CentOS

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CentOS
Centos-logo-light.svg
CentOS 7.0 GNOME.png
CentOS 7.0のGNOME デスクトップ環境
開発者 The CentOS Project(レッドハット後援)
OSの系統 Linux
開発状況 開発中
ソースモデル FLOSS
初リリース 2004年5月14日(14年前) (2004-05-14[1]
最新安定版リリース

7.5-1804 - 2018年5月10日(4か月前) (2018-05-10[2]
6.10 - 2018年7月3日(3か月前) (2018-07-03[3]

[±]
パッケージ管理 RPM
対応プラットフォーム IA-32, x64
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のユーザインタフェース GNOMEまたはKDE
ライセンス GPL
ウェブサイト www.centos.org
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CentOS(セントオーエス[4][5], [注釈 1])は、Red Hat Enterprise Linux(以下「RHEL」と呼ぶ)との完全互換を目指したフリーのLinuxディストリビューションである。

概要[編集]

レッドハットRHELに含まれているソフトウェアソースコードオープンソースライセンスに基づき無償公開している。CentOSはこれをもとに、商標や商用パッケージ等を除去したものをリビルドしている。White Box Enterprise LinuxScientific Linux等を含めて、一般に「RHELクローン」と呼ばれることもある。

開発[編集]

RHELクローンとしてWhite Box Enterprise Linux が先にリリースされている[注釈 2]。これが人気を得たことを契機にCentOSプロジェクトは有志のボランティアにより立ち上げられた。呼び名は「コミュニティベースで開発されたエンタープライズクラスのオペレーティングシステム (Community ENTerprise Operating System) 」に由来する。

開発当初、レッドハットはCentOSの配布・開発に関与してこなかったが、2014年1月にCentOSプロジェクトを支援していくことを表明。プロジェクトの中心メンバーに同社員を迎え入れた[6]

ターゲット[編集]

ターゲットはRHELと同様に企業のサーバデスクトップ環境の構築[7]としており、レッドハットのサポートが不要な企業向けとしている。デスクトップも想定されていることから、高機能なGUI環境も標準で提供されている。LibreOfficeOracle VM VirtualBoxなどのパッケージや後述のサードパーティーリポジトリを用いてビジネスソフト、デスクトップ仮想化ソフト、GPUや周辺機器のデバイスドライバセキュリティソフトデジタルコンテンツ制作ツール、メディアプレーヤー、ビデオコーデックなどをインストールすれば、本格的なデスクトップOSとして使用することが可能である。

ライセンス費用が無償であるにもかかわらずサポート期限が非常に長い。安定性にも優れ一部メーカーのLinux搭載パソコンやワークステーションでの採用[8]も増加しつつある。

入手方法[編集]

公式及びミラーサーバからCDおよびDVDのISOイメージHTTPFTPでダウンロードできる。バージョン7からはBlu-ray DiscのISOイメージも追加されている。大多数のミラーサーバではBitTorrentでダウンロード出来るようにするためのトレントファイルのみが公開されている。

パッケージ管理[編集]

ツール[編集]

CentOSはRed Hat Linuxを源流とするRPM系Linuxに属しており、パッケージ管理システムYumおよびその後継のDNFを採用している。RHELがRed Hat Networkサーバをデフォルトにしているのに対し、CentOS Mirror Networkが用意されている。

リポジトリ[編集]

CentOSにデフォルトで含まれるリポジトリ (Base, Updates, Addons, Extras, CentOS Plus) に加えて、Fedora提供のepel (Extra Packages for Enterprise Linux) やサードパーティーのNux Dextop リポジトリ[9]やRPM Fusion[10], ELRepo[11], Les RPM de Remi[12], RPMForge[13], JPackage[14]などがよく使われている。CentOS Plusはデフォルトで無効化されている。RPMForge及びRemiに関しても、オリジナルのパッケージを上書きしてしまう可能性があるとしてインストール後はOFFにして運用することが一般的である。

バージョン[編集]

番号の規則[編集]

CentOS 6以前はメジャーバージョンとマイナーバージョンの二つより構成される。メジャーバージョンはベースとしたRHELに対応しており、マイナーバージョンはそのRHELのバージョンアップに対応する。例えばCentOS 4.3はRHEL 4 update 3のソースコードよりビルドされており、これとの互換が目標となっている。CentOS 7以降はメジャーバージョンとマイナーバージョンに加えて、タイムスタンプ(年、月)が追加された。例えばCentOS 7.0-1406はRHEL7.0の2014年6月にリリースされたソースコードを基にしていることを示している[15]

リスト[編集]

メンテナンス更新期限はRHELと同じく10年(CentOS 4以前は約7年)程度[16]と非常に長い。完全更新は新たな機能の追加とセキュリティパッチ配布を意味し、年2~4回が予定されている。その後は必要不可欠なセキュリティパッチ配布のみを想定している。

バージョンのリスト[17]
バージョン アーキテクチャ[18] カーネル リリース日 ベースとなった
RHELのリリース日
遅延 完全更新期限
Full Updates
メンテナンス更新期限
Maintenance Updates
2 2.1(最終) i386 2.4.9 2004年05月14日 2002年05月17日 728日 2005年05月31日 2009年05月31日
3 3.1 i386, x86-64, IA-64, s390, s390x 2.4.21-15 2004年03月19日 2003年10月23日 148日 2006年10月31日 2010年10月31日
3.9(最終) i386, x86-64, IA-64, s390, s390x 2.4.21-50 2007年07月26日 2007年06月15日 41日  
4 4.0 i386, x86-64, PowerPC(ベータ版) 2.6.9-5 2005年03月09日 2005年02月14日 23日 2009年02月29日 2012年02月29日
4.9(最終) i386, x86-64 2.6.9-100 2011年03月02日 2011年02月16日 14日  
5 5.0 i386, x86-64 2.6.18-8 2007年04月12日 2007年03月14日 28日 2014年 Q1 2017年03月31日
5.1 i386, x86-64 2.6.18-53 2007年12月02日 2007年11月07日 25日
5.2 i386, x86-64 2.6.18-92 2008年06月24日 2008年05月21日 34日
5.3 i386, x86-64 2.6.18-128 2009年03月31日 2009年01月20日 69日
5.4 i386, x86-64 2.6.18-164 2009年10月21日 2009年09月02日 49日
5.5 i386, x86-64 2.6.18-194 2010年05月14日 2010年03月31日 44日
5.6 i386, x86-64 2.6.18-238 2011年04月08日 2011年01月13日 85日
5.7 i386, x86-64 2.6.18-274 2011年09月13日 2011年07月21日 54日
5.8 i386, x86-64 2.6.18-308 2012年03月07日 2012年02月21日 15日
5.9 i386, x86-64 2.6.18-348 2013年01月17日 2013年01月08日 10日
5.10 i386, x86-64 2.6.18-371 2013年10月19日 2013年09月30日 19日
5.11(最終) i386, x86-64 2.6.18-398 2014年09月30日 2014年09月16日 14日
6 6.0 i386, x86-64 2.6.32-71 2011年07月09日 2010年11月10日 242日 2017年 Q2 2020年11月30日
6.1 i386, x86-64 2.6.32-131 2011年12月09日 2011年05月19日 204日
6.2 i386, x86-64 2.6.32-220 2011年12月20日 2011年12月06日 14日
6.3 i386, x86-64 2.6.32-279 2012年07月09日 2012年06月21日 18日
6.4 i386, x86-64 2.6.32-358 2013年03月09日 2013年02月21日 15日
6.5 i386, x86-64 2.6.32-431 2013年12月01日 2013年11月21日 10日
6.6 i386, x86-64 2.6.32-504 2014年10月28日 2014年10月14日 14日
6.7 i386, x86-64 2.6.32-573 2015年08月07日 2015年07月22日 16日
6.8 i386, x86-64 2.6.32-642 2016年05月25日 2016年05月10日 15日
6.9 i386, x86-64 2.6.32-696 2017年04月05日 2017年03月21日 15日
6.10(最新) i386, x86-64 2.6.32-696 2018年07月03日 2018年06月19日 14日
7 7.0-1406 x86-64 3.10.0-123 2014年07月07日 2014年06月10日 27日 2020年 Q4 2024年06月30日
7.1-1503 x86-64 3.10.0-229 2015年03月31日 2015年03月05日 26日
7.2-1511 x86-64 3.10.0-327 2015年12月14日 2015年11月19日 25日
7.3-1611 x86-64 3.10.0-514 2016年12月12日 2016年11月03日 39日
7.4-1708 x86-64 3.10.0-693 2017年09月14日 2017年08月01日 44日
7.5-1804(最新) x86-64 3.10.0-862 2018年05月10日 2018年04月10日 30日

アドオン[編集]

Software Collections (SCL) はより新しいバージョンもしくはシステムに元来含まれていない動的プログラミング言語、データベースサーバ、それらに関連した様々なパッケージを提供するレポジトリである[19]。これらはCentOSで標準的に提供されるパッケージを置き換えるものではない。/optディレクトリに並行してインストールされて提供される。sclユーティリティによってはアプリケーションごとに選択できる。例えばPerlやMySQLの標準のバージョンはCentOSの基本的なインストールのままである[19]

アドオン名 アーキテクチャ[18] CentOSのバージョン CentOS リリース日 RHEL リリース日 遅延(日)
Software Collections (SCL) 1.0[20] x86-64 6.4 2014-02-19[21] 2013-09-12[20] 160
Developer Toolset 2.0[22] i386, x86-64 6.4 N/A[23] 2013-09-12[22] N/A

アーキテクチャ[編集]

CentOSはx86-64アーキテクチャしかサポートしない。ただしIA-32をサポートしたCentOS 6は依然サポートの対象内である[17]

以下は現在、サポートされていない:

派生品[編集]

  • NuOnce Networks CentOS / BlueQuartz CD
  • BlueOnyx
  • Openfiler
  • Rocks Cluster Distribution, for computer clusters, is now based on CentOS
  • SME Server
  • Trixbox, a PBX solution
  • XenEnterprise
  • PBX in a Flash
  • FreePBX Distro

関連項目[編集]

脚注[編集]

出典・関連リンク[編集]

  1. ^ John Newbigin (2004年5月14日). “CentOS-2 Final finally released”. centos.org. 2014年9月30日閲覧。
  2. ^ CentOS-7 (1804) リリースノート” (2018年5月10日). 2018年5月10日閲覧。
  3. ^ [CentOS-announce] Release for CentOS Linux 6.10 i386 and x86_64” (2018年7月3日). 2018年7月4日閲覧。
  4. ^ 斉藤 栄太郎 (2012/02/28 (JST)). “最新OS&ソフト わくわくインストール - 第1回 サーバー向け無償OSの定番「CentOS 6.2」:ITpro”. Nikkei Business Publications. 2013-04-20 (JST)閲覧。
  5. ^ OpenStandia. “CentOS 最新情報”. [1]. 2013-04-20 (JST)閲覧。
  6. ^ CentOSがRed Hatとの共同開発体制を発表。引き続きRed Hatからは独立しつつ、開発支援などを受け入れ”. Publickey (2014年1月8日). 2014年1月9日閲覧。
  7. ^ Red Hat Enterprise Linux 製品情報
  8. ^ 製品一覧 UNIV 大学・研究機関向けオーダーメイドPC
  9. ^ RPM repositories for EL
  10. ^ Configuration - RPM Fusion
  11. ^ ELRepo - HomePage
  12. ^ Les RPM de Remi
  13. ^ AdditionalResources/Repositories/RPMForge - CentOS Wiki
  14. ^ JPackage Project
  15. ^ Release for CentOS-7 on x86_64”. CentOS. 2014年7月8日閲覧。
  16. ^ Download - CentOS Wiki
  17. ^ a b CentOS Product Specifications
  18. ^ a b CentOS Overview”. 2013年10月31日閲覧。
  19. ^ a b Software Collections 1.0: Release Notes”. centos.org. 2013年10月31日閲覧。[リンク切れ]
  20. ^ a b Red Hat Extends Red Hat Enterprise Linux Platform with Latest Versions of Popular Programming Languages and Databases” (2013年9月12日). 2013年10月31日閲覧。
  21. ^ [CentOS-announce] Software Collections for CentOS-6 (x86_64 only)”. centos.org (2014年2月19日). 2014年2月20日閲覧。
  22. ^ a b Red Hat Releases Red Hat Developer Toolset 2.0 with Update to GCC” (2013年9月12日). 2013年10月31日閲覧。
  23. ^ [CentOS] RH developer toolset”. centos.org (2013年9月17日). 2013年10月31日閲覧。
  24. ^ CentOS 7 32ビット版

注釈[編集]

  1. ^ 公式フォーラム[リンク切れ]等を中心に sent-oss(セントス)と発音する例も。
  2. ^ White Box Enterprise Linux 本家サイトニュース[リンク切れ]CentOS本家サイトヒストリー[リンク切れ]を参照

外部リンク[編集]