選り抜き記事
フランク王国(フランス語: Royaumes francs、ドイツ語: Fränkisches Reich)は、5世紀後半にゲルマン人の部族、フランク人によって建てられた王国。カール1世(大帝)の時代(8世紀後半から9世紀前半)には、西ヨーロッパのほぼ全域に勢力を及ぼした。
この王国はメロヴィング朝とカロリング朝と言う二つの王朝によって統治された。カロリング朝時代のフランク王国は、しばしば「フランク帝国」「カロリング帝国」などとも呼ばれる。キリスト教を受容し、ローマ・カトリック教会と密接な関係を構築したことから、西ヨーロッパにおけるキリスト教の普及とキリスト教文化の発展に重要な役割を果たした。843年に結ばれたヴェルダン条約によって、フランク王国は東・中・西の3王国に分割され、その後、西フランクはフランス王国、東フランクは神聖ローマ帝国の母体となり、中フランクはイタリア王国を形成した。これらを通じて政治的枠組み、宗教など多くの面において中世ヨーロッパ社会の原型を構築した……