1889年のメジャーリーグベースボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1889年の野球から転送)
移動先: 案内検索

< 1889年 | 1889年のスポーツ

以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1889年のできごとを記す。

アメリカン・アソシエーションではブルックリン・ブライドグルームズが、ナショナルリーグではニューヨーク・ジャイアンツが優勝。

できごと[編集]

  • アメリカン・アソシエーション優勝チームブルックリン・ブライドグルームズと、ナショナルリーグ優勝チームニューヨーク・ジャイアンツが、シーズン終了後に全米選手権で対戦し、6勝3敗でニューヨーク・ジャイアンツが優勝。
  • 前年秋からシカゴ・ホワイトストッキングスの会長兼オーナーのアルバート・スポルディングが自身のチームの選手達と対戦相手として他のチームから選抜したオールアメリカンズを率いて出発し、ハワイ、オーストラリア、エジプト、イタリア、イギリスと渡る野球を普及させるためのスポルディングのアラウンド・ザ・ワールド・ツアーは1月にオーストラリアからセイロン島(現在のスリランカ)、その後2月にスエズ運河からエジプト、3月にイタリア、フランス、イギリスを訪問して半年間で13ヵ国、56試合を開催し、4月にアメリカに戻った。
  • この世界旅行に行っている間に、過去にモンテ・ウォードが主導して結成した選手組合と協定を結んだナショナルリーグの各球団のオーナーたちが、選手の年俸を制限する動きに出て、この年のシーズン中も選手たちの不満は高まった。この結果、プレーヤーズ・リーグの設立を決意して、12月16日に選手組合主導の形でプレーヤーズ・リーグが誕生し、それぞれが同じ数の選手と経営者からなる中央運営委員会が統括してオーナー制を認めなかった。加盟都市はニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ブルックリン、シカゴ、ピッツバーグ、クリーブランド、バファローの8都市であった。
  • 1879年にボール(九球)を打者が見逃せば、1塁に自動的に出塁できるとしたルールは、その後(八球)(六球)(五球)と1880年代に順次ボールの数が減らされていったが、ついにこの年に(四球)となり、以降フアボールとして現在まで至っている。
  • 1889年9月10日、ナショナルリーグのニューヨーク・ジャイアンツの試合で、試合中の負傷により打席に立てなくなったジャイアンツの投手の代打として同じ投手のミッキー・ウェルチが打席に立った。これが「メジャーリーグ史上最初の代打」の記録となった。この年から選手が試合中に負傷するなど、打席に立てなくなった場合にのみ代打が認められるとルール改正があり、ウェルチはこのルールの適用第1号となったのである。なお現在のように怪我などをしていない選手に代打を出せるルールになったのは1892年のことである。

最終成績[編集]

アメリカン・アソシエーション[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ブルックリン・ブライドグルームズ 93 44 .679 --
2 セントルイス・ブラウンズ 90 45 .667 2.0
3 フィラデルフィア・アスレチックス 75 58 .564 16.0
4 シンシナティ・レッドストッキングス 76 63 .547 18.0
5 ボルチモア・オリオールズ 70 65 .518 22.0
6 コロンバス・ソロンズ 60 78 .435 33.5
7 カンザスシティ・カウボーイズ 55 82 .402 38.0
8 ルイビル・カーネルズ 27 111 .196 66.5

ナショナルリーグ[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ニューヨーク・ジャイアンツ 83 43 .659 --
2 ボストン・ビーンイーターズ 83 45 .648 1.0
3 シカゴ・ホワイトストッキングス 67 65 .508 19.0
4 フィラデルフィア・クエイカーズ 63 64 .496 20.5
5 ピッツバーグ・アレゲニーズ 61 71 .462 25.0
6 クリーブランド・スパイダーズ 61 72 .459 25.5
7 インディアナポリス・フージャーズ 59 75 .440 28.0
8 ワシントン・ナショナルズ 41 83 .331 41.0

個人タイトル[編集]

アメリカン・アソシエーション[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 トミー・タッカー (BAL) .372
本塁打 バグ・ホリデイ (CIN) 19
ハリー・ストービー (PHA)
打点 ハリー・ストービー (PHA) 119
得点 マイク・グリフィン (BAL) 152
ハリー・ストービー (PHA)
安打 トミー・タッカー (BAL) 196
盗塁 ビリー・ハミルトン (KCC) 111

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 ボブ・カラザーズ (BRO) 40
防御率 ジャック・スティベッツ (STL) 2.25
奪三振 マーク・ボールドウィン (COL) 368
投球回 マーク・ボールドウィン (COL) 513.2
セーブ トニー・マレーン (CIN) 5

ナショナルリーグ[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 ダン・ブローザース (BSN) .372
本塁打 サム・トンプソン (PHI) 20
打点 ロジャー・コナー (NYG) 130
得点 マイク・ティアマン (NYG) 147
安打 ジャック・グラスコック (IND) 205
盗塁 ジム・フォガティ (PHI) 99

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 ジョン・クラークソン (BSN) 49
防御率 ジョン・クラークソン (BSN) 2.73
奪三振 ジョン・クラークソン (BSN) 284
投球回 ジョン・クラークソン (BSN) 620.0
セーブ ビル・サウダーズ (BSN/PIT) 3

参考・出典[編集]