Among Us

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Among Us
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ジャンル
対応機種
開発元 InnerSloth[1][2][3]
発売元 InnerSloth
デザイナー Marcus Bromander[注 1][5][6]
プログラマー Forest Willard[注 2][5][6]
音楽 Forest Willard[注 2][8]
美術
人数 4人 - 10人[1][2]
マルチプレイヤー英語版
発売日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
ESRBE10+(10歳以上)
ACB:PG
コンテンツ
アイコン
暴力
エンジン Unity
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Among Us[注 3]』(アマング・アス、またはアモング・アス[注 4])は、InnerSlothによって開発されたオンラインマルチプレイヤー英語版ソーシャルディダクション英語版ゲーム[1][2]2018年6月15日AndroidおよびiOS向けに、同年11月16日にはMicrosoft Windows2020年12月16日にはNintendo Switch向けにもリリースされた[11][12]2021年にはXbox OneおよびXbox Series X/S向けのリリースも予定されている[13][14]

概要[編集]

本作は宇宙をテーマとした、いわゆる「人狼ゲーム」であり、プレイヤーはクルー(英語版ではCrewmate, 「乗組員」の意)と少数のインポスター(Impostor, 「詐欺師」や「ペテン師」の意)の2つの役割に分けられる[1][2][21][22][23]。クルーの目標は、インポスターの特定・排除、マップ上にあるタスクを完了することである[1][21][22][23]。一方のインポスターは、クルーがすべてのタスクを完了する前に、密かに妨害し、殺すことである[1][21][22][23]。複数回行われる投票により、インポスターと思われるプレイヤーはゲームから排除される場合がある[21][23]。すべてのインポスターが排除されるか、マップ上にあるすべてのタスクが完了するとクルーが勝利する[21][23]。一方で、クルーとインポスターの数が同じになったとき、または、インポスターによって引き起こされる重大な妨害が解決されなかったとき、インポスターが勝利する[21][23]

本作は2018年にリリースされ、最初は大きな注目を集めることはほとんどなかったが、多くのTwitchストリーマーYouTuberがプレイしたため、2020年に人気が高まった[1][21][22]。ゲームの人気に応える形で、2020年8月に続編となる『Among Us 2』が発表されたが、1か月後にキャンセルとなり、開発チームは元のゲーム(本作)の改善に焦点を移した[1][3][24][25]

ゲーム内容[編集]

本作は4人から10人のプレイヤーでプレイ可能なマルチプレイヤーゲームである[1][2][21][22][23]。各ゲームでは、プレイヤーのうち1人から3人がランダムに選出されて「インポスター」となり、残りは「クルー」となる[22]。クルーにはミニゲームの形でさまざまな「タスク」が与えられ[21][22][23]、電気の配線やエンジンの燃料補給といったシステムのメンテナンス作業をマップ上の特定の位置で行う。インポスターはクルーに与えられたタスクを完了することはできないが、溶け込むために「フェイクタスク」(偽のタスク)が与えられるほか、「サボタージュ」(破壊活動)を実行することができ、停電を引き起こして視野を狭くしたり、原子炉に異常を起こしたりして、ゲームの進行を妨害できる[21][22][23]。また、マップ上に配置される「ベント」を通じて素早く移動することができ、他のインポスターと協力しながら、クルーを殺していく[21][22][23]。プレイヤーは死ぬと「ゴースト」(幽霊)になり、壁を通り抜けることができるが、生存しているプレイヤーとの対話は制限され、他のゴーストを除いて誰にも見えない[21][22][23]。しかし、ゴーストは生存しているプレイヤーを手助けでき、(クルーとして)タスクをこなしたり、(インポスターとして)サボタージュを実行できたりする[21]。クルーは、すべてのタスクを完了するか、すべてのインポスターを特定・排除することで勝利する[21]。一方のインポスターは、クルーを殺してインポスターの数と同じにするか、引き起こしたサボタージュが解決されることなく時間切れになることで勝利する[21]

死体を見つけたプレイヤーは誰でも報告でき、報告によって進行中のゲームを停止し、グループ会議を開始できる[1][21][22][23]。また、サボタージュの進行中を除き、マップ上のボタンを押すことで同じような「緊急会議」を開始できる[1][21][22][23]。会議では取り巻く証拠に基づき、インポスターを特定するための話し合いを行う[1][21][22][23]。いずれの会議にも終了時には生存しているプレイヤーによる投票が設けられており、選出されたプレイヤーはマップから排除され、死亡する[21][22][23]。生存しているプレイヤーは、会議中にのみテキストチャットでコミュニケーションを取ることができる[1][21][23]。ゲームにはボイスチャットが組み込まれておらず、Discordといった外部アプリケーションを使用するのが一般的になっている[1]

ゲームの前後にプレイヤーが集合するロビーでは、さまざまなオプションを調整し、クルーとインポスターの視界の範囲や緊急会議の数など、ゲームプレイに関してカスタマイズできる[26][27][28]。また、キャラクターの見た目を変更できるアイテムも用意されており、有料のダウンロードコンテンツも含まれている[注 5][7][26][30][31][17]。ゲームをプレイするマップは、「The Skeld」と「Mira HQ」、「Polus」の3種類が用意されている[21][22]

開発・リリース[編集]

作品の開発とリリース[編集]

本作は実際のパーティーゲームであるマフィア英語版に触発され[32]、当初は1つのマップのみを搭載したモバイル専用のローカルマルチプレイヤーゲームとして予定されていた[7][33]。デザイナーのMarcus Bromanderは、ゲームの最初のマップである「The Skeld」を制作するために、InnerSlothで取り組んでいた『The Henry Stickmin Collectionスペイン語版』の開発を一時停止した[8]

2018年6月、『Among Us』がAndroidとiOS向けにリリースされた[7][34]。リリース直後の同時接続プレイヤー数の平均は30人から50人であった[27]。Bromanderは「(InnerSlothは)マーケティングが本当に苦手だから」とし、プログラマーのForest Willardは「あまり上手にリリースされなかった」と考えた[6]。チームは諦めるつもりであったが、少ないながらも送られるフィードバックに応えようと作業を続け、オンラインによるマルチプレイヤー、新たなタスク、カスタマイズ可能な設定オプションを追加した[35]。その後、2018年11月にSteamを通じてPC版がリリースされ、PCとモバイル機器とのクロスプラットフォームに対応した[6][10][36][37]

2019年8月8日には2番目のマップである「MiraHQ」を発表、11月12日には「Polus」という名前の3番目のマップが追加された[38][39][40]。いずれのマップも当初は4ドルほどの課金が必要であったが、2020年1月6日には2ドルに引き下げられ、6月11日には無料となった[41]。Willardによると、チームは「純粋なビジネスの観点から、おそらく必要以上に長くゲームにこだわった」とし、週に1回の頻度でゲームの定期的な更新を行っていた。これにより、プレイヤー数は着実に増加し、プレイヤーベースも雪だるま式英語版に広がっていった[6]

人気の高まり[編集]

人気の高まりと要因[編集]

Twitchにおける『Among Us』の人気に火をつけたとされるストリーマーのソーダポッピン

本作は2018年にリリースされたものの、人気の急上昇を見せたのは2020年の半ばになってからであり、その人気は韓国ブラジルのオンラインコンテンツクリエーターによって牽引されていた。Bromanderによると、アメリカよりもメキシコやブラジル、韓国ではさらに人気が高まっていたと述べている[6][7]。また、Willardによると、2020年7月にTwitchストリーマーであるソーダポッピン英語版が、Twitchにおける本作の人気に火をつけたと述べている[6]。これに続くように、エックスキューシー英語版ポキマネ英語版シュラウドニンジャピューディパイなど、数多くのTwitchストリーマーやYouTuberがプレイするようになった[2][33][42][43]

新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって社会距離拡大戦略(ソーシャル・ディスタンシング)が提唱される中、ゲームを通じた社会化を可能にしたため、本作が人気になった理由として頻繁に引用されていた[6][38][44][45]EurogamerのEmma Kentは、InnerSlothの『The Henry Stickmin Collection』のリリースも本作の人気に貢献したと考えており、PC GamerのWes Fenlonは、TwitchストリーマーであるSR_Kaifの功績が大きいと分析している[32][33][42]。また、本作が『シークレットヒトラー英語版』のようなマフィアに触発された他の人気のあるテーブルゲームと類似していることも、成功の理由として挙げている。マフィアに似たゲームの中でも、『タウン・オブ・セイラム英語版』や『ウェアウルブズ・ウィズイン英語版』といったコンピュータゲーム化されたものもあったが、Fenlonはこれらを「基本的な人狼ゲームにオンラインインターフェースを追加しただけ」と見ていたのに対し、本作はそのコンセプトを全く新しいものにしたと評している[33]

継続する作品への人気[編集]

作品のファンが製作した「crewsona」キャラクターシート

本作の人気はその後も続き、2020年9月、YouTubeは本作に関する動画が40億回以上視聴されたと報告した[46][47]TikTokでは、2020年10月に130億回以上再生されていた[3]。2020年9月、ゲームのダウンロード数は1億回を超え[1][33][48]、同時に接続するプレイヤー数は150万人に上り[49]、そのうちの40万人近くがSteamから接続していた[4][38][50]。その後、9月の後半にピークに達し、プレイヤー数は380万人になった[48][51]。この頃、突然のプレイヤーの増加により、ゲームサーバーは過負荷な状態になっていた。Willardによれば、「当時は完全に無料のAmazonのサーバーであり、それはひどいものだった」ため、急いでサーバーを修復する必要があったとしている[35]

ゲームの人気は「crewsonas」という現象を含め[31][52]ファンアートインターネット・ミームに大きな影響を与えた[35][53][54]。Willardは、ファンが作成したコンテンツは「本当に最高」と表現し、Bromanderはそれを「見るのが一番のお気に入り」としている[35]。人気の真っ只中でInnerSlothは、PlayStation 4Xbox Oneなどのコンソール機器にゲームを移植することを検討していた。しかし、標準的なテキストベースまたは音声ベースのチャットが使用できないように思え、プレイヤー間のコミュニケーション機能を実装する上で問題が発生した。チームは『ロケットリーグ』の「クイックコミュニケーション」システムに似たシステムや、ゲーム用にまったく新しいコミュニケーションシステムの開発を検討した。2020年9月現在、開発がどのような状態にあるのか不明だが、少なくとも移植については検討されている[55][56]

政治家や物議を醸した軍人によるプレイ[編集]

2020年10月、アメリカ合衆国下院議員であるアレクサンドリア・オカシオ=コルテスイルハン・オマルは、次期アメリカ合衆国大統領選挙への投票を促す方法として、ポキマネやHasan Pikerなどの著名なストリーマーとともにゲームをストリーミング配信し、Twitch上で70万人近くの同時視聴者を集めた[57][58][59][60]

一方で、アメリカ海軍のeスポーツチームによるストリーミング配信では物議を醸した。このチームでは、あるプレイヤーが「Nagasaki」や「Japan 1945」といった長崎市への原子爆弾投下をからかうようなユーザー名や、黒人に対する蔑称ニガー)を連想させる「gamer word」を名乗っていた。これに対しインターネット上では、「不謹慎だ」や「虫唾が走る」といった非難が殺到した[61][62]

続編の取り消しと計画の見直し[編集]

2020年8月、開発チームは続編である『Among Us 2』に焦点を移した[17][16][18][19]。しかしながらこの間もWillardとAmy Liuは本作の更新を続け、3つのリージョンに4つのサーバーを追加して最大プレーヤーベースを増やしたり、より長いゲームコードを追加したりして、より多くのゲームが同時に進行できるように対応した[63]

9月23日、続編の開発の中止を発表した[24][25]。その代わりとして、「多くのプレイヤーが『Among Us』を楽しんでいる」ことから、本作の継続的な改善・サポートに加え、続編に向けたコンテンツの追加を決定した[24][25][42][64][65]。InnerSlothは、ゲームのコードベースが「時代遅れであり、新しいコンテンツを追加できるように構築されていない」と判断し、新しいコンテンツの追加を可能にするために、ゲームのコアとなるコードを再構築した上で続編をリリースする予定だった[24][25][65]。その後、開発チームはゲームサーバーの問題と蔓延する不正行為に対する計画を発表し[66][67][68]、プレイヤーを追放するシステムの追加や[69]、ゴーストとしてプレイする際のゲームプレイの改善を行った[70]。さらに今後の計画として、ゲームをカスタマイズするオプション設定の追加や、色覚異常への対応、フレンド機能、Bromanderが制作するThe Henry Stickminシリーズを題材にした新マップの追加などが発表されている[24][42][64][65][69][71]


12月15日、Nintendo Direct Indie World Showcaseにおける発表と同日(日本では16日)、本作がNintendo Switch向けにリリースされた。Switch版で初めて日本語に対応し、モバイル版やWindows版とのクロスプレイにも対応している[11][12]。この発表を受け、Twitterにおける日本のトレンドでは、発表に関連した「Switch版」や「日本語対応」といったワードがトレンド入りした[12]。2021年にはXbox OneおよびXbox Series X/S向けのXbox Game Passへのリリースが予定されており、同機種でもプレイできるようになる計画がある[13][14]

ハッカーによるチャットスパム[編集]

2020年10月中旬、「エリス・ロリス」と名乗るハッカーが、主に北アメリカのサーバーを標的にしたチャットスパムを始めた。『Among Us』のサブレディット(Redditにおけるコミュニティ)やTwitter上では、ロビーが操作され、YouTubeのチャンネルへの誘導やDiscordのサーバーへのリンク、物議を醸すような政治的メッセージによってゲーム内チャットが荒らされているという報告が上がっていた[72]。エリス・ロリスは、自身のYouTubeチャンネルへの誘導だけでなく、チャンネル登録を拒否したプレイヤーに対しては、個人的にハッキングすると脅迫していた。また、Discordのサーバーには、人種差別的な言葉や流血ポルノ動物虐待を描写した画像など、大量のNSFWコンテンツが含まれていたことが判明している[73]

10月23日に掲載されたEurogamerのレポートでは、チャットに書き込まれたDiscordサーバーへのリンクを経由して行われた、エリス・ロリスと名乗る人物へのインタビューが載せられている。インタビューにおいてロリスは、「わずか6時間で」ハッキングの原因となるボットを作成し、最大50人のボランティアを集めてボットネットを形成し、攻撃の強度を高めたと主張している。また、このハッキングが150万のゲーム・490万人のプレイヤーに影響を与え、次期アメリカ合衆国大統領選挙においてドナルド・トランプに投票するように促す宣伝の一環であったとも付け加えている[73]

InnerSlothは、10月22日にハッキングについてプレーヤーに警告するゲーム内メッセージを追加した[73]。その翌日にはTwitterで声明を発表し、この問題について「非常に認識している」と述べ、ハッキングと戦うために「緊急のサーバーアップデート」を配信するとした。それを踏まえて、アップデートが配信されるまではパブリックゲームでプレイすることを避け、プライベートゲームに固執するよう勧めた[74]。開発チームはオーバーホールの一環として、ハッキングの脆弱性に対処することを計画している[66][67][68]

評価・反響[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
iOSPC
ゲーム・インフォーマーN/A8.5/10点[75]
集計結果
MetacriticN/A84/100点[76]

AP通信は本作が、2020年10月にiPhoneおよびiPadの両方のApp Storeで最もダウンロードされたアプリだとしている[77]Rock, Paper, ShotgunのCraig Pearsonは、「疲れ果てる」クルーメイトとしてプレイするよりも、インポスターとしてプレイする方が「はるかに楽しい」としている[78]。Alice O'Connerは、このゲームを「マフィアまたはウェアウルフだが、ミニゲームがある」と表現している[79]。TheGamerのAndrew Penneyは、このゲームは「価格に見合う価値がある」とし、「誰と一緒にプレイするかによって、ゲームの楽しさが決まる」と述べた[26]。ストリーマーの間での人気について、The NationalのEvelyn Lauは、「誰がインポスターなのかを当てようとする人々の反応を見ていると、(時には大きな間違いをすることもあるが)インポスターではないとひどく嘘をついている人々の反応を見ていると、とても楽しい」と述べている[44]

新型コロナウイルス感染症の世界的流行時にパーティーゲームとして人気を博していたことから、『フォールガイズ』とよく比較されているが[6][71][80]、それぞれのゲームの開発者はTwitterにおいて互いを肯定的に認め合っている[81][82]。また、比較されやすい要因の1つとして、両ゲームのキャラクターがゼリービーンズのように見えることも挙げられている[83][84]

受賞歴[編集]

受賞年 部門 結果 出典
2020年 ゴールデンジョイスティックアワード 2020 Breakthrough Award 受賞 [85]
The Game Awards 2020 Best Mobile Game 受賞 [86][87]
Best Multiplayer Game 受賞

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 「Puffballs United」という名前でも知られている[4]
  2. ^ a b 「ForteBass」という名前でも知られている[7]
  3. ^ 作品名称の表記についてApp Store上では『Among Us!』と感嘆符が付与されている[15]。また、本作の続編について議論される際、作品の開発元といくつかのマスメディアによっては『Among Us 1』とレトロニムが与えられている[16][17][18][19]
  4. ^ 日本における作品名称の呼称・カナ表記については「アマング・アス」「アモング・アス」と二分化しており、マスメディアによって表記が異なる例がある。任天堂が公開した動画「Indie World 2020.12.16」では「アモング・アス」と呼んでいる[20]。マイニンテンドーストアの検索では「アマング・アス」「アマングアス」「アマンガス」「アモング・アス」「アモングアス」で当タイトルがヒットする。
  5. ^ 無料のモバイル版と有料のPC版の両方にダウンロードコンテンツ (DLC) が用意されているが、PC版にはモバイル版のDLCの一部があらかじめ含まれている[7][29]

出典[編集]

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外部リンク[編集]