西鋭夫

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西鋭夫
人物情報
生誕 大阪
国籍 日本
出身校 関西学院大学、ワシントン大学大学院
学問
活動地域 日本、アメリカ、中国
研究分野 国際政治学、政治教育学、日米関係
学位 博士(国際政治・教育学)
主な業績 Unconditional Democracy: Education and Politics in Occupied Japan, 1945-1952, Hoover Institution Press(1982)
公式サイト
http://www.prideandhistory.jp/
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西 鋭夫(にし としお、1941年[1]- )は、日本出身でアメリカ在住の国際政治教育学者フーヴァー研究所リサーチフェロー。専門は国際政治学政治教育学日米関係

一部では同研究所の「教授」であると表記されている[2][3][4]

経歴[編集]

1941年大阪に生まれる。関西学院大学文学部卒業後、1968年にワシントン大学大学院にて修士号を取得。1968年から1971年まで、ジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパンに勤務。その後、1976年に同大大学院にて博士号(国際政治・教育学)を取得。1977年、トルーマン大統領図書館より「トルーマン学術奨学金」(Harry S. Truman Scholarship)、「ジーン&ポール・ハナ学術奨学金」(Jean & Paul Hanna Endowment Scholarship)を得て、1977年から1985年までフーヴァー研究所博士研究員[5]。1985年以降、NHKラジオ「NHKジャーナル」シアトル通信員、麗澤大学国際経済学部教授、日本大学大学院総合科学研究科教授、日本大学国際関係学部教授等を歴任。現在(2016年12月現在)は、フーヴァー研究所研究員(リサーチフェロー)である他[6]モラロジー研究所特任教授、滋慶学園教育顧問等を務める[5][7][8]。2016年3月、フーヴァー研究所初となる日本人による冠講座「日本近現代歴史基金」の初代フェローに就任[9]

人物[編集]

1968年、ワシントン大学大学院にて修士号を取得後、1968年から1971年までジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパンに勤務[9]。その後、大学に戻り、博士号学位論文(Politics of Freedom : American Occupation of Japan, 1945-1952)を執筆。同論文は、ラモン・マイヤーズ博士(1929-2015)・フーヴァー研究所シニアフェロー[10]の目に止まり、フーヴァー研究所から招聘を受ける[9]。これを機に、日本占領期における研究調査の視野を広げ、トルーマン大統領図書館、マッカーサー記念図書館にて、歴史資料の発掘に努める[11][9]。トルーマン図書館財団からは学術奨学金を受賞。

第2次世界大戦及びGHQによる日本占領における一次資料の分析で知られる[9]。フーヴァー研究所・副所長エリック・ウェキンらによれば、西はフーヴァー図書館[12]により米国の日本占領期間(1945-1952)に収集・集積された重要文書・資料を精査。その上で、数々の研究業績を発表した[9]。主要業績にはUnconditional Democracy: Education and Politics in Occupied Japan, 1945-1952 (Hoover Institution Press, 1982; reissued in 2003)や『國破れてマッカーサー』(中央公論社、1998年)がある。前者は初版が1982年でありながら、現在もなおフーヴァー・クラシックス(Hoover Classics)として販売されている[9]

2010年頃より米国での研究調査活動から日本国内にも活動の軸足を移す。東日本大震災とその後の日本社会のあり方に言及した論文 “Fukushima: Three Years Later”(March 13, 2014)[13]や "At Fukushima, Still More Heat than Light"(July 7, 2017)[14]などを発表。

主な著作[編集]

英語[編集]

  • “The Voluntary Abstention Principle and Japan: Some Legal and Political Implications,”Natural Resources Journal, Vol.11, No.4, 1971, pp.657-673.
  • Unconditional Democracy: Education and Politics in Occupied Japan, 1945-1952, Hoover Institution Press, 1982 (reissued in 2004).
  • “Japan’s Last Stand in the 21st Century,”ASIA PROGRAM SPECIAL REPORT, Woodrow Wilson Center, No.119, 2004, pp.16-20.
  • “On the Cesium Road,” Hoover Digest: Research and Opinion on Public Policy, Hoover Institution, No.2, 2012.
  • “The New Japanese Nationalism,” Defining Ideas, A Hoover Institution Journal, Dec. 19, 2012.
  • “Fukushima: Three Years Later,” Defining Ideas, A Hoover Institution Journal, Mar. 13, 2014.
  • "At Fukushima, Still More Heat than Light," Hoover Digest, Hoover Institution, July 7, 2017.

日本語[編集]

  • 「美学の國を壊した明治維新」 第9回「真の近現代史観」懸賞論文:近現代史研究支援アパ日本再興財団主催、最優秀藤誠志賞受賞論文、2016年。
  • 『マッカーサーの「犯罪」(上)(下)』日本工業新聞社・大手町ブックス、1983年。
  • 『富国弱民・ニッポン』麗澤大学出版会、1996年。
  • 『國破れてマッカーサー』中央公論社(現・中央公論新社)、1998年。2005年、同社にて文庫化。
  • 『日米魂力戦 ―敗けるなニッポン―』中央公論新社、2003年。
  • 『新説・明治維新』ダイレクト出版、2016年。

脚注・出典[編集]

  1. ^ 西鋭夫の新説・明治維新 - プライド&ヒストリー公式サイト
  2. ^ 西鋭夫 アカデミーヒルズ
  3. ^ スタンフォード大学西教授が明かす アベノミクスの真実と日本の未来 ザ・リアルインサイト
  4. ^ 発起人一覧 安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会
  5. ^ a b “Toshio Nishi,” Fellows, Hoover Institute (http://www.hoover.org/profiles/toshio-nishi) (2015年8月7日アクセス)
  6. ^ Hoover Fellows, Hoover Institution(http://www.hoover.org/fellows<meta />)(2016年12月5日アクセス)
  7. ^ 「日本大学教員紹介ページ」 (http://www.nihon-u.ac.jp/arish/prof/prof_h_nishi.html
  8. ^ 「滋慶学園ニュース『グループの日本語学校、東洋言語学院4月入学式 日本に賭ける16カ国167名の留学生を地域や企業の人たちが激励』」 (http://www.jikeigroup.net/news/20150415_8608.html )(2015年8月7日アクセス)
  9. ^ a b c d e f g "Toshio Nishi Returns to Hoover Institution As The Tadahiro Ogawa Fellow," Hoover Institute。(2016年3月10日アクセス)
  10. ^ ラモン・マイヤーズ博士については、“Ramon H. Myers,” Fellows, Hoover Institute (http://www.hoover.org/profiles/ramon-h-myers ) (2016年3月10日アクセス)
  11. ^ 詳細については「スタンフォード大学フーヴァー研究所」西鋭夫公式HP:PRIDE and HISTORY :Another History Not Written By Winners (http://www.prideandhistory.jp/book-archive/book1/first/000008.html )(2015年8月8日アクセス)
  12. ^ フーヴァー図書館はフーヴァー研究所に含まれる
  13. ^ 本稿については “Fukushima: Three Years Later,” Defining Ideas, A Hoover Institution Journal, Hoover Institution (http://www.hoover.org/research/fukushima-three-years-later) より閲覧可能。
  14. ^ “At Fukushima, Still More Heat than Light” (英語). Hoover Institution. https://www.hoover.org/research/fukushima-still-more-heat-light 2018年4月1日閲覧。 

外部リンク[編集]