BTR-90

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BTR-90
BTR-90 (1).jpg
基礎データ
全長 7.64m
全幅 3.20m
全高 2.98m
重量 20.9t
乗員数 3名
乗員配置 乗員:3名、搭乗兵員:7-10名
装甲・武装
装甲 8-30mm 鋼板(推定)
主武装 2A42 30mm機関砲
副武装 PKT 7.62mm機関銃
9M113 対戦車ミサイル
AGS-17 30mm自動擲弾発射機
機動力
速度 100km/h(路上)
10km/h(浮航)
エンジン 4ストロークV型10気筒液冷ディーゼル
510馬力
懸架・駆動 8輪駆動
行動距離 700km
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BTR-90ロシア語БТР-90)は、ロシア連邦装輪式水陸両用装甲兵員輸送車である。GAZによって開発され、GAZ-5923(ГАЗ-5923)とも呼ばれる。

開発の背景[編集]

BTR-90は、BMP-3と同様に自国のBTR-80兵員輸送車ファミリーの代替車両の開発という要求に対応するだけでなく、輸出による外貨稼ぎも大きな目的であった。この計画は1994年に発表され、少数の試験車両が作られ、ロシア陸軍で試験運用が2004年まで行なわれた後、ロシア連邦軍でそのまま実戦配備に就いた。

その他に若干数がウクライナへも輸出されたが、実用のためというよりは自国の装甲車との比較研究のためという色合いが濃かった。本車はアラブ首長国連邦(UAE)への輸出販売の交渉が進められており、今後、その他の国も含めて海外で採用される可能性がある[出典 1]

一方、BMP-3の国内配備数が意外と増加していないことから、本車がこれからのロシア軍の主力歩兵戦闘車ではないかとする説もある。

車体[編集]

車体はBTR-80より少し大きく、装甲はそれよりも根本的に強化されている。車体下部はV字形状となって、耐地雷性が高い。舟形底部とも呼ばれるこの形状は、水上での航行能力の向上にも寄与している。

BTR-90は、BTR-80よりも長さ・幅・高さともに大型で重量のある車輌となっているにも拘らず、機動性が大幅に向上されており、車輪を左右反対方向に回転させることにより超信地旋回も可能である。

武装等[編集]

BMP-2のものを元に作られた2名用砲塔は、スタビライザー付きの2A42 30mm機関砲(弾数:500発)と同軸に、PKT 7.62mm機関銃(弾数:2,000発)を備える。昼夜間兼用照準器BPKZ-42と昼間用照準器1P-13が標準装備され、コンピュータ化された完全自動式の射撃管制装置がオプションとされる。車上情報統制システム(BIUS)を搭載し、従来のロシア製の同種の車両よりも大幅に情報処理能力を高めている。

副武装として、砲塔の上部にRPKS 5.45mm軽機関銃AGS-17 自動擲弾発射器(弾数:400発)または9K111 対戦車ミサイル(1基)また、別仕様として砲塔両側面に9K111 対戦車ミサイル(連装発射各1基×2=計4基)のいずれかをオプションとしている。これらの他にも、2A70 100mm低圧滑腔砲、あるいは125mm低圧砲を搭載する自走砲型も試作されている。

装甲[編集]

装甲は、車体と砲塔の前面で20-30mm厚程度の防弾鋼板と考えられ、14.5mm重機関銃の銃撃に耐えられるレベルとされる。

運用国[編集]

登場作品[編集]

ゲーム
ロシア連邦軍兵器として登場し、プレイヤーが操作可能。
DLC「Back To Karkand」に、ロシア軍の兵器として登場する。
マルチプレイモードで、ロシア軍のIFVとして登場。他のIFVとは違い、砲塔が車体前方にあるため、後方からの攻撃に弱い。

出典[編集]

  1. ^ 「ハイパー装輪装甲車」 (株)ジャパン・ミリタリー・レビュー 2008年11月1日発行