チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

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チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
67P/Churyumov-Gerasimenko
彗星
周期彗星の一覧 / 非周期彗星の一覧
HSTの写真をもとにした、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星核の3-D CG
発見
発見者  クリム・チュリュモフ
スヴェトラナ・ゲラシメンコ
発見日  1969年9月11日
符号・別名  1982 VIII = 1982f =
1989 VI = 1988i =
67P/1969 R1 = 1969 IV = 1969h =
67P/1975 P1 = 1976 VII = 1975i
軌道要素 - IAUNASA
元期 2002年9月3日
離心率 (e)  0.6315284
近日点距離 (q)  1.2923384 AU
軌道長半径 (a)  3.5072946 AU
遠日点距離 (Q)  5.7222508 AU
公転周期 (P)  6.57
軌道傾斜角 (i)  7.12039°
近日点引数 (ω)  11.45200°
昇交点黄経 (Ω)  50.96860°
前回近日点通過  2009年2月28日
次回近日点通過  2015年8月13日

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(チュリュモフ・ゲラシメンコすいせい、67P/Churyumov-Gerasimenko)は、1969年クリム・チュリュモフスヴェトラナ・ゲラシメンコが発見した、周期6.57年の周期彗星である。ヨーロッパ宇宙機関 (ESA) の探査機ロゼッタが、2014年11月に着陸機を降ろす予定である。

ハッブル写真[編集]

ロゼッタの探査の準備として、2003年3月12日ハッブル宇宙望遠鏡 (HST) が撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の写真が、詳しく分析された。の全周3-Dモデルが作られ、さまざまな角度からのCGが描かれた。

ロゼッタの撮影による形状の確認[編集]

2014年7月14日に1万4,000kmの地点から撮影された写真が公開され、この彗星は2つの彗星がゆっくりとぶつかってそのまま結合したような2重の構造を持つアヒルのオモチャのような奇妙な形状であることが分かった。また20分間核で撮影した画像を組み合わせて動画にし自転の様子も分かるようになった [1]

発見[編集]

1969年ソビエト連邦のアルマアタ(現カザフスタンアルマトゥイ)での彗星サーヴェイに参加するため、ソ連(現ウクライナ)のキエフキエフ大学から、天文学者たちがアルマアタ天体物理研究所に集まっていた。9月11日にアルマアタ天体物理研究所のスヴェトラナ・ゲラシメンココマス・ソラ彗星 (32P/Comas Solá) を撮影し、その写真を調べたキエフ大学のクリム・チュリュモフは、写真乾板の端近くに彗星のような像を見つけた。

チュリュモフはそれをコマス・ソラ彗星だと思いこんだが、キエフに戻ったあと、乾板全体を詳細に調べてみた。翌月の10月22日、その天体はコマス・ソラ彗星の予想位置から1.8度も離れていたことがわかり、別の天体の可能性が高くなった。乾板をもっとよく調べると、予想どおりの位置にコマス・ソラ彗星がかすかに写っていたので、最初に見つけた天体は新彗星であることが明らかになった。

軌道の変化[編集]

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の軌道は一定していない。かつてこの彗星は、近日点距離が4.0 AUの、太陽から遠い軌道を回っていて、まったく観測できなかった。1840年、この彗星は木星へ接近し、近日点距離は3.0 AUまで縮んだ。1959年にまた木星に接近し、近日点距離が1.28 AUになり、現在にいたっている。

脚注[編集]

  1. ^ “Rosetta Spacecraft Approaching Twofold Comet”. NASA. (2014年7月17日). http://www.nasa.gov/jpl/rosetta/comet-67p-churyumov-gerasimenko-20140717/index.html 2014年7月21日閲覧。 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

ロゼッタ探査機

外部リンク[編集]

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