マイク・シャープ・ジュニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アイアン・マイク・シャープ
プロフィール
リングネーム アイアン・マイク・シャープ
マイク・シャープ・ジュニア
本名 マイク・シャープ・ジュニア
ニックネーム 鋼鉄男
身長 193cm
体重 135kg(全盛時)
誕生日 1951年10月28日(62歳)[1]
出身地 カナダの旗 カナダ
オンタリオ州ハミルトン
トレーナー マイク・シャープ・シニア
デューイ・ロバートソン
デビュー 1973年[1]
引退 1996年[1]
テンプレートを表示

アイアン・マイク・シャープIron Mike Sharpe)のリングネームで知られるマイク・シャープ・ジュニアMike Sharpe, Jr.1951年10月28日[1] - )は、カナダオンタリオ州ハミルトン出身の元プロレスラー

日本プロレスの黎明期に来日して力道山らと対戦し、日本のプロレスブームの火付け役となったシャープ兄弟の弟、マイク・シャープの息子である。現役選手時代はWWFを主戦場に、大型のラフ&パワーファイターとして活躍した。

来歴[編集]

デューイ・ロバートソンのトレーニングを受け、1973年にプロレスラーとしてデビュー[1]。当時はカナダを主戦場に、ジン・キニスキーらが主宰するバンクーバーNWAオールスター・レスリングなどで活動。1977年6月27日にはガイ・ミッチェルを破ってNWAパシフィック・コースト・ヘビー級王座を獲得している[2]

1979年4月、全日本プロレスに初来日。ジャンボ鶴田UNヘビー級王座のチャレンジャーに抜擢され、敗れはしたもののカナディアン・バックブリーカーで鶴田から1本取っている(当初、UN王座には共に来日していたジン・キニスキーが挑戦する予定だったが、コンディションの問題で若いシャープに挑戦権が譲られた)。

同年よりアメリカ南部エリアに進出。ビル・ワットが主宰していたミッドサウスのMSWAではマイク・ジョージと抗争を繰り広げ、9月5日にルイジアナ・ヘビー級王座、同月19日にミシシッピ・ヘビー級王座をジョージからそれぞれ奪取している[3][4]。以降MSWAでは、アーニー・ラッドテッド・デビアスジェイク・ロバーツポール・オーンドーフキラー・カーンジム・ドゥガンらとタイトルを争った。

1980年から1981年にかけてはジョージア地区(ジム・バーネット主宰のジョージア・チャンピオンシップ・レスリング)にも出場し、ベビーフェイスとしてマスクド・スーパースターボブ・スウィータンアレックス・スミルノフケン・パテラなどと抗争[5][6]。アメリカ修行中の天龍源一郎とも対戦した[5]フロリダ地区(エディ・グラハム主宰のチャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)ではヒールとなり、ジョージアで共闘していたミスター・レスリング2号のNWAフロリダ・ヘビー級王座に挑戦。1982年2月20日には、海外遠征に出ていたジャイアント馬場とのシングルマッチも行われている[7]

1983年ニューヨークWWFに「カナダでもっとも偉大なアスリート」を自称するヒールとして参戦。キャプテン・ルー・アルバーノマネージャーに迎え、ボブ・バックランドWWFヘビー級王座に挑戦[8]アンドレ・ザ・ジャイアントともシングルマッチで対戦した[9]1984年1月にはWWFとの提携ルートで新日本プロレスに来日、当時WWF王者になったばかりのハルク・ホーガンのタッグ・パートナーを務めた。以降も新日本に度々来日し、1985年5月にはIWGPリーグ戦第3回大会に出場したが、予選トーナメントで藤波辰巳に敗れている。

その間、アメリカではテネシー州メンフィスCWAに参戦、1984年12月にNWAミッドアメリカ・ヘビー級王座を獲得し[10]、翌年にかけてジェリー・ローラージミー・バリアントランディ・サベージらとタイトルを争った[11]。戴冠中の1985年1月14日には、メンフィスのミッドサウス・コロシアムで行われたAWA南部タッグ王座の争奪トーナメントにエディ・ギルバートと組んで出場している(準決勝でロックンロール・エクスプレスに敗退)[11]

その後もテネシー地区や東部のインディー団体などに登場しつつ、1990年代半ばまでヒールの大物ジョバーとしてWWFに定着、ベビーフェイスのスター選手の引き立て役に徹する。当時のWWFではテレビ番組の「第1試合」の常連であり、彼を破ることでベビーフェイス勢は自分の実力をファンにアピールできた[12]PPV大会に出場することもなく、大きな活躍の機会には恵まれなかったものの、1980年代のWWFを影で支えた名ジョバーとしてファンの認知度は高い[13]

引退後はニュージャージー州プロレスリング・スクールを開校し、後進の指導・育成に携わっている。教え子には、WWEで活躍したサイモン・ディーン[14]チャーリー・ハース[15]、日本で急死したギガンテス[16]コンバット・ゾーン・レスリング殿堂に迎えられたジョン・ダーマー[17]などがいる。

エピソード[編集]

  • 生活態度は非常に真面目でステロイド剤はもちろん酒やタバコも一切やらなかったという[18]
  • 極度の潔癖症で知られ、バックステージでは「ミスター・クリーン」の異名を持つ。1日に何度もシャワーを浴び、携帯用のアイロンを持参して着替えの服に少しでも皺が寄ればアイロン掛けをしていた。試合後、長時間シャワー室で体を洗っているうちに会場内には誰もいなくなり、会場の出入口に鍵をかけられてしまったこともあるという[12]。彼の度を越したキレイ好きについてはダイナマイト・キッドハルク・ホーガンも自著で触れており、来日時もミスター高橋田中秀和が手記などで話題にしていた。

得意技[編集]

獲得タイトル[編集]

NWAオールスター・レスリング
NWAトライステート / MSWA
  • ミッドサウス・ブラスナックル王座:1回 [20]
  • ミッドサウス・ルイジアナ・ヘビー級王座:2回 [3]
  • ミッドサウス・ミシシッピ・ヘビー級王座:2回 [4]
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
  • NWAミッドアメリカ・ヘビー級王座:1回 [10]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e Iron Mike Sharpe”. Cagematch.net. 2014年6月2日閲覧。
  2. ^ a b NWA Pacific Coast Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月12日閲覧。
  3. ^ a b Mid-South Louisiana Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年6月2日閲覧。
  4. ^ a b Mid-South Mississippi Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年6月2日閲覧。
  5. ^ a b The GCW matches fought by Mike Sharpe in 1980”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  6. ^ The GCW matches fought by Mike Sharpe in 1981”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  7. ^ The CWF matches fought by Mike Sharpe in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  8. ^ Bob Backlund vs. Mike Sharpe”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  9. ^ André the Giant vs. Mike Sharpe”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  10. ^ a b NWA Mid-America Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年6月2日閲覧。
  11. ^ a b The CWA matches fought by Mike Sharpe in 1985”. Wrestlingdata.com. 2014年6月2日閲覧。
  12. ^ a b Canadian Hall of Fame: Iron Mike Sharpe”. SLAM! Sports. 2009年6月3日閲覧。
  13. ^ Jobbers of the Eighties".”. Online World of Wrestling. 2009年6月3日閲覧。
  14. ^ Wrestler Profiles: Simon Dean”. Online World of Wrestling. 2009年6月3日閲覧。
  15. ^ Wrestler Profiles: Charlie Haas”. Online World of Wrestling. 2010年3月2日閲覧。
  16. ^ Wrestler Profiles: Jerry Tuite”. Online World of Wrestling. 2009年6月3日閲覧。
  17. ^ Wrestler Profiles: Jon Dahmer”. Online World of Wrestling. 2010年1月15日閲覧。
  18. ^ 『ピュア・ダイナマイト - ダイナマイト・キッド自伝』P164(2001年、エンターブレインISBN 4-7577-0639-1
  19. ^ NWA Canadian Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月12日閲覧。
  20. ^ Brass Knuckles Title [Mid-South-Tri-State]”. Wrestling-Titles.com. 2014年6月2日閲覧。

外部リンク[編集]