どきどきこどもふどき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『どきどきこどもふどき』は、NHK Eテレで2011年4月6日から2015年3月11日まで放送されていた小学校3~6年を対象とした、社会科及び総合的な学習の時間(総合学習)向け学校放送である。本番組は、NHK BSプレミアムで放送されている『新日本風土記』の関連番組として放送されていた。字幕放送、及び視覚障害者向けに副音声による解説放送を行っていた。
なお、レギュラー放送に先立ち、2010年8月4日~8月6日にパイロット版として本番組が先行放送された。本項ではこれについても触れる。

概要[編集]

『新日本風土記』をこども向けに再構成しており、2011年度から実施された社会科の学習指導要領に基づいて、日本人が大事にしてきた伝統や風習の様子を親しみやすく伝えるこども向けの日本風土紹介番組である[1]

また、本番組は社会科向け番組で初めて小学校中学年と高学年の双方を対象とした番組である。小学校の社会科では各学年ごとに扱う内容が異なるが、本番組では放送内容に応じて社会科の3~6年の単元学習のテーマに対応している。また、社会科のほか、放送内容の一部によっては総合学習や家庭科図画工作の単元学習にも対応している。
2014年度をもって本番組は終了。2015年度の学校放送における編成方針で実技系科目を重視することに伴い、本番組の後継番組は設けることがなく、そのまま放送枠が消滅することになった。

放送時間[編集]

期間 放送時間
2011年度 水曜日 9:40 - 9:50
2012年度 水曜日 9:20 - 9:30
2013年度 水曜日 9:40 - 9:50
2014年度 水曜日 9:50 - 10:00

キャスト・スタッフ[編集]

放送リスト[編集]

放送リストには、パイロット版として先行放送したものも含む。
2012年度は2011年度放送分の再放送が主体ながら、一部新作も交えて放送した。
2013年度以降は2012年度放送分と同内容の再放送を行っている。
2011年度の放送リストにある12年度は、2012年度の再放送を示すものであり、タイトルの右側の数字は2012年度の再放送が「第○回」に放送したことを表す。

2011年度

タイトル 初回放送日 12年度
第1回 なんで桜?花見のふしぎ 2011年4月6日 1
第2回 カチカチうまうま カツオってすごい! 2011年4月20日 12
第3回 真夜中に大じゅうたい?!富士山大人気のなぞ 2010年8月5日
2011年5月11日
第4回 会えるかな?田んぼの神さま 2011年5月25日 5
第5回 おもしろ ビックリ お城のヒミツ 2011年6月8日 7
第6回 なぞの!塩パワー 2010年8月4日
2011年6月22日
第7回 だれと?なんで?ぼんおどりのひみつ 2010年8月6日
2011年7月6日
第8回 ふむふむ なるほど 学校のなぞ 2011年8月24日 10
第9回 楽しみいろいろ 浮世絵のひみつ 2011年9月14日 9
第10回 いっぱいの水に努力もいっぱい! 2011年9月28日 18
第11回 日本のごちそう!すしの技(わざ) 2011年10月12日 11
第12回 ワッショイ!ワッショイ!お祭りバンザイ!! 2011年10月26日 13
第13回 何のため?どうたてる?日本の塔 2011年11月9日
第14回 おめでたいときなぜおもち? 2011年11月30日 14
第15回 なぜ祝う? どう祝う? 日本の正月 2011年12月7日 15
第16回 まっくらな夜をどうともす?日本のあかり 2012年1月11日 16
第17回 かっこいい!便利!日本の手ぬぐい 2012年1月25日 17
第18回 たいへん!たのしい?寒さと雪のある暮らし 2012年2月8日 3
第19回 自然をいかしいかされる暮らし 2012年2月22日 19
第20回 しってる?土地につたわるふしぎな話 2012年3月7日 20

2012年度(新作のみ)

タイトル 初回放送日
第2回 めぐみ?災い?風とくらしの深ーい関係 2012年4月25日
第4回 くふうがみっちり!日本の漬物 2012年5月30日
第6回 深ーいつきあい!日本人と人形 2012年6月27日
第8回 おどろきの大豆パワー! 2012年8月22日

パイロット版[編集]

2010年8月4日 - 8月6日の9時45分 - 10時に放送された。内容は下記の通りである(上記の放送リストも参照)。 なお、これらの内容はレギュラー放送となった2011年度に改めて10分番組として放送している。

  • 2010年8月4日「なぞの!塩パワー」
  • 2010年8月5日「真夜中に大じゅうたい?!富士山大人気のなぞ」
  • 2010年8月6日「だれと?なんで?ぼんおどりのひみつ」

パイロット版とレギュラー放送との相違点

  • レギュラー放送ではアニメキャラとしてジョージ万三郎とコアラが登場するが、パイロット版ではレギュラー放送と同様にコアラが登場するほかに、ジョージ万三郎に似ているヒゲのおじさまと縄文土器をキャラクター化した土器子が登場した。
  • ヒゲのおじさまは、ジョージ万三郎ほどまゆ毛が太くない。また、ヒゲのおじさまはタンクトップのシャツを着用しているが、ジョージ万三郎はシャツを着用していない。
  • パイロット版では、ヒゲのおじさま・土器子・コアラの3人ののほほんとした掛け合いで番組を進行していたが、レギュラー放送ではジョージ万三郎がのほほんとしながらもテーマに関連した疑問や質問をして、それに影の声が教えるという形になった。

脚注[編集]

  1. ^ NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2012NHK出版、2012年10月30日、203 - 204頁https://www.nhk.or.jp/bunken/book/regular/nenkan/nenkan_2012.html 

関連項目[編集]

  • 新日本風土記 - 本番組の親番組であり、日本各地に伝わる伝統風習、その土地で暮らす人々の姿などを映像で綴る紀行番組。本番組の公式サイトにも当該番組へのリンクバナーが貼られている。
  • おこめ - 当該両番組はいずれも小学校高学年向けの総合学習番組であるが、当該両番組と本番組の一部項目(祭り・料理・民話など)で共通している部分がある。
  • JAPANGLE - 日本文化をcool Japan風に紹介している。したがってマンガのような近年の文化や工業製品も含む。当番組は中学生も含めた総合番組だが一部項目(料理やくらし)を紹介するという点では共通している。

外部リンク[編集]

NHK Eテレ 小学3~4年向け社会科番組(2011年度~2014年度)
前番組 番組名 次番組
どきどきこどもふどき
見えるぞ!ニッポン
知っトク地図帳
NHK Eテレ 小学5年向け社会科番組(2011年度~2014年度)
どきどきこどもふどき
社会のトビラ
NHK Eテレ 小学6年向け社会科番組(2011年度~2014年度)
どきどきこどもふどき
見える歴史