Red Hat Linux

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Red Hat Linux
開発者 レッドハット
OSの系統 Unix系, Linux
開発状況 開発終了
ソースモデル オープンソース
初版 1995年5月13日(25年前) (1995-05-13
最新安定版 9 / 2003年3月31日(17年前) (2003-03-31
パッケージ管理 RPM Package Manager
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI GNOME
ライセンス 多種
後続品 Red Hat Enterprise Linux
Fedora
ウェブサイト www.redhat.com/ja/global/japan
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Red Hat Linux(レッドハット・リナックス)は、かつてレッドハット社によって開発されていたLinuxディストリビューションである。現行のRed Hat Enterprise Linuxの前身、および初期のFedoraの前身となったバージョンである。

Red Hat Enterprise Linuxとの違い[編集]

現行のRed Hat Enterprise Linuxは企業向けの有料版であるが、Red Hat Linuxの時代にはサポートが限定された無償配布もあった。

歴史[編集]

1995年に最初のバージョンがリリースされ、当初は"Red Hat Commercial Linux"と名乗っていた[1]RPM Package Managerの「R」はRed Hatの「R」であり、このディストリビューションで生まれ育ったパッケージ管理システムである。

2003年11月にレッドハットは方針転換を表明し、Red Hat Linuxの開発終了と、企業向けに特化したRed Hat Enterprise Linux (RHEL) のリリースを表明した[2]。無料版にあたるものの提供は、レッドハットが支援するコミュニティFedora Projectの提供するLinuxディストリビューションであるFedoraに引き継がれた。

サポート及び、更新パッケージの提供[編集]

Red Hat Linux は、Red Hat Linux 9 まで存在し、レッドハットによるサポートは2004年の4月まで行われた[3]。それ以降のサポートはFedoraプロジェクトの Fedora Legacyプロジェクトによってされていた。しかし、このFedora Legacyプロジェクトは2007年2月9日をもって解散、サポートも終了した。その他、過去のRed Hat Linuxを使っている業務用途向けに、サポートサービスを行なう会社も存在する。

バージョン履歴[編集]

Red Hat 5.0 CDROMs
  • 1.0 (Mother's Day), 1994年11月3日 (Linux 1.2.8)
  • 1.1 (Mother's Day+0.1), 1995年8月1日 (Linux 1.2.11)
  • 2.0, 1995年9月20日 (Linux 1.2.13-2)
  • 2.1, 1995年11月23日 (Linux 1.2.13)
  • 3.0.3 (Picasso), 1996年5月1日 - DEC Alphaを初めてサポート
  • 4.0 (Colgate), 1996年10月3日 (Linux 2.0.18) - SPARCを初めてサポート
  • 4.1 (Vanderbilt), 1997年2月3日 (Linux 2.0.27)
  • 4.2 (Biltmore), 1997年5月19日 (Linux 2.0.30-2)
  • 5.0 (Hurricane), 1997年12月1日 (Linux 2.0.32-2)
  • 5.1 (Manhattan), 1998年5月22日 (Linux 2.0.34-0.6)
  • 5.2 (Apollo), 1998年11月2日 (Linux 2.0.36-0.7)
  • 6.0 (Hedwig), 1999年4月26日 (Linux 2.2.5-15)
  • 6.1 (Cartman), 1999年10月4日 (Linux 2.2.12-20)
  • 6.2 (Zoot), 2000年4月3日 (Linux 2.2.14-5.0)
  • 7 (Guinness), 2000年9月25日 (バージョン番号は"7"でなく"7.0") (Linux 2.2.16-22)
  • 7J改訂版, 2000年11月13日[4] - 7Jのバグフィックス版
  • 7.1 (Seawolf), 2001年4月16日 (Linux 2.4.2-2)
  • 7.2 (Enigma), 2001年10月22日 (Linux 2.4.7-10, Linux 2.4.9-21smp)
  • 7.3 (Valhalla), 2002年5月6日 (Linux 2.4.18-3)
  • 8.0 (Psyche), 2002年9月30日 (Linux 2.4.18-14)
  • 9 (Shrike), 2003年3月31日 (Linux 2.4.20-8) (バージョン番号は"9"でなく"9.0")

派生版[編集]

Red Hat 系統樹

RPM系派生版一覧に掲載され、パッケージ管理等が同様のもの

配布版 説明
Red Hat Enterprise Linux Red Hat Linux の後継。Fedora Projectによるテスト済みのFedoraを母体にして安定させた。商用。
CentOS Red Hat Enterprise Linuxの無償版。
Fedora Red Hat Linux 後継のコミュニティFedora Projectによる実験要素が強い。Fedora 7より Fedora LiveCD も同時公開。
Mandrake Linux Mandriva Linuxの前身。

CentOS/RHEL派生[編集]

CentOS/RHEL派生版一覧に掲載され、パッケージ管理等が同様のもの

配布版 説明
Asianux Red Hat Enterprise Linux派生。タイアジア5ヵ国の企業が共同開発。前身はMIRACLE LINUXRed Flag Linux英語版Haansoft Linux(韓国製)。
ClearOS英語版 Small Business Server. File, Print, Messaging, UTM, VPN.
Fermi Linux LTS Scientific Linuxの前身。フェルミ国立加速器研究所の研究施設に特有のソフトウェアを追加[5]
MIRACLE LINUX 商用、Oracle対応、日本製。Asianuxへと移行。
Oracle Linux Oracle が Oracle 製品に最適化した Unbreakable Enterprise Kernel(UEK)を採用。
Red Flag Linux英語版 紅旗Linux中国製。Asianuxへと移行。
Rocks Cluster Distribution英語版 RHEL(初期版)とCentOS(最近の配布版)より派生。
Scientific Linux Fermi Linuxの後継。Red Hat Enterprise Linuxt から派生。
SME Server英語版 CentOSから派生。

Fedora派生[編集]

Fedora 系統樹

Fedora派生版一覧に掲載され、パッケージ管理等が同様のもの

配布版 説明
Berry Linux 日本人の中田裕一朗がFedoraを母体に開発。
MeeGo 携帯機器向けオープンソースLinuxオペレーティングシステム。2011年9月29日に発売されたノキアスマートフォン「N9」に搭載された[6][7]
Moblin Atomなどのインテルプロセッサ(処理装置)を採用しているネットブックMobile Internet Device(MID)などの携帯機器向けLinuxディストリビューション
Qubes OS セキュリティに特化したOS。
Sugar-on-a-Stick Linux Sugar Labsが開発するデスクトップ環境で、Fedora と組み合わせ用いられた。主に OLPC XO-1 などの教育用パーソナルコンピューター向け。
Yellow Dog Linux Fedora派生でPowerPC専用。PlayStation 3公式対応。開発停止。

urpmi系[編集]

urpmi系派生版一覧に掲載。urpmiRpmdrake)も参照。

配布版 説明
Mandriva Linux 旧名称は、Mandrakelinux。商用版と無料版があった。Live CD版はMandriva Oneで、GNOME版とKDE版がある。
Mageia Mandriva Linuxを母体に開発。オープンソース。
OpenMandriva Lx Mandriva Linux派生。
Unity Linux Mandriva Linux派生。

apt-rpm系[編集]

apt-rpm系派生版一覧に掲載。APT-RPM英語版も参照。

配布版 説明
PCLinuxOS Mandriva Linuxを母体に開発。デスクトップ指向。Live CDとしても使用可能。
Vine Linux 日本国産のLinuxディストリビューション。

その他RPM系[編集]

その他RPM系派生版一覧に掲載

配布版 説明
Caldera OpenLinux 商用。Caldera OpenLinux 3.1 から Lycoris Desktop/LX が派生。開発停止。
CAOS Linux英語版 (複数の系列) Red Hat Enterprise Linux派生ディストリビューションも参照。
Turbolinux パッケージ管理システムとしてRPMを使っている。無料Live CD版は2008と12.5の2種類が存在する。日本製。

その他の派生版[編集]

いずれも開発停止。

日本発の派生版[編集]

いずれも開発停止。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ACC Corp.   View profile    More options (1995年8月1日). “COMMERCIAL: Red Hat Commercial Linux 1.1, Pacific Hi-Tech CD set. - comp.os.linux.announce | Google Groups”. Groups.google.com. 2013年5月5日閲覧。
  2. ^ Red Hatが無償版Linux開発を中止、企業版に専念”. IDG Japan / ITmedia (2003年11月4日). 2013年7月5日閲覧。
  3. ^ 「Red Hat World Tour 2004 Tokyo」開催、エンタープライズLinux戦略を説明”. ITmedia (2004年3月18日). 2013年7月5日閲覧。
  4. ^ 「レッドハット, Red Hat Linux 7J 改訂版を出荷」『日経ソフトウエア(2001/1)』第4巻第1号、日経BP、2000年12月24日、 56頁。
  5. ^ DistroWatch.com: Fermi Linux”. distrowatch.com. 2018年12月23日閲覧。
  6. ^ “Nokia、最初で最後のMeeGo端末「N9」を発表”. ITmedia. (2011年6月22日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/22/news028.html 2011年7月22日閲覧。 
  7. ^ “製品はまだ出てこないけれど:どんなデバイスでもシームレスに使うならMeeGo!”. ITmedia +D PC User. (2011年7月15日). http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1107/15/news070.html 2011年7月22日閲覧。 

外部リンク[編集]

関連項目[編集]