火球

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大気圏に突入した火球 (a) とその破片 (b)

火球(かきゅう)は、火玉(ひだま)とも言われる一般に流星の-3等~-4等より明るいものの事である。隕石となって地表に落下したものも、上空で光っているものは、明るい火球である。隕石となった火球は、以前は「隕星」と呼ばれる事もあったが、最近はあまり使われない。おもだった隕石がたまたま、日本では昼間に落下し、昼間のため光の強さよりも、隕石落下時の衝撃音が目立つケースが続いたからかもしれない。

明るい火球が隕石として落下した場合、その軌道は火球の目撃情報からも得られる。またより正確な情報を得る為、自動監視が行なわれている(火球監視カメラ)。

また流星群の観測で、流星の明るさの統計が、研究の手がかりになる事があるため、毎年の主な流星群の火球の出現状況が、精しく調べられている。(観測項目を予め決めた、流星群の火球データの収集。)なお流星群の観測の場合の火球は、恒星のうち最も明るい、シリウスよりも明るいもの(マイナス2等以上、それよりも明るいもの)を火球と呼んで報告しても良い事が、暗黙の了解になっているようである。なお流星群に属する火球は、隕石になった例が知られていない。

観測でなく、たまたまの火球の目撃の場合、明るい流星ではなく火球と判断するのは主観的であって、厳密な境目は無い。流星群の観測のそれよりやや明るく、金星より明るい場合(マイナス5等以上)、「火球が飛んだ」と騒がれる事が多いように思われる。なお火球を見たら、出た方角に注意する事と、時計を見る癖をつけると良い。他人と同じものを見た証拠となる。また、飛行方向が右下がり、右上がり、左下がり、左上がり(飛行経路によっては、上方に飛び上がるように見えることもある。)のいずれかを記録しておくと、飛行経路特定の役に立ち、ひいては隕石落下位置の推定を行う有力な資料となる可能性がある。

火球の軌道は、流星群の母天体である彗星よりも、むしろ小惑星に近い傾向がある。隕石の軌道もほとんどの場合、小惑星のように黄道面とのなす傾斜が緩やかなものが多い。つまりこうした火球のうちの一部が、隕石になるとの考えに無理はないとの証拠である。

ちなみに、夕方の西の空にはしばしば火球のような物体を確認できるが、これは飛行機の誤認である場合が多い。

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