京都市交通局10系電車

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京都市交通局10系電車
京都市交通局10系電車1次車(右)と6次車(左)
京都市交通局10系電車
1次車(右)と6次車(左)
編成 6両編成
営業最高速度 75(地下鉄線内)、105(近鉄線内) km/h
最高速度 105 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度 3.5 km/h/s(常用最大)
4.0 km/h/s(非常)
編成長 123,000mm
全長 20,500 mm
全幅 2780 mm
全高 4,040 mm
車両質量 28.5t - 37.5t
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
編成出力 2,080kW
主電動機 東芝直巻整流子電動機 SE-632
主電動機出力 130kW
端子電圧 375V
歯車比 99:16(6.19)
駆動装置 中空軸平行カルダン駆動方式[要出典]
制御装置 三菱電機電機子チョッパ制御
台車 住友金属工業製S型ミンデン
FS505A、FS505B、FS005
制動方式 三菱電機製 MBS-R回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
保安装置 CS-ATC日立製作所製)
近鉄型ATS(三菱電機製)
製造メーカー 近畿車輛、日立製作所
 
台車
上:FS505A ( M2'c 1804 )
下:FS005 ( T2 1604 )

京都市交通局10系電車(きょうとしこうつうきょく10けいでんしゃ)は、京都市交通局京都市営地下鉄烏丸線用の通勤形電車。6両編成20本(120両)が在籍する。

諸元[編集]

車体はアルミ合金製で全長は20.5m、架空電車線方式の4扉車である。

主回路には三菱電機電機子チョッパ制御を採用した。編成の前後からそれぞれ2両目の電動車は集電装置として下枠交差形パンタグラフを2基搭載し、補助電源装置は東洋電機製造製で容量150kVAのサイリスタインバータ電動発電機である。ブレーキシステムは回生ブレーキ併用電気指令式である。主電動機は東芝製の直巻整流子電動機、出力130kWのSE-632である。歯車比は99:16 (6.19) である。

冷房装置は、三菱電機製で能力10,500kcal/hの集約分散式CU194を新製時より1両あたり4基搭載する。

先頭車両に密着式連結器を装備するが、中間車両は半永久連結器を採用している。

地下鉄線内における信号保安システムはCS-ATCであるが、近畿日本鉄道京都線に乗り入れるため、近鉄形ATSも装備する。

地下鉄線内における最高速度は75km/hで、近鉄線内急行での最高速度は105km/hである。

日本の鉄道車両では初めての本格的な車椅子スペースを1200形に設置した。ドアチャイムも日本初採用である。

車両番号は竹田、近鉄奈良寄りからモ1100形、モ1200形、サ1300形、サ1600形、モ1700形、モ1800形となっている。1400形と1500形は存在しない。

1・2次車[編集]

近鉄京都線との相互乗り入れを前提として、近畿車輛で製造された。1981年昭和56年)の北大路 - 京都間開業に際して4両固定編成で導入された。登場時は全4両が電動車であった。

特徴として、先頭車両は舞妓独特の帯の結び方である「だらりの帯」を示す縦の緑色の帯を巻いている。

1988年(昭和63年)6月11日竹田延伸、そして同年8月28日の近鉄京都線新田辺相互乗り入れ開始に際して、中間車(3次車)を連結しMT比電動車 (M) と付随車 (T) の構成)4M2Tの6両編成とされた。

3次車以降[編集]

3次増備車(竹田延伸開業用)から6両固定編成で落成した。1・2次車増結用中間車と第16・17編成は近畿車輛が引き続き製作し、第10 - 15・18 - 20編成は日立製作所にて製作された。最終増備車は1997年平成9年)に製作された第18 - 20編成である。これらの編成は日本での電機子チョッパ制御車では最後に落成した車両の一つである(もう一つは同年の都営新宿線10-000形8次車)。

前面は「額縁」デザインを止め、隅部が丸みを帯びたものになり、前面扉に窓が設けられた。客室側窓が固定式から開閉式になり、車端部妻面にあった二段式開閉窓は廃止された。側面に行先表示器が1編成で5か所に設置された。車体を横から見た場合、基本的に左端側窓上部に設置されているが、制御車の運転台側にあたる左端側窓上部には設置されていない。器具の吊り方が吊り金具よりカーテンレール方式になり、1・2次車に組み込まれた付随車も同一の仕様とされた。

電動空気圧縮機 (CP) がC-2000MよりC-2000Lに変更されたとともに、駆動電動機も直流電動機より交流電動機に変更された。客室内貫通扉の窓が細長いものに変更されが、1・2次車の編成に組み込まれる付随車は1・2次車に仕様を合わせた角型の窓とされたが、窓の深さや吊革の数などが若干異なる。

最終製造の6次車のみ、客用ドア室内側上部に車内案内表示器が設置されている。京都市交通局の地下鉄車両の製造銘板は製造年の記載が無い物が使われていたが、6次車は一般的な製造年の記載があるものである。 

運用[編集]

烏丸線内運用および近鉄京都線・奈良線大和西大寺 - 近鉄奈良間のみ)乗り入れ運用に使用される。

3次車以降の更新計画[編集]

京都市交通局は2014年5月に3次車以降のVVVF化を見据えて入札業者向けの仕様書を公開している[1]

脚注[編集]

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  1. ^ 高速鉄道烏丸線10系車両制御装置仕様書 (pdf)”. 京都市交通局高速鉄道部高速車両課 (2014年5月). 2014年8月31日閲覧。

外部リンク[編集]