ロゼッタ (探査機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ロゼッタ
(Rosetta)
Rosetta.jpg
ロゼッタ(CGモデル)
所属 欧州宇宙機関 (ESA)
主製造業者 EADS Astrium
公式ページ 公式サイト
国際標識番号 2004-006A
カタログ番号 28169
状態 運用中
観測対象 チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
打上げ機 アリアン5 18号機
打上げ日時 2004年3月2日
7時17分44秒(UTC
質量 約3,000kg

ロゼッタ英語:Rosetta space probe, フランス語:Sonde spatiale Rosetta)は、欧州宇宙機関 (ESA) の彗星探査機

2004年3月2日フランス領ギアナからアリアン5G+ロケットを用いて打ち上げられた。2014年8月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着。11月に地表に着陸機フィラエ (Philae) を投下する予定である。成功すれば人類史上初の、彗星に着陸した探査機となる。

概要[編集]

ジオットによりハレー彗星の近接観測に成功するなど、ESAは彗星観測に対して実績がある。ハレー彗星の観測の後、彗星構成物質の採取を目的とした探査機が計画されることとなった。アメリカ航空宇宙局 (NASA) とESAが共同で計画を開始したが、1992年にNASAは計画より離脱し、ESA単独事業として行われることとなった。

ロゼッタは、計画では2003年1月12日に打ち上げられ、2006年7月に小惑星 (4979) 大田原2008年7月に (140) シワに接近し、2011年ワータネン彗星へ到達する予定であった。しかし、2002年12月11日にアリアン5ロケットが爆発事故を起こしたことにより当初の予定は変更され、目標もチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星へ変更された。

なお、「ロゼッタ」、「フィラエ」という名前は、それぞれロゼッタ・ストーンナイル川にある中州に由来する。

機体諸元 [1][編集]

  • ロゼッタ
    • 大きさ:約2.8m×2.1m×2.0m、質量:約3,000kg
    • 積載機器:カメラ、レーダー、マイクロ波、赤外線など11台の観測センサー
      • ALICE (Ultraviolet Imaging Spectrometer)
      • CONSERT (Comet Nucleus Sounding)
      • COSIMA (Cometary Secondary Ion Mass Analyser)
      • GIADA (Grain Impact Analyser and Dust Accumulator)
      • MIDAS (Micro-Imaging Analysis System)
      • MIRO (Microwave Instrument for the Rosetta Orbiter)
      • OSIRIS (Rosetta Orbiter Imaging System)
      • ROSINA (Rosetta Orbiter Spectrometer for Ion and Neutral Analysis)
      • RPC (Rosetta Plasma Consortium)
      • RSI (Radio Science Investigation)
      • VIRTIS (Visible and Infrared Mapping Spectrometer)
  • フィラエ
    • 大きさ:冷蔵庫大、質量:約100kg
    • 積載機器:
      • APXS (Alpha Proton X-ray Spectrometer)
      • ÇIVA / ROLIS (Rosetta Lander Imaging System)
      • CONSERT (Comet Nucleus Sounding)
      • COSAC (Cometary Sampling and Composition experiment)
      • MODULUS (PTOLEMY Evolved Gas Analyser)
      • MUPUS (Multi-Purpose Sensor for Surface and Subsurface Science)
      • ROMAP (RoLand Magnetometer and Plasma Monitor)
      • SD2 (Sample and Distribution Device)
      • SESAME (Surface Electrical Sounding and Acoustic Monitoring Experiment)

経過と予定[編集]

緑円が地球で青円が彗星軌道。
数字は位置を示す。
1:2004年(打上げ)、9:2014年1月

現時点での状況はRosetta space probe timelineを参照。


小惑星との誤認[編集]

ロゼッタが2度目の地球スイングバイを試みたのが2007年11月13日であったが、その前の11月7日に、カタリナ・スカイサーベイによって誤って地球に接近中の地球近傍小惑星として「発見」された。この「天体」には2007 VN84と仮符号がつけられ、直径20mの天体で、11月13日に地球から5600kmのところを通過するという予測がされ、きわめて衝突リスクの高い天体とされた。実際には接近前の11月10日に、正体がロゼッタであることが判明した[3][4][5]

出典[編集]

  1. ^ “Rosetta factsheet”. ESA. (2014年2月3日). http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Rosetta/Rosetta_factsheet 2014年2月23日閲覧。 
  2. ^ 探査機ロゼッタ、彗星とランデブー 10年越しの追跡 AFPBB 2014-8-6
  3. ^ 2007 VN84 Minor Planet Center
  4. ^ M.P.E.C. 2007-V70 Minor Planet Center
  5. ^ ‘Deadly asteroid’ is a spaceprobe Skymania News

関連項目[編集]

外部リンク[編集]