福岡 - 北九州線
福岡 - 北九州線(ふくおかきたきゅうしゅうせん)は西日本鉄道が福岡県福岡市中心部と福岡県北九州市中心部の間で運行する高速バス路線。
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[編集] 概略
福岡市の西鉄天神バスセンターと北九州市の砂津バスセンターの間に以下の系統が運行されている。北九州側(西日本鉄道北九州高速自動車営業所)担当分においては各系統とも西鉄高速バス(北九州支社)に管理委託されている。
- 過去には福岡側においても西鉄高速バス福岡本社の管理委託であったが、2011年5月頃より博多営業所に移管され、西日本鉄道の自社直営となった。
各系統の詳細は各節を参照。
かつては「福北ライン」の呼称で呼ばれていたこともあるが、現在は「なかたに号」「ひきの号」「いとうづ号」と系統の愛称で案内されている。
国土交通省九州運輸局の統計[1]によると、「福岡 - 北九州」路線(6系統)合計の輸送人員は、平成18年度で2,558,882人、平成19年度で2,533,510人であり、一日あたり6,900-7,000人の利用があるという。また、九州の高速バスの路線内での順位としては「福岡 - 北九州」路線を単位として平成18・19年度ともに輸送人員で1位、運送収入で3位となっている。
福岡市内と小倉地区中心部の間で鹿児島本線および山陽新幹線と並行する。かつては鹿児島本線の普通運賃に比べやや高い運賃であったが、2000年7月1日に値下げが実施されて以降は鹿児島本線の普通運賃よりも安くなっている。
座席はいずれも座席定員制(予約不可、満席時乗車不可)。各系統ともnimocaが利用できるほか、「グランドパス65」または「ホリデーアクトパス」(有効日のみ)の提示で運賃が半額になる。
北九州(小倉・黒崎)と福岡(天神)を結ぶ高速バスの長距離定期券には通勤・通学ともに、もれなく各都心フリーゾーン内で自由に乗降できる特典がサービスされる。 (例)小倉と天神間の定期券には小倉都心フリー区間内と福岡都心フリー区間内の市内路線バスの乗り降りが自由にできる。
[編集] 現行路線概説
[編集] なかたに号
福岡市内と北九州市小倉北区・小倉南区を九州自動車道小倉南IC経由で結ぶ路線。方向幕の表示の地色は緑色。愛称の「なかたに」は、小倉南IC周辺の地域名である「中谷」(旧・中谷村)からとったもので、小倉南ICそばには西鉄バス北九州中谷自動車営業所も所在する。
北九州市内は小倉南ICから国道322号を北上して小倉地区北部の都心部へ向かう。北九州モノレールを沿って運行し、北方・守恒・徳力といった小倉南区の大規模団地や、小倉競馬場のそばを経由する。
かつては高速道路上のバス停を通過することで種別は「ノンストップ」とされ、各停のひきの号と区別されていたが、1998年4月23日のダイヤ改正でひきの号と同様、高速道路上のバス停に停車するようになり、「ノンストップ」の呼称が外された。また以前は天神バスセンター24:20発の深夜バス「なかたに」があったが、乗客減のため、現在は引野口経由の深夜バスひきの号に変更されている。
[編集] ひきの号
福岡市内と北九州市小倉北区・八幡西区を北九州高速4号線紫川出入口経由で結ぶ路線。方向幕の表示の地色は黄色。愛称の「ひきの」は、経由地の一つで、北九州高速4号線黒崎出入口付近の地名である「引野」から。黒崎出入口そばには「引野口」バス停があり、拠点停留所の一つとなっている。
1980年代の福岡 - 小倉高速バス発足当時の経路をほぼ踏襲している。福岡 - 小倉間の標準所要時間はなかたに号より3分余計にかかるが、停車するバス停の数はひきの号のほうが少ない。なかたに号の経路である国道322号が渋滞すると延着するため、ひきの号のほうが速い場合がある。
西鉄天神バスセンター24:15発の深夜バス(運賃は倍額)が日祝日を除き運行される。
時間帯により20分間隔もしくは30分間隔。かつては終日30分間隔であったが、なかたに号・いとうづ号の増便と差し替えで本数は減少している。平日朝1本のみ、ひきの号の補完および小倉方面の通勤対策として高速千代ニュータウン発砂津行きが当路線の間合いで運転されている(ただし方向幕表示の地色は福岡空港系統と同様の白色)。
[編集] いとうづ号
福岡市内と北九州市小倉北区・八幡西区・八幡東区を北九州高速4号線大谷出入口経由で結ぶ路線。方向幕の表示の地色は青色。愛称は経由地の一つで、小倉北区西部の地域名である「到津」(いとうづ、到津の森公園などが所在)から。
かつて存在した、若松駅・戸畑渡場・西鉄黒崎バスセンターと西鉄天神バスセンターを結ぶ高速バス路線(愛称名なし)に代わって、主に小倉北区西部と八幡東区の利用者をターゲットにして運行開始した。3系統の中では最も歴史が浅い。
「ひきの号」の大谷出入口以東を一般道路(福岡県道296号大蔵到津線・福岡県道270号竪町到津線)経由とした経路であり、同じく福岡市と北九州市を結ぶ「ひきの号」「なかたに号」より所要時間がかかることもあり、小倉都心部(砂津・小倉駅)と天神地区を通しで乗車する利用客は比較的少ない。
[編集] 運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。各系統とも高速道路内バスストップ〈若宮IC - 直方PA(なかたに号)・黒崎インター引野口(ひきの号)・高速帆柱ケーブル(いとうづ号)〉に限り両方向ともに乗降可であり、一般道路上のバス停は全てクローズド・ドアとなる(同一市内間のみの乗降不可)。
- 各系統とも小倉駅前はコレット(旧小倉そごう・小倉伊勢丹)前発、小倉駅バスセンター高速バス降車場着。
- ひきの号・いとうづ号における黒崎インター引野口は一旦都市高速を降り、黒崎インターのすぐ近くにある一般道バス停に停車する。
- なかたに号
- 西鉄天神バスセンター - (昭和通り) - 天神郵便局前 - 中州 - 蔵本 - 呉服町ランプ - (福岡高速1号線) - 貝塚JCT - (福岡高速4号線) - 福岡IC - (九州自動車道) - 若宮IC - 直方PA - 小倉南IC - (国道322号・小倉地区中心部方面) - 中谷 - 徳力嵐山口駅 - 徳力公団前駅 - 守恒駅 - 競馬場前北九州市立大学前 - 北方駅 - 片野駅 - 三萩野 - 平和通り - 小倉駅前 - 砂津・小倉港松山行きフェリーのりば
- 福岡行きの午前第1便のみ他の便と経路が異なっており、貝塚JCT → (福岡高速1号線) → 築港出入口 → 博多埠頭入口 → 天神北 → 西鉄天神バスセンターの順で運行する。そのため、この便では蔵本・中洲・天神郵便局前には停車しないので注意が必要。
- 小倉港松山行きフェリーのりば発(福岡行き)は平日の早朝1便のみ運行(小倉松山フェリーからの連絡)。
- ひきの号
- 西鉄天神バスセンター - (昭和通り) - 天神郵便局前 - 中州 - 蔵本 - 呉服町ランプ - (福岡高速1号線) - 貝塚JCT - (福岡高速4号線) - 福岡IC - (九州自動車道) - 若宮IC - 直方PA - 八幡IC - (北九州高速4号線) - 高速千代ニュータウン - 黒崎インター引野口 - 紫川ランプ - 三萩野 - 平和通り - 小倉駅前 - 砂津・小倉港松山行きフェリーのりば
- 小倉港松山行きフェリーのりば発(福岡行き)は土曜・休日の早朝1便のみ運行(小倉松山フェリーからの連絡)。
- いとうづ号
- 西鉄天神バスセンター - (昭和通り) - 天神郵便局前 - 中州 - 蔵本 - 呉服町ランプ - (福岡高速1号線) - 貝塚JCT - (福岡高速4号線) - 福岡IC - (九州自動車道) - 若宮IC - 直方PA - 八幡IC - (北九州高速4号線) - 高速千代ニュータウン - 黒崎インター引野口 - 高速帆柱ケーブル - 大谷ランプ - (県道62号線・小倉地区中心部方面) - 中央二丁目 - 大蔵 - 七条 - 到津の森公園前 - 下到津 - 金田 - 西小倉駅前 - 魚町 - 小倉駅前 - 砂津・小倉港松山行きフェリーのりば
- 小倉港松山行きフェリーのりば行き(小倉行き)は夜間1便のみ運行(小倉松山フェリーへの連絡)。
九州自動車道での渋滞(八幡IC - 福岡IC間)などで遅延が発生した場合、通常の福岡IC・福岡都市高速(粕屋ランプ経由)ではなく古賀IC・国道3号線・福岡都市高速(香椎東ランプ経由)経由でルート変更するときがある。かつて「ひきの号」や黒崎・若松・戸畑発着の路線もこのルートで運行していた(当時は花鶴ヶ丘団地・平山・産業大学南口にも停車)。
[編集] その他の系統
[編集] 福岡空港 - 小倉線
福岡空港と北九州市を結ぶ路線。若宮IC以東は「ひきの号」の運行経路に準じ(停車箇所も同じ)、福岡市内は都市高速経由で国内線ターミナル前に直行する(国際線ターミナルやその他の福岡市内の停留所には停車しない)。こちらは北九州支社のみ担当する。
7時台から22時台まで、25 - 80分間隔で1日17往復運転。福岡空港発は座席定員制で、北九州発は予約定員制(空席があれば予約なしで利用可)となっている。
かつては若宮IC以東を「なかたに号」と同じ経路・停車地で運行する系統や、古賀インター経由の便と福岡インター経由(都市高速には接続せず一般道経由で直接福岡空港へ)の便、福岡空港と黒崎・戸畑・若松を結ぶ路線もあったが現在はいずれも廃止されている。
[編集] ヤフードーム・マリンメッセ直行バス
福岡Yahoo! Japanドーム(ヤフードーム)でプロ野球等のイベントおよびマリンメッセ福岡でのコンサート等が開催される際に運行される臨時高速バス。臨時便ではあるがイベントの機会数が多いこともあって、試合開始(あるいはイベント開始)時間に合わせてダイヤがパターン化されている。北九州市内からは以下の2系統が運行されている。途中での乗降は出来ない。全便、西鉄バス北九州の担当である。
- 田野浦 - 門司駅前 - 砂津 - 小倉駅 - 中谷 - ヤフードーム/マリンメッセ福岡
- 「なかたに号」を田野浦 - 砂津間延長運転し、福岡側の発着地をヤフードームおよびマリンメッセ福岡としたもの。臨時便ではあるが北九州市門司区と福岡市内を結ぶ唯一の高速バス。門司・中谷(砂津発着のみ)担当。
- 砂津 - 小倉駅 - 到津の森公園前 - 八幡駅前 - 西鉄黒崎バスセンター - 引野口 - ヤフードーム/マリンメッセ福岡
- 「いとうづ号」の中央二丁目 - 引野口間を一般道経由として、福岡側の発着地をヤフードームおよびマリンメッセ福岡としたもの。恒見・戸畑・浅野(マリンメッセは小倉)・香月(黒崎 - ヤフードーム便のみ)担当。以前は八幡も担当していたが、2011年から西鉄が北九州空港エアポートバスの再担当となったため現在は担当していない。
この直行バスは、「なかたに号」「ひきの号」「いとうづ号」が2000年に運賃の大幅値下げを行ったときも値下げの対象外とされ、値下げ前の通常運賃(小倉 - ヤフードーム・マリンメッセ間で1,750円)が適用される。天神-ヤフードーム間の市内路線バスの運賃は220円であることから、天神で乗り換えたほうが安く済む。また長距離定期券に特典としてサービスされるフリー定期があれば、差額運賃を払う必要がなくそのまま乗車できる(ヤフードーム、マリンメッセともに福岡都心フリーのエリアに含まれるため)。
[編集] 廃止路線
- 福岡 - 小倉「ひびき」
- 「スーパーノンストップ」と称し、福岡市内と小倉地区の間は無停車で運行されていた。愛称は北九州市が面している響灘に由来している。
- 福岡 - 門司
- 現在のヤフードーム直行バスと異なり、福岡市内から門司IC経由で門司区内に直行していた。
- 福岡 - 黒崎・スペースワールド・戸畑・若松
- 福岡地区から引野口・西鉄黒崎バスセンターを経由し、スペースワールド・戸畑渡場・若松駅のいずれかを発着地としていた路線(黒崎BC発着便もあり)。
- 実質的に「いとうづ号」に引き継がれているが、黒崎・戸畑・若松からの直行便は消滅した。
[編集] 歴史
- 1958年10月6日 福岡 - 門司間に特急バスを運行開始。
- 1979年7月21日 福岡空港 - 小倉間に高速バスを運行開始。
- 1980年3月8日 福岡 - 小倉間の路線を高速バスに転換。「ノンストップひびき」を「スーパーノンストップひびき」と改称し、経路変更。中谷経由の「ノンストップひびき」を「ノンストップなかたに」として運行開始。
- 朝の福岡ゆき「ノンストップなかたに」の一部系統を鞍手パーキングエリア(当時)、若宮インターチェンジ停車とする。
- 夜の小倉行き「ノンストップなかたに」の一部の便を若宮インターチェンジ、直方パーキングエリア停車に変更。
- 1981年9月1日 福岡 - 黒崎・戸畑・若松間の路線を高速バスに転換。
- 1988年4月1日 福岡 - 門司間高速バス運行開始。
- 1998年4月23日 博多駅発着系統を廃止。ノンストップ系統を廃止し「なかたに号」は若宮インターチェンジ、直方・鞍手パーキングエリアが停車地に追加される。呼称が「高速」となる。
- 1999年3月28日 福岡都市高速道路4号線開通に伴うダイヤ改正。経路変更のため流通センター東バス停を廃止。深夜バスを「なかたに」から「ひきの」に変更。
- 2000年4月1日 黒崎・戸畑・若松発着路線を廃止。「いとうづ号」の運行を開始。
- 2000年7月1日 運賃1,000円以上の区間すべての運賃を1,000円に値下げ。福岡 - 小倉間では片道運賃が1,550円→1,000円、往復運賃が2,800円→1,800円となる。「なかたに号」は守恒駅、徳力嵐山口駅が停車地に追加される。
- 2000年7月1日-8月31日 スーパーノンストップを臨時運行(ただし高速千代ニュータウンに停車)。
- 2000年9月1日 ノンストップ系統廃止後も通過していた中洲に「なかたに号」が新たに停車となる。
- 2002年4月1日 帆柱ケーブルバスストップの供用開始に伴い、「いとうづ号」の停車地に高速帆柱ケーブルを追加。
- 2006年4月1日 九州自動車道下り線直方パーキングエリア(上り線)前に高速バス専用バス停直方パーキングエリアを新設、鞍手パーキングエリアに併設のバス停留所を廃止。
- 2008年4月1日 燃料高騰への対応措置として運賃1,000円の区間の運賃を1,100円(往復2,000円)に値上げ。
- 2008年10月19日 nimocaの取扱いを開始。
- 2009年9月19日-23日 高速道路のETC割引制度への対抗策として「高速道路1000円対抗割」を実施。この5日間に限り運賃800円以上の全区間の運賃を800円に値下げする。
- 2010年11月10日-12月5日 北九州市立美術館・分館(リバーウォーク北九州内)で開催された美術展「ポーランドの至宝〜レンブラントと珠玉の王室コレクション〜」にあわせて、期間内の土・日・祝日9日間のいとうづ号6本(福岡発4本、小倉発2本)を博多駅交通センター発着に延伸[2]。
- 2010年12月10日 関西汽船の小倉松山フェリーに連絡して1往復(福岡発夜間いとうづ号、小倉発早朝なかたに号「平日」・ひきの号「土日祝日」)が小倉港フェリーのりばに乗り入れ開始[3]。
- 2011年2月1日 「なかたに号」が片野駅停車開始。また競馬場前北九州大学前バス停の名称が「競馬場前北九州市立大学前」に変更になる。
- 2011年3月3日-5月8日 JR博多シティオープンにあわせて期間内毎日、博多バスターミナル行き臨時バスを運行(なかたに号とひきの号各2.5往復、どちらも天神は経由せず)。
- 2011年5月 福岡側の担当営業所を西鉄高速バスから西鉄バス博多自動車営業所に変更。
[編集] 使用車両
各系統共通。標準床(一部はハイデッカー)、4列シート、トイレ無し。
- 三菱ふそう エアロバス(西工S)
- 三菱ふそう エアロスター(西工B)
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」) UA(西工B)
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」) スペースランナーRA(西工B)
- いすゞ エルガ(ジェイ・バス)
- 日野 ブルーリボンII(ジェイ・バス)
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- 福岡側では過去(西鉄高速バス福岡本社担当時代)において車両都合時などでは他路線(「ひのくに号」等)で使用しているトイレ付き高速車両が入ることもあった。
[編集] 脚注
- ^ 国土交通省九州運輸局「九州における高速バスの概況(平成19年度)」平成20年11月21日 (PDF)
- ^ 西鉄高速バスで行く美術展「レンブラントセット券」を発売します (PDF) - 2010年10月21日にしてつニュースリリース
- ^ <予告>高速バス「福岡~小倉」線“小倉港フェリーターミナル”へ乗り入れを開始します! (PDF) - 2010年11月22日にしてつニュースリリース