テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ

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テイルズ オブ ザ ヒーローズ
ツインブレイヴ
ジャンル アクションゲーム
対応機種 PlayStation Portable
開発元 バンダイナムコゲームス
制作協力:アルファ・システム
発売元 バンダイナムコゲームス
プロデューサー 岡野崇宏
ディレクター 直井啓訓
シナリオ 熊谷純
美術 サンライズ(劇中アニメーション)
人数 1人
メディア UMD 1枚
発売日 2012年2月23日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
売上本数 102,831本[1]
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テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』(TALES OF THE HEROES TWIN BRAVE、略称:TO-HERO[2])は、2012年2月23日に発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト。『テイルズ オブ』 シリーズのキャラクターが作品の枠を越えて共演する外伝作品で、『テイルズ オブ ファンタジア』から『テイルズ オブ エクシリア』までの15作品から「絆で結ばれた」2人のキャラクター[3]15ペア30人[4]、およびボスキャラクター3人のうち1人を操作し、もう1人をパートナー(NPC)として大量に襲いくる敵の群れと戦うアクションゲームである。

世界樹から生み出される生命エネルギー「マナ」によって栄える世界「ヴェルト・ルング」を舞台とし、世界樹・マナ・時を越える力を持つという聖剣エターナルソードを巡るストーリーが展開される。シナリオはキャラクターごとに、世界の存亡にかかわる「シリアスシナリオ」15本と、キャラクター同士の掛け合い中心の「コミカルシナリオ」15本、計30本が用意されている。

システム[編集]

モード[編集]

各キャラクターを主役としたストーリーが描かれる「シナリオモード」では、世界にかかわる「シリアス編」と、キャラクター同士の掛け合い中心の「コミカル編」の2つがキャラクター毎に15編ずつの計30編が用意されている。区分は以下の通り。

  • シリアス編:クレス・スタン・リッド・カイル・ロイド・ヴェイグ・クロエ・ガイ・カイウス・スパーダ・エミル・ユーリ・シング・シェリア・ジュード
  • コミカル編:チェスター・リオン・ファラ・リアラ・ゼロス・ティトレイ・セネル・ルーク・ルビア・ルカ・マルタ・フレン・コハク・アスベル・ミラ

そのほか、パートナーを自由に変更しプレイできる「フリーモード」、一定時間内に倒した敵数を競う「スコアアタックモード」、ランダムで選ばれるキャラクターとトーナメント制で戦う「トーナメントモード」、特定の条件下で戦う「エクストリーム」がある。

戦闘[編集]

過去作に登場したキャラクターの術技には派手なアレンジが加えられており、すべてのキャラクターが高めの等身で作られている[5]

アグレッシブ・チェインキャパ(A・CC)
テイルズ オブ グレイセス』などに搭載され好評だった「チェインキャパ(CC)」をアレンジしたシステム[6]。術技にはそれぞれA・CCの消費量が存在し、キャラクターのA・CCの上限まで技を連続で発動できる。A・CCは尽きても自動回復するが、特定の行動を取ることで回復量が増加したり、消費量が減少する。CCと違い、通常攻撃では消費されない。
パートナーゲージ(PG)
時間経過で増加するゲージ。これを消費し、パートナーに手助けをしてもらう「パートナーアタック」が発動する。最大値になると自分の攻撃にパートナーが連携する「ツインブレイヴモード」が発動可能。
連携秘奥義
通常、強力な術技である「秘奥義」は1人で発動するが、パートナーとの「絆値」が高まっていると、自分の秘奥義に続けてパートナーも秘奥義を繰り出すことができる。
絆値
パートナーとともに出撃すると溜まり、「絆レベル」が上昇していく。PGの回復速度やツインブレイヴモードの持続時間に影響する。
ぬいぐるめっと
キャラクターのグラフィックがSDキャラのようにデフォルメされる。ボスキャラクターには用意されていない。また、『週刊トロ・ステーション』とのコラボレーションにより、トロがアスベルの、クロがクロエのぬいぐるめっとに乗っている。

登場キャラクター[編集]

人選については公式サイト「テイルズチャンネル」で行われた第5回人気投票の一部門「夢のコンビ部門」を参考にしている[2]。主人公を全員出すことは最初に決められた[7]。仲間については『テイルズ オブ ジ アビス』からアッシュ、『テイルズ オブ グレイセス』からソフィが出る案もあった[7]。ボスキャラクターは「新規感」を重視して選出されており[8]、イラストレーターごとに1人選ばれているという面もある[9]。また、『テイルズ オブ ヴェスペリア』のユーリとフレンは、本作のタイトルロゴに描かれている[3]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「SHINE」
歌 - FUNKIST
「信頼できる仲間とともに戦うゲーム」ということで、友情をテーマとした曲[10]
エンディングテーマ「NEW DAYS」
歌 - FUNKIST
東日本大震災後、ゲームが子供たちの支えになっているのを目の当たりにしたボーカルの染谷西郷が「優しいメロディーや、光が降り注ぐような音楽を届けたい」と考えるようになり生まれた曲[10]
バトルテーマ「Brave」
上記2曲と同じくFUNKISTによるものだが、インストゥルメンタルである。作曲した春日井陽子はレコーディングの1か月後に死去しており、染谷は春日井が本曲に込めた思いについて「彼女なりの応援歌」と考えている[10]

開発[編集]

本作と同じくシリーズキャラクターが共演する『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー』シリーズが第3作で完結したことで次のシリーズが必要となり、アンケートにおいてシリーズで出して欲しいジャンルにアクションが上位にくることから本作の開発に至った[11]。スタッフは今までの「一騎当千ゲーム」には取り入れられることが少なかった「パートナーと共に戦う感」を実現させたいとしている[2]。当初はほかのシリーズ作品でも採用されている「テイルズ オブ ザ ワールド」というタイトルだったが、「新しいものにしたい」という意向から変更された[12]

本シリーズは15年も続いているためにユーザーの遊ぶ作品がばらばらで、知らないキャラクターがいる、または知らないが『レディアント マイソロジー』でファンとなったキャラクターがいるなどのことが「もったいない」ということで、そのキャラクターの「本当にかっこいいところ」を見せたいがためにまずシリアスシナリオが制作された[9]。そして「ギャグっぽいところ」を楽しみにしているユーザーのことも考え、コミカルシナリオが制作された[9]

プロモーション[編集]

YAPPARI!『テイルズ オブ』ステージ in ジャンプフェスタ2012〜ツインブレイヴ DAY〜
2011年12月18日に行われたイベント。ゼロス役の小野坂昌也が司会を務め、ゲストとしてルーク役の鈴木千尋・ガイ役の松本保典が登場し、ゲームの紹介をディレクターの直井啓訓とシリーズ統括プロデューサーの吉積信が行った[13]
体験版
特別体験版
2012年1月26日より、『テイルズ オブ イノセンス R』の発売を記念して配信。ルカとスパーダでプレイ可能で、スパーダ編は本編と同じものだが、ルカ編は体験版オリジナルシナリオを収録。[14]
通常体験版
2012年2月9日より配信。ジュードとルークでプレイ可能で、どちらも本編と同じシナリオ。[15]
予約特典
短編アニメ「ているず おぶ 劇場」をダウンロードできるプロダクトコード付きカードが特典として付属[16]
初回特典「初回生産限定 プレミアムエディション」
田中豪実弥島巧名取佐和子による『エターニア』・『シンフォニア』・『レジェンディア』・『アビス』・『グレイセス』の小説、石田彰・鈴木千尋・櫻井孝宏による『エターニア』・『アビス』・『グレイセス』の朗読ドラマCD、ブックカバー、オープニングアニメのフィルムしおり、カレンダーが付属する[17]

評価[編集]

週刊ファミ通』のクロスレビューでは40点満点中31点を獲得し、戦闘システムの「シリーズらしさ」が評価された[18]。売上はアスキー総研調べでは初週に67,979本を販売、消化率は50%と伸び悩む結果となった[19]

アニメ「ているず おぶ 劇場」[編集]

登場キャラクターたちがちびキャラとして描かれる約3分の短編アニメ。全5話で1話と2話は公式サイトで視聴可能。3話から5話は『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ 公式コンプリートガイド』にフィルムコミックとして収録されている。

スタッフ[編集]

  • 企画・原案、てい劇支配人 - 大舘隆司
  • ストーリー原案 - 山田茉弥
  • オリジナルキャラクターデザイン - いのまたむつみ藤島康介
  • ちびキャラデザイン - アールアールジェイ(コンテンツ制作会社)
  • 美術監督 - 池田繁美
  • 色彩設定 - 安部なぎさ
  • 撮影監督 - 大神洋一
  • 編集 - 吉武将人
  • 音響監督 - 鳥島和也
  • 音響効果 - 今野康之
  • プロデューサー - 佐藤弘幸
  • アニメーション制作 - サンライズ

エンディングテーマ[編集]

「想っている ずっと・・・」
作詞協力 - 作詞協力いただいたバナフェス!タウンのアバターのみなさん / 作曲・編曲 - 奈良悠樹 / 歌 - #enu(CV:宮田翔子
歌詞はコミュニティサイト「バナフェス!タウン」で募集された。歌唱担当は声優を目指す「ぼいすた!エッグ」のメンバーからユーザー投票により決められた。
#enu(エヌ)
本曲の歌手である架空のキャラクター。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 登場キャラクター - 担当声優
第1話 迷子になったらサバイバル 大塩哲史 青木康直 山村直己
  • ユーリ - 鳥海浩輔
  • ルーク - 鈴木千尋
  • ガイ - 松本保典
  • ヴェイグ
第2話 お邪魔虫にはご用心 川崎美羽
  • アスベル - 櫻井孝宏
  • ゼロス - 小野坂昌也
  • シェリア - 河原木志穂
  • ヴェイグ
第3話 がんばりすぎも考えもの 山根直樹
  • アスベル - 櫻井孝宏
  • リオン - 緑川光
  • ガイ - 松本保典
  • ヴェイグ
第4話 甘いものには目がなくて 菊地肇
  • リオン - 緑川光
  • ユーリ - 鳥海浩輔
  • リッド - 石田彰
  • ヴェイグ
第5話 色気よりやる気より食い気 穂科エミ
  • シェリア - 河原木志穂
  • リッド - 石田彰
  • ゼロス - 小野坂昌也
  • ルーク - 鈴木千尋
  • ヴェイグ
  • ジュード(エンディングのみ)
  • ミラ(エンディングのみ)

脚注[編集]

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  1. ^ 「初音ミク」8万6000本,「STREET FIGHTER X 鉄拳」合計6万7000本。1位は先週に続いて「ワンピース 海賊無双」の「週間販売ランキング+」”. 4gamer.net (2012年3月15日). 2012年3月15日閲覧。
  2. ^ a b c 週刊ファミ通 No.1190』32 - 33頁。
  3. ^ a b 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』、『テイルズ オブ イノセンス アール』発表! 『テイルズ オブ』プレス発表会開催【TGS2011】”. ファミ通.com (2011年9月16日). 2012年1月10日閲覧。
  4. ^ バンダイナムコ イベントレポート6 「アイドルマスター2」体験版配信決定!9月18日に行なわれたライブ中心の4イベントをレポート!”. GAME Watch (2011年9月18日). 2012年1月10日閲覧。
  5. ^ [TGS 2011]“イノセンス R”と“ヒーローズ ツインブレイヴ”,2つの新シリーズ作が明らかとなった「テイルズ オブ」シリーズプレス発表会の模様をレポート”. 4Gmaer.net (2011年9月17日). 2012年1月10日閲覧。
  6. ^ 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』バトルシステムの詳細が判明”. ファミ通.com (2011年11月24日). 2012年1月10日閲覧。
  7. ^ a b 『公式コンプリートガイド』273頁。
  8. ^ 直井Dの一言コーナー”. テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ 公式サイト. バンダイナムコゲームス (2012年2月13日). 2012年2月16日閲覧。
  9. ^ a b c 『公式コンプリートガイド』274頁。
  10. ^ a b c 染谷西郷(FUNKIST):『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』【週刊ファミ通Face完全版】”. ファミ通.com (2012年3月1日). 2012年11月3日閲覧。
  11. ^ 『公式コンプリートガイド』272頁。
  12. ^ 『公式コンプリートガイド』275頁。
  13. ^ 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』ステージイベント開催! シナリオ情報や特典アニメの生アフレコなど内容盛りだくさん!!”. 電撃オンライン (2011年12月18日). 2013年2月3日閲覧。
  14. ^ 『イノセンス R』の発売を記念して特別な掛け合いを収録! 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』体験版が配信”. 電撃オンライン (2012年1月19日). 2013年2月3日閲覧。
  15. ^ 収録シナリオはジュードとルークが主役の2本! 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』通常体験版が2月9日より配信”. 電撃オンライン (2012年2月8日). 2013年2月3日閲覧。
  16. ^ 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』公式サイトでちびキャラたちが活躍する予約特典アニメ第1話が無料公開!”. 電撃オンライン (2012年1月6日). 2013年2月3日閲覧。
  17. ^ 『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』初回限定版の詳細が公開! 参戦キャラも新たに紹介”. 電撃オンライン (2011年12月7日). 2013年2月3日閲覧。
  18. ^ 週刊ファミ通 No.1211』44頁。
  19. ^ 15周年を迎える人気シリーズの最新作『牧場物語 はじまりの大地』が販売ランキング首位に”. 電撃オンライン (2012年3月2日). 2012年12月29日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]