはエレキングが二度と復活しないよう、その角を月に納めた。

  • 改造エレキングと表記されていることもある。この点について児童雑誌には「以前の主であるピット星人の命令電波を頭部の角で受信しないよう改造を施した」なる設定が掲載されていた。
  • 同じく児童雑誌ではこの時期の再生(改造)怪獣達は「怪獣軍団」という組織に所属しているとされ、このエレキングは軍団が建造期間の長さから投入を断念したキングジョーの代替として送り込んだという設定がある。再生には怪獣を蘇生させる能力を持つジェロニモンが関わったともされており、『週刊 ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載されている。敗戦後の怪獣軍団は「キングジョーを選べば良かった」とコメントをしている。
  • シナリオではストーリー展開は28話と同じだが、本来は新怪獣の「ゴキバ」という怪獣が登場する予定だった。
  • 着ぐるみはアトラクションで使われていたものの流用。
  • ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』 では火炎攻撃は月光火砲と命名され、「電気を加えて威力を上げている」という説明もある。
  • 鳴き声は『帰ってきたウルトラマン』に登場したタッコングの流用。
  • 映画『ウルトラマン物語』ではメフィラス星人の部下として登場した。(いずれも映像は過去のテレビシリーズの流用)。
  • 『ウルトラマンメビウス』9話ではGUYSの保管する「ドキュメントZAT」に記録があることが確認された他、セブンのエレキングとこの個体はなぜか別個体であるとテッペイが語っている。

『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』に登場。

  • 身長:20センチメートル - 53メートル
  • 体重:500グラム - 2万5千トン

初代と同じくピット星人に操られている。地球の大気を改造するためピット星人が連れてきた。普段はピット円盤内の水槽の培養液中で小型化して生活している。今回は地球の大気改造を目的に連れて来られたため、三日月状の電気光線は使用せず、両手の噴射口から大量の二酸化炭素を噴出する。また、初代と同様に尾から高圧電流を流すことも可能。二酸化炭素の量を著しく増大させることで、地球全体の温度を急上昇させて環境を悪化させようとした。セブンを尾を巻きつけ苦しめたが、アイスラッガーで自慢の尾を切断され、その後エメリウム光線で止めを刺された。

  • スーツアクターは三宅敏夫、横尾和則、岡野弘之
  • 書籍によっては『ウルトラマンタロウ』の再生エレキングも含めて3代目とカウントされている。

『ウルトラマンマックス』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラマンマックス』第2話「怪獣を飼う女」、第27話「奪われたマックススパーク」に登場。体色は白で、両手には2本ずつ爪が生えている。

  • 別名:放電竜
  • 身長:56メートル(最大)
  • 体重:4万2千トン(最大)
  • 第2話のエレキング
    OL・葉山美宇に飼われているように見せかけ、陰では逆に美宇を操っていた。街の電気を吸い取り、さらにはDASH本部の電気まで吸い取った。口から発する黄色の光弾や尻尾での攻撃を武器にウルトラマンマックスを苦しめるが、最後は角を切られ、マクシウムカノンで倒される。同エピソードで卵を産んでいたが、親が倒されると何故かそれと連動するかのように消滅した。
    ヒジカタ隊長は美宇がペットがいなくなった際の悲しみに着け込み、操ったものだと推測している。後に再登場した際に、ピット星人の手下の怪獣であることが判明した。
  • 第27話のエレキング
    電気ではなく人間の脳波を吸収して成長する。口からの光弾の色が黄色ではなく青色になっている。ピット星人によって複数の幼体が地球に持ち込まれており、そのうち2体が巨大化して街を破壊した。だが1体は両方の角をコバ、ショーン、ミズキのダッシュバード3機の攻撃で破壊されて破れ、遅れて出てきてダッシュマザーと交戦していたもう1体はマックスによって宇宙に投げ飛ばされたところで分離したマクシウムソードによって裁断され、爆発した。また幼体も吸っていた脳波を逆流され全滅した(大半はカイトが脳波を逆流させて倒したが、冒頭で1体が死んだ状態で見つかり、事態が発覚した)。
  • 幼体のデザインは、ゲーム作品『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』や『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場した改造エレキング(EXエレキング)からイメージを貰ったものだと小中千昭は語っている。

『ウルトラマンメビウス』に登場したエレキング

名称はリムエレキング。特撮テレビ番組『ウルトラマンメビウス』第8話「戦慄の捕食者」から登場。

  • 別名:マケット怪獣
  • 体長:40センチメートル
  • 体重:4キロ

偶然生まれたマケット怪獣であり、通称「リム」。姿と形はエレキングに近いが、大きさと頭身は人間の赤ん坊ほどしかなく、鳴き声も可愛らしいものになっている。ボガールに対抗する為、マケット怪獣「ミクラス」に電撃能力を追加して強化する際に過去のアーカイブ・ドキュメントUGからデータを引き出したが、運用実験の際、高エネルギー分子ミストを生成する粒子加速器の故障と、ミクラスの記録にかつてエレキングと戦ったトラウマが残っておりエレキングのデータを拒絶した為に実体化し、サコミズの肩に出現。活動可能時間は通常のマケット怪獣同様に1分間だが、ミクラスやウィンダムとは出現の仕方が少々異なり、分子ミストの再チャージに要する時間が1秒以下のため次々とフェニックスネストに出現して、電撃でジョージの髪を逆立たせたりしていた。コンセントに尻尾を突っ込んで電気を補充する。

その後、トリヤマ補佐官の「官公庁にはマスコットキャラが必要」という主張に基き GUYS のマスコットキャラとして採用されることになった。「リム」とはリミテッド(Limited=有限の・わずかの、という意味。おそらく構成する分子ミストの量の事)の略でコノミが命名。しばしばGUYS作戦室に出没して隊員達と戯れている。ミクラスと同じくコノミに懐いており、トリヤマ補佐官が首根っこを掴んで抱えた時は嫌がっていたが、テッペイの頭に乗っかったり、マルが平気で抱きかかえるなど、他の隊員にもちゃんと懐いているようである。

第27話では、本物のエレキングがマケット怪獣の候補としてテスト用カプセルが用意されたが、結局使用されることは無かった。

第49話でエンペラ星人によって粒子加速器が破壊されたため、再チャージが出来ず消滅してしまったが、第50話でメビウスが光の国へ帰った後、粒子加速器が復旧したのか、コノミの前に再び姿を現した。

『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場したエレキング

プレイムービーや雑誌連載による『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場。

DXウルトラコクピット版
アークボガールによって地球に呼び寄せられ湖に出現する。ミクラスを倒し、セブンを尻尾攻撃で追い詰めるが、GUYSによって角を攻撃され、やはり最後はセブンのアイスラッガーで倒された。
  • 映像は『セブン』第3話からの流用だが、コクピットからの攻撃シーンではアトラクション用の着ぐるみを使用した新撮映像が使われた。
テレビマガジン
イカルス星人によって怪獣魔境に引きずり込まれたセブンを、ギエロン星獣恐竜戦車改造パンドンと共に攻撃する。しかし、セブンの救援に駆けつけたメビウスのメビュームブレードで改造パンドン共々切り裂かれて倒された。

『ウルトラスーパーファイト』に登場したエレキング

ビデオ『ウルトラスーパーファイト』第2話「ウルトラ悲話エースの初恋」、第4話「ウルトラ悲話エースよ泣くな」に登場。

『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場したエレキング

EPISODE3で登場。かつてセブンに倒されたエレキングが、メフィラス星人の部下となったジェロニモンの力によって復活したもの。ダム付近の水力発電所を襲い、電気を吸収していたが、現れたセブンによって倒される。

その直後、紫色の異様なオーラに場が包まれたのち登場したが、そのオーラに包まれた僅かな時間で同じくメフィラス星人の部下となったバルタン星人によって「改造エレキング」に復活・強化改造がされていた。

手足のない蛇のような長い胴体が特徴で、発電能力が強化されただけでなく肉体そのものを電気に変える能力を新たに獲得している。その特異なシルエット故に打撃は不得意だが、組技に特化した性能となっているのが特徴。また皮膚が透けており、体内の発電器具らしきものがうっすらと確認できる。ちなみに戦闘時には、セブンが技「エメリウム光線」または「アイスラッガー」を使うと水中に伏せて避け少し姿をくらまし、ダムを破壊して現れ、セブンに突撃してダメージを与えるイベントがある。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第8話「水中の王者」から登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:2万5千トン

惑星ボリスの湖を縄張りにしていた。水中から長い尻尾を伸ばして敵の動きを封じ、得意なテリトリーである水中に引きずり込んでことごとく倒すその戦法でオキに「水中の王者」と称された。アーストロンを倒し、ゴモラとの初戦でも、地上での戦いでは劣勢であったものの隙を突いて水中に引きずり込み、放電でゴモラを倒した。その後ZAPの作戦でスペースペンドラゴンのレーザーネットで地上に釣り上げられてゴモラと戦い、超振動波で倒されるがレイによってバトルナイザーに回収されて新たな戦力となった。また、最終回近くで口から電撃を放射する技を新たに身に付けている。

  • オープニングではサラマンドラと対決している。
  • 着ぐるみは『ウルトラマンマックス』に使用されたものではなく新造されたもので、初代エレキングの着ぐるみに非常に近い形になっている。
  • 企画段階では『ウルトラマン』のグビラもこの役割の候補に挙げられていた[2]

宇宙怪獣 リムエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第9話「ペンドラゴン浮上せず!」に登場。

  • 体長:40センチメートル
  • 体重:4キロ

エレキングが、レイの意思を汲んだバトルナイザーによって小型化した形態。自分の電流でペンドラゴンの電力を復活させた。

  • 使用しているマペットは『ウルトラマンメビウス』の物の流用で、鳴き声も『メビウス』と同じだが、通常のエレキングの鳴き声を加えるなど若干加工されている。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第2話「レイオニクスバトル」、第6話「史上最強のレイオニクス」、第7話「第二覚醒」に登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:2万5千トン

前作から引き続き、レイのパートナー怪獣として活躍。放電攻撃の他、ボクシング風の構えからパンチを放ったり、プロレス技「スペースローリングエルボー」を髣髴とさせる側転からのチョップなど、ゴモラと同じく動きが更に身軽になっている。

第2話ではフック星人ドラコと対決し、ゴースタードラゴンの援護もあって見事勝利。第6話ではグランデタイラントと対決するが苦戦し、敵のアロー光線からスペースペンドラゴンを庇い、攻撃を受けたところを更に振り下ろされたとどめの一撃で敗北。レイが戦いの最中にバトルナイザーを紛失していたためバトルナイザーに回収されず死亡・消滅するが、その際自らの意志でレイとのリンクを断ち切り、レイの命を救ったことが第7話で明かされ、意識を失っているレイの前に最後の別れをするかのように精神体で現れていた。劇中レイの操る怪獣で初めて死んだ怪獣であるが、最後に自らの意志でパートナーを救うという健気さを見せた。

  • 着ぐるみが改修され、前作に比べて尻尾が少し短くなっている。
  • オープニングではマグラーと対決しており、ここでもエルボードロップを放ち身のこなしの軽さを披露している。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場したエレキング

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活。ベリアル軍団の一体としてウルトラ戦士達と激突する。メトロン星人ガッツ星人キングジョーブラックキングパンドンと共にウルトラセブンと対決したが、セブンのエメリウム光線で倒された。

回想シーンにおける「ベリアルの乱」で光の国を襲撃する怪獣軍団の中に姿が確認できる他、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の一体としても姿が確認できる。

  • 着ぐるみは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』までに使われた物の流用。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』に登場したエレキング

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第12話「襲撃!宇宙有翼骨獣」に登場。

ギギの配下の怪獣として登場。ネロンガと共に呼び出され、そして合体して巨大化したギギと共に主人公に襲い掛かるも、バトルナイザーの怪獣で撃退された。

ステータスはアタックが高めに設定されている。電撃攻撃を得意としているために雷属性攻撃にはめっぽう強い。必殺技は劇中使用した「放電光線」、「エレクトリックテール」の他、長い尻尾を振り回して攻撃する「スピンテールアタック」という必殺技もある。NEO第3弾では同じく電撃攻撃を得意とするネロンガとのタッグ必殺技「サンダーコネクション」が、NEO第4弾では、自身の電流を相手に流し込む「エレキングコレダー」という新必殺技が追加されている。

  • ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』の流用。

EXエレキング

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第14話「戦場の惑星」、第16話「決戦!四人の戦士」に登場。

ザラブ星人のレイオニクスが操る怪獣として登場。第14話では惑星ボリスにて、メトロン星人EXレッドキングと戦っており、この時はEXレッドキング共々主人公と戦わないが、第16話ではメトロン星人を打ち負かした主人公の前に現れたザラブ星人と共に、主人公の怪獣と戦う。だがこちらも敗れ、更にその後ヴィットリオに馬鹿にされて怒ったザラブ星人が差し向けた際には、彼の操るEXゴモラにあっさりと返り討ちにされた。

ステータスは元のエレキングから大幅にディフェンスが上がったが、アタックとスピードが下がっている上に弱点属性が多いのが難点。必殺技は電気を帯びた尻尾を連続で叩き付ける「ライトニングテールラッシュ」、元のエレキングの放電光線と同種の必殺技「ライトニングカッター」、電気を帯びて体当たりする「ライトニングタックル」がある。いずれも雷属性攻撃である。

  • ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』の改造エレキングの流用。

『レッドマン』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『レッドマン』で度々登場。

32話でノコギリン、33話でキングマイマイ、68話でザゴラス、74話でテレスドンと組み、レッドマンと戦うがいずれも敗れた。60話では単独で立ち向かうが敗れた。

『チビラくん』に登場したエレキング

特撮テレビ番組『チビラくん』第74話に、チビラくんの住むカイジュウ町の住人としてバルタン星人イカルス星人ウーと共に登場した。75、76話にも登場。

『有言実行三姉妹シュシュトリアン』に登場したエレキング

有言実行三姉妹シュシュトリアン』第40話「ウルトラマンに逢いたい」に登場。

隕石の影響で円谷プロ美術倉庫にあった怪獣の着ぐるみに魂が宿ったもの。ゲーム店の電気を吸収したり、カメラのフラッシュに驚き、尾で荒木、加納、篠山のカメラ小僧を攻撃したりと町で暴れた。最期はウルトラマンによって宇宙に連れて行かれた。

『ウルトラゾーン』に登場したエレキング

第4話『怪しいものじゃないです』では、マンションの一室に訪問業者として訪れていた。

第8話のアイキャッチでは、エンストした自動車のバッテリーに充電をしていた。

第14話『バトルシミュレーション』では、「エア怪獣シリーズ でっかいエレキング」とタカダ隊員がタイマンバトル(?)をしていた。

第15話では『東京ジュラ紀』では、ピット星人に操られ、アロンとテレスドンと戦っていた。

過去の映像を流用しての登場

いずれも映像はそれぞれの初登場作品の流用。

ウルトラマンタロウ
第40話で回想シーンの35大怪獣・宇宙人の一匹として登場。OPでは「電撃怪獣」という別名でクレジットされている。
映画『ウルトラマン怪獣大決戦
冒頭でセブンとの戦いが紹介された。鳴き声はザンボラーに変更されている。
ウルトラマン80
第44話では矢的猛の回想シーンに登場。鳴き声はテペトに変更されている。第46話では、少年達が魔法使いマアジンに何の怪獣の人形を出してもらうかという願いを考える際に候補の一体としてエレキングが挙げられ、回想シーンにも登場している。鳴き声は再生エレキングのものになっている。
映画『ウルトラマン物語
一度セブンに倒された後、メフィラス星人によって改造された改造(再生)エレキングとなり復活。メフィラスに送り込まれ、タロウと戦った。改造エレキング時の鳴き声も初代と同じになっている。
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟
ダンの回想シーンで登場。

その他

  • ウルトラマンタロウ』では、前記のように再生エレキングとして登場し、第40話の回想シーンにも登場した他、第25話にてエンペラ星人が3万年前に光の国を襲来した際の怪獣軍団のイラストにも姿が描かれている。
  • 漫画『かがやけ ウルトラの星』では怪獣軍団の一員として登場。ガッツ星人に率いられて中部地方に出現し、新ウルトラマンと戦う。後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦ったが、新ウルトラマンのウルトラダブルを受けて倒された。
  • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではウルトラ戦士に味方する闘士五獣士の一体として登場。原作同様に電気攻撃を得意とする。漫画終了後の玩具展開『ウルトラマン超闘士鎧伝』ではダークベンゼンが率いる「エレキングII」が登場。
  • テレビドラマ『ウルトラマンになりたかった男』では、劇中で製作されていた映画『オールウルトラマンVS怪獣軍団』にて怪獣軍団の一体として登場し、ウルトラ戦士達と戦っている。
  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』ではウルトラマンキングの誕生日を怪獣達と共に祝福する。
  • 大決戦!超ウルトラ8兄弟』以前に企画されていた『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の続編作品では、日本各地に現れた怪獣軍団の一体として出現。セブンに倒されるがその後、ヤプールの力によってタイラントや他の怪獣軍団と合体し、グランドタイラントとなるシナリオが予定されていた。
  • プロバスケットボールbjリーグと円谷プロダクションのコラボ企画として開催された、ウルトラ怪獣を各チームのマスコットキャラクターとしてチームに加える「ウルトラ怪獣ドラフト2010」ではノミネート怪獣として候補に挙がり、宮崎シャイニングサンズよりドラフト指名された。
  • 2011年1月1日にBSで放送された『徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説 〜昭和のヒーロー「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」誕生秘話〜』では、『ウルトラセブン』に登場した中で好きな怪獣1位に選ばれた。

バラエティ番組におけるエレキング

  • 知名度が高い為、アトラクション用の着ぐるみが度々バラエティ番組に登場する。
    • 1990年の紅白歌合戦ではチェッカーズが歌う「ウルトラマンの歌」をバックにレッドキング、バルタン星人と共にウルトラマン、ウルトラセブンと戦った。
    • ダウンタウンのごっつええ感じ』のコーナーの一つ「ごっつの車窓から」では板尾創路と対決しており、何匹ものエレキングが板尾に倒されて横たわっている様子が見られた。
    • リンカーン』では、リンカーンメンバーが1967年にタイムスリップしたという設定でモロボシ・ダンの操縦するオープンカーの助手席に座って登場。ダンに「乗せてくれ」と頼んで車に乗せてもらったらしいが、終始騒いでいたため怒鳴られ、逆に殴り返すなど反抗しており、ダンも終始怒り気味となっていた。
    • 円谷プロが協力した『笑ってポン!』においても「腹筋が出来ない」という醜態を晒していた。
    • めちゃ×2イケてるッ!』では『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の宣伝を兼ねて他の怪獣達と共にオーディションを受ける役柄で出演した。ちゃんと角が回転して他、レイのパートナー怪獣ではなく悪役の怪獣のためウルトラマンベリアルの出す「ウルトラマンを倒すためなら~~」の質問コーナーに参加している。

CMにおけるエレキング

脚注

  1. ^ 青柳宇井郎/赤星政尚『懐かしのヒーロー・ウルトラ怪獣99の謎』二見書房、1994年、39頁
  2. ^ 特撮ニュータイプ』2008年11月号の荒木憲一のインタビューより。

関連項目