フォール技

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フォール技(フォールわざ)は、レスリングプロレスの試合で相手からピンフォールを奪うために使用される技の総称である。

概要[編集]

フォール技はプロレスにおける試合の決着方法の一つであるピンフォールを相手から奪う目的で相手に仕掛ける技の総称である。 大まかに分けて以下の2つのパターンに分けることが出来る。

  1. 何かしらのプロレス技を相手にかけることにより相手にダメージを与えた上で、ピンフォールを奪うためにフォール技を仕掛ける。この場合、事前に掛ける技が事実上のフィニッシュ・ホールドであり、フォール技はあくまでピンフォールを奪う手段として掛けたもので、ダメージ等を重視しないシンプルなフォール技が使用される。詳しくは「基本的なフォール技」を参照。
  2. 相手の一瞬の隙をついたり、相手が掛けてきた技を切り返してフォール技を掛けて意表を突くことによって相手からピンフォールを奪う。少しでも相手に返されにくくするため、相手を腕や足を掴んだり、体を「く」の字に丸めたりするなど複雑な形が多い。また、素早く相手にかける技も多い。一般的に丸め込み技クラッチ技と呼ばれて、これにより勝利を奪う、あるいは奪おうとする行為を丸め込むクイックと呼ぶ。詳しくは「丸め込み技」を参照。

この他にジャーマン・スープレックスバックドロップパワーボムダイビング・ボディ・プレスムーンサルト・プレスなど技自体でピンフォールを奪うことが出来る投げ技や飛び技などがあるが、これらは原則フォール技に含めないが、広義のフォール技では含む場合がある。

クイック[編集]

クイックQuick)は、一瞬の隙を突いて相手を押さえ込み、ピンフォールを奪って勝利する行為である。

格下の者が格上の相手に勝つ場合に使われることが多い用法であり、格上の者がフォールを奪いに来た際に、隙をついて丸め込んで逆転勝利するといったものである。大技で格上の相手に大きなダメージを与えたうえでのスリーカウント勝ちや、ギブアップによる勝ちではないため、実力的に相手より上回ったことを証明するような勝ち方ではないが、勝ちは勝ちである、という意味がある。主に一瞬の逆転技であるため、対戦相手の名前にもそれほど傷を付けることがない。クイックを使用し勝敗を決することで両者間での抗争アングルをより本格化出来る利点がある。また、若手の格上げの第一段階に使われる。

その他にも、試合終了時間が迫ってきた時に丸め込みの応酬を行ったり、タッグマッチなどで仲間割れから丸め込んで決着するなどのポピュラーな用例がある。また、若手が明らかに格上の相手に挑戦するときなど、はじめから丸め込みを狙う場合や、どんな相手にも丸め込みを仕掛ける(丸め込みを自分の持ち味とする)レスラーもいる。

かつて、NWAが健在だった時代は、パット・オコーナーリック・フレアーらのNWA世界ヘビー級王者によって、クイック技での決着はよく行われていた。これは、挑戦者がその地区ではベビーフェイスであり、NWAがそれら各地区の連合体であるため、クイック技や王者反則負け防衛という「挑戦者に傷を付けない防衛手段」が必要とされていたためである。

クイック技で決着した主な試合[編集]

オールスター戦のメインイベントとして、当時のライバル団体であった全日本プロレス新日本プロレスの日本人エースコンビとヒールの外国人エースコンビが対戦したタッグマッチ。馬場と猪木としては自分たちがフォールを取られることはもとより、自団体のトップヒールに傷を付ける(ブッチャーが猪木に、またはシンが馬場にフォールされるなどの)事態も避けねばならず、かといって両者リングアウトなどの曖昧な決着も避けたいという局面であった。結局、猪木が自団体の外国人エースであるシンを逆さ押さえ込みでフォールして、両団体の面目を保った。
当時、絶頂期にあったハンセンに対して、46歳とすでに全盛期を過ぎていた馬場が「この試合でタイトル奪還が出来なければPWFのタイトル戦線から降りる」と宣言して臨んだ試合。リングアウト勝ちや反則勝ちでは観客の納得を得られず、かといって大技の連続で勝つ力は明らかになくなっていた馬場が、ボディスラムにきたハンセンをスモール・パッケージ・ホールドで丸め込んで勝利。全日本プロレス復帰後のハンセンから初のフォール勝ちを収めると共にPWF王者に返り咲いた。
天龍源一郎の離脱で大ピンチに追い込まれた全日本を救うべく、2代目タイガーマスクだった三沢がマスクを脱いで鶴田への挑戦を宣言して組まれたシングル戦。「怪物」「完全無欠のエース」といわれた鶴田の実力は圧倒的で鶴田有利の試合展開となったが三沢も随所で奮戦、最後には三沢のバックドロップを鶴田が反転して押しつぶしたところで三沢がさらに反転して一瞬のフォール勝ちを奪った。三沢の次期エースの座を決定的にした試合で「格下の者が格上の相手に勝つ場合」としてのクイック技の代表例。

基本的なフォール技[編集]

以下の記述で「エビに固める」とは、仰向けになった相手の足を前屈状態で「く」の字に折り曲げ固める体勢のこと。海老を上下にひっくり返した状態からこう呼ばれる。

体固め[編集]

体固め(たいがため)またはカバーCover)は最も基本的で、多用されるフォール技である。通常は技を受けて仰向けに倒れている相手の上半身に覆いかぶさる様に自分の上半身を重ねて体重を乗せ、両肩が上がらないように固めてレフェリーにカウントを取らせる。横四方固袈裟固、または縦四方固でがっちりと固めない限り相手に返されることも多いが、エンタテイメント性を重視するプロレスにおいては体固めを返す攻防も見せ場の一つとなっているため、あえて覆いかぶさるだけの体固めが使用される場合もある(ピンフォール#観客の反応を参照)。この技を受けた選手はフォール負けを避けるためブリッジや体を回転させることによって切り返す。

全日本女子プロレスの新人同士の試合は、この技で決着が付くことが多かったので全女式体固めとも呼ばれていた。

これ以外にも、特殊な体勢でフォール勝ちを奪った場合(例:足で踏みつける、人差し指一本だけ相手に乗せる、相手の上に座り込む等)に、総じて「〜式体固め」と記録される。

片エビ固め[編集]

体固めの体勢で片足を取り、エビに固める技。より返し難く、容易に繰り出せるため多用される。

エビ固め[編集]

相手レスラーの両足が上に上がった状態で、エビに固める技。現在はパワーボムで相手を叩きつけた後、そのままピンフォールの体勢に持ち込む場合に多く用いられる。天龍源一郎相撲の股割りを応用したより強い押さえ込みを多用した。また、ジャンボ鶴田は片手で相手の片足を、両足で相手のもう一方の足を抱え込む形でのエビ固めをフィニッシュに用いていた。重心が相手の両肩から首付近へ移動し、より強くマット上に固めることができるため返し難い。

丸め込み技[編集]

クラッチ技とも呼ばれる。クラッチ(Clutch)は、英語で「しっかり掴む」を意味する。プロレスでは相手の手首を掴んだり脚を絡めることにより相手の体を「く」の字に固める(海老のように丸め込む)技は総称してクラッチ(丸め込み)技と呼ばれる。

逆さ押さえ込み
バックスライドとも呼ばれる。相手と背中合わせの状態で立ち、背後から相手の両腕を絡めて前屈みになり、相手を自分の背中越しに前方へスライドさせ、エビ固めの体勢に持ち込む。主な使用者は藤波辰爾西村修旭志織堀口元気H.A.Gee.Mee‼︎。堀口はバックスライド・フロム・ヘブンの名称で使用。かつてはハワイアン・バック・クラッチ・ホールドローリング・バック・クラッチ・ホールド(下記、同名の技と混同するために使われなくなった)とも呼ばれた。旭は2回連続で仕掛ける逆さ押さえ込みをモダンタイムス、3回連続で仕掛ける逆さ押さえ込みをモダンタイムスタイムス、堀口は逆さ押さえ込みの状態で左右に回転して連続で仕掛けるバックスライドタイムスも使用。
スクールボーイ
横入り式エビ固めとも呼ばれる。相手の背後から股の間に手を入れて片足を抱え自ら後方に倒れこんで相手を倒し、相手をエビに固めつつ体重を掛けて押さえ込む。相手の背後に立った瞬間に決めることで相手の意表を突くことができる。女子レスラーが使うとスクールガールと呼ばれる場合がある。「学校に通う子供が習う技」といった名前の由来通りの基礎的な技だが、DDTプロレスリング所属のMIKAMIはこれを必殺技に昇華させ(MIKAMI曰く「世界を獲ったMIKAMI様の必殺のスク〜ルボ〜イ!」)、雪崩式、垂直落下式、ジャックナイフ式、起き上がりこぼし式、スワンダイブ式、スライディング式、イグチボム式等々、様々なバリエーションを開発している。
ジャックナイフ
ジャックナイフ式エビ固めジャックナイフ固めとも呼ばれる。仰向けで寝ているの相手の足側に立ち、相手の両足を掴み、そのまま相手を飛び越えるように前転し、ブリッジするように着地、それにより相手をエビ状に丸めて状態にしてピンフォールする。アメリカではミスター・レスリング2号ことジョニー・ウォーカーが得意とした。派生技として、片足だけを掴んで仕掛けるハーフ・ジャックナイフシングル・ジャックナイフ)や、小川良成が考案した相手の足を「4」の字のように交差させて繰り出す4の字ジャックナイフゼブラ・クラッチ)、小橋健太パワーボムからジャックナイフに固めるパワージャックがある。
ローリング・クラッチ・ホールド
回転エビ固めとも呼ばれる。前屈みの姿勢をとっている相手の上を跳び箱を越えるようにジャンプ。飛び越えながら腰にしがみついてそのまま相手ごと前方回転しエビ固めに決める。日本マットでは吉村道明が多用して有名になった技。自分がエプロンに立ち、相手が突っ込んできたところをトップロープ越しに、この技を決める、という攻防は初期のプロレスでは定番だった。テリー・ファンクは1983年8月31日の引退試合で、トップロープからダイビング式を決めた。
スモール・パッケージ・ホールド
小包固め首固めとも呼ばれる。正対する相手の首に自分の左腕で巻いて上半身を屈めさせて、そのまま自分の右足を相手の股の間に滑らせるように入れて相手の右足に引っ掛け、自分の右足を左足でロック。同時に相手の左足を右腕で外側から抱えるようにして、その勢いで相手を自分の後方に前転させてエビに固める。マサ斎藤AWA世界ヘビー級王座戦でラリー・ズビスコをこの技で破り、世界王者となった。丸藤正道はさらに右腕で相手の左手を掴んだ完璧首固めを使って秋山準を破り、GHCヘビー級王座を獲得した。渕正信は腕で相手の耳を塞ぎカウントを聴けない状態でフォールする。矢野通は前屈みになった相手の首を捕らえて足を払い、前方へ回転させながら丸め込む裏霞を使用。棚橋弘至は相手に向かって走りこみながら首固めに持ち込む電光石火を得意技としている(同型の技を梶トマトスピードの名称で使用)。
カサドーラ
飛び付き前方回転エビ固めとも呼ばれる。メキシコルチャリブレ発祥の技。立ち状態の相手に前方からうつぶせ状態のまま自分の両足を相手の脇に入れるように飛び付き、そのまま空中で相手の股の下を通るように前転、手で相手の両足を捕えてエビに固める。飛びつく際の動きがドロップキックと酷似しているため、相手の意表をつくことが多い。Eitaは同技を雪崩式で放つ型をサラマンダーの名称で使用している。
サムソン・クラッチ
ソルプレッサ倒れ込み式前方回転エビ固めとも呼ばれる。冬木弘道がサムソン冬木と称していた時期に考案した事が名称の由来。他にスペル・クレイジー永源遙百田光雄らが得意とする。平柳玄藩は、エスプレッソの名称で使用している[1]。立った相手に対し、自身の頭部を相手の正面足下になるように仰向けで自身が倒れ、自分の両足を上方へ高く差し出して、その両足をそれぞれ相手の腋の下へ入れて相手の胴をクラッチ。同時に両手でそれぞれ相手の両足を捕まえ、その状態で自身の上半身を起き上がらせ、その反動で相手を前方へ回転させながら倒し、仰向けの相手に後ろ向きで馬乗りになった状態で相手の両足を両腕で抱えた状態でのエビ固めでピンフォールする。主に相手にバックを取られた際の切り返しとしての使用がほとんどで、その場合、腰のクラッチを切ると同時にそのまま滑り込むように自らマットに倒れ込んで決める。一方、スペル・クレイジーはバックを取られた切り返してではなく、相手から技を食らって自身がダウンしたあと、立っている相手の隙をついて決めることが多い。
メキシカン・ローリング・クラッチ・ホールド
高角度前方回転エビ固めメキシコ式回転エビ固めウラカン・ラナとも呼ばれる。立ち状態の相手に対し、肩車のように相手の肩の上に乗り、そのまま前転。相手を倒しつつ、相手の股を潜りざまに手で相手の両足をつかんでエビに固める。入り方としては相手の背後から跳び箱の要領で肩の上に乗ることが多い。藤波辰爾ドラゴン・ローリングの名称で使用していた。大仁田厚チャボ・ゲレロからNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取した時のフィニッシュである。また、漫画、アニメ作品では『キン肉マン』で主人公のキン肉スグルが、超人オリンピック決勝で、ロビンマスクをこの技で下して優勝。
ウラカン・ラナ・インベルティダ
高角度後方回転エビ固めウラカン・ラナとも呼ばれる。相手が立ち状態の時に、前方から肩の上に飛び乗り、そのまま後転して相手の股を潜りざま相手の両足を自分の手で捕えてエビに固める技。ウラカン・ラミレスが開発した。なおメキシコでは、ウラカン・ラナは上記のメキシカン・ローリング・クラッチを指す。相手が立ち状態の時に後方から肩の上に飛び乗り、そこで座ったまま180度回転し、ウラカン・ラナ・インベルティダに移行するレイ・ミステリオの得意技「ミステリオ・ラナ」など派生技がいくつか存在する。
ヨーロピアン・クラッチ
ヨーロピアン・レッグロール・クラッチ欧州式足折り固め欧州式回転足折り固め欧州式回転エビ固めとも呼ばれる。相手の背後に立ち、股間から相手の両手首を掴んで引き、自分と相手の両脚をクラッチさせエビに固める技。仰向けに倒れている相手にもかけることができる。日本ではビル・ロビンソンが使用して以来普及した。近年ではザック・セイバー・ジュニアが多用している。
ローリング・バック・クラッチ
回転足折り固めとも呼ばれる。相手の背後に立ち、自分の両足首を相手の両脇に差し込んで後方へ回転して自分と相手の両脚をクラッチさせエビに固めた状態でブリッジする。主な使い手はパット・オコーナーピート・ロバーツ藤波辰爾西村修初代タイガーマスク越中詩郎真田聖也など。
ジャパニーズ・レッグロール・クラッチ
日本式回転足折り固めとも呼ばれる。前述のローリング・バック・クラッチと同型だが、厳密には違う技。うつ伏せに倒れている相手両脇に自分の両足首を差し込み、そのまま体を反転させて相手の体を仰向けにひっくり返し、自身が後方へブリッジすることによって、相手をエビ固めに丸め込む。アントニオ猪木カール・ゴッチからピンフォール勝ちを奪った技(1973年10月14日の世界タッグ戦)でもある[2]
キド・クラッチ
木戸修が開発したオリジナル技。相手を脇固めに捕えた時に前方回転で逃げる勢いを利用して、そのまま腕と足をクラッチしてエビに固める。大技での決着しか歓迎されずに丸め込みでの勝利にはブーイングも上がるようになった1990年代以降においても、木戸のそれは例外的に絶大な説得力を持った技だった。フィニッシュ・ホールドとしてだけでなく相手が脇固めにきたところをスルリとキド・クラッチに移行し気が付けば木戸が丸め込んでいた、という光景が以前はよく見られた。木戸以外の使い手としては女子プロレスラーのキャロル美鳥が数度使った他に、エル・サムライサムライ・クラッチとして使用している。
デルフィン・クラッチ
スペル・デルフィンが開発したオリジナル技。仰向けに倒れている相手の頭部正面に立ち、相手の両腕を交差させた上に自分の曲げた右足を乗せて相手の両腕と首をクラッチ。さらに相手の両足も交差させて右手で抱えるようにエビに固めた状態で見得を切りながらフォールする技。CIMAは、デルフィンとの対決前に「デルフィンの素顔はオコゼみたい」と、挑発のために同技をオコゼ・クラッチとして使用したこともある。黒潮"イケメン"二郎イケメン・クラッチは、これとほぼ同型だが、見得を切るところでジャケットをはだける点が異なる。
外道クラッチ
外道が開発したオリジナル技。キャメルクラッチの体勢で相手の上体を反らしつつ、首を下に押し込むようにして相手の体を前方半回転させ前方に重心を移動、エビに固める。この時、技をかけている方は腕立て伏せのような姿勢となり、臀部で相手の背中を押しながら両脚で相手の両肩を押さえ込んでいる。竹村豪氏の無我クラッチ、宝城カイリの4173も同型。また、柏大五郎柏クラッチ)や松本都都クラッチ)、タイチタイチ式外道クラッチ)らのように自身の名前を冠して使用する選手もいるが、いずれも同型である。
雁之助クラッチ
ミスター雁之助が開発したオリジナル技。相手のわきの下に自分の首を入れ込み、片腕を絡めて自ら前方回転、片足を引っ掛け相手の体をエビに丸め込む。ツトム・オースギナターレ・ビアンコ円華ランヒェイコフィ・キングストンSOSはこのムーヴを高速化してマットに叩きつけるように見舞うもの。
トルネード・クラッチ
MEN'Sテイオーが開発したオリジナル技。飛行機投げの状態から自分も横回転して頭と足をクラッチしたまま片エビ固めに捕える。
ラ・マヒストラル
竜巻式横回転エビ固めとも呼ばれる。ディフェンス・ポジションをとる相手の左腕を掴みその脇に左足を入れて背中を跨ぐように内側に回転、左腕を引っ掛け、相手の頭方向に前転し相手の右腕を取りつつ相手をひっくり返してエビに固める。意表をついて迅速に極めることができるので、ピンフォール率が高い。ペペ・カサスが開発。ペペの息子のネグロ・カサスフェリーノヘビー・メタルなども使用してカサス家を象徴する技として認知されている。日本ではウルティモ・ドラゴンの使用で1990年代にジュニアヘビー級選手を中心に普及して現在では多くのジュニアヘビー級選手が使用している。ウルティモは派生技として裏ラ・マヒストラルという技も開発している。
回転片エビ固め
首投げのように相手の頭部を片腕で抱え込むと同時に腰を捻りながら相手を前方へ回転させながら投げ、同時に自身もそれに合わせて前転するように倒れ込み、その最中にもう片方の腕で相手の片足も抱え込んで、仰向けに倒れた相手の上に仰向けで乗った格好で片足と頭部をそれぞれ両腕で抱え込んだ状態でピンフォールをする。小川良成が得意とし、4の字ジャックナイフと並ぶ小川の代表的な丸め込み技。GHCヘビー級王座GHCジュニアヘビー級タッグ王座をそれぞれ初奪取したのもこの技。他にもプロレスリング・ノア系の選手が切り返し等で時折見せることがある。相手の頭部を抱えている腕で、相手の片腕を掴む、腕取り式回転片エビ固めのバリエーションもある。
巻き込み式片エビ固め
巻き投げ固め巻き込み式回転片エビ固め巻き投げ式片エビ固め巻き投げ式回転エビ固めとも呼ばれる。巻き投げ(アーム・ホイップ)のように、正面から相手の片腋に自らの片腕を絡ませ、同時に腰を捻りながら相手を前方へ回転させながら投げて同時に自身もそれに合わせて前転するように倒れ込み、その最中にもう片方の腕で相手の片足も抱え込んで、仰向けに倒れた相手の上に仰向けで乗った格好で片足と頭部をそれぞれ両腕で抱え込んだ状態でピンフォールをする。回転片エビ固めを巻き投げで応用したような技。カズ・ハヤシが巻き投げ固めの名で決め技の一つとし、他に熊野準が得意とする。
回転十字固め
横十字固め十字架固めとも呼ばれる。正面から相手に走って、相手の脇の下をくぐるようにしつつ腕に捕まって、そのまま足を振り上げて相手の背中越しに逆の腕に絡め(この状態が、相手が縦、自分が横になった十字架に見える)、そのまま相手を後ろに倒して両腕を固めたままエビ固めにもっていく技。ルチャリブレではよく使われる丸め込みで、相手の状態(立ち、膝立ち、長座等)を問わずに頻繁に使われる。また、丸め込み技ではあるが、相手を後ろに勢いをつけて倒すことによって、後頭部にダメージを負わせる技としても成立している。野橋真実大畠美咲の逆打ち、ドラゴン・キッドのバイブル、ムシキング・テリーのストライク・バックなどがそれにあたる。この技への防御として、倒されそうになったときに踏ん張り、自らの体重を相手に掛けながら倒れこむ方法がある。体格差がある場合にこのような返し方をされることが多く、仕掛ける側のリスクが高い技である。
クレイドル
揺り椅子固めとも呼ばれる。片腕で相手の頭を抱えて、もう一方の手相手の太ももを抱えクラッチして前方に回転しつつ相手を丸め込みフォールを狙う技である。
ローリング・クレイドル
回転揺り椅子固めとも呼ばれる。クレイドル・ホールドから派生したテリー・ファンクの得意技である。
グラウンド・コブラツイスト・ホールド
寝技式アバラ折り固めとも呼ばれる。コブラツイストの派生技。単にグラウンド・コブラツイストとも呼ばれることも多いが、アントニオ猪木が使用する相手を締め付けてダメージを与える形のグラウンド・コブラツイスト(バナナスプリット)も存在するため混同を避けるため、フォール技の場合はグラウンド・コブラツイスト・ホールドが正式名称である。走ってくる相手へのカウンターとして使用されることも多く、近年は一発逆転の丸め込み技の代表格の一つにもなっている。藤波辰爾西村修志賀賢太郎石川晋也などが使い手。
ウイング・クラッチ・ホールド
倉垣翼が開発したオリジナル技。逆さ押さえ込みで丸め込んだ後、エビ固めの状態になった相手に対してブリッジの要領で背中から覆い被さる。その他にBUSHIブシロールの名称で使用している。

脚注[編集]

関連項目[編集]