BM-21
射撃体勢にある、BM-21中隊。トラックはUral-375D
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| 基礎データ | |
|---|---|
| 全長 | 7.35m |
| 全幅 | 2.40m |
| 全高 | 3.09m |
| 重量 | 13.7t(戦闘重量) |
| 乗員数 | 5名 |
| 装甲・武装 | |
| 装甲 | mm |
| 主武装 | 9P132 40連装122mmロケット弾発射器 |
| 副武装 | 無し |
| 備考 | 連射速度は40発/20秒(一斉射撃時) 1発/5秒(単発射撃時) |
| 機動力 | |
| 整地速度 | 75km/h |
| 不整地速度 | 35km/h |
| エンジン | ZIL 315空冷V8ガソリンエンジン 180hp |
| 懸架・駆動 | 6x6 |
| 行動距離 | 450~750km |
| 出力重量比 | hp/t |
BM-21「グラート」(ロシア語: БМ-21 "Град"ベーエーム・ドヴァーッツァチ・アヂーン・グラート)は、ソビエト連邦が1960年代初頭に開発した122mm自走多連装ロケット砲である。BM-21は世界で最も広く使用されている多連装ロケットランチャーであり、いくつかの国ではロケット弾は共通であるが台座のトラックや発射器の形状を変更したりするなどしたコピー品や類似品が製造されている。(#ソ連以外の派生型を参照)
なお、「グラート」はロシア語で「霰・雹」を意味する(「都市・城砦」を意味する「グラート」とつづりは同じだが、意味は異なる)。
目次 |
概要[編集]
開発[編集]
ソビエト連邦軍は、1963年に140mmロケット砲BM-14を更新するために、BM-21の開発を開始した。BM-21は、Ural-375D6輪式トラックの荷台部分に全長の長い40本の122mmロケット弾発射器チューブをまとめた多連装ロケットランチャーである。1976年以降の生産型は、BM-21の台座となるトラックを新型のUral-4320に更新したタイプに置き換えられた。
構造[編集]
BM-21は、停車してから3分で発射準備が整うように設計されている。40発のロケット弾を全て発射するまでには20秒しかからず、再装填も10分ほどで完了する。
ロケット弾の弾頭は基本的に対人、対非装甲車両用の破砕性弾頭であるが、中には対硬化目標用のHEAT弾や対戦車地雷散布弾頭、対戦車用の子爆弾散布弾頭も用意されている。
BM-21は一個大隊につき18両が配備されており、大隊のBM-21がロケット弾を一斉射すれば、目標地域に720発のロケット弾が降り注ぐ。
派生型[編集]
ソ連製の派生型[編集]
- BM-21「グラート」
- 基本型。
- BM-21B「グラート1」
- 36連装発射器を6輪式のZIL-131トラックに搭載したタイプ。
- BM-21V「グラートV」
- 空挺部隊向けの派生型。12連装発射器を4輪式GAZ-66トラックに搭載。
- 9А51「プリマ」
- ZiL-131に50連装発射器を搭載したタイプ。射撃統制装置と弾薬運搬車が付属。
- 9K132「グラートP」
- 個人で携帯が可能な単装型。ソ連・ロシア軍では使用されないが、世界中のゲリラ組織や民兵、軍閥が使用しており、時には右の写真のような手製の自走式多連装ロケットランチャーを製造することがある。テクニカルも併せて参照のこと。
- BM-21PD
- 構成はBM-21基本型と変わらないが、ソ連海軍が敵の上陸作戦を水際で阻止するために装備。
- A-215「グラートM」
- 海軍向けの派生型。20連装コンテナ8基で構成される。
ソ連以外の派生型[編集]
- 81式
- 中国製の派生型で、1979年の中越戦争の際にベトナム人民軍から鹵獲したBM-21を元に設計され、1982年から中国人民解放軍への配備が始まった(BM-21が開発された1963年には既に中ソ対立がかなり深刻化していたため、ソ連は中国に対するBM-21の輸出を認めなかった)。土台のトラックが中国製であることを除けばほとんどオリジナルと変わらないが、運転席に防炎シールドが存在する。
- BM-11
- 北朝鮮製の派生型。30連装発射器をソ連製と同じUral-375DやUral-4320に搭載しているほか、一部には日本製のトラックに発射器を搭載している例もあるといわれる。
- アーラシュ / آرش
- イラン製の派生型。レバノンのヒズボラに供与され、イスラエルへの攻撃に使用されている。ヒズボラの保有兵器を併せて参照のこと。
- Sakr-18
- エジプト製の派生型。外見上はほとんどオリジナルと変わらない。
- RM-70
- 1972年に当時のチェコスロバキアが自国軍隊のために開発した派生型で、40連装発射器を国産の8輪式タトラ813トラックに搭載している。RM-70はキャビンに装甲が施されている。
- RM-70/85
- 土台のトラックを非装甲のタトラ815に換装したモデルで、RM-85とも表記される。基本的な形状やカタログスペックはRM-70と殆ど変わらない。RM-70及びRM-70/85は、東ドイツ(東西ドイツ統一後、ギリシャに売却)、ポーランド、フィンランド、ギリシャ、グルジア、ミャンマー、インドネシア、スリランカ、エクアドル、ウルグアイ、ベネズエラ、アンゴラ、ルワンダ、ウガンダ、ジンバブエに輸出された。
- WR-40「ラングスタ」 / WR-40 "Langusta"
- ポーランド製の派生型。ポーランド国産の6輪式Jelcz P662D.35トラックに、40連装発射器と新型射撃統制装置を搭載したモデル。ポーランドは現有のBM-21を全てWR-40に更新する予定(RM-70については、同様に更新するのか運用を続けるのか不明)であり、さらには最大射程を42kmに延伸した新型ロケット弾(破砕性弾頭)を装備する予定。
- APR-21
- ルーマニア製の派生型。21連装発射器をルーマニア製の4輪式ブチェジ(Bucegi) SR-114トラックに搭載したが、まもなく後継のAPR-40に取って代わられた。
- APR-40
- 前述のAPR-21の後継であり、40連装発射器を6輪式DAC-665Tトラックに搭載。このシステムはボツワナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カメルーン、クロアチア、イラン、イラク、リベリア、ナイジェリアに輸出された。
- BM-21A「ベルグラート」 / БМ-21А "БелГрад"
- 425 馬力のディーゼルエンジンTMZ-8424を搭載する6x6大型トラックであるMAZ-631705をシュシャに開発された。増設されたラックに追加のロケット弾40 発を搭載できる。1997年に完成され、その後制式採用された。
- BM-21М「フラードU」 / БМ-21М "Град-У"
- ウクライナのAvtoKrAZで開発されたBM-21の後継型。兵器の純国産化を進めるウクライナにおいて、国産6x6大型トラックのKrAZ-6322を種車に製造された。ガソリンエンジンのUral-375に対し、KrAZ-6322はディーゼルエンジンを使用している。KrAZ-6322-121「フラード」(КрАЗ-6322-121 "Град")とも呼ばれる。一部の車輌は、車体を延長して40 発のロケット弾を追加搭載できるようになった。種車にKrAZ-260を使用した仕様もあり、ともにウクライナ陸軍に配備されている。
ロケット弾[編集]
BM-21用の122mmロケット弾には各種の弾頭、射程のロケット弾が用意されており、目標の種類や距離、作戦内容などで使い分ける。ここでは、主なタイプのロケット弾を紹介する。
- 9M22U(M-21OF):破砕性弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:66.6kg
- 全長:2.87m
- 弾頭重量:18.4kg
- 最小射程:5,000m
- 最大射程:20,380m
- 9M28F:破砕性弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:56.5kg
- 全長:2.27m
- 弾頭重量:21.0kg
- 最小射程:1,500m
- 最大射程:15,000m
- 9M28K:対戦車地雷散布弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:57.7kg
- 全長:3.04m
- 弾頭重量:22.8kg
- 最小射程:
- 最大射程:13,400m
- 9M43:煙幕弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:66kg
- 全長:2.95m
- 弾頭重量:20.2kg
- 最小射程:
- 最大射程:20,000m
- 9M217:対戦車子弾散布弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:70kg
- 全長:3.04m
- 弾頭重量:25kg
- 最小射程:m
- 最大射程:30,000m
- 9M218:成形炸薬子弾
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:70kg
- 全長:3.04m
- 弾頭重量:25kg
- 最小射程:m
- 最大射程:30,000m
- 9M519:ジャミング弾
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:66kg
- 全長:3.04m
- 弾頭重量:18.4kg
- 最小射程:m
- 最大射程:18,500m
- 9M521:破砕性弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:66kg
- 全長:2.87m
- 弾頭重量:21.0kg
- 最小射程:m
- 最大射程:40,000m
- 9M522:破砕性弾頭
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:70kg
- 全長:3.04m
- 弾頭重量:25.0kg
- 最小射程:m
- 最大射程:37,500m
- PRC-60:水中爆発弾頭(BM-21PD専用)
- 製造国:ソ連・ロシア
- 重量:75.3kg
- 全長:2.75m
- 弾頭重量:20.0kg
- 最小射程:300m
- 最大射程:5,000m
- Type 90A:破砕性弾頭
- 製造国:中華人民共和国
- 重量:kg
- 全長:2.75m
- 弾頭重量:18.3kg
- 最小射程:12,700m
- 最大射程:32,700m
- M21-OF-FP:破砕性弾頭
- 製造国:ルーマニア
- 重量:65.4kg
- 全長:2.87m
- 弾頭重量:6.35kg
- 最小射程:5,000~6,000m
- 最大射程:20,400m
- M21-OF-S:破砕性弾頭
- 製造国:ルーマニア
- 重量:46.6kg
- 全長:1.927m
- 弾頭重量:6.35kg
- 最小射程:1,000m
- 最大射程:12,700m
この他にも、焼夷弾や化学兵器弾頭、照明弾、対人地雷散布弾などの各種弾頭を搭載したロケット弾を装備可能。
登場作品[編集]
- プレイヤーが直接操作するほか、砲撃モジュールを使用して任意の地点に火力支援を要請可能。
- ロシア超国粋主義派グループが所有。ゲーム序盤と後半に登場。
- 日本を占拠したロシア軍の車両として登場。プレイヤーも購入して使用できる。
- RS国のメガ射程陸兵器として登場。
各国のBM-21[編集]
関連項目[編集]
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