幼稚園・保育所の時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
学校放送 幼稚園
ジャンル 教育番組
放送期間 1956年4月9日 - 1960年3月18日
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会
テンプレートを表示
幼稚園・保育所の時間
ジャンル 教育番組
放送期間 1960年4月4日 - 2011年3月26日
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会NHK教育テレビ
テンプレートを表示
幼稚園・保育所向け番組
ジャンル 教育番組
放送期間 2011年4月4日 - 現在
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会NHK Eテレ
外部リンク 公式サイト
テンプレートを表示

幼稚園・保育所の時間(ようちえんほいくしょのじかん)は、2011年3月26日までNHK教育テレビで設定されていた、国の幼稚園教育要領保育所保育指針に基づき制作された未就学児向けの教育番組枠である。

諸般の事情により2011年4月以降は「幼稚園・保育所向け番組」として扱われている。

2015年度の番組[編集]

乳幼児向け帯番組[編集]

これらは、いずれも在宅向けこども番組と位置づけられていることもあり、基本的に家庭での視聴を意識したスタジオバラエティの形式となっている。また、「おかあさんといっしょ」は、本放送が1997年度まで、再放送も1984年度までNHK総合テレビでの放送となっていた。
ただし、「みいつけた!」については放送初年度の2009年度に限り、「幼稚園・保育所の時間」の月曜〜金曜の9:15枠に帯編成していたこともあり、当該番組の一部コーナーでは幼稚園や保育所を訪問したVTRを使用することも多い。

学校放送・幼保ゾーン番組[編集]

[K]NHKキッズワールド[S]NHK for Schoolにそれぞれホームページがあることを示す。
詳細はNHK for School 利用ガイド2015を参照。
[K]の表示がある番組のうち、「しぜんとあそぼ」と「ピタゴラスイッチ」は2010年度まで「幼稚園・保育所の時間」で放送された番組である。また、これらの番組は本放送がいずれも幼児・子供ゾーンのEテレキッズで放送されている[1]が、再放送を「学校放送・幼保ゾーン」でも放送している。なお、「ノージーのひらめき工房」を除く3番組は隔週放送[2]となっている。また、「ピタゴラスイッチ」はレギュラー版ではなく、5分版の「ピタゴラスイッチミニ」としての放送である。
[S]の表示がある番組は、元々小学校低学年対象の学校放送番組として放送しているが、「幼保小連携」に伴う学校放送枠での幼稚園・保育所向け番組の実質的な復活となった2013年度からは対象を幼稚園・保育所向けも追加している。

その他[編集]

概要[編集]

学校放送同様に年間20本の新作を放送し、夏休み・冬休み・春休みは、テレビクラブ内で前の学期の放送を再放送する編成となる。これは、後述のリストラ後も過去の再放送回が増えてはいるものの基本的に変わらない。

独立枠として位置づけられていた当時は、小学校以上を対象とした学校放送番組と同じ平日午前に放送し、曜日毎に異なるジャンルの番組が放送された。1990年代以降本放送の時間は月曜日から金曜日までの10:30 - 10:45で、再放送が月曜日から金曜日までの9:15 - 9:30からとなっていた(2009年度を除く)。但し、新学期最初の週は暦の関係で9:15枠が初回放送となる場合もあった。また、2009年度に関しては月曜日から金曜日までの9:15 - 9:30が幼児向け帯番組『みいつけた!』に置き換えられていた(2010年度以降はEテレキッズでの放送へ移行)関係で、10:30枠のみの放送となった。

1990年度から1994年度まではこの枠が『ともだちいっぱい』として統一されていたが、1995年度からは『つくってあそぼ』などそれぞれ独立する形で廃止となった。『ともだちいっぱい』開始に際しては、『できるかな』のような小学生以上の間でも隠れた人気番組が廃止されたため、一部にこれを惜しむ声や反発もあった。

2006年度までは土曜日にも設けられており、1994年度までは平日とほぼ同様の放送形態であったが、学校週休2日制の影響もあって1995年度からは学校放送自体が9:00 - 10:00の1時間に短縮されたこともあり、土曜日の本放送枠は9:00 - 9:15に変更となった。その後、2003年度に9:15枠が廃止されて9:00枠の1枠だけが残り、これが廃枠まで続いた。

Eテレ大規模改編による廃枠

近年の少子化などの流れを受け、学校放送枠は減少する一方にある。加えて、2011年度は東日本大震災の影響を受けた東北3県を除き、テレビジョン放送が完全にデジタル化されたこともあって、NHKは媒体を問わず抜本的な再編に乗り出した。

少子化の加速、いわゆる「幼・保一体化」政策、テレビ以外の分野も含めたデジタル化の進展に伴い、NHKは学校放送の在り方を見直し、「テレビ・ラジオ番組として」から、「デジタルコンテンツとして」の提供に方針を転換。学校放送枠自体が9:00 - 10:15に縮小、更にはPCサイトとの連動を重視する姿勢に転じた。理科・社会系の番組は、内容の一部をPCサイトでビデオクリップとして提供している。

未就学児の枠については、より柔軟かつ効率的な番組作りが求められるようになり、その流れを汲んで『幼稚園・保育所の時間』は『Eテレキッズ』と統合する形で廃枠とし、この中で抜本的再編成を実施することとなった。『幼保の時間』で扱われていた番組については、年度上半期は、土曜日朝と夕方(『ピタゴラスイッチ・フル』のみ)を本放送、翌週夕方を再放送とする編成がなされていたが、早くも下半期、週末に娯楽系番組を強化する方針が示された影響で、『ピタゴラスイッチ・フル』が『‐ミニ』の金曜日の放送及び一部番組廃枠のうえで金曜日夕方に移される措置が取られた[3]

この廃枠に先立ち、NHK出版は幼稚園教諭・保育士向けに発行していた番組テキスト『幼稚園・保育所の時間』を2008年度を最後として事実上廃刊した。代わりに、NHKが外部リンクのサイト上でアドビ社PDFフォーマットによる『幼稚園・保育所向け番組と利用のてびき』(番組利用の手引書)を公開していたが、NHK出版発行の小学校教諭向け番組テキスト『学校放送』を2013年度限りで廃刊するのを機に、2014年度以降は従来の『学校放送』及び『学校放送番組利用の手引き』『幼稚園・保育所向け番組と利用のてびき』を『NHK for School 利用ガイド』に統合する形になった(アドビ社PDFフォーマットにより公開されている)。
またNHKも、『おかあさんといっしょ』『いないいないばあっ!』のように、本項目の定義から外れていた番組についても教育的効果が高いものであれば、“幼稚園・保育所向け”として扱い、教育保育活用事例として紹介している。

廃枠後も『Eテレキッズ』に“幼稚園・保育所向け番組”として引き継がれたのは以下の3番組だけである。

なお『みいつけた!』は『Eテレキッズ』移行が廃枠前の2010年であった。また、上記のうち『つくってあそぼ』は2012年度分をもって終了し、2013年現在は2番組となっている。

放送時間の変遷[編集]

学校放送 幼稚園
期間 放送時間
1956年4月 - 1956年12月 曜・曜・月曜11:30-11:50
1957年1月 - 1957年04月 曜・月・火曜11:30-11:50
1957年5月 - 1958年03月 月・水・金曜11:10-11:30
1958年4月 - 1960年03月 月・水・金曜11:00-11:15
幼稚園・保育所の時間
開始年月 その他
1960年4月 11:00-11:15 10:45-11:00 11:00-11:15 10:45-11:00 11:00-11:15 10:45-11:00
1964年4月 10:45-11:00 10:45-11:00 10:45-11:00 月 - 土曜09:45-10:00
1969年4月 10:30-10:45 10:30-10:45 10:30-10:45 10:30-10:45 10:30-10:45 10:30-10:45 月 - 土曜09:00-09:15
1972年4月 月 - 土曜09:15-09:30
1995年4月 09:00-09:15
2003年4月 月 - 金曜09:15-09:30
2008年4月 ※早朝枠
2011年4月 「幼稚園・保育所の時間」廃枠

曜日別番組[編集]

下記の番組一覧にある番組と曜日はいずれも学校放送枠の「幼保の時間」における本放送を示している。放送時間は「放送時間の変遷」の節を参照。
「幼保の時間」廃止後の2011年度以降は「Eテレキッズ」のうち、土曜朝が本放送の「幼稚園・保育所向け番組」[4][5]の平日再放送を示しており、放送時間は平日の15:45〜16:00である。
太字は「幼保の時間」と「学校放送(小学校低学年向け)」の双方を対象とした番組である。
年度
みんないっしょに - 人形劇 1957 - リズムあそび -
1958
1959 おててつないで
できたできた 1960 スピードさるくん かっちゃん
1961 ポロロンえほん
1962 ふたごのこぐま きたきたきたよ
1963 ドレミファ船長
おじさんおはなししてよ 1964
1965
年度
くまのこバンブ なにしてあそぼう にんぎょうげき 1966 なかよしリズム よくみよう いってみたいな
1967
1968
ちびっこモグ 1969
できるかな 1970
1971
じんざえもんと5人のともだち 1972 みんなのせかい びっくりばこドン
プルルくん 1973
1974
1975
風の子ケーン 1976
1977
ペペとミミ 1978
1979
1980 ばくさんのかばん
川の子クークー 1981
1982
にんぎょうげき おーい!はに丸 1983
1984
1985 ばくさんのかばん みてごらん
1986
1987 みてごらん ピコピコポン
1988 プルプルプルン ピックンとアップン
ピコピコポン 1989 やっぱりヤンチャー プルプルプルン
年度
こどもにんぎょう劇場 ピコピコポン つくってあそぼ 1990 なかよくあそぼ しぜんとあそぼ うたってあそぼ
かずとあそぼ 1991
1992
1993
マホマホだいぼうけん 1994 わいわいドンブリ
つくってあそぼ わいわいドンブリ 1995 しぜんとあそぼ うたってオドロンパ なんでもQ
1996
たっくんのオモチャ箱 1997
1998 うたっておどろんぱ
1999
ぼうけん!メカラッパ号 2000
2001 うたっておどろんぱ!
ピタゴラスイッチ 2002
2003 なんでもQ うたっておどろんぱ!
2004 わたしのきもち
2005
2006 あいのて
2007 モリゾー・キッコロ
森へいこうよ!
2008
2009 ※早朝枠
2010 しぜんとあそぼ
年度
ピタゴラスイッチ しぜんとあそぼ つくってあそぼ 2011 モリゾー・キッコロ
森へいこうよ!
デザインあ ※早朝枠
2012
ノージーのひらめき工房 2013
2014
ミミクリーズ[6] 2015 なりきり!
むーにゃん生きもの学園
-
2016

土曜早朝枠[編集]

土曜06:45枠 土曜06:50枠 土曜07:00枠 年度 土曜07:15枠 土曜07:30枠 土曜07:45枠
- ピタゴラスイッチ 2008 - つくってあそぼ -
2009
2010 モリゾー・キッコロ
森へいこうよ!
デザインあ 2011 しぜんとあそぼ
しぜんとあそぼ 2012 ピタゴラスイッチ
2013 ノージーのひらめき工房
2014
- ミミクリーズ 2015 なりきり!
むーにゃん生きもの学園
2016

学校放送枠[編集]

太字は元々小学校低学年向けを対象とした学校放送番組であるが、2013年度に「幼保小連携」による幼稚園・保育所向け番組の学校放送枠での復活に伴って設置した「幼稚園・保育所向け」と「小学校低学年向け」の双方を対象とした番組である。

自然科学 図画工作 物語 年度 道徳 生活 療育指導
しぜんとあそぼ
火曜10:00枠
- - 2012 - - -
ノージーのひらめき工房
木曜09:50枠
おはなしのくに
月曜09:00枠
2013 ざわざわ森のがんこちゃん
金曜09:00枠
できた できた できた
火 - 木曜09:00枠
スマイル!
木曜09:10枠
ストレッチマンV
木曜09:20枠
ノージーのひらめき工房
月曜10:00枠
おはなしのくに
月曜09:40枠
2014
しぜんとあそぼ
ミミクリーズ
金曜10:00枠
2015
前期
2015
後期
新・ざわざわ森のがんこちゃん
金曜09:00枠
おはなしのくに
月曜09:00枠
2016 で~きた
火曜09:00枠
スマイル!
水曜09:00枠
ストレッチマンV
木曜09:00枠

道徳・生活指導をテーマとした番組[編集]

多彩な着ぐるみ及びマペットキャラを用いたものが中心。1話完結のものもあれば、1年間通しの連続劇もある。本ジャンルの番組は2001年度〜2003年度、2010年度〜2012年度にそれぞれ一旦消滅するが、2013年度に小学校低学年向けの番組である『ざわざわ森のがんこちゃん』と『できた できた できた』[7]の対象年齢が引き下がり、復活した。
現在はこの2番組が並行して放送しているが、『ざわざわ森のがんこちゃん』はマペットキャラによる1話完結の人形劇であるのに対して、『できた できた できた』はミニドラマを中心にアニメ・歌・社会見学などの関連コーナーで構成される、『わたしのきもち』に近い形の番組である。

番組一覧

物語をテーマにした番組[編集]

幼児向け「国語」番組。昔話や童話を人形劇で再現したものを中心に放送される。基本的に内容はタイトル変遷によって大きく変わってはいないが、『こどもにんぎょう劇場』は、直接の前番組『にんぎょうげき』と、学校放送番組として低学年向けに放送されていた『おとぎのへや』を統合した番組であるため、「幼稚園・保育所の時間」と「学校放送」の双方に属しているという、当時としては珍しい形態となっていた。
2010年度に『こどもにんぎょう劇場』終了により一旦消滅するが、2013年度に小学校低中学年向けの番組である『おはなしのくに』の対象年齢が引き下がり、復活した。ただし、『おはなしのくに』は人形劇形式では無く、『おじさんおはなししてよ』と同様に語り手による語り聞かせというスタイルとなっている。

番組一覧

図画工作をテーマとした番組[編集]

身の回りのものを使った工作と、それを使った遊びの楽しさを伝えるというコンセプト。この枠はロングラン番組が多いのが特徴で、「ノッポさん」(高見のっぽ、『なにしてあそぼう』『できるかな』)や「ワクワクさん」(久保田雅人、『つくってあそぼ』)はともに20年以上の長きに渡って視聴者に親しまれている。

番組一覧

自然科学をテーマとした番組[編集]

幼児向け「理科」番組。自然界に生きる動物達の生態を取り上げるドキュメンタリータッチの番組。一時期『しぜんとあそぼ』では『ともだちいっぱい』レギュラーキャラクターを登場させる時期があったが、現在は元のドキュメンタリースタイルに戻っている。なお、『しぜんとあそぼ』は純粋な幼稚園・保育所向け番組では現在最長寿の番組である。

なお、2015年度以降は『しぜんとあそぼ』と『ミミクリーズ』の2番組が並行して放送されている。過去には、1995 - 2003年度には『しぜんとあそぼ』と『なんでもQ』が並行して放送された。ただし、『ミミクリーズ』は自然界の似たもの探しをテーマに様々なコーナーで構成される番組であり、『なんでもQ』はクイズバラエティ形式の番組だった。

番組一覧

数量をテーマとした番組[編集]

幼児向け「算数」番組。番組によって異なるが、道徳・生活指導ジャンル同様にストーリー物が多く、ストーリー内で起こった問題を算数の知識で解決するというスタンスになっている。

数量・図形と言語教育を統合した番組もあり、『びっくりばこドン』や『ばくさんのかばん』は番組分類を「かず・ことば」としている資料もある。

本ジャンルの番組は1994年度を最後に一旦消滅するが、2002年度より復活。同年度から開始した『ピタゴラスイッチ』は、複雑な仕掛けがなされているピタゴラ装置などで大人のファンも多く、10年以上続く長寿番組として現在も放送している。

番組一覧

音楽番組[編集]

いわゆる、歌のお兄さんやお姉さんが登場する番組。2006年度を最後に土曜枠廃止に伴い消滅となった。実質的には『おかあさんといっしょ』などの幼児向け帯番組に吸収されたものとみられている。

番組一覧

社会見学をテーマとした番組[編集]

幼児向け「社会科」番組。1972年度より自然科学系番組と統合して『みんなのせかい』を開始。空いた枠で数量系番組『びっくりばこドン』を開始させた。

番組一覧

療育指導をテーマとした番組[編集]

特別支援学校幼稚部及び幼稚園・保育所・こども園の障害児クラスに在籍している幼児向けでコミュニケーションスキルやソーシャルスキルや運動療法と造形療法を目的としたものが放送されている。2013年度に特別支援学校小学部及び小学校の特別支援学級に在籍している小学校低学年向け番組である『スマイル!』の対象年齢が引き下がり、新設した。

番組一覧

異文化交流をテーマとした番組[編集]

外国人との交流やコミュニケーションを目的とした番組で、1990年度から新設した。

番組一覧

脚注[編集]

  1. ^ 「ミミクリーズ」は月曜17:35枠に本放送(土曜朝にも再放送)、「しぜんとあそぼ」は火曜15:45枠に本放送、それ以外の2番組は土曜朝に本放送となっている。
  2. ^ 金曜10:00枠に、「しぜんとあそぼ」と「ミミクリーズ」+「ピタゴラスイッチミニ」を隔週ごとに放送している。
  3. ^ 2011年10月1日以降、土曜日17:30からはアニメ『バクマン。』が放送される。
  4. ^ ただし、『ピタゴラスイッチ』のみ2011年度の4月〜9月は土曜夕方、10月〜3月は金曜夕方が本放送。
  5. ^ 『しぜんとあそぼ』の2012年度〜2013年度の土曜朝放送分は再放送(ただし、本放送が学校放送枠である火曜10:00枠での放送だったため、夏・冬・春の『テレビクラブ』放送時は、土曜朝放送分が本放送)。
  6. ^ 月曜17:35枠
  7. ^ 小学校1年生向けは特別活動及び生活科に対応。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]