もう誰も愛さない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

もう誰も愛さない』(もうだれもあいさない)は1991年4月11日-1991年6月27日まで木曜22時にフジテレビで放映されたテレビドラマ

目次

[編集] 概要

サスペンスのジャンルに入るドラマだが、1週でも見過ごしたらついて行けなくなるほどストーリー進行が早く、先が読めないスリル満点の展開から「ジェットコースタードラマ」と命名され、人気のテレビドラマとなった。

登場人物が毎回劇的な運命に翻弄され、登場人物のほとんどが終盤にかけて殺されたり、病気で死んでいくなどのシーンが多い。最終話で伊藤かずえ演じる弁護士・玲子が絞殺され、バラバラにされた死体がゴミ集積場に出されるシーンがあり、伊藤のファンからフジテレビに苦情の声が寄せられた。このシーンでの切断された玲子の生首のカットをはじめ、第11話で辰巳琢郎演じる米倉が王の手下に銃で撃たれ、死に際に吐血するシーンなどが再放送ではカットされていることがある。

放送と同時期にメインライターである吉本昌弘による長編小説(上・下巻)がフジテレビ出版より発売されたが、小説は初期の構想をもとに執筆されているため、テレビドラマとは内容が若干異なる。

放送終了後にビデオ化が決定し、ビデオ店に告知ポスターも貼られたが直前に発売中止となった。2004年にDVD-BOXとして商品化された。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 主な出演者

沢村卓也(樫村満) - 吉田栄作
家庭崩壊により、暗い少年時代を過ごす。東都銀行の運転手として働いていたが、父・沢村元春の弁護費用の為、宮本小百合と共謀。運命に巻き込まれていく。出生名は樫村満だったが、戸川の追求を逃れるため、養父母によって「沢村卓也」と改名。
宮本小百合 - 田中美奈子
父を知らず、母、夕子にも捨てられ孤児院・聖ルシア青葉学園で育つ。愛人の米倉の援助で短大を卒業。彼の紹介で就職した東都銀行の同僚、田代美幸を妬み、罠に掛ける。相当な野心家だったが、弥生との接触と子宮癌の発症を機に改心。
田代美幸 - 山口智子
東都銀行の銀行員として、幸せに暮らしていたが、卓也に唆され横領。執行猶予中に過失致死事件を起こした為、3年間服役。獄中で二人の陰謀を知り、出所後に王の協力で復讐を展開するが、刑務所で同室だった安代に諭され、正気を取り戻し、卓也の子を命がけで出産。
牧村通 - 薬丸裕英
美幸の婚約者でエリート証券マンだったが、婚約が破談になったことから転落。偏執狂的な面が見られるが、美幸への愛は本物。
田代弥生 - 観月ありさ
美幸の妹。トラブルに巻き込まれ記憶障害を発症。姉の拘留中に家族が焼死した為、小百合に引き取られる。記憶を取り戻すが、姉と小百合の対立に悩み、姉の仕向けた殺し屋に狙われた小百合を庇って撃たれ死亡。
田代春樹 - 神田利則
美幸の弟。受験と姉の事件でノイローゼになり自宅に放火し焼死。
田代裕二 - 平野稔
美幸の父。卓也に騙されて白紙の委任状に捺印。財産を奪われた直後、春樹の放火で焼死。かつて樫村健三の命を助け、海外への逃亡を示唆した事がある。
田代牧子 - 池田道枝
田代美幸の母。穏やかな性格だったが、春樹の放火で焼死。
米倉俊樹 - 辰巳琢郎
不動産企業のオーナー社長だったが、愛人だった小百合に企業を乗っ取られ、婚約者だった亜紀とも破談。落ちぶれるも、新しい生活に適応してゆく。圭子とともに王の部下に殺されるが、死の直前にスイスの銀行の美幸の口座から奪った10億円を小百合の育った孤児院に振り込み、立ち退きの危機から救う。
水木圭子 - かとうれいこ
米倉の経営していた企業の受付嬢。バーで出会った林を利用し、美幸のスイスの銀行の貸し金庫の鍵を奪い、米倉と金を引き出した直後、王の部下に殺される。思慮が浅く、欲深い面も見られるが、落ちぶれた米倉を最後まで見放さなかった。
戸川啓介 - 仲谷昇
財界の大物。冷酷な性格で様々な悪事に荷担していたが少々、好色家でもある。最終的に脳梗塞に倒れて、下半身不随に陥る。
戸川亜紀 - 荒井乃梨子
戸川啓介の娘。米倉と婚約していたが、接近して来た卓也に心惹かれ結婚。しかし出所した美幸の報復により、離婚する羽目になってしまう。脳梗塞で倒れた啓介を介護する様になる。芯が強い。
陳 - 垂木勉
山本 - 菊池孝典
王の部下。
林洋二 - 山口健次 
ブルースコーポレーションの社員で、美幸の忠実な部下。美幸を愛し、再三忠告もしたが受け入れられず、叱責とビンタの末に解雇される。その後美幸の自宅に忍び込み、隠してあったスイスの銀行の貸し金庫の鍵を複製する。のちに牧村に殺されてしまう。
加津子 - 高林由紀子
聖ルチア青葉学園のシスター。
学園長 - 川上夏代
西条安代 - 江波杏子
殺人罪で美幸と同室に服役していた受刑者。ボス格で美幸に辛く当たりもしたが、出所後に再会。復讐の鬼と化した美幸を諭したり、王に暗殺されそうになった美幸を救うなど、味方となってゆく。愛した男を殺し、その男との息子である健二のいる聖ルシア青葉学園に罪滅ぼしとして寄付している。
西条健二 - 反田孝幸
聖ルシア青葉学園に預けられている小学生で安代の息子。面倒見が良く、年下の子供達の世話をしていた。医師との養子縁組の話が浮上する。
町田玲子 - 伊藤かずえ
弁護士。大学生の頃から戸川の愛人だった。冷酷な性格で、金のためなら何でもする。戸川を裏切り、樫村から200億円をゆすろうとした為、殺害後にバラバラにされてしまう。
沢村元春 - 佐川満男
かつて、戸川の命により義弟であり、共謀者でもある樫村健三を殺そうとしたことがある。そのショックで樫村の妻だった妹が自殺。身寄りをなくした甥を妻、雪子と共に引き取り改名の上、育てていた。のちに戸川の罠にはめられ、球界の闇金疑惑を一人で背負い服役中。血縁的には小百合の実父であり、卓也の伯父となる。
王小龍(樫村健三)- 伊武雅刀
香港の大会社、ブルース・コーポレーションの社長。かつて田代裕二に命を助けてもらったとして出所後の美幸を援助するが、真の目的は戸川への復讐だった。のちに美幸が会社の金を横領していたことを知り、美幸を暗殺するように画策する。卓也の実父。

[編集] 放映リスト

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
第1話 1991年4月11日 会いたい 吉本昌弘 楠田義之 18.2%
第2話 1991年4月18日 偽りの愛 17.6%
第3話 1991年4月25日 キスして 中山乃莉子 赤羽博 15.5%
第4話 1991年5月2日 会えない 吉本昌弘 17.0%
第5話 1991年5月9日 復讐の女 楠田泰之 18.1%
第6話 1991年5月16日 禁断の愛 林誠人 18.5%
第7話 1991年5月23日 愛の償い 中山乃莉子 赤羽博 18.9%
第8話 1991年5月30日 抱かれる 吉本昌弘 21.5%
第9話 1991年6月6日 死の抱擁 楠田泰之 20.6%
第10話 1991年6月13日 運命の鍵 中島悟 22.4%
第11話 1991年6月20日 偽りの結婚 赤羽博 21.7%
最終話 1991年6月27日 永遠の愛 23.8%
平均視聴率 19.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)

[編集] スタッフ

[編集] テーマ曲

※第9話本編終了後の次回予告と第10話では山本実枝の「スウィート・ラブ」(挿入歌の日本語カバー)、第10話本編終了後の次回予告ではBON CHICの「とどかぬ想い」(主題歌の日本語カバー)が使用された。

[編集] エピソード

この番組終了後、日本テレビが同様のコンセプトのテレビドラマとして『愛さずにいられない』を放映した。本家と同じく、吉田栄作主演・アベクカンパニー製作・ジェットコースター的展開であることからパクリ企画だと話題になった。当時の読売新聞の記事には、「同じスタッフ・コンセプトで正反対の内容の作品を」との目的で企画されたとあった。

卓也が叫ぶシーンが吉田栄作の代名詞となり、現在も過去の吉田栄作を振り返る時には頻繁に使用される。

[編集] パロディ

この番組終了後、『とんねるずのみなさんのおかげです』のなかでパロディコント「もう誰も愛さない2」が薬丸・観月をゲストに放送された。第1話から中盤をモチーフに3話オムニバスで構成されたコントで、沢村役の石橋貴明と薬丸のやり取り等ギャグが満載だった。最後は、石橋が観月に「出してくれねぇ~だからよ~」と拳銃で撃たれるオチだった。コントのオープニングもギャク満載で、田代役の渡辺満里奈山崎製パンのダブルソフトをかじるシーンも含まれていた。スタッフロールは早送りだったが、番組を録画して遅く再生すれば明確に確認できた。

フジテレビ 木曜劇場
前番組 番組名 次番組
もう誰も愛さない
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス