コプフ彗星

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コプフ彗星
22P/Kopff
彗星
周期彗星の一覧 / 非周期彗星の一覧
Comet 22P Kopff.jpg
発見
発見者  アウグスト・コプフ
発見日  1906年8月23日
符号・別名  1906 Q1, 1919 O1
軌道要素 - IAUNASA
元期 2003年1月1日
離心率 (e)  0.5433
近日点距離 (q)  1.583 AU
軌道長半径 (a)  3.467 AU
遠日点距離 (Q)  -
公転周期 (P)  6.457
軌道傾斜角 (i)  4.718°
近日点引数 (ω) 
昇交点黄経 (Ω) 
前回近日点通過  2009年5月25日[1]
次回近日点通過  2015年10月25日[2]

コプフ彗星(22P/Kopff)は、太陽系周期彗星である。1906年8月23日に発見され、発見者のアウグスト・コプフにちなんで命名された。1912年11月に戻ってきて以降、見失われていたが[1]、1919年6月の再来の際に再発見された。1919年以降は見失われることはなく[3]、直近の近日点通過は2009年5月25日だった。1939年に木星の近傍を通過し、近日点距離と軌道周期が減少した[4]。次の近日点通過は2015年10月25日である[5][6]

観測[編集]

コプフ彗星は、ハイデルベルクケーニッヒシュトゥール天文台で発見された[7]。コプフが1903年8月20日に撮影した写真プレートを、同じ領域を以前に撮影したものと比べていた際に、天体の存在に気付いた。8月23日、彼はこの天体を11等級の彗星であると結論付けた。1906年9月中旬、カリフォルニア大学バークレー校のキール・エベルらのチームによって、この彗星の短い周期が明らかとなった。この彗星は1912年11月25日に接近した際に見失われたが、1919年6月25日に予測される位置よりも3日分手前にあるのが再確認された。その後、1945年8月11日の接近までは観測されなかった。この時、等級は8.5を記録したが、等級の突然の増大は1939年から1945年の間に木星が彗星の軌道を変えたためであると推測された。1951年10月の接近では、期待されたよりも3等級も暗かった。木星と非常に接近して、近日点距離は1.52天文単位、軌道周期は6.31年になり、1996年7月2日には14等級だった[8]

彗星核は直径3.0kmと推定され、アルベドは0.05である[9]

2002年の回帰の際、東京大学木曽観測所によりコプフ彗星のダストトレイル可視光で観測され、ダストの大きさは約1cmであること、ダストのアルベドが非常に低いこと、ダストの密度が非常に濃いことなどが判明した[10]

出典[編集]

  1. ^ a b 22P/Kopff (Returns and Appearances)”. Seiichi Yoshida Comet Catalog. 2010年2月24日閲覧。
  2. ^ Syuichi Nakano (2009年2月16日). “22P/Kopff (NK 1749)”. OAA Computing and Minor Planet Sections. 2010年3月4日閲覧。
  3. ^ 22P/Kopff (2009)”. Seiichi Yoshida Comet Catalog. 2010年2月25日閲覧。
  4. ^ 22P at Kazuo Kinoshita's Comets
  5. ^ 22P/Kopff”. Nakano Note (Nakano wa Kangaeru noda) NK 1749. 2010年2月24日閲覧。
  6. ^ Periodic Comets 1P to 50P”. Gary W. Kronk's Cometography. 2010年2月23日閲覧。
  7. ^ 22P/Kopff”. Gary W. Kronk's Cometography. 2010年2月25日閲覧。
  8. ^ 22P/Kopff (1996)”. Seiichi Yoshida. 2010年2月25日閲覧。
  9. ^ JPL Small-Body Database Browser: 22P/Kopff”. Jet Propulsion Laboratory (2010-01-04 last obs). 2010年2月25日閲覧。
  10. ^ 彗星のダストトレイルを可視光で検出することに成功”. アストロアーツ. 2011年3月17日閲覧。

外部リンク[編集]


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