1890年のメジャーリーグベースボール

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以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1890年のできごとを記す。

アメリカン・アソシエーションではルイビル・カーネルズが、ナショナルリーグではブルックリン・ブライドグルームスが、この年に誕生したプレイヤーズ・リーグではボストン・レッズが優勝。

できごと[編集]

  • 前年12月に創設されたプレイヤーズ・リーグはナショナルリーグとアメリカン・アソシエーションから選手を引き抜き、ナショナルリーグの優秀なプレーヤーはキャップ・アンソンを除いてめぼしい選手はプレイヤーズ・リーグに移ったという。そこでナショナルリーグはマイナーリーグから選手を補充したり、給料の増額を提示して脱退した選手の取り戻しを図ったりして徹底的な切り崩しを行ったためプレイヤーズ・リーグはたちまち窮地に立たされることになった。
  • また選手以外に資金を提供していたリーグのスポンサーがいたが、間もなくこのスポンサーとも不和となり、わずか1年でプレイヤーズ・リーグはシーズン終了後に解散した。そしてプレイヤーズ・リーグの解散はその余波でナショナルリーグとアメリカン・アソシエーションとの間で対立を生み、翌1891年に事態は進んだ。
  • 新しいリーグへの対抗策としてナショナルリーグは、前年までアメリカン・アソシエーションに加盟していたブルックリン・ブライドグルームス(前年の優勝チーム)とシンシナティ・レッドストッキングス(この年レッズと改称)がアソシエーションを脱退したことでこの2球団を加え、代わりに前年7位と最下位であったインディアナポリス・フージャーズとワシントン・ナショナルズを切った。前年にニューヨーク・ジャイアンツと全米選手権を戦ったブルックリン・ブライドグルームスはこの年ナショナルリーグで優勝し、後にドジャーズに改称して、同じナショナルリーグでのニューヨークを本拠としたドジャーズとジャイアンツの2球団はこの時から1958年に東海岸へ本拠地移動するまで続いた。
  • ナショナルリーグ優勝チームのブルックリン・ブライドグルームス(現在のロサンゼルス・ドジャース)とアメリカン・アソシエーション優勝チームのルイビル・カーネルズはシーズン終了後に全米選手権に進出して、3勝3敗1引き分けであった。プレイヤーズ・リーグ優勝のボストン・レッズは不参加であった。この19世紀のワールドシリーズはこれが最後となった。
  • 6月4日 ティム・キーフが史上2人目の300勝を達成した。
  • 8月11日 ミッキー・ウェルチが史上3人目の300勝を達成した。

最終成績[編集]

アメリカン・アソシエーション[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ルイビル・カーネルズ 88 44 .667 --
2 コロンバス・ソロンズ 79 55 .590 10.0
3 セントルイス・ブラウンズ 78 58 .574 12.0
4 トレド・マウミーズ 68 64 .515 20.0
5 ロチェスター・ブロンコス 63 63 .500 22.0
6 ボルチモア・オリオールズ 15 19 .441 24.0
7 シラキュース・スターズ 55 72 .433 30.5
8 フィラデルフィア・アスレチックス 54 78 .409 34.0
9 ブルックリン・グラディエイターズ 26 73 .263 45.5

ナショナルリーグ[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ブルックリン・ブライドグルームズ 86 43 .667 --
2 シカゴ・コルツ 83 53 .610 6.5
3 フィラデルフィア・フィリーズ 78 53 .595 9.0
4 シンシナティ・レッズ 77 55 .583 10.5
5 ボストン・ビーンイーターズ 76 57 .571 12.0
6 ニューヨーク・ジャイアンツ 63 68 .481 24.0
7 クリーブランド・スパイダーズ 44 88 .333 43.5
8 ピッツバーグ・パイレーツ 23 113 .169 66.5

プレイヤーズ・リーグ[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ボストン・レッズ 81 48 .628 --
2 ブルックリン・ワンダーズ 76 56 .576 6.5
3 ニューヨーク・ジャイアンツ 74 57 .565 8.0
4 シカゴ・パイレーツ 75 62 0.547 10.0
5 フィラデルフィア・アスレチックス 68 63 .519 14.0
6 ピッツバーグ・バーファーズ 60 68 .469 20.5
7 クリーブランド・インファンツ 55 75 .423 26.5
8 バッファロー・バイソンズ 36 96 .273 46.5

個人タイトル[編集]

アメリカン・アソシエーション[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 チキン・ウルフ (LOU) .363
本塁打 カウント・コンパウ (STL) 9
打点 スパッド・ジョンソン (COL) 113
得点 ジム・マクタマニー (COL) 140
安打 チキン・ウルフ (LOU) 197
盗塁 トミー・マッカーシー (STL) 52

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 セイディー・マクマホン (PHA/BAL) 36
防御率 スコット・ストラットン (LOU) 2.36
奪三振 セイディー・マクマホン (PHA/BAL) 291
投球回 セイディー・マクマホン (PHA/BAL) 509
セーブ アーブ・グッドール (LOU) 3


ナショナルリーグ[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 ジャック・グラスコック (NYG) .336
本塁打 ウォルト・ウィルモット (CHC) 13
マイク・ティアマン (NYG)
オイスター・バーンズ (BRO)
打点 オイスター・バーンズ (BRO) 128
得点 ハブ・コリンズ (BRO) 148
安打 サム・トンプソン (PHI) 172
ジャック・グラスコック (NYG)
盗塁 ビリー・ハミルトン (PHI) 102

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 ビル・ハッチソン (CHC) 41
防御率 ビリー・ラインズ (CIN) 1.95
奪三振 エイモス・ルーシー (NYG) 341
投球回 ビル・ハッチソン (CHC) 603.0
セーブ ビル・ハッチソン (CHC]) 2
キッド・グリーソン (PHI)
デーブ・ファツ (BRO)

プレイヤーズ・リーグ[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 ピート・ブラウニング (CLE) .373
本塁打 ロジャー・コナー (NYI) 14
打点 ハーディ・リチャードソン (BOS) 146
得点 ヒュー・ダフィー (CHI) 161
安打 ヒュー・ダフィー (CHII) 191
盗塁 ハリー・ストービー (BOS) 97

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 マーク・ボールドウィン (CHI) 33
防御率 シルバー・キング (CHI) 2.69
奪三振 マーク・ボールドウィン (CHI) 206
投球回 マーク・ボールドウィン (CHI) 492.0
セーブ ハンク・オーデイ (NYI) 3
ジョージ・ヘミング (CLE/BWW)

参考・出典[編集]