メッセンジャー (探査機)

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メッセンジャー (MESSENGER)
MESSENGER 探査機
水星周回軌道に乗った MESSENGER 宇宙機
所属 アメリカ航空宇宙局 (NASA)
公式ページ MESSENGER Home
国際標識番号 2004-030A
カタログ番号 28391
状態 運用中
目的 水星の周回観測
観測対象 水星
計画の期間 約8年間
打上げ機 デルタIIロケット
打上げ日時 2004年8月3日
2時15分56秒(EDT
軌道投入日 2011年3月18日
物理的特長
本体寸法 1.27 m × 1.42 m × 1.85 m
質量 1,093 kg
発生電力 450 W
(水星周回軌道にて)
主な推進器 2液式化学スラスタ
(645 N, 317 sec)

メッセンジャー (MESSENGER; MErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Ranging) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のディスカバリー計画の一環として行われている水星探査ミッション、及び探査機の名前である。

概要[編集]

メッセンジャー以前に水星に接近した探査機には1974年から1975年マリナー10号があるが、表面の僅か45%しか撮影されておらず、水星は太陽系で最も探査が遅れている惑星の一つだった。水星の探査が困難な理由に、太陽から受ける膨大な熱、電磁波による通信障害、水星の公転速度が大きいことなどがあったとされる。

2000年代に入って太陽系形成の理解を深めるため、ようやく水星へと興味が注がれてきた。そして、次々に探査機を水星へ送る計画が立てられた。その1つがメッセンジャーである。

マリナー10号の調査では、水星の物理的な性質以外ほとんど分からなかったため、メッセンジャーでは水星を構成する物質磁場、地形、大気の成分、などが調査される。

探査機は燃料節約のため数回のスイングバイを行いながら水星に接近する。その結果、地球から水星まで最短距離では約1億kmのところを、79億kmもの軌道を辿ることになる。

日程[編集]

メッセンジャーの軌道。6回のフライバイを繰り返しながら水星に近づく。
デルタIIロケットによるメッセンジャーの打ち上げ
約2万7000kmの距離からメッセンジャーが撮影した水星

探査機器[編集]

  • 水星撮像システム
  • ガンマ線・中性子スペクトロメータ
  • X線スペクトロメータ
  • 磁力計
  • 水星レーザ高度計
  • 水星大気・表面組成スペクトロメータ
  • エネルギー粒子・プラズマスペクトロメータ
  • 電波科学実験
など

脚注[編集]

  1. ^ “NASA Extends MESSENGER Mission”. ジョン・ホプキンス大学Applied Physics Laboratory. http://messenger.jhuapl.edu/news_room/details.php?id=188 2011年11月28日閲覧。 
  2. ^ “MESSENGER Celebrates 1,000 Earth Days in Orbit around Mercury”. ジョン・ホプキンス大学Applied Physics Laboratory. http://messenger.jhuapl.edu/news_room/details.php?id=248 2014年2月11日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]