コンテンツにスキップ

プロレスリングWAVE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プロレスリングWAVE(プロレスリング・ウェーブ)は、日本女子プロレス団体。運営はZABUN

団体名の由来

[編集]

World Athlete Vamp(ire) Entertainment」から来ている。

概要

[編集]

これまでジャパン女子プロレスからメジャー女子プロレスAtoZまで様々な女子プロレス団体を転々とした後にフリーで活動してきたGAMIがプロデュース。解散したばかりのJDスター女子プロレスから桜花由美が加わった。

2007年7月19日、記者会見を行って代表に元JDスター女子プロレス本部長の竹石辰也、GAMIがプロデュースした「THE WOMAN」助監督であった植松寿絵がコーチに就任。8月26日新木場1stRINGで旗揚げ戦を開催。同所は常打ちとしてのみならず練習拠点としても使用している。

当初の所属選手はGAMIと桜花のみで、フリーや他団体の選手を入れて月4回から5回の興行を開催していたが、旗揚げ戦こそ札止めとなったものの、新木場1stRINGで観衆が100人を切る興行が続くなど観客動員で苦しんでいた。

2008年3月、我闘姑娘に最後まで残っていた春日萌花が入団してから徐々に盛り返し、10月18日田島久丸の自主興行でデビューしたあたしかよが団体預かりとして入団。

2009年1月、渋谷シュウが入団。6月、桜蝋燭がデビュー。

選手育成はあまり行わず主にフリー選手が重要な位置を占めている。他団体選手は主にJWP女子プロレスLLPW-XアイスリボンOZアカデミー女子プロレスからの参戦が多い。2012年6月以降は常連フリー選手がZABUNと専属契約を結んでいる。

2013年10月30日、初の生え抜き選手の卜部夏妃がデビュー。10月24日、引退したGAMIがZABUN代表取締役兼WAVE大会プロデューサーに就任。代表に桜花が就任。

現在は月2、3回ペースで興行を開催している。男子選手も参加してミックスドマッチなどを組み込むこともある一方で大日本プロレスへの試合提供も行っている。またDIAMOND HALL大会等の地方興行では大日本との昼夜興行となることが多い。但し大日本の方針で大日本所属選手とのミックスドマッチは組まれていない。

関連団体としてGAMIの地元大阪を拠点としているOSAKA女子プロレス2010年3月21日に旗揚げ戦を開催。同団体もZABUNの運営に移行されたため以降は姉妹団体になっていた。

特有ルールとして張り手を禁止にしている[1]

歴史

[編集]

2007年

[編集]

2008年

[編集]

2009年

[編集]

2010年

[編集]

2011年

[編集]

2012年

[編集]
  • 1月4日、プロレスリングWAVE芸能部が設立されて初代グラマーエンジェルスが所属となる。
  • 1月29日、6度目の名古屋大会「プロレスリングWAVE EXTRA9 in NAGOYA」をCLUB DIAMOND HALLで開催。
  • 2月5日水波綾センダイガールズプロレスリングから移籍。
  • 3月18日、2度目の広島大会「HIROSHIMA WAVE〜BU☆TI II〜」を広島産業会館東館第2展示場で開催。
  • 4月1日、2度目の札幌大会「プロレスリングWAVE EXTRA11」を札幌テイセンホールで開催。
  • 4月30日、3度目の後楽園ホール大会「VIRGIN SHOCK〜Catch the WAVE 2012開幕戦〜」を開催。
  • 6月24日、2度目のIMPホール大会「大阪ラプソディ vol.16」を開催。
  • 7月16日、4度目の後楽園ホール大会「VIRGIN SHOCK〜catch the WAVE2012決勝〜」を開催。
  • 9月30日、7度目の名古屋大会「NAGOYA WAVE〜キン☆シャチ〜」をCLUB DIAMOND HALLで開催。
  • 12月23日、初のナスキーホール・梅田大会を開催。

2013年

[編集]
  • 4月21日、3度目の札幌大会「SAPPORO WAVE NA MA RA」を開催。
  • 5月6日、6度目の後楽園大会「Catch The WAVE 2013開幕戦」を開催。
  • 5月25日、3度目の広島大会「HIROSHIMA WAVE〜BU☆TI III〜」を広島産業会館西館第4展示場で開催。
  • 7月6日、初の九州大会「キリシマWAVE〜霧島ジオパーク世界に挑戦〜」を霧島市隼人体育館で開催。
  • 7月7日、初の福岡大会「HAKATA WAVE〜bari chiro〜」を博多スターレーンで開催。
  • 7月15日、7度目の後楽園ホール大会「Catch The WAVE 2013決勝戦」を開催。石黒淳士がレフェリーとしてデビュー。
  • 8月15日飯田美花が入団。
  • 10月30日、8度目の後楽園ホール大会「Virginty」を開催。卜部夏紀がデビュー。
  • 12月30日、9度目の後楽園ホール大会でGAMI引退興行を開催。

2014年

[編集]

2015年

[編集]

2016年

[編集]

2017年

[編集]

2018年

[編集]

2019年

[編集]
  • 1月8日朱崇花後藤恵介、レフェリーの石黒淳士の前年12月末付での退団、山下りなの3月末付でのOSAKA女子退団、ならびに下野佐和子の4月28日での引退を発表。また、4月1日付けでZABUN専属フリーの宮崎有妃野崎渚とフリーとして参戦中の旧姓・広田さくらがWAVEに入団することが発表された。
  • 4月1日付で桜花由美が正式に社長職に就任、同日に新木場1st RINGでリニューアルスタートとなる「Reboot」を開催。超満員札止めとなり新たなスタートを切った。
  • 5月1日より、長浜浩江がリングネームを「HIRO'e」に改名。
  • 11月1日、水波綾が新木場大会を最後に退団。
  • 12月25日、HIRO'eが2020年8月16日の後楽園ホール大会をもって引退することを発表。

2020年

[編集]
  • 8月7日、宮崎有妃の新型コロナウイルス感染により、9日大阪・14日名古屋・16日後楽園の3大会の開催を自粛[9]。これに伴い、HIRO'eの引退も延期になった他、OZアカデミーとPURE-J女子プロレスでも開催中止や出場予定選手の変更など影響が拡大。
  • 9月18日、後楽園ホール大会をもってHIRO'eが引退。

2021年

[編集]

2022年

[編集]

2023年

[編集]

2024年

[編集]

主な興行

[編集]

レギュラー興行

[編集]

YOUNG OH! OH!

[編集]

年2回程度開催している若手選手による興行。チェリーが終身名誉顧問を務めている。女子プロレス界では若手は「ジュニア」と表現されるがWAVEでは男子同様「ヤング」と表現する。対象はキャリア8年(当初は7年)未満、29歳以下とする。ただし前座で「NOヤング(当初はアダルト)」と呼ばれる若手の壁が出場することもある。

2008年3月20日世界館で旗揚げ戦を開催。

2011年7月31日スポルティーバアリーナで開催したプロレスイベントを最後に活動休止。

2013年9月7日と8日、「24時間プロレス CRAZY WAVE」のプログラムとして約2年ぶりに復活興行を開催。

2014年9月、飯田美花が実行委員長に就任して月1回開催。これにより対象をキャリア5年未満に変更。

2016年12月、一旦区切りをつけて不定期興行に変更される。

打ち上げWAVE

[編集]

東京都での年内最終興行「大師走・東」では全試合終了後に「打ち上げWAVE」と題して1、2試合追加されるのが恒例となっている。2012年からは後述するWAVE参戦選手を対象とした人気投票「ZAN1(ザンイチ)」の結果発表。

P-Techカップ

[編集]

2008年7月9日7月19日8月1日の3大会に分けて行われたタッグトーナメント戦。WAVEのメインスポンサーである遊戯機器電子部品メーカー「P-Tech」の冠で5組がシード付きのタッグトーナメント戦で8月16日、旗揚げ1周年記念大会で期間限定復活していたタッグチーム「ジャンピング・ボム・エンジェルス」との特別試合出場権を懸けて争い植松☆輝が特別試合出場権を獲得。特別試合は植松☆輝がジャンピング・ボム・エンジェルスから勝利。

24時間プロレス CRAZY WAVE

[編集]

2008年9月15日と16日、新木場1stRINGで開催。

2009年9月5日と6日、新木場1stRINGで開催。

2013年9月7日と8日、新木場1stRINGで開催。

ヨコハマウェーブ〜Stoic

[編集]

WAVE以外の1団体をエネミーとして4、5人迎えてシングルマッチによる団体対抗戦が組まれる。最後には勝者組と敗者組に分かれてのタッグマッチを行う。

2010年1月16日横浜にぎわい座B2階のげシャーレで開催。団体対抗戦の相手はエスオベーション4月2日、横浜にぎわい座B2階のげシャーレで開催。団体対抗戦の相手はNEO女子プロレス

2011年2月25日、横浜にぎわい座B2階のげシャーレで開催。団体対抗戦の相手はJWP女子プロレス

ガーターマッチ

[編集]

2010年2月13日、100回記念深夜大会でガーターマッチと呼ばれる試合形式のシングルトーナメント戦が行われた。ガーターマッチは足にガーターを付けて相手のガーターを奪った方が勝ちとなる形式の試合で、女子プロレスのルーツとも言われている。1月27日放送のテレビ朝日系列の番組『シルシルミシル』でガーターマッチが紹介され、桜花由美春日萌花がガーターマッチに挑戦したことをきっかけに、WAVEに持ち込んで半世紀以上の時を越えて興行として復活することになった。

試合は時間無制限1本勝負で出場選手はコスプレで試合を行う。植松寿絵チェリー渋谷シュウ、春日による1DAYトーナメント戦で行われて春日が優勝。

2012年8月9日、初防衛戦として紫雷美央と対戦して初防衛に成功。

ZAN1

[編集]

読み方は「ザンイチ」。2012年から開催している企画。WAVEに参戦経験のある選手を対象とした人気投票+αにより「ZAN1 QUEEN(ザンイチ・クイーン)」を決める。12月、投票を受け付けて「打ち上げWAVE」で発表。「ZAN1 QUEEN」にはチャンピオンベルトが贈呈される。

第1回はRegina di WAVE王座決定トーナメント戦の1枠(GAMI枠)を決めるため、過去5年間の参戦選手(歴代Regina di WAVE優勝者を除く)を対象とした投票に加えて、歴代Regina di WAVE優勝者との、じゃんけん、そしてロイヤルランブルでポイント化して大畠美咲が初代QUEENに選ばれた。

第2回はRegina di WAVE挑戦者決定戦の名の下で、投票とGAMIとのジャンケンで行われて大畠が2連覇。

第3回はRegina di WAVE挑戦者決定戦は変わらないが、発表を12月28日の大忘年会に変更して、対象も姉妹団体「OSAKA女子プロレス」を含むZABUNの興行参戦者となった。紫雷美央が初制覇。3連覇を逃した大畠は2位、3位に藤本つかさ(当日はJWP女子プロレス参戦のため欠席)が入りユニット「クローズ(大畠&紫雷&藤本)」の上位独占になった。また「ZAN1 QUEEN」に選ばれた選手は「いつでもどこでも挑戦権」が与えられ、Regina di WAVE王座へ挑戦できるという権利に変更。ちゃんすへの来店やイベントなどへの参加での投票も可能となった。

第4回は志田光が「ZAN1 QUEEN」となった。

第5回はWAVEのパンフレットとカレンダーについているQRコードからの投票や、ZABUN公式LINEを友達登録して投票する権利が追加された。大畠美咲が「ZAN1 QUEEN」となった。

タイトルホルダー

[編集]
タイトル 保持者 歴代
Regina di WAVE王座 宮崎有妃 第21代
WAVE認定タッグ王座 SAKI
世羅りさ
第34代
リーグ戦
タイトル 覇者 年度
CATCH THE WAVE 上谷沙弥 2024年
DUAL SHOCK WAVE SAKI
世羅りさ
2023年

所属選手

[編集]

レギュラー参戦選手

[編集]

スタッフ

[編集]

レフェリー

[編集]

リングアナウンサー

[編集]

現在のタッグチーム

[編集]
Boss to Mammy
OVER SUN

歴代タイトル

[編集]

歴代所属選手

[編集]

女子選手

[編集]

男子選手

[編集]

歴代スタッフ

[編集]

歴代ユニット

[編集]
秋の栗ご飯
Las aventureras

歴代タッグチーム

[編集]
ハタナカヨウコ
カナアユ
栗ご飯
ラッシュ&パワーズ
トリプルテイルズ.S
1st Impact
奇跡の隣人
プラスマイナス2013
クラシック・ギャルズ
シダレザクラ
ファフロッキーズ
SO ON FLOWER
マックロコロスケ
Avid Rival
  • 水波綾
  • 大畠美咲
KUSO ONNA NIGHT
Harmonie

試合中継

[編集]
終了した番組

関連番組

[編集]
放送中の番組
  • 鳥越アズーリFM にえきらない木曜日「なげっぱなし」これが、ラジオwaveだー! 2020年10月15日~[16]
終了した番組
毎週水曜日21時から22時の公開生放送。出演者はGAMI桜花由美。レインボータウンFMはWAVEの常打ちである新木場1stRINGが所在する東京都江東区を放送区域とするコミュニティ放送局。2010年9月29日、放送終了。
2012年10月20日、毎週土曜日15時から16時に放送している総合エンターテインメントラジオ番組「Saturday Maniac Radio」で「復活!プロレスリングWAVE〜ゴールデン5GONG!〜」として放送再開。

脚注

[編集]
  1. ^ V☆パラダイスの中継で解説のGAMIがコメントしている。
  2. ^ “タッグリーグの組み合わせ発表/WAVE”. 日刊スポーツ. (2012年9月3日). https://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20120903-1011167.html 
  3. ^ “性同一性障害レスラーがデビュー戦へ”. デイリースポーツ. (2015年8月5日). https://www.daily.co.jp/newsflash/ring/2015/08/05/0008276233.shtml 
  4. ^ “あす引退GAMIが悲願の男子レスラー育成へ”. 東京スポーツ. (2013年12月29日). https://web.archive.org/web/20131230232552/http://www.tokyo-sports.co.jp/prores/womens_prores/219256/ 
  5. ^ 浜田文子との契約関係についてのご報告 プロレスリングWAVE公式サイト(2018年5月16日)
  6. ^ 契約解除 GAMI公式ブログ(2018年5月16日)
  7. ^ 皆様へのご報告です。 春日萌花公式ブログ(2018年6月05日)
  8. ^ 【WAVE】大畠12.29後楽園で引退!WAVE年内興行で一旦休止、来年4月より桜花新社長のもと再出発!!(8.2記者会見) プロレスTODAY(2018年8月2日)
  9. ^ 8月9日広田大阪大会、8月14日名古屋大会、8月16日後楽園大会は中止させて頂きます。 - プロレスリングWAVE 2020年8月7日
  10. ^ TommyレフェリーがwaveとMarvelousのダブル所属となった。 - プロレスリングWAVE 2021年1月2日
  11. ^ 【WAVE】塚田しずくの退団を発表プロレスTODAY(2021年9月24日)
  12. ^ 神童ミコト改め狐伯が2・13付けでwave所属となった - プロレスリングWAVE・2022年2月13日
  13. ^ wave4・14記者会見~田中希沙入団会見~ - プロレスリングWAVE・2022年4月14日
  14. ^ 野崎渚が10月31日付けでプロレスリングwaveを退団”. プロレスリング WAVE (2023年11月2日). 2024年1月7日閲覧。
  15. ^ “【WAVE】田中稔と府川唯未の長女・田中きずなが退団「もう気持ちが揺らぐことはありません」”. 東京スポーツ. (2024年7月1日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/307927 2024年7月1日閲覧。 
  16. ^ YouTube番組再生リスト

外部リンク

[編集]