「テイルズ オブ シリーズ」の版間の差分

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{{告知|議論|各記事内容の削減について}}
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{{コンピュータゲームシリーズ
{{Otheruses|バンダイナムコゲームスのRPG|ネクソン社のオンラインゲーム|テイルズウィーバー}}
| タイトル = 『テイルズ オブ』 シリーズ
'''『テイルズ オブ』シリーズ'''は、ナムコ(現[[バンダイナムコゲームス]])より発売されている[[コンピュータRPG|RPG]]シリーズである。開発は主に[[ナムコ・テイルズスタジオ]]によって行われている。
| 画像 =
| 開発元 = [[ナムコ・テイルズスタジオ]]
| 発売元 = [[バンダイナムコゲームス]]
| ジャンル = [[コンピュータRPG|RPG]]
| 製作者 =
| 1作目 = [[テイルズ オブ ファンタジア]]
| 1作目発売日 = 1995年12月15日
| 最新作 = [[テイルズ オブ グレイセス]]
| 最新作発売日 = 今冬発売予定
| スピンオフ作品 =
| 公式サイトURL = http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/taleschannel/
| 公式サイトタイトル= テイルズ チャンネル
}}
'''『テイルズ オブ』 シリーズ'''は、ナムコ(現[[バンダイナムコゲームス]])より発売されている[[コンピュータRPG|RPG]]シリーズである。開発は主に[[ナムコ・テイルズスタジオ]]によって行われている。


== 概要 ==
== 概要 ==
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作品のタイトルは多くのゲームに見られる一律のタイトルに番号を振る形式でなく、「テイルズ オブ」に続く言葉を作品ごとに変えている(1作目が「テイルズ オブ '''ファンタジア'''」、2作目が「テイルズ オブ '''デスティニー'''」)。作品ごとの略称は「Tales of (the)」を抜いた呼び方か、雑誌等の表記の際は[[イニシャル]]での表記 (TO - ) が用いられることもある。また、作品ごとに固有のジャンル名が名付けられているのも特徴([[#シリーズ作品]]参照)。
作品のタイトルは多くのゲームに見られる一律のタイトルに番号を振る形式でなく、「テイルズ オブ」に続く言葉を作品ごとに変えている(1作目が「テイルズ オブ '''ファンタジア'''」、2作目が「テイルズ オブ '''デスティニー'''」)。作品ごとの略称は「Tales of (the)」を抜いた呼び方か、雑誌等の表記の際は[[イニシャル]]での表記 (TO - ) が用いられることもある。また、作品ごとに固有のジャンル名が名付けられているのも特徴([[#シリーズ作品]]参照)。


シリーズ全体を指す言葉として、ナムコの媒体(公式ホームページやナムコ発行の公式攻略本など)では「'''『テイルズ オブ』シリーズ'''」と言う表記、呼称が用いられているが、以前は「テイルズ シリーズ」と言う呼称が用いられた<ref>公式ホームページでは、第3作「テイルズ オブ エターニア」の製品紹介では「テイルズ シリーズ」が、第4作「テイルズ オブ デスティニー2」の製品紹介では「『テイルズ オブ』シリーズ」が用いられている</ref>。一般的には「テイルズ」と略されることが多く、現在も「テイルズ シリーズ」と呼ばれることもある(MMORPG talesweaver に先にテイルズと呼ぶ権利を取られた{{要出典}})
シリーズ全体を指す言葉として、ナムコの媒体(公式ホームページやナムコ発行の公式攻略本など)では「'''『テイルズ オブ』シリーズ'''」と言う表記、呼称が用いられているが、以前は「テイルズ シリーズ」と言う呼称が用いられた<ref>公式ホームページでは、第3作「テイルズ オブ エターニア」の製品紹介では「テイルズ シリーズ」が、第4作「テイルズ オブ デスティニー2」の製品紹介では「『テイルズ オブ』シリーズ」が用いられている</ref>。一般的には「テイルズ」と略されることが多く、現在も「テイルズ シリーズ」と呼ばれることもある。


過去は主に2つのチームが開発にあたっていたが、現在は複数のチームが開発している。作風の違いなどに関しては、[[ナムコ・テイルズスタジオ#開発ライン|こちら]]を参照。日本以外にも北米などで発売されており、[[2007年]][[12月]]には、世界累計販売数がシリーズ1,000万本を突破したことが発表された。
過去は主に2つのチームが開発にあたっていたが、現在は複数のチームが開発している。作風の違いなどに関しては、[[ナムコ・テイルズスタジオ#開発ライン|こちら]]を参照。日本以外にも北米などで発売されており、[[2007年]][[12月]]には、世界累計販売数がシリーズ1,000万本を突破したことが発表された。
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: 舞台設定やシナリオのテーマは作品により異なるが、主人公が事件や事故、何らかの目的などを切っ掛けに故郷から旅立ち、その道中で仲間達や敵と出会い、やがて世界全体を巻き込む大きな[[事変]]に巻き込まれていくと言う[[王道]]と言えるストーリーの流れが基本である。冒険を進める過程で徐々に明らかになる物語の謎を根幹としつつ、主人公や仲間、主人公らと敵対する人物との人間ドラマや、主人公とヒロインとの恋愛要素などを交えシナリオが展開する。
: 舞台設定やシナリオのテーマは作品により異なるが、主人公が事件や事故、何らかの目的などを切っ掛けに故郷から旅立ち、その道中で仲間達や敵と出会い、やがて世界全体を巻き込む大きな[[事変]]に巻き込まれていくと言う[[王道]]と言えるストーリーの流れが基本である。冒険を進める過程で徐々に明らかになる物語の謎を根幹としつつ、主人公や仲間、主人公らと敵対する人物との人間ドラマや、主人公とヒロインとの恋愛要素などを交えシナリオが展開する。
; 表現
; 表現
: キャラクターのモデリングに関しては、[[ファイナルファンタジーシリーズ|ファイナルファンタジー]]などのリアル指向(実写に近いもの)とは異なり、アニメに近い平面的な形で表現されている。キャラクターの声には人気の高い声優陣が起用され、経験が少なく知名度の低い新人はまったくといっていいほど起用されない(ただし、80年代から活躍しているベテランや現在知名度があがっている声優でも起用されるとは限らず、近年ではそれ程知名度がない声優も起用されつつある)。また、ゲームとしては珍しく声収録を出演者が集合して[[アフレコ]]を行うという形式を採っている([[森永理科]]によると『[[テイルズオブヴェスペリア]]』は1年程かかった<ref>[http://blog.livedoor.jp/lika_morinaga/?p=11 LikA's bLoG-August 07, 2008 ON SALE!参照]</ref>)。
: キャラクターのモデリングに関しては、[[ファイナルファンタジーシリーズ|ファイナルファンタジー]]などのリアル指向(実写に近いもの)とは異なり、アニメに近い平面的な形で表現されている。キャラクターの声には人気の高い声優陣が起用され、経験が少なく知名度の低い新人はまったくといっていいほど起用されない(ただし、80年代から活躍しているベテランや現在知名度があがっている声優でも起用されるとは限らず、近年ではそれ程知名度がない声優も起用されつつある)。また、ゲームとしては珍しく声収録を出演者が集合して[[アフレコ]]を行うという形式を採っている([[森永理科]]によると『[[テイルズ オブ ヴェスペリア]]』は1年程かかった<ref>[http://blog.livedoor.jp/lika_morinaga/?p=11 LikA's bLoG-August 07, 2008 ON SALE!参照]</ref>)。
: メインシナリオはシリアスながらもイベントや[[#チャット、スキット|スキット]]などでの日常会話のコミカルさやサブイベントの豊富さなど他のRPGに比べてキャラクターを立てていることもあり、女性にも人気がある。また、「!」マークや「?」などのエモーショナルアイコンが豊富なことによる漫画的手法での感情表現の豊かさも大きな特徴といえる。
: メインシナリオはシリアスながらもイベントや[[#チャット、スキット|スキット]]などでの日常会話のコミカルさやサブイベントの豊富さなど他のRPGに比べてキャラクターを立てていることもあり、女性にも人気がある。また、「!」マークや「?」などのエモーショナルアイコンが豊富なことによる漫画的手法での感情表現の豊かさも大きな特徴といえる。
; キャラクター
; キャラクター
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: キャラクターデザインは、主に[[藤島康介]]、[[いのまたむつみ]]の2人。他にも[[中澤一登]]、[[松竹徳幸]]や[[奥村大悟]]、[[椎名優]]らが担当している。
: キャラクターデザインは、主に[[藤島康介]]、[[いのまたむつみ]]の2人。他にも[[中澤一登]]、[[松竹徳幸]]や[[奥村大悟]]、[[椎名優]]らが担当している。
; 主題歌、オープニングムービー
; 主題歌、オープニングムービー
: テイルズオブシリーズでは多くの作品に主題歌と、それに合わせたアニメーションムービーがある。ゲームをスタートするとまず主題歌と共にアニメーションムービーが流れ、それが終了すると「ニューゲーム」や「コンティニュー」を選ぶタイトルメニューが表示される。初めて主題歌が採用されたのは第一弾である『[[テイルズオブファンタジア]]』で、第二弾の『[[テイルズオブデスティニー]]』以降から主題歌と共にアニメーションムービーが流れるようになった。
: テイルズ オブ シリーズでは多くの作品に主題歌と、それに合わせたアニメーションムービーがある。ゲームをスタートするとまず主題歌と共にアニメーションムービーが流れ、それが終了すると「ニューゲーム」や「コンティニュー」を選ぶタイトルメニューが表示される。初めて主題歌が採用されたのは第一弾である『[[テイルズ オブ ファンタジア]]』で、第二弾の『[[テイルズ オブ デスティニー]]』以降から主題歌と共にアニメーションムービーが流れるようになった。
; アニメーション
; アニメーション
: 上記のOPアニメに加え、物語のイベントには多くのアニメパートが組み込まれているが、総じて3Dムービーは少なめである(『[[テイルズオブハーツ]]』のCG版は除く)。また、作品によってはハードの制約上OP以外のムービーパートが収録されていないものも存在する。基本的に全作品を通してすべてのアニメーションは[[Production I.G]]が請け負っている。
: 上記のOPアニメに加え、物語のイベントには多くのアニメパートが組み込まれているが、総じて3Dムービーは少なめである(『[[テイルズ オブ ハーツ]]』のCG版は除く)。また、作品によってはハードの制約上OP以外のムービーパートが収録されていないものも存在する。基本的に全作品を通してすべてのアニメーションは[[Production I.G]]が請け負っている。
; その他
; その他
: ゲーム内での通貨はシリーズを通して「'''ガルド'''」で統一されている。回復アイテムが「'''[[グミ]]'''」であるのも全シリーズ共通。
: ゲーム内での通貨はシリーズを通して「'''ガルド'''」で統一されている。回復アイテムが「'''[[グミ]]'''」であるのも全シリーズ共通。
: お遊び要素として、[[ドルアーガの塔|ドルアーガシリーズ]]や『[[ワルキューレの冒険]]』、『[[ドラゴンバスター]]』など、過去のナムコ作品にまつわるアイテムやキャラクターなどが登場したり、宝箱の中身や武器などの売却値が「765(ナムコ)ガルド」である、などのちょっとした細工が施してある。また、一種のファンサービス的な要素として、過去のテイルズオブシリーズのキャラクターやアイテムが登場することもある。
: お遊び要素として、[[ドルアーガの塔|ドルアーガシリーズ]]や『[[ワルキューレの冒険]]』、『[[ドラゴンバスター]]』など、過去のナムコ作品にまつわるアイテムやキャラクターなどが登場したり、宝箱の中身や武器などの売却値が「765(ナムコ)ガルド」である、などのちょっとした細工が施してある。また、一種のファンサービス的な要素として、過去のテイルズ オブ シリーズのキャラクターやアイテムが登場することもある。


== シリーズ作品 ==
== シリーズ作品 ==
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!発売日!!作品名!!略称!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
!発売日!!作品名!!略称!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
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|1995年12月15日||'''[[テイルズオブファンタジア]]'''||TOP
|1995年12月15日||'''[[テイルズ オブ ファンタジア]]'''||TOP
|align=center|{{ref label|n1|1|1}}||[[ウルフチーム]]・ナムコ
|align=center|{{ref label|n1|1|1}}||[[ウルフチーム]]・ナムコ
|align=center|SFC
|align=center|SFC
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|1997年12月23日||'''[[テイルズオブデスティニー]]'''||TOD
|1997年12月23日||'''[[テイルズ オブ デスティニー]]'''||TOD
|align=center|{{ref label|n2|2|2}}||rowspan="3"|[[日本テレネット (ゲーム会社)|日本テレネット]]・ナムコ
|align=center|{{ref label|n2|2|2}}||rowspan="3"|[[日本テレネット (ゲーム会社)|日本テレネット]]・ナムコ
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|rowspan="2" style="text-align: center;"|PS
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|2000年11月30日||'''[[テイルズオブエターニア]]'''||TOE||永遠と絆のRPG
|2000年11月30日||'''[[テイルズ オブ エターニア]]'''||TOE||永遠と絆のRPG
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|2002年11月28日||'''[[テイルズオブデスティニー2]]'''||TOD2||運命を解き放つRPG
|2002年11月28日||'''[[テイルズ オブ デスティニー2]]'''||TOD2||運命を解き放つRPG
|align=center|PS2
|align=center|PS2
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|2003年08月29日||'''[[テイルズオブシンフォニア]]'''||TOS||君と響きあうRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(Sチーム)
|2003年08月29日||'''[[テイルズ オブ シンフォニア]]'''||TOS||君と響きあうRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(Sチーム)
|align=center|GC
|align=center|GC
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|2004年12月16日||'''[[テイルズオブリバース]]'''||TOR||君が生まれ変わるRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(D2チーム)
|2004年12月16日||'''[[テイルズ オブ リバース]]'''||TOR||君が生まれ変わるRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(D2チーム)
|rowspan="3" style="text-align: center;"|PS2
|rowspan="3" style="text-align: center;"|PS2
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|2005年08月25日||'''[[テイルズオブレジェンディア]]'''||TOL||絆が伝説を紡ぎだすRPG||ナムコ([[テイルズオブレジェンディア#チーム・メルフェス|チーム・メルフェス]])
|2005年08月25日||'''[[テイルズ オブ レジェンディア]]'''||TOL||絆が伝説を紡ぎだすRPG||ナムコ([[テイルズ オブ レジェンディア#チーム・メルフェス|チーム・メルフェス]])
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|2005年12月15日||'''[[テイルズオブジアビス]]'''||TOA||生まれた意味を知るRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(Sチーム)
|2005年12月15日||'''[[テイルズ オブ アビス]]'''||TOA||生まれた意味を知るRPG||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(Sチーム)
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|2007年12月06日||'''[[テイルズオブイノセンス]]'''||TOI||想いを繋ぐRPG||[[アルファ・システム]]
|2007年12月06日||'''[[テイルズ オブ イノセンス]]'''||TOI||想いを繋ぐRPG||[[アルファ・システム]]
|align=center|DS
|align=center|DS
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|2008年08月07日||'''[[テイルズオブヴェスペリア]]'''||TOV||「正義」を貫き通すRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|2008年08月07日||'''[[テイルズ オブ ヴェスペリア]]'''||TOV||「正義」を貫き通すRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|align=center|Xbox360
|align=center|Xbox360
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|2008年12月18日||'''[[テイルズオブハーツ]]'''||TOH||心と出会うRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|2008年12月18日||'''[[テイルズ オブ ハーツ]]'''||TOH||心と出会うRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|align=center|DS
|align=center|DS
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|今冬発売予定||'''[[テイルズオブグレイセス]]'''||TOG||守る強さを知るRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|今冬発売予定||'''[[テイルズ オブ グレイセス]]'''||TOG||守る強さを知るRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|align=center|Wii
|align=center|Wii
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!発売日!!作品名!!対応機種!!開発!!備考
!発売日!!作品名!!対応機種!!開発!!備考
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|1998年12月23日||rowspan="2"|'''テイルズオブファンタジア'''
|1998年12月23日||rowspan="2"|'''テイルズ オブ ファンタジア'''
|align=center|PS||日本テレネット・ナムコ||リメイク、「伝説のRPG」と表記される
|align=center|PS||日本テレネット・ナムコ||リメイク、「伝説のRPG」と表記される
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|align=center|GBA||rowspan="4"|ナムコ・テイルズスタジオ||SFC版を移植<br/>PS版の一部の要素を追加<br/>新要素を追加
|align=center|GBA||rowspan="4"|ナムコ・テイルズスタジオ||SFC版を移植<br/>PS版の一部の要素を追加<br/>新要素を追加
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|2004年09月22日||'''テイルズオブシンフォニア'''
|2004年09月22日||'''テイルズ オブ シンフォニア'''
|align=center|PS2||新要素を追加、バグ修正
|align=center|PS2||新要素を追加、バグ修正
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|2005年03月03日||'''テイルズオブエターニア'''
|2005年03月03日||'''テイルズ オブ エターニア'''
|rowspan="2" style="text-align: center;"|PSP||戦闘エフェクトを修正、バグ修正<br/>動画の追加
|rowspan="2" style="text-align: center;"|PSP||戦闘エフェクトを修正、バグ修正<br/>動画の追加
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|2006年09月07日||'''テイルズオブファンタジア-フルボイスエディション-'''
|2006年09月07日||'''テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション-'''
|PS版を移植<br/>新要素を追加、バグ修正<br/>戦闘時は2頭身から3頭身に変化<br>メインシナリオをフルボイス化
|PS版を移植<br/>新要素を追加、バグ修正<br/>戦闘時は2頭身から3頭身に変化<br>メインシナリオをフルボイス化
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|2006年11月30日||'''テイルズオブデスティニー'''
|2006年11月30日||'''テイルズ オブ デスティニー'''
|align=center|PS2||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(D2チーム)||リメイク、一部ストーリー修正
|align=center|PS2||ナムコ・テイルズスタジオ<br/>(D2チーム)||リメイク、一部ストーリー修正
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|2007年02月15日||'''テイルズオブデスティニー2'''
|2007年02月15日||'''テイルズ オブ デスティニー2'''
|align=center|PSP||アルファ・システム<!--ナムコ・テイルズスタジオ?-->||新要素を追加、バグ修正
|align=center|PSP||アルファ・システム<!--ナムコ・テイルズスタジオ?-->||新要素を追加、バグ修正
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|2008年01月31日||'''テイルズオブデスティニー ディレクターズカット'''
|2008年01月31日||'''テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット'''
|align=center|PS2||rowspan="3"|ナムコ・テイルズスタジオ||PS2版に新要素を追加、バグ修正
|align=center|PS2||rowspan="3"|ナムコ・テイルズスタジオ||PS2版に新要素を追加、バグ修正
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|2008年03月19日||'''テイルズオブリバース'''
|2008年03月19日||'''テイルズ オブ リバース'''
|align=center|PSP||新要素を追加、バグ修正
|align=center|PSP||新要素を追加、バグ修正
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|2009年09月17日||'''テイルズオブヴェスペリア'''
|2009年09月17日||'''テイルズ オブ ヴェスペリア'''
|align=center|PS3||新要素を追加、バグ修正
|align=center|PS3||新要素を追加、バグ修正
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!発売日!!作品名!!略称!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
!発売日!!作品名!!略称!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
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|2006年10月26日||'''[[テイルズオブザテンペスト]]'''{{ref label|n3|3|3}}||TOT||魂を呼び覚ますRPG||[[ディンプス]]
|2006年10月26日||'''[[テイルズ オブ テンペスト]]'''{{ref label|n3|3|3}}||TOT||魂を呼び覚ますRPG||[[ディンプス]]
|align=center|DS
|align=center|DS
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!発売日!!作品名!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
!発売日!!作品名!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
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|2000年11月10日||'''[[テイルズオブファンタジア なりきりダンジョン|テイルズオブファンタジア なりきりダンジョン]]'''||ダンジョンRPG||日本テレネット
|2000年11月10日||'''[[テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン|テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン]]'''||ダンジョンRPG||日本テレネット
|align=center|GBC
|align=center|GBC
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|2003年03月07日||'''[[テイルズオブザワールド サモナーズリネージ|テイルズオブザワールド〜サモナーズリネージ〜]]'''||ファンタジーシミュレーションRPG||<!--日本テレネット?-->ナムコ
|2003年03月07日||'''[[テイルズ オブ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜]]'''||ファンタジーシミュレーションRPG||<!--日本テレネット?-->ナムコ
|align=center|GBA
|align=center|GBA
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|2008年06月26日||'''[[テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士|テイルズオブシンフォニア-ラタトスクの騎士-]]'''||響き合う心を信じるRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|2008年06月26日||'''[[テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-]]'''||響き合う心を信じるRPG||ナムコ・テイルズスタジオ
|align=center|Wii
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==== テイルズオブザワールド ====
==== テイルズ オブ ワールド ====
外伝作品の中心となるシリーズ。独自の世界設定でシリーズ作品のキャラクターが多数出演するのが特徴。但し、『[[テイルズオブザワールド サモナーズリネージ|テイルズオブザワールド〜サモナーズリネージ〜]]』は『[[テイルズオブファンタジア]]』の続編にあたる。テイルズオブザワールドの略称としてTOWが用いられることが多い。
外伝作品の中心となるシリーズ。独自の世界設定でシリーズ作品のキャラクターが多数出演するのが特徴。但し、『[[テイルズ オブ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜]]』は『[[テイルズ オブ ファンタジア]]』の続編にあたる。テイルズ オブ ワールドの略称としてTOWが用いられることが多い。
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|2002年10月25日||'''[[テイルズオブザワールド なりきりダンジョン2]]'''||コスプレRPG||rowspan="4"|アルファ・システム
|2002年10月25日||'''[[テイルズ オブ ワールド なりきりダンジョン2]]'''||コスプレRPG||rowspan="4"|アルファ・システム
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|2005年01月06日||'''[[テイルズオブザワールド なりきりダンジョン3]]'''||コスプレS-RPG
|2005年01月06日||'''[[テイルズ オブ ワールド なりきりダンジョン3]]'''||コスプレS-RPG
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|2006年12月21日||'''[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー]]'''||rowspan="2"|君のためのRPG
|2006年12月21日||'''[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー]]'''||rowspan="2"|君のためのRPG
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|2009年01月29日||'''[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2]]'''
|2009年01月29日||'''[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー2]]'''
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|}
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!発売日!!作品名!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
!発売日!!作品名!!固有ジャンル名!!開発!!対応機種
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|2009年08月06日||'''[[テイルズオブバーサス]]'''||アクション||バンダイナムコゲームス
|2009年08月06日||'''[[テイルズ オブ バーサス]]'''||アクション||バンダイナムコゲームス
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!発売日!!作品名!!開発!!対応機種
!発売日!!作品名!!開発!!対応機種
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|2002年01月31日||'''[[テイルズオブファンダム Vol.1]]'''||<!--日本テレネット?-->ナムコ
|2002年01月31日||'''[[テイルズ オブ ファンダム Vol.1]]'''||<!--日本テレネット?-->ナムコ
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|2007年06月28日||'''[[テイルズオブファンダム Vol.2]]'''||<!--ナムコ・テイルズスタジオ?-->バンダイナムコゲームス
|2007年06月28日||'''[[テイルズ オブ ファンダム Vol.2]]'''||<!--ナムコ・テイルズスタジオ?-->バンダイナムコゲームス
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|}


=== テイルズオブモバイル ===
=== テイルズ オブ モバイル ===
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|-align=center
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!配信開始日!!作品名!!固有ジャンル名!!対応機種
!配信開始日!!作品名!!固有ジャンル名!!対応機種
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|2004年02月16日||'''[[テイルズオブタクティクス]]'''||||rowspan="5"|Mobile
|2004年02月16日||'''[[テイルズ オブ タクティクス]]'''||||rowspan="5"|Mobile
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|2005年01月31日||'''[[テイルズオブブレイカー]]'''||
|2005年01月31日||'''[[テイルズ オブ ブレイカー]]'''||
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|-
|2005年10月14日||'''[[テイルズオブコモンズ]]'''||変わりゆく世界 信じる想い 共に歩んでゆくRPG
|2005年10月14日||'''[[テイルズ オブ コモンズ]]'''||変わりゆく世界 信じる想い 共に歩んでゆくRPG
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|2005年11月16日||'''[[テイルズオブタクティクス外伝|テイルズオブタクティクス 外伝]]'''||
|2005年11月16日||'''[[テイルズ オブ タクティクス外伝|テイルズ オブ タクティクス 外伝]]'''||
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|2006年06月21日||'''[[テイルズオブヴァールハイト]]'''||生きる意味を見つけるRPG
|2006年06月21日||'''[[テイルズ オブ ヴァールハイト]]'''||生きる意味を見つけるRPG
|-
|-
|}
|}
223行目: 237行目:
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!配信開始日!!作品名!!固有ジャンル名!!対応機種
!配信開始日!!作品名!!対応機種
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|2006年03月03日||'''[[テイルズオブエターニアオンライン]]'''{{ref label|n4|4|4}}|||
|2006年03月03日||'''[[テイルズ オブ エターニア オンライン]]'''{{ref label|n4|4|4}}||align=center|PC
|align=center|PC
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|-
| colspan=7 style="font-size:85%" bgcolor=#EEEEEE | '''備考:'''
| colspan=7 style="font-size:85%" bgcolor=#EEEEEE | '''備考:'''
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=== ラジオ ===
=== ラジオ ===
* [[テイルズリング]]
* [[テイルズリング]]
* [[テイルズオブザラジオ]]
* [[テイルズ オブ ラジオ]]
* [http://www.amazon.co.jp/DJCD%E3%80%8C%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%80%8DVol-1-%E9%96%A2%E6%99%BA%E4%B8%80/dp/B00005FX57 ラジオテイルズオブデスティニー]([[DB]]内で放映)
* [http://www.amazon.co.jp/DJCD%E3%80%8C%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%80%8DVol-1-%E9%96%A2%E6%99%BA%E4%B8%80/dp/B00005FX57 ラジオテイルズ オブ デスティニー]([[DB]]内で放映)


== システム面での特色 ==
== システム面での特色 ==
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戦闘方式に関しては、シリーズ作品共通で「'''リニアモーションバトルシステム'''」 ('''L'''inear'''m'''otion '''B'''attle '''S'''ystem;'''LMBS''') と呼ばれる方式を採用している。作品によっては「'''リムス'''」という愛称が使われている。
戦闘方式に関しては、シリーズ作品共通で「'''リニアモーションバトルシステム'''」 ('''L'''inear'''m'''otion '''B'''attle '''S'''ystem;'''LMBS''') と呼ばれる方式を採用している。作品によっては「'''リムス'''」という愛称が使われている。


RPGでよくある[[ターン制]]や、素早さの順番でキャラクターが行動するシステムではなく、同じ直線上に配置された敵・味方全てがリアルタイムで動き、行動することで戦闘が展開するシステム。キャラクターのステータスや特殊技能といった基本的なRPGの概念だけではなく、キャラクターごとの動作の個性、敵と味方との位置関係、攻撃を受けることで行動が阻害される「仰け反り」など、[[アクションゲーム]]的な概念を取り入れることで高い戦略性を実現している。敵を全滅させると勝利となり、逆に味方が全滅すると敗北とみなされ、ゲームオーバーとなる。ちなみに、SFC版「[[テイルズオブファンタジア]]」のみ「レイズデッド」を使用すると戦闘不能になったキャラクターの意識体(心)、魂(幽霊)が元の肉体(本体)に戻り、融合するという演出が挿入されが、「[[テイルズオブデスティニー]]」以降、レム型の天使が降臨するなどの演出に変更された。
RPGでよくある[[ターン制]]や、素早さの順番でキャラクターが行動するシステムではなく、同じ直線上に配置された敵・味方全てがリアルタイムで動き、行動することで戦闘が展開するシステム。キャラクターのステータスや特殊技能といった基本的なRPGの概念だけではなく、キャラクターごとの動作の個性、敵と味方との位置関係、攻撃を受けることで行動が阻害される「仰け反り」など、[[アクションゲーム]]的な概念を取り入れることで高い戦略性を実現している。敵を全滅させると勝利となり、逆に味方が全滅すると敗北とみなされ、ゲームオーバーとなる。ちなみに、SFC版「[[テイルズ オブ ファンタジア]]」のみ「レイズデッド」を使用すると戦闘不能になったキャラクターの意識体(心)、魂(幽霊)が元の肉体(本体)に戻り、融合するという演出が挿入されが、「[[テイルズ オブ デスティニー]]」以降、レム型の天使が降臨するなどの演出に変更された。


操作方法は[[対戦型格闘ゲーム]]に似ているが、格闘ゲームにありがちな必殺技などの複雑なコマンド操作を覚える必要はなく、通常攻撃(方向ボタンと組み合わせて攻撃の種類が変化)、術・技(方向ボタンに対応させて自分で設定し、同時に押すと発動)、防御といった基本操作のみである。プレイヤーが操作するキャラ以外は、プレイヤーの指定した「作戦」(ターゲット、TP消費、間合い、術主体か技主体か回復主体かなど)にしたがってオートで行動する。プレイヤーが操作せずにすべてをAIに任せることもでき、その場合でも、メニュー画面から術技の発動を指定できる。[[テイルズ オブ シリーズの術技形態]]も参照。「[[テイルズオブエターニア]]」以降、[[秘奥義]]を使用するとカットインが挿入される。
操作方法は[[対戦型格闘ゲーム]]に似ているが、格闘ゲームにありがちな必殺技などの複雑なコマンド操作を覚える必要はなく、通常攻撃(方向ボタンと組み合わせて攻撃の種類が変化)、術・技(方向ボタンに対応させて自分で設定し、同時に押すと発動)、防御といった基本操作のみである。プレイヤーが操作するキャラ以外は、プレイヤーの指定した「作戦」(ターゲット、TP消費、間合い、術主体か技主体か回復主体かなど)にしたがってオートで行動する。プレイヤーが操作せずにすべてをAIに任せることもでき、その場合でも、メニュー画面から術技の発動を指定できる。[[テイルズ オブ シリーズの術技形態]]も参照。「[[テイルズ オブ エターニア]]」以降、秘奥義を使用するとカットインが挿入される。


==== 各種システム ====
==== 各種システム ====
LMBSは上記のシステムを基本に、作品ごとに改良や独自の工夫が凝らされている。各システムの詳細はその作品の項目を参照のこと。
LMBSは上記のシステムを基本に、作品ごとに改良や独自の工夫が凝らされている。各システムの詳細はその作品の項目を参照のこと。
; リニアモーションバトルシステム (LMBS)
; リニアモーションバトルシステム (LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブファンタジア|ファンタジア]] (SFC) 、[[テイルズオブザワールド なりきりダンジョン2|なりきりダンジョン2]]、[[テイルズオブザワールド なりきりダンジョン3|なりきりダンジョン3]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ ファンタジア|ファンタジア]] (SFC) 、[[テイルズ オブ ワールド なりきりダンジョン2|なりきりダンジョン2]]、[[テイルズ オブ ワールド なりきりダンジョン3|なりきりダンジョン3]]
: シリーズの基本的基盤は既にこの時点で完成している。『なりきりダンジョン2・3』はシステム名こそ「LMBS」だが、内容的には「中級以上の術中に動けない『エターニア』」と言える。
: シリーズの基本的基盤は既にこの時点で完成している。『なりきりダンジョン2・3』はシステム名こそ「LMBS」だが、内容的には「中級以上の術中に動けない『エターニア』」と言える。
; エンハンスト・リニアモーションバトルシステム (E-LMBS)
; エンハンスト・リニアモーションバトルシステム (E-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブデスティニー|デスティニー]](PS版)
: 起用作品:[[テイルズ オブ デスティニー|デスティニー]](PS版)
: このシステムは前作『ファンタジア』で初めて採用された戦闘システムを改良したもの。またプレイステーションの豊かな表現力により、派手なカメラワークが導入され、これにより身長5メートルの巨人や、8匹の敵と戦えるようになった。ただし、1Pプレイヤーでは主人公しか操作できず、接近戦用のNPCと敵との間に他の味方キャラが入っている場合、そのNPCが何も行動しないなどの不具合もあった。
: このシステムは前作『ファンタジア』で初めて採用された戦闘システムを改良したもの。またプレイステーションの豊かな表現力により、派手なカメラワークが導入され、これにより身長5メートルの巨人や、8匹の敵と戦えるようになった。ただし、1Pプレイヤーでは主人公しか操作できず、接近戦用のNPCと敵との間に他の味方キャラが入っている場合、そのNPCが何も行動しないなどの不具合もあった。
; プログレッシブ・リニアモーションバトルシステム (P-LMBS)
; プログレッシブ・リニアモーションバトルシステム (P-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブファンタジア|ファンタジア]](PS版、PSP版、GBA版)
: 起用作品:[[テイルズ オブ ファンタジア|ファンタジア]](PS版、PSP版、GBA版)
: 上記の2つのシステムと基本的に同じだが、中級以上の魔法で連続ヒットを出すことと、通常攻撃を2回まで連続して出すことが可能になった。また、メニュー画面を経由せずとも仲間の術技を発動指定できる「特技ショートカット」が初登場。
: 上記の2つのシステムと基本的に同じだが、中級以上の魔法で連続ヒットを出すことと、通常攻撃を2回まで連続して出すことが可能になった。また、メニュー画面を経由せずとも仲間の術技を発動指定できる「特技ショートカット」が初登場。
; アグレッシブ リニアモーションバトルシステム (A-LMBS)
; アグレッシブ リニアモーションバトルシステム (A-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブエターニア|エターニア]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ エターニア|エターニア]]
: この作品より、中級以上の術の使用中でも他のキャラは行動できるようになったほか、通常攻撃を最大3回まで出せたり、特技ショートカットに操作キャラの技も指定できるようにもなったためコンボを繋げやすくなり、戦闘のスピード感も増した。また、戦闘画面のインターフェースも一新され、それまで画面下半分を占めていたHP/TPウインドウの代わりに、キャラクターフェイスとゲージ表示によるシンプルなものになった。それに加えてキャラの頭身が上昇しスリムになった。これらは、以降のテイルズの戦闘システムの基礎となった。
: この作品より、中級以上の術の使用中でも他のキャラは行動できるようになったほか、通常攻撃を最大3回まで出せたり、特技ショートカットに操作キャラの技も指定できるようにもなったためコンボを繋げやすくなり、戦闘のスピード感も増した。また、戦闘画面のインターフェースも一新され、それまで画面下半分を占めていたHP/TPウインドウの代わりに、キャラクターフェイスとゲージ表示によるシンプルなものになった。それに加えてキャラの頭身が上昇しスリムになった。これらは、以降のテイルズの戦闘システムの基礎となった。
: しかし、このバトルシステムでは味方および敵が中級以上の術を発動中だと他の中級以上の術が待機状態になっていた(一部の術で例外はあったが)。
: しかし、このバトルシステムでは味方および敵が中級以上の術を発動中だと他の中級以上の術が待機状態になっていた(一部の術で例外はあったが)。
: その場で攻撃する上級者向けの戦闘モード「マニュアル」が標準で選択できる(これまでは「テクニカルリング」を装備しないと選択できなかった)ようになったのも今作からである。
: その場で攻撃する上級者向けの戦闘モード「マニュアル」が標準で選択できる(これまでは「テクニカルリング」を装備しないと選択できなかった)ようになったのも今作からである。
; トラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム (TT-LMBS)
; トラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム (TT-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブデスティニー2#システム|デスティニー2]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ デスティニー2#システム|デスティニー2]]
: このシステムの最大の特徴は「スピリッツポイント (SP) 」の導入である。これによりただ攻撃しているだけでは勝てなくなり、高度な駆け引きが必要となった。現在のテイルズで定番となっている戦闘の評価である「グレード」が導入されたのも今作からである(戦闘ごとに表示はされないものの、エターニアでもグレードは導入されていた)。
: このシステムの最大の特徴は「スピリッツポイント (SP) 」の導入である。これによりただ攻撃しているだけでは勝てなくなり、高度な駆け引きが必要となった。現在のテイルズで定番となっている戦闘の評価である「グレード」が導入されたのも今作からである(戦闘ごとに表示はされないものの、エターニアでもグレードは導入されていた)。
: また、このシリーズから敵が中級以上の術を発動していても味方も中級以上の術を発動させることが出来るようになったが、味方同士または敵同士の中級以上の術の詠唱を完成してもこちら側が中級以上の術を発動していれば詠唱が待機状態になるという不具合もあった。
: また、このシリーズから敵が中級以上の術を発動していても味方も中級以上の術を発動させることが出来るようになったが、味方同士または敵同士の中級以上の術の詠唱を完成してもこちら側が中級以上の術を発動していれば詠唱が待機状態になるという不具合もあった。
; マルチライン・リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS)
; マルチライン・リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブシンフォニア#システム|シンフォニア]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ シンフォニア#システム|シンフォニア]]
: このシステムはシリーズ初となる3D戦闘システムが導入されたもので、自分の操作キャラクターと敵をつなぐ見えないラインが複数になった。しかし、CPUが自由に移動できるのに対し、プレイヤーは見えないライン上でしか移動できないという不自由さが指摘された。この問題は、同スタッフによる次作のアビスで「フリーラン」の導入によって解消されている。なお、この問題は発売前にスタッフの中でも指摘されたことがあり、フリーランの構想も既にあったが、ゲームバランスの崩れが懸念された結果当作では没になった経緯がある。
: このシステムはシリーズ初となる3D戦闘システムが導入されたもので、自分の操作キャラクターと敵をつなぐ見えないラインが複数になった。しかし、CPUが自由に移動できるのに対し、プレイヤーは見えないライン上でしか移動できないという不自由さが指摘された。この問題は、同スタッフによる次作のアビスで「フリーラン」の導入によって解消されている。なお、この問題は発売前にスタッフの中でも指摘されたことがあり、フリーランの構想も既にあったが、ゲームバランスの崩れが懸念された結果当作では没になった経緯がある。
: ちなみにこのシリーズから術に対する発動制限が無くなった。
: ちなみにこのシリーズから術に対する発動制限が無くなった。
; 3ライン リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS)
; 3ライン リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブリバース#システム|リバース]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ リバース#システム|リバース]]
: このシステムは敵味方をつなぐラインが従来の1本から3本になったもので、「前後上下」の移動に加え「手前から奥へ」「奥から手前へ」という3D的な移動ができるようになった。また、このシステムにはTPが存在せず、「フォルスゲージ (FG) 」と「ラッシュゲージ (RG) 」という2種類のゲージが重要なファクターとなり、より高度な戦闘技術が要求されるようになった。
: このシステムは敵味方をつなぐラインが従来の1本から3本になったもので、「前後上下」の移動に加え「手前から奥へ」「奥から手前へ」という3D的な移動ができるようになった。また、このシステムにはTPが存在せず、「フォルスゲージ (FG) 」と「ラッシュゲージ (RG) 」という2種類のゲージが重要なファクターとなり、より高度な戦闘技術が要求されるようになった。
; クロスオーバー リニアモーションバトルシステム (X-LMBS)
; クロスオーバー リニアモーションバトルシステム (X-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブレジェンディア#システム|レジェンディア]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ レジェンディア#システム|レジェンディア]]
: これは『デスティニー2』より前のリニアモーションバトル (A-LMBS) にパッシングスルー(回り込み)や敵の残存HPを示すアイコンなどの細かな改良を加えたもの。初心者でも簡単にプレイできる事を意識し、全体的に難易度が低くなるような調整がなされている。
: これは『デスティニー2』より前のリニアモーションバトル (A-LMBS) にパッシングスルー(回り込み)や敵の残存HPを示すアイコンなどの細かな改良を加えたもの。初心者でも簡単にプレイできる事を意識し、全体的に難易度が低くなるような調整がなされている。
; フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS)
; フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブジアビス#システム|アビス]]、[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー|レディアントマイソロジー]]、[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2|レディアントマイソロジー2]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ アビス#システム|アビス]]、[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー|レディアント マイソロジー]]、[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー2|レディアント マイソロジー2]]
: これは[[テイルズオブシンフォニア#システム|シンフォニア]]の「マルチライン リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS) 」を改良したシステムで、敵とのラインを無視してフィールド内を自由に動くことができる「フリーラン」が大きな特徴である。なお、あくまで戦闘はライン上で行われるという基本概念はML-LMBSから引き継いでいるため、フリーランは応急的な移動手段でしかなく、フリーラン中に攻撃はできない。しかし、あくまでフリーランはレベルアップで習得するADスキルの1つに過ぎず、ゲームの最序盤、もしくは当該ADスキルをオフにするとフリーランはできない。このような特殊スキルの1つとして扱うことで、上記に示したゲームバランスの崩れに対処した。
: これは[[テイルズ オブ シンフォニア#システム|シンフォニア]]の「マルチライン リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS) 」を改良したシステムで、敵とのラインを無視してフィールド内を自由に動くことができる「フリーラン」が大きな特徴である。なお、あくまで戦闘はライン上で行われるという基本概念はML-LMBSから引き継いでいるため、フリーランは応急的な移動手段でしかなく、フリーラン中に攻撃はできない。しかし、あくまでフリーランはレベルアップで習得するADスキルの1つに過ぎず、ゲームの最序盤、もしくは当該ADスキルをオフにするとフリーランはできない。このような特殊スキルの1つとして扱うことで、上記に示したゲームバランスの崩れに対処した。
: また好きな場所に範囲系の術を発生させることができる「フリーターゲット」もこのシステムで初めて導入された。
: また好きな場所に範囲系の術を発生させることができる「フリーターゲット」もこのシステムで初めて導入された。
: 前記のリニアモーションバトルシステムに次いで多くの作品に起用されているが、『レディアントマイソロジー』ではADスキルやFOFなどの特殊な要素はカットされている。
: 前記のリニアモーションバトルシステムに次いで多くの作品に起用されているが、『レディアント マイソロジー』ではADスキルやFOFなどの特殊な要素はカットされている。
; 3オン3 リニアモーションバトルシステム (3on3-LMBS)
; 3オン3 リニアモーションバトルシステム (3on3-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブザテンペスト|テンペスト]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ テンペスト|テンペスト]]
: このシステムは3ラインの完全3D化といったものである。3ラインでは特技でしかできなかった違うラインからの攻撃が通常攻撃でもできるようになっている。
: このシステムは3ラインの完全3D化といったものである。3ラインでは特技でしかできなかった違うラインからの攻撃が通常攻撃でもできるようになっている。
: また、今作では奥義を単独で出すことはできず、特技を連携させることで必殺技、さらに奥義へと繋がるようになっている。
: また、今作では奥義を単独で出すことはできず、特技を連携させることで必殺技、さらに奥義へと繋がるようになっている。
; エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS)
; エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブデスティニー#プレイステーション2版|デスティニー]](PS2版)
: 起用作品:[[テイルズ オブ デスティニー#プレイステーション2版|デスティニー]](PS2版)
: このシステムはE-LMBS(PS版デスティニーのシステム)を改良したもので、大半の技が空中発動可能で2段ジャンプも出来るなど、空中でのコンボが繋げやすくなっている。また、このシステムにはTPが存在せず、「CC(チェイン・キャパ)」という独自のパワーソースが設定されており、パワーソースの枯渇を気にしない爽快なアクションが行えるようになっている。E-LMBSの、1Pでは主人公しか操作できないという点も改善された。
: このシステムはE-LMBS(PS版デスティニーのシステム)を改良したもので、大半の技が空中発動可能で2段ジャンプも出来るなど、空中でのコンボが繋げやすくなっている。また、このシステムにはTPが存在せず、「CC(チェイン・キャパ)」という独自のパワーソースが設定されており、パワーソースの枯渇を気にしない爽快なアクションが行えるようになっている。E-LMBSの、1Pでは主人公しか操作できないという点も改善された。
; ディメンションストライド リニアモーションバトルシステム (DS-LMBS)
; ディメンションストライド リニアモーションバトルシステム (DS-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブイノセンス|イノセンス]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ イノセンス|イノセンス]]
: [[テイルズオブジアビス#システム|アビス]]の「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」をベースに『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」を融合させたもの。今作ではフリーラン中に攻撃できるようになっている。
: [[テイルズ オブ アビス#システム|アビス]]の「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」をベースに『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」を融合させたもの。今作ではフリーラン中に攻撃できるようになっている。
: また、『レジェンディア』のパッシングスルーや『シンフォニア』のユニゾン・アタックに似たシステムなど、従来のシステムを一部継承している。
: また、『レジェンディア』のパッシングスルーや『シンフォニア』のユニゾン・アタックに似たシステムなど、従来のシステムを一部継承している。
; フレックスレンジ:エレメントエンハンスト リニアモーションバトルシステム (FR:EE-LMBS)(通称:フリーリムス)
; フレックスレンジ:エレメントエンハンスト リニアモーションバトルシステム (FR:EE-LMBS)(通称:フリーリムス)
: 起用作品:[[テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士|シンフォニア-ラタトスクの騎士-]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-|シンフォニア -ラタトスクの騎士-]]
: 今作でもフリーランが可能となっており、キャラクターとフィールドの属性が合えばさまざまな恩恵が受けられる「エレメントグリッド」によって、戦略性や属性の価値が一層増した。また前作『シンフォニア』のユニゾン・アタックも採用。フリーラン中はやはり攻撃はできないが、フリーラン中に攻撃を受けると必ずクリティカルヒットとなるため、さらにフリーランの使用機会が限定されることになった。
: 今作でもフリーランが可能となっており、キャラクターとフィールドの属性が合えばさまざまな恩恵が受けられる「エレメントグリッド」によって、戦略性や属性の価値が一層増した。また前作『シンフォニア』のユニゾン・アタックも採用。フリーラン中はやはり攻撃はできないが、フリーラン中に攻撃を受けると必ずクリティカルヒットとなるため、さらにフリーランの使用機会が限定されることになった。
: またエレメントグリッドにより、ユニゾン・アタックの仕様も変わった。
: またエレメントグリッドにより、ユニゾン・アタックの仕様も変わった。
; エヴォルドフレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (EFR-LMBS)
; エヴォルドフレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (EFR-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブヴェスペリア|ヴェスペリア]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ ヴェスペリア|ヴェスペリア]]
: 『アビス』の「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」の延長線上にあたるシステム。フレックスレンジを継承しつつ細部を修正し、新システム等が組み込まれている。名前の通り、進化したフレックスレンジシステム。シリーズ唯一の60fps。
: 『アビス』の「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」の延長線上にあたるシステム。フレックスレンジを継承しつつ細部を修正し、新システム等が組み込まれている。名前の通り、進化したフレックスレンジシステム。シリーズ唯一の60fps。
; コンビネーションエアーリアル リニアモーションバトルシステム (CNAR-LMBS)
; コンビネーションエアーリアル リニアモーションバトルシステム (CNAR-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブハーツ|ハーツ]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ ハーツ|ハーツ]]
: 『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」をベースに進化させた。主に、戦闘不参加のプレイヤーキャラを「援護」という形で参加させることができるシステムとなっている。
: 『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」をベースに進化させた。主に、戦闘不参加のプレイヤーキャラを「援護」という形で参加させることができるシステムとなっている。
; スタイルシフト リニアモーションバトルシステム (SS-LMBS)
; スタイルシフト リニアモーションバトルシステム (SS-LMBS)
: 起用作品:[[テイルズオブグレイセス|グレイセス]]
: 起用作品:[[テイルズ オブ グレイセス|グレイセス]]


==== 戦闘ランク ====
==== 戦闘ランク ====
テイルズオブシリーズではほぼすべての作品で、戦闘の難易度を調節することができる。最初、戦闘難易度は「ノーマル」に設定されており、多くの場合デフォルト状態では1ランク上の「ハード」かどちらかを選択でき、作品によってはノーマルより下の「イージー」「シンプル」なども選択できる場合がある。クリアデータを引き継いで始めたデータではハードより上の「マニア」、作品によってはさらに上の「アンノウン」なども選択できる。難易度が高いほど敵のパラメータが高くなり、低難易度では使用しなかった術技を使用してくるようになる場合もあり、より緊張感のある戦闘を楽しめる。また、戦闘難易度が高いとコンボボーナスによる経験値やGRADE(後述)が増える作品もある。
テイルズ オブ シリーズではほぼすべての作品で、戦闘の難易度を調節することができる。最初、戦闘難易度は「ノーマル」に設定されており、多くの場合デフォルト状態では1ランク上の「ハード」かどちらかを選択でき、作品によってはノーマルより下の「イージー」「シンプル」なども選択できる場合がある。クリアデータを引き継いで始めたデータではハードより上の「マニア」、作品によってはさらに上の「アンノウン」なども選択できる。難易度が高いほど敵のパラメータが高くなり、低難易度では使用しなかった術技を使用してくるようになる場合もあり、より緊張感のある戦闘を楽しめる。また、戦闘難易度が高いとコンボボーナスによる経験値やGRADE(後述)が増える作品もある。


==== コンボコマンド ====
==== コンボコマンド ====
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=== 周回要素 ===
=== 周回要素 ===
テイルズオブシリーズの多くの作品で最初から冒険を始める際、ニューゲームとは別にクリアデータを引き継いで冒険を始めることができる。クリアデータを引き継いで冒険を始める場合、クリアデータの内容の一部を引き継いだり、おまけ要素を付加することが出来る。また、クリアデータを引き継いで始めたデータでのみ発生するイベントがある作品もある。おまけ要素は「経験値2倍」「術・技引継ぎ」などプレイする上で有利に働くものをはじめ、「経験値半分」「初期HP減少」のようなやりこみ向けのもの、最大ヒット数によって経験値が大きく左右される「コンボ命」など使い方はプレイヤー次第になるものなど、作品によって様々なものがある。
テイルズ オブ シリーズの多くの作品で最初から冒険を始める際、ニューゲームとは別にクリアデータを引き継いで冒険を始めることができる。クリアデータを引き継いで冒険を始める場合、クリアデータの内容の一部を引き継いだり、おまけ要素を付加することが出来る。また、クリアデータを引き継いで始めたデータでのみ発生するイベントがある作品もある。おまけ要素は「経験値2倍」「術・技引継ぎ」などプレイする上で有利に働くものをはじめ、「経験値半分」「初期HP減少」のようなやりこみ向けのもの、最大ヒット数によって経験値が大きく左右される「コンボ命」など使い方はプレイヤー次第になるものなど、作品によって様々なものがある。


=== GRADE ===
=== GRADE ===
「'''GRADE'''」(グレード)は戦闘の内容を点数にして表すシステム。戦闘評価点。戦闘評価のシステムは『[[テイルズオブエターニア]]』で初めて採用され、『[[テイルズオブデスティニー2]]』以降の作品で評価点にGRADEという名称が付いた。採用されていない作品もある。
「'''GRADE'''」(グレード)は戦闘の内容を点数にして表すシステム。戦闘評価点。戦闘評価のシステムは『[[テイルズ オブ エターニア]]』で初めて採用され、『[[テイルズ オブ デスティニー2]]』以降の作品で評価点にGRADEという名称が付いた。採用されていない作品もある。


戦闘に勝利すると通貨であるガルドや敵が落とすアイテムの他に、その戦闘の内容に応じたGRADEを入手する事ができる。戦闘中の様々な行動が評価対象となり、短時間で戦闘を終了する、敵の攻撃をガードする、連携を繋げるなどの効率的な行動を取る事で加点され、ダメージを受ける、攻撃をガードされる、戦闘不能になるなど被害を受ける、または非効率的な行動を取ることで減点される。また、アイテムの使用は「余分な消費」と見なされ減点対象になることも多い。最終的な和がその戦闘の評価点となり、マイナス点が多い場合はこれまで取得したGRADEの総数から減点されてしまう。そのため、ただ単に戦闘を重ねれば増えていくわけではないのがGRADEの大きな特徴である。なお、評価基準は作品ごとに異なり、評価基準によってGRADEが0を下回らない作品もある。
戦闘に勝利すると通貨であるガルドや敵が落とすアイテムの他に、その戦闘の内容に応じたGRADEを入手する事ができる。戦闘中の様々な行動が評価対象となり、短時間で戦闘を終了する、敵の攻撃をガードする、連携を繋げるなどの効率的な行動を取る事で加点され、ダメージを受ける、攻撃をガードされる、戦闘不能になるなど被害を受ける、または非効率的な行動を取ることで減点される。また、アイテムの使用は「余分な消費」と見なされ減点対象になることも多い。最終的な和がその戦闘の評価点となり、マイナス点が多い場合はこれまで取得したGRADEの総数から減点されてしまう。そのため、ただ単に戦闘を重ねれば増えていくわけではないのがGRADEの大きな特徴である。なお、評価基準は作品ごとに異なり、評価基準によってGRADEが0を下回らない作品もある。
342行目: 355行目:
基本的に溜めたGRADEは本編中は使用する機会が無く、クリアデータを引き継いで冒険を始める際に係わってくることが多い。クリアデータを引き継いで新たに冒険を始める場合のおまけ要素を得るために、自分が得たいおまけ要素と溜めたGRADEを交換する必要があることがある。いわばGRADEは、「おまけ要素を買うための通貨」として機能する。このようなシステムを「'''GRADE SHOP'''」(グレードショップ)と呼び、GRADEを多く溜めていれば選択できるおまけ要素が増える。余ったGRADEは次回の冒険に繰り越されるため、次にクリアしたときのために取っておくことも出来る(一部、新しく周回を始める際にGRADEを使用しても減らず、増えていくのみの作品もある)。
基本的に溜めたGRADEは本編中は使用する機会が無く、クリアデータを引き継いで冒険を始める際に係わってくることが多い。クリアデータを引き継いで新たに冒険を始める場合のおまけ要素を得るために、自分が得たいおまけ要素と溜めたGRADEを交換する必要があることがある。いわばGRADEは、「おまけ要素を買うための通貨」として機能する。このようなシステムを「'''GRADE SHOP'''」(グレードショップ)と呼び、GRADEを多く溜めていれば選択できるおまけ要素が増える。余ったGRADEは次回の冒険に繰り越されるため、次にクリアしたときのために取っておくことも出来る(一部、新しく周回を始める際にGRADEを使用しても減らず、増えていくのみの作品もある)。


なお、これはあくまでも一例であり、GRADEに係わらず次周の冒険に引き継がれる要素がある場合や、GRADEが周回要素に全く係わらない場合もある。戦闘評価のシステムが初めて登場した『テイルズオブエターニア』では、戦闘評価点は評価点として以外の役割を持たず、高得点を出しても特にメリットは無かった。
なお、これはあくまでも一例であり、GRADEに係わらず次周の冒険に引き継がれる要素がある場合や、GRADEが周回要素に全く係わらない場合もある。戦闘評価のシステムが初めて登場した『テイルズ オブ エターニア』では、戦闘評価点は評価点として以外の役割を持たず、高得点を出しても特にメリットは無かった。


=== サウンドテスト ===
=== サウンドテスト ===
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=== アイテム ===
=== アイテム ===
==== グミとボトル ====
==== グミとボトル ====
テイルズオブシリーズには、ほぼ全ての作品に「[[グミ]]」と「ボトル」が登場し、特にグミはシリーズの象徴的な存在ともなっている。グミは主にHPやTPの回復アイテムであり、ボトルは主に状態異常回復や特殊効果付加の効果を持つアイテムである。グミではHPを回復する「アップルグミ」「ピーチグミ」「レモングミ」「グレープグミ」、TPを回復する「オレンジグミ」「パイングミ」、HPとTPを回復する「ミックスグミ」「ミラクルグミ(グミ系で唯一アニメ出演を果たした)」などが、ボトルでは状態異常全般を回復する「パナシーアボトル」、戦闘不能を回復する「ライフボトル」、HP・TP・状態異常を全回復する「エリクシール」、エンカウント率を上下させる「ダークボトル」「ホーリィボトル」などが代表的。
テイルズ オブ シリーズには、ほぼ全ての作品に「[[グミ]]」と「ボトル」が登場し、特にグミはシリーズの象徴的な存在ともなっている。グミは主にHPやTPの回復アイテムであり、ボトルは主に状態異常回復や特殊効果付加の効果を持つアイテムである。グミではHPを回復する「アップルグミ」「ピーチグミ」「レモングミ」「グレープグミ」、TPを回復する「オレンジグミ」「パイングミ」、HPとTPを回復する「ミックスグミ」「ミラクルグミ(グミ系で唯一アニメ出演を果たした)」などが、ボトルでは状態異常全般を回復する「パナシーアボトル」、戦闘不能を回復する「ライフボトル」、HP・TP・状態異常を全回復する「エリクシール」、エンカウント率を上下させる「ダークボトル」「ホーリィボトル」などが代表的。


==== ソーサラーリング ====
==== ソーサラーリング ====
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=== キャラクター ===
=== キャラクター ===
==== 精霊 ====
==== 精霊 ====
テイルズオブシリーズには、世界の根本を司る存在としてたびたび精霊が登場する。彼等は大いなる力を持っており、世界の危機に際して主人公達に力を貸してくれる。登場する精霊はその作品の戦闘システム内の属性と対応している場合が多く、火、水、風、地、光、闇の精霊、次いで雷、氷の精霊が登場することが多い。
テイルズ オブ シリーズには、世界の根本を司る存在としてたびたび精霊が登場する。彼等は大いなる力を持っており、世界の危機に際して主人公達に力を貸してくれる。登場する精霊はその作品の戦闘システム内の属性と対応している場合が多く、火、水、風、地、光、闇の精霊、次いで雷、氷の精霊が登場することが多い。


火の精霊「'''[[イフリート]]'''」は赤い肌を持つ屈強な男性の姿、水の精霊「'''[[ウンディーネ]]'''」は[[銛]]や剣を携え水のように透き通った体を持つ若々しい女性の姿、風の精霊「'''[[シルフ]]'''」は少年や少女の妖精のような姿で描かれる。地の精霊「'''[[ノーム]]'''」は作品によって姿が異なるが、総じてコミカルな姿で性格にも一癖ある場合が多い。雷の精霊「'''ヴォルト'''」は帯電する球体に目玉が付いたような姿で、人間の言葉を話せない場合が多い。氷の精霊「'''セルシウス'''」は女性格闘家の姿で描かれ、お供として氷の狼[[フェンリル]]を連れていることが多い。
火の精霊「'''[[イフリート]]'''」は赤い肌を持つ屈強な男性の姿、水の精霊「'''[[ウンディーネ]]'''」は[[銛]]や剣を携え水のように透き通った体を持つ若々しい女性の姿、風の精霊「'''[[シルフ]]'''」は少年や少女の妖精のような姿で描かれる。地の精霊「'''[[ノーム]]'''」は作品によって姿が異なるが、総じてコミカルな姿で性格にも一癖ある場合が多い。雷の精霊「'''ヴォルト'''」は帯電する球体に目玉が付いたような姿で、人間の言葉を話せない場合が多い。氷の精霊「'''セルシウス'''」は女性格闘家の姿で描かれ、お供として氷の狼[[フェンリル]]を連れていることが多い。
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物語の構成や繋がりに係わらず、各シリーズ作品にたびたび登場する[[マスコット]]的なキャラクターがいくつか存在する。
物語の構成や繋がりに係わらず、各シリーズ作品にたびたび登場する[[マスコット]]的なキャラクターがいくつか存在する。
; ブッシュベイビー
; ブッシュベイビー
: [[ショウガラゴ|実在する猿の仲間]]。『テイルズオブファンタジア』にダンジョンの道しるべとして登場したのを切っ掛けに、以後の作品に様々な形で登場した。
: [[ショウガラゴ|実在する猿の仲間]]。『テイルズ オブ ファンタジア』にダンジョンの道しるべとして登場したのを切っ掛けに、以後の作品に様々な形で登場した。
; アイフリード
; アイフリード
: シリーズ作品にたびたび名前が登場する大海賊。多くの場合過去に死亡しており、まつわるエピソードも作品によって様々だが、義賊だったことと、愛する者を守って死んだというエピソードは共通している。『シンフォニア』では本人が登場したが、上記のエピソードとはかけ離れた詐欺師だった。また、『エターニア』では彼の子孫であるチャットがパーティキャラとして登場する。
: シリーズ作品にたびたび名前が登場する大海賊。多くの場合過去に死亡しており、まつわるエピソードも作品によって様々だが、義賊だったことと、愛する者を守って死んだというエピソードは共通している。『シンフォニア』では本人が登場したが、上記のエピソードとはかけ離れた詐欺師だった。また、『エターニア』では彼の子孫であるチャットがパーティキャラとして登場する。
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: 男性2名、女性1名のメンバーで構成される集団。構成メンバーや結成理由、目的などは作品ごとに異なるが、基本的にコメディキャラとしての役割を担うことが多い。主にサブイベントに登場したり、名前だけ登場する作品もあるが、本編のシナリオに係わってくる作品もある。
: 男性2名、女性1名のメンバーで構成される集団。構成メンバーや結成理由、目的などは作品ごとに異なるが、基本的にコメディキャラとしての役割を担うことが多い。主にサブイベントに登場したり、名前だけ登場する作品もあるが、本編のシナリオに係わってくる作品もある。
; ワンダーシェフ
; ワンダーシェフ
: 旅の先々に居る謎の料理人(達)。様々な物に化けており、正体を見破ると料理のレシピを教えてくれる。ワンダーシェフが登場する作品では、ワンダーシェフからレシピを教えて貰うことが主なレシピの入手法。パン料理のレシピを教えてくれる[[テイルズオブレジェンディア|ワンダーパン職人]]もいる。
: 旅の先々に居る謎の料理人(達)。様々な物に化けており、正体を見破ると料理のレシピを教えてくれる。ワンダーシェフが登場する作品では、ワンダーシェフからレシピを教えて貰うことが主なレシピの入手法。パン料理のレシピを教えてくれる[[テイルズ オブ レジェンディア|ワンダーパン職人]]もいる。
; ねこにん・うさにん
; ねこにん・うさにん
: [[ネコ]]、もしくは[[ウサギ]]の着ぐるみを着たような外見の謎の生命体。顔面だけはどうみても人間のそれなのだが、ただの着ぐるみを着ている人間、という訳では無いらしい。人里離れた秘境に隠れ里を作って集団で生活している事が多い。これ以外にも「うしにん」など動物の着ぐるみを着ているような姿の生き物が登場する作品もある。
: [[ネコ]]、もしくは[[ウサギ]]の着ぐるみを着たような外見の謎の生命体。顔面だけはどうみても人間のそれなのだが、ただの着ぐるみを着ている人間、という訳では無いらしい。人里離れた秘境に隠れ里を作って集団で生活している事が多い。これ以外にも「うしにん」など動物の着ぐるみを着ているような姿の生き物が登場する作品もある。
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; マーボーカレー
; マーボーカレー
: [[麻婆豆腐]]風の具と味付けの[[カレー]]、またはご飯にカレーと麻婆豆腐をかけた料理。料理のレシピとして登場することがあり、他の料理と比べ高い効力を持っていることが多い。また、料理システムの登場以前は民家などの鍋で煮込まれているものを食べることができた(食べるとHP、TPが全回復する)。
: [[麻婆豆腐]]風の具と味付けの[[カレー]]、またはご飯にカレーと麻婆豆腐をかけた料理。料理のレシピとして登場することがあり、他の料理と比べ高い効力を持っていることが多い。また、料理システムの登場以前は民家などの鍋で煮込まれているものを食べることができた(食べるとHP、TPが全回復する)。
: 2008年12月9日、広東風の麻婆豆腐が付属した欧風カレーライスとして、[[サークルKサンクス]]で商品化された。パッケージには『[[テイルズオブハーツ]]』の主人公・シングとヒロイン・コハクが描かれた。
: 2008年12月9日、広東風の麻婆豆腐が付属した欧風カレーライスとして、[[サークルKサンクス]]で商品化された。パッケージには『[[テイルズ オブ ハーツ]]』の主人公・シングとヒロイン・コハクが描かれた。
; 闘技場
; 闘技場
: ゲーム中で遊べるミニゲームの1つに、モンスターとの連戦を行う闘技場がある。1人の操作キャラクターだけで戦うシングルバトル、通常構成のパーティで戦うチームバトルなど幾つかの挑戦項目があり、それぞれの項目に幾つかの難易度がある。最高難易度をクリアすると、歴代のテイルズオブシリーズのパーティキャラクターが飛び込みの挑戦者として現れると言うファンサービス的な展開もおなじみのものとなっている。
: ゲーム中で遊べるミニゲームの1つに、モンスターとの連戦を行う闘技場がある。1人の操作キャラクターだけで戦うシングルバトル、通常構成のパーティで戦うチームバトルなど幾つかの挑戦項目があり、それぞれの項目に幾つかの難易度がある。最高難易度をクリアすると、歴代のテイルズ オブ シリーズのパーティキャラクターが飛び込みの挑戦者として現れると言うファンサービス的な展開もおなじみのものとなっている。
: TOR(PS2版)、TOT,TOIには無い
: TOR(PS2版)、TOT,TOIには無い


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!曲名!!起用作品!!歌手名!!所属
!曲名!!起用作品!!歌手名!!所属
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|'''[[夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜]]''(※)'''''||[[テイルズオブファンタジア|ファンタジア]](SFC版、GBA版)||[[吉田由香里]]||[[ビクターエンタテインメント|ビクター]]
|'''[[夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜]]'''||[[テイルズ オブ ファンタジア|ファンタジア]](SFC版、GBA版)||[[吉田由香里]]||[[ビクターエンタテインメント|ビクター]]
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|'''[[夢であるように]]'''||[[テイルズオブデスティニー|デスティニー]]||[[DEEN]]||[[ビーイング|Being]]
|'''[[夢であるように]]'''||[[テイルズ オブ デスティニー|デスティニー]]||[[DEEN]]||[[ビーイング|Being]]
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|'''[[夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜]]''(※)'''''||[[テイルズオブファンタジア|ファンタジア]](PS版、PSP版)||[[よーみ]]||ビクター
|'''夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜'''{{ref label|n5|5|5}}||[[テイルズ オブ ファンタジア|ファンタジア]](PS版、PSP版)||[[よーみ]]||ビクター
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|'''[[flying (GARNET CROWの曲)|flying]]'''||[[テイルズオブエターニア|エターニア]]||[[GARNET CROW]]||rowspan="2"|[[ビーイング|Being/GIZA]]
|'''[[flying (GARNET CROWの曲)|flying]]'''||[[テイルズ オブ エターニア|エターニア]]||[[GARNET CROW]]||rowspan="2"|[[ビーイング|Being/GIZA]]
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|'''[[FAIRY TALE|key to my heart]]'''||[[テイルズオブデスティニー2|デスティニー2]]||[[倉木麻衣]]
|'''[[FAIRY TALE|key to my heart]]'''||[[テイルズ オブ デスティニー2|デスティニー2]]||[[倉木麻衣]]
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|'''[[moon gate|Starry Heavens]]'''||[[テイルズオブシンフォニア|シンフォニア]](GC版)||rowspan="2"|[[day after tomorrow]]||rowspan="4"|[[Avex trax|avex]]
|'''[[moon gate|Starry Heavens]]'''||[[テイルズ オブ シンフォニア|シンフォニア]](GC版)||rowspan="2"|[[day after tomorrow]]||rowspan="4"|[[Avex trax|avex]]
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|'''[[Lost angel|そして僕にできるコト]]'''||シンフォニア(PS2版)
|'''[[Lost angel|そして僕にできるコト]]'''||シンフォニア(PS2版)
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|'''[[恋文/good night|good night]]'''||[[テイルズオブリバース|リバース]]||[[Every Little Thing]]
|'''[[恋文/good night|good night]]'''||[[テイルズ オブ リバース|リバース]]||[[Every Little Thing]]
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|'''[[TAO (Do As Infinity)|TAO]]'''||[[テイルズオブレジェンディア|レジェンディア]]||[[Do As Infinity]]
|'''[[TAO (Do As Infinity)|TAO]]'''||[[テイルズ オブ レジェンディア|レジェンディア]]||[[Do As Infinity]]
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|'''[[キセキ/恋の魔法|キセキ]]'''||[[テイルズオブコモンズ|コモンズ]]||[[植村花菜]]||[[キングレコード]]
|'''[[キセキ/恋の魔法|キセキ]]'''||[[テイルズ オブ コモンズ|コモンズ]]||[[植村花菜]]||[[キングレコード]]
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|'''[[Supernova/カルマ|カルマ]]'''||[[テイルズオブジアビス|アビス]]||[[BUMP OF CHICKEN]]||[[トイズファクトリー]]
|'''[[Supernova/カルマ|カルマ]]'''||[[テイルズ オブ アビス|アビス]]||[[BUMP OF CHICKEN]]||[[トイズファクトリー]]
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|'''言えないよ'''||[[テイルズオブヴァールハイト|ヴァールハイト]]||[[JAMOSA]]||[[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]
|'''言えないよ'''||[[テイルズ オブ ヴァールハイト|ヴァールハイト]]||[[JAMOSA]]||[[EMIミュージック・ジャパン|東芝EMI]]
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|'''[[VS (misono)|VS]](ヴァーサス)'''||[[テイルズオブザテンペスト|テンペスト]]||[[misono]]||avex
|'''[[VS (misono)|VS]](ヴァーサス)'''||[[テイルズ オブ テンペスト|テンペスト]]||[[misono]]||avex
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|'''[[光と影 (植村花菜)|光と影]]'''||[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー|レディアントマイソロジー]]||植村花菜||キングレコード
|'''[[光と影 (植村花菜)|光と影]]'''||[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー|レディアント マイソロジー]]||植村花菜||キングレコード
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|'''[[Follow the Nightingale]]'''||[[テイルズオブイノセンス|イノセンス]]||[[KOKIA]]||ビクター
|'''[[Follow the Nightingale]]'''||[[テイルズ オブ イノセンス|イノセンス]]||[[KOKIA]]||ビクター
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|'''[[二人三脚 (misono)|二人三脚]]'''||[[テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士|シンフォニア ラタトスクの騎士]]||misono||avex
|'''[[二人三脚 (misono)|二人三脚]]'''||[[テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-|シンフォニア ラタトスクの騎士]]||misono||avex
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|'''[[鐘を鳴らして]]'''||[[テイルズオブヴェスペリア|ヴェスペリア]]||[[BONNIE PINK]]||[[ワーナーミュージック・ジャパン|ワーナーミュージック]]
|'''[[鐘を鳴らして]]'''||[[テイルズ オブ ヴェスペリア|ヴェスペリア]]||[[BONNIE PINK]]||[[ワーナーミュージック・ジャパン|ワーナーミュージック]]
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|'''[[永遠の明日]]'''||[[テイルズオブハーツ|ハーツ]]||DEEN||[[ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント|ソニーBMG]]
|'''[[永遠の明日]]'''||[[テイルズ オブ ハーツ|ハーツ]]||DEEN||[[ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント|ソニーBMG]]
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|'''flyaway'''||[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2|レディアントマイソロジー2]]||[[BACK-ON]]||rowspan="2"|avex
|'''flyaway'''||[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー2|レディアント マイソロジー2]]||[[BACK-ON]]||rowspan="2"|avex
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|'''Be your wings'''||[[テイルズオブバーサス|バーサス]]||[[GIRL NEXT DOOR]]
|'''Be your wings'''||[[テイルズ オブ バーサス|バーサス]]||[[GIRL NEXT DOOR]]
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| colspan=7 style="font-size:85%" bgcolor=#EEEEEE | '''備考:'''
{{note label|n5|5|5}} PS版,PSP版はよーみによるカヴァーバージョン。編曲者が異なる。
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<small>''(※)''PS版,PSP版はよーみによるカヴァーバージョン。編曲者が異なる。</small>


シリーズの主題歌集「[[The Best of Tales]]」が2007年7月4日に発売された。
シリーズの主題歌集「[[The Best of Tales]]」が2007年7月4日に発売された。
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!曲名!!起用作品!!歌手名!!所属
!曲名!!起用作品!!歌手名!!所属
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|'''星を空に…'''||[[テイルズオブファンタジア|ファンタジア]](PS版)||吉田由香里||ビクター
|'''星を空に…'''||[[テイルズ オブ ファンタジア|ファンタジア]](PS版)||吉田由香里||ビクター
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|'''[[Rail|eighteen]]'''||[[テイルズオブエターニア|エターニア]](PS版)||[[New Cinema 蜥蜴]]||Being/GIZA
|'''[[Rail|eighteen]]'''||[[テイルズ オブ エターニア|エターニア]](PS版)||[[New Cinema 蜥蜴]]||Being/GIZA
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|'''My Tales'''||rowspan="2"|[[テイルズオブレジェンディア|レジェンディア]]||[[ドナ・バーク|Donna Burke]] & Gab Desmond
|'''My Tales'''||rowspan="2"|[[テイルズ オブ レジェンディア|レジェンディア]]||[[ドナ・バーク|Donna Burke]] & Gab Desmond
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|'''[[紙ヒコーキ]]'''||[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー|レディアントマイソロジー]]||植村花菜||キングレコード
|'''[[紙ヒコーキ]]'''||[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー|レディアント マイソロジー]]||植村花菜||キングレコード
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|'''say goodbye & good day'''||[[テイルズオブイノセンス|イノセンス]]||KOKIA||ビクター
|'''say goodbye & good day'''||[[テイルズ オブ イノセンス|イノセンス]]||KOKIA||ビクター
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|'''Where is the future?'''||rowspan="2"|[[テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2|レディアントマイソロジー2]]||rowspan="2"|BACK-ON||rowspan="2"|avex
|'''Where is the future?'''||rowspan="2"|[[テイルズ オブ ワールド レディアント マイソロジー2|レディアント マイソロジー2]]||rowspan="2"|BACK-ON||rowspan="2"|avex
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|'''Re:Start (※)'''
|'''Re:Start'''{{ref label|n6|6|6}}
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| colspan=7 style="font-size:85%" bgcolor=#EEEEEE | '''備考:'''
{{note label|n6|6|6}} 継続プレイ時にのみ流れるエンディング曲。
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(※)継続プレイ時にのみ流れるエンディング曲。


=== その他の作中アーティストソング ===
=== その他の作中アーティストソング ===
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!曲名!!起用作品!!関係!!歌手名!!所属
!曲名!!起用作品!!関係!!歌手名!!所属
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|'''やまない雨はない'''||[[テイルズオブエターニアオンライン|エターニアオンライン]]||イメージソング||[[伊沢麻未]]||rowspan="3"|[[ソニー・ミュージックエンタテインメント|ソニー・ミュージック]]
|'''やまない雨はない'''||[[テイルズ オブ エターニア オンライン|エターニア オンライン]]||イメージソング||[[伊沢麻未]]||rowspan="3"|[[ソニー・ミュージックエンタテインメント|ソニー・ミュージック]]
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|'''[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesoflegendia/ 伝説の巫術士]'''||rowspan="4"|[[テイルズオブレジェンディア|レジェンディア]]||rowspan="4"|挿入歌||rowspan="2"|[[カノン (歌手)|カノン]]
|'''[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesoflegendia/ 伝説の巫術士]'''||rowspan="4"|[[テイルズ オブ レジェンディア|レジェンディア]]||rowspan="4"|挿入歌||rowspan="2"|[[カノン (歌手)|カノン]]
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|'''[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesoflegendia/download/sound.php 鳥は鳴き、僕は歌う]'''
|'''[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesoflegendia/download/sound.php 鳥は鳴き、僕は歌う]'''
497行目: 514行目:
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|'''[[ラブリーキャッツアイ|ラブリー&hearts;キャッツアイ]]'''||[[テイルズオブザテンペスト|テンペスト]]||イメージソング||[[misono]]||avex
|'''[[ラブリーキャッツアイ|ラブリー&hearts;キャッツアイ]]'''||[[テイルズ オブ テンペスト|テンペスト]]||イメージソング||[[misono]]||avex
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|}
505行目: 522行目:
* シンフォニア→ラタトスクの騎士(2年後)→ファンタジア(過去)(1000年以上の未来)→ファンタジア(現在)(100年後)→ファンタジア(未来)(50年後)→なりきりダンジョン(50年後)→サモナーズリネージ(365年後)
* シンフォニア→ラタトスクの騎士(2年後)→ファンタジア(過去)(1000年以上の未来)→ファンタジア(現在)(100年後)→ファンタジア(未来)(50年後)→なりきりダンジョン(50年後)→サモナーズリネージ(365年後)
* デスティニー(PS版)→デスティニー2(18年後)
* デスティニー(PS版)→デスティニー2(18年後)
* エターニア=エターニアオンライン(同時期)
* エターニア=エターニア オンライン(同時期)
* レディアントマイソロジー→レディアントマイソロジー2(はるか未来の異世界)
* レディアント マイソロジー→レディアント マイソロジー2(はるか未来の異世界)
* ヴェスペリアFS→ヴェスペリア(ユーリ騎士団退団からしばらく後)
* ヴェスペリアFS→ヴェスペリア(ユーリ騎士団退団からしばらく後)


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* [[椎名豪]] - レジェンディアの楽曲を手がけている。ロックを基調とした打ち込み主体の桜庭統と違い、ストリングスを多用している。
* [[椎名豪]] - レジェンディアの楽曲を手がけている。ロックを基調とした打ち込み主体の桜庭統と違い、ストリングスを多用している。
* [[樋口義人]] - シンフォニア、アビスのディレクター。ヴェスペリアのクリエイティブプロデューサー
* [[樋口義人]] - シンフォニア、アビスのディレクター。ヴェスペリアのクリエイティブプロデューサー
* [[桜庭統]] - シリーズを通して音楽を担当。プログレバンドでの経験を生かしロックを基調としたサウンドを提供している([[テイルズオブレジェンディア|レジェンディア]]は椎名豪、[[テイルズオブイノセンス|イノセンス]]は中村和宏が担当)。
* [[桜庭統]] - シリーズを通して音楽を担当。プログレバンドでの経験を生かしロックを基調としたサウンドを提供している([[テイルズ オブ レジェンディア|レジェンディア]]は椎名豪、[[テイルズ オブ イノセンス|イノセンス]]は中村和宏が担当)。
* [[田村信二]] - SFC版ファンタジアから桜庭統と楽曲を手がけている。この2人の曲は正確な作曲者区別が公表されていない。
* [[田村信二]] - SFC版ファンタジアから桜庭統と楽曲を手がけている。この2人の曲は正確な作曲者区別が公表されていない。


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=== 元スタッフ ===
=== 元スタッフ ===
* [[五反田義治]] - [[トライエース]]社長。シリーズはファンタジアの途中で離脱したが、戦闘システムの基礎を作った。そのため[[スターオーシャンシリーズ]]はテイルズオブシリーズに類似している。
* [[五反田義治]] - [[トライエース]]社長。シリーズはファンタジアの途中で離脱したが、戦闘システムの基礎を作った。そのため[[スターオーシャンシリーズ]]はテイルズ オブ シリーズに類似している。
* [[則本真樹]] - トライエース所属。離脱は五反田と同時で、トライエース設立メンバーの一人。
* [[則本真樹]] - トライエース所属。離脱は五反田と同時で、トライエース設立メンバーの一人。
* [[初芝弘也]] - [[トライクレッシェンド]]社長。離脱は五反田と同時でトライエース設立メンバーの一人。
* [[初芝弘也]] - [[トライクレッシェンド]]社長。離脱は五反田と同時でトライエース設立メンバーの一人。
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== メディアミックス ==
== メディアミックス ==
小説や漫画、ドラマCDなど様々な媒体でテイルズオブシリーズの[[メディアミックス]]作品が発表されている。特に小説化されることが多く、個々のキャラクターに焦点を当てたエピソードや本編のその後などを描いた番外編も発表されている。一方、アニメ化の例は少なく、アニメ化されたのは2009年現在までに『ファンタジア』『エターニア』『シンフォニア』『アビス』の4作品のみ(ただしファンタジア、シンフォニアはOVA、テレビアニメ化はエターニア、アビス)。また『ヴェスペリア』は映画化が決定している。各作品のメディアミックスに関しては、各作品の記事を参照。
小説や漫画、ドラマCDなど様々な媒体でテイルズ オブ シリーズの[[メディアミックス]]作品が発表されている。特に小説化されることが多く、個々のキャラクターに焦点を当てたエピソードや本編のその後などを描いた番外編も発表されている。一方、アニメ化の例は少なく、アニメ化されたのは2009年現在までに『ファンタジア』『エターニア』『シンフォニア』『アビス』の4作品のみ(ただしファンタジア、シンフォニアはOVA、テレビアニメ化はエターニア、アビス)。また『ヴェスペリア』は映画化が決定している。各作品のメディアミックスに関しては、各作品の記事を参照。


小説は主に[[エンターブレイン]]の[[ファミ通文庫]]、[[集英社]]の[[スーパーダッシュ文庫]]の2レーベルから発表され、ファミ通文庫は[[矢島さら]]、スーパーダッシュ文庫は[[結城聖]]が主に執筆を手掛けている。両者ともストーリーの流れは基本的に原作に準じたものとなっているが、結城聖の作品は所々のイベントを切り詰めたりイベントの展開が多少異なったりといったアレンジが目立つ。また、番外編はファミ通文庫で出版される事が多く、その多くはバンダイナムコゲームス公認の内容である。
小説は主に[[エンターブレイン]]の[[ファミ通文庫]]、[[集英社]]の[[スーパーダッシュ文庫]]の2レーベルから発表され、ファミ通文庫は[[矢島さら]]、スーパーダッシュ文庫は[[結城聖]]が主に執筆を手掛けている。両者ともストーリーの流れは基本的に原作に準じたものとなっているが、結城聖の作品は所々のイベントを切り詰めたりイベントの展開が多少異なったりといったアレンジが目立つ。また、番外編はファミ通文庫で出版される事が多く、その多くはバンダイナムコゲームス公認の内容である。


漫画は出版社やレーベル、執筆者などが作品により異なり、多くの出版社、執筆者によって漫画化作品が出版されている。2008年8月7日には、テイルズオブシリーズの作品のコミカライズを目的とした漫画雑誌『[[テイルズオブマガジン]]』が創刊された。
漫画は出版社やレーベル、執筆者などが作品により異なり、多くの出版社、執筆者によって漫画化作品が出版されている。2008年8月7日には、テイルズ オブ シリーズの作品のコミカライズを目的とした漫画雑誌『[[テイルズ オブ マガジン]]』が創刊された。


「テイルズオブ」シリーズ ピアノアレンジトラックス、「テイルズオブ」シリーズ バトルアレンジトラックスも発売されている。
「テイルズ オブ 」シリーズ ピアノアレンジトラックス、「テイルズ オブ 」シリーズ バトルアレンジトラックスも発売されている。


== その他 ==
== その他 ==
シリーズ初期の頃は、まだテイルズオブシリーズのブランドが固まっていなかったこともあり、数年に一度新作を出していたが、近年はナムコ→バンダイナムコの[[成果主義]]と吉積の意向で番外編を除く本編だけでも、1年、あるいは数か月から半年に一作と、発売ペースが非常に早まっている。
シリーズ初期の頃は、まだテイルズ オブ シリーズのブランドが固まっていなかったこともあり、数年に一度新作を出していたが、近年はナムコ→バンダイナムコの[[成果主義]]と吉積の意向で番外編を除く本編だけでも、1年、あるいは数か月から半年に一作と、発売ペースが非常に早まっている。


[[プレイステーション]]用ソフトは[[プレイステーション2]]と互換性があるのでゲームプレイ可能である。しかし、一部のプレイステーション用ソフト(『テイルズオブファンタジア』『テイルズオブデスティニー』『テイルズオブエターニア』)では、プレイステーション2でセーブデータを作りプレイステーションで再生すると、フィールド切り替え時画面が暗転したままだったり、戦闘に入っても戦わず画面が切り替わったり、唐突にエラー画面が現われてしまうといった現象がおきている。
[[プレイステーション]]用ソフトは[[プレイステーション2]]と互換性があるのでゲームプレイ可能である。しかし、一部のプレイステーション用ソフト(『テイルズ オブ ファンタジア』『テイルズ オブ デスティニー』『テイルズ オブ エターニア』)では、プレイステーション2でセーブデータを作りプレイステーションで再生すると、フィールド切り替え時画面が暗転したままだったり、戦闘に入っても戦わず画面が切り替わったり、唐突にエラー画面が現われてしまうといった現象がおきている。


稀に、[[NEXON]]が運営しているMMOオンラインゲームの[[テイルズウィーバー]]がテイルズオブシリーズの一つだと誤認される事があるが、全くの別物であり、メーカー、世界観の関係はない。
稀に、[[NEXON]]が運営しているMMOオンラインゲームの[[テイルズウィーバー]]がテイルズ オブ シリーズの一つだと誤認される事があるが、全くの別物であり、メーカー、世界観の関係はない。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/taleschannel/ テイルズチャンネル]
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/taleschannel/ テイルズ チャンネル]
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/mobile/imode/tales/ テイルズオブモバイル]([[i-mode]]向けコンテンツ)
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/mobile/imode/tales/ テイルズ オブ モバイル]([[i-mode]]向けコンテンツ)
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/mobile/ezweb/tales/ テイルズオブモバイル]([[EZWeb]]向けコンテンツ)
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/mobile/ezweb/tales/ テイルズ オブ モバイル]([[EZWeb]]向けコンテンツ)
* [http://www.talesweb.com/ テイルズオブコミュニティー]
* [http://www.talesweb.com/ テイルズ オブ コミュニティー]
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesofeterniakobeya/taleswebcom.html テイルズウェブ](終了)
* [http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/talesofeterniakobeya/taleswebcom.html テイルズウェブ](終了)



2009年7月11日 (土) 12:14時点における版

『テイルズ オブ』 シリーズ
ジャンル RPG
開発元 ナムコ・テイルズスタジオ
発売元 バンダイナムコゲームス
1作目 テイルズ オブ ファンタジア
(1995年12月15日)
最新作 テイルズ オブ グレイセス
(今冬発売予定)
公式サイト テイルズ チャンネル
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『テイルズ オブ』 シリーズは、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)より発売されているRPGシリーズである。開発は主にナムコ・テイルズスタジオによって行われている。

概要

いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の世界を下地にしたRPGシリーズ。対戦型格闘ゲームに似た操作性を持つ戦闘システム「リニアモーションバトルシステム」をはじめ、各種の独特のシステムを持つ(詳細は#システム面での特色を参照)。また、アニメ風のキャラクターデザイン、声優によるキャラクターの声、アニメーション付きの主題歌など、アニメに近い表現方法、演出を行っているのも特徴。詳細な特徴に関しては後述。

作品のタイトルは多くのゲームに見られる一律のタイトルに番号を振る形式でなく、「テイルズ オブ」に続く言葉を作品ごとに変えている(1作目が「テイルズ オブ ファンタジア」、2作目が「テイルズ オブ デスティニー」)。作品ごとの略称は「Tales of (the)」を抜いた呼び方か、雑誌等の表記の際はイニシャルでの表記 (TO - ) が用いられることもある。また、作品ごとに固有のジャンル名が名付けられているのも特徴(#シリーズ作品参照)。

シリーズ全体を指す言葉として、ナムコの媒体(公式ホームページやナムコ発行の公式攻略本など)では「『テイルズ オブ』シリーズ」と言う表記、呼称が用いられているが、以前は「テイルズ シリーズ」と言う呼称が用いられた[1]。一般的には「テイルズ」と略されることが多く、現在も「テイルズ シリーズ」と呼ばれることもある。

過去は主に2つのチームが開発にあたっていたが、現在は複数のチームが開発している。作風の違いなどに関しては、こちらを参照。日本以外にも北米などで発売されており、2007年12月には、世界累計販売数がシリーズ1,000万本を突破したことが発表された。

ファミ通Xbox360 2009年3月号での樋口義人からの言によると「ハードを決めてから企画を考えるのではなく、企画を立ててそこからハードを選択する」。

特徴

物語の背景
前述通り、近代以前の時代を思わせる様式の世界、大権を持つ宗教、魔物、魔法、精霊、亜人などにより構成される「剣と魔法のファンタジー」の世界が基本だが、魔法の源となる力を元に発達した科学技術がしばしば登場し、一部に近代的、現代的な要素が交わることもある。また、高度な古代文明の超技術などSF的要素も取り込まれており、飛行機械や超兵器も登場する。
ストーリー
舞台設定やシナリオのテーマは作品により異なるが、主人公が事件や事故、何らかの目的などを切っ掛けに故郷から旅立ち、その道中で仲間達や敵と出会い、やがて世界全体を巻き込む大きな事変に巻き込まれていくと言う王道と言えるストーリーの流れが基本である。冒険を進める過程で徐々に明らかになる物語の謎を根幹としつつ、主人公や仲間、主人公らと敵対する人物との人間ドラマや、主人公とヒロインとの恋愛要素などを交えシナリオが展開する。
表現
キャラクターのモデリングに関しては、ファイナルファンタジーなどのリアル指向(実写に近いもの)とは異なり、アニメに近い平面的な形で表現されている。キャラクターの声には人気の高い声優陣が起用され、経験が少なく知名度の低い新人はまったくといっていいほど起用されない(ただし、80年代から活躍しているベテランや現在知名度があがっている声優でも起用されるとは限らず、近年ではそれ程知名度がない声優も起用されつつある)。また、ゲームとしては珍しく声収録を出演者が集合してアフレコを行うという形式を採っている(森永理科によると『テイルズ オブ ヴェスペリア』は1年程かかった[2])。
メインシナリオはシリアスながらもイベントやスキットなどでの日常会話のコミカルさやサブイベントの豊富さなど他のRPGに比べてキャラクターを立てていることもあり、女性にも人気がある。また、「!」マークや「?」などのエモーショナルアイコンが豊富なことによる漫画的手法での感情表現の豊かさも大きな特徴といえる。
キャラクター
主なマーケティング対象が中・高生であることを考慮して、主人公・ヒロインの年齢はほぼ15歳から20歳前後に揃えられている。その他のプレイヤーキャラもほとんどが10代後半から20代前半であり、30代以上のプレイヤーキャラは各作品毎に1人いるかいないか程度。また、基本的にはファンタジー作品であるため、外見年齢(情報として公開される年齢)と実年齢(物語で明らかになる年齢)が著しくかけ離れているキャラが登場することも少なくない。また、パーティキャラや主要な敵キャラの各々の内面心理を深く描写している点も大きな特徴である。
キャラクターデザインは、主に藤島康介いのまたむつみの2人。他にも中澤一登松竹徳幸奥村大悟椎名優らが担当している。
主題歌、オープニングムービー
テイルズ オブ シリーズでは多くの作品に主題歌と、それに合わせたアニメーションムービーがある。ゲームをスタートするとまず主題歌と共にアニメーションムービーが流れ、それが終了すると「ニューゲーム」や「コンティニュー」を選ぶタイトルメニューが表示される。初めて主題歌が採用されたのは第一弾である『テイルズ オブ ファンタジア』で、第二弾の『テイルズ オブ デスティニー』以降から主題歌と共にアニメーションムービーが流れるようになった。
アニメーション
上記のOPアニメに加え、物語のイベントには多くのアニメパートが組み込まれているが、総じて3Dムービーは少なめである(『テイルズ オブ ハーツ』のCG版は除く)。また、作品によってはハードの制約上OP以外のムービーパートが収録されていないものも存在する。基本的に全作品を通してすべてのアニメーションはProduction I.Gが請け負っている。
その他
ゲーム内での通貨はシリーズを通して「ガルド」で統一されている。回復アイテムが「グミ」であるのも全シリーズ共通。
お遊び要素として、ドルアーガシリーズや『ワルキューレの冒険』、『ドラゴンバスター』など、過去のナムコ作品にまつわるアイテムやキャラクターなどが登場したり、宝箱の中身や武器などの売却値が「765(ナムコ)ガルド」である、などのちょっとした細工が施してある。また、一種のファンサービス的な要素として、過去のテイルズ オブ シリーズのキャラクターやアイテムが登場することもある。

シリーズ作品

プロデューサーの吉積信によると、シリーズ作品はマザーシップタイトルエスコートタイトルの2種類に大別される[1]。なお、この分類は2007年7月20日に行われた新作発表会にて発表されたもので、それ以前は主に「本編」「外伝」などのように分類されていた。

※SFC=スーパーファミコン、GC=ニンテンドーゲームキューブ、Wii=Wii、PS=プレイステーション、PS2=プレイステーション2、PS3=プレイステーション3、GBC=ゲームボーイカラー、GBA=ゲームボーイアドバンス、DS=ニンテンドーDS、PSP=プレイステーション・ポータブル、Xbox360=Xbox 360、PC=パーソナルコンピュータ

モバイルアプリは対応する代表的な規格を記載した。

マザーシップタイトル

シリーズの中心となる、いわゆる「本編」作品。ドラゴンクエストシリーズファイナルファンタジーシリーズなどにおける「ナンバリングタイトル」に相当する。

初出

発売日 作品名 略称 固有ジャンル名 開発 対応機種
1995年12月15日 テイルズ オブ ファンタジア TOP [1] ウルフチーム・ナムコ SFC
1997年12月23日 テイルズ オブ デスティニー TOD [2] 日本テレネット・ナムコ PS
2000年11月30日 テイルズ オブ エターニア TOE 永遠と絆のRPG
2002年11月28日 テイルズ オブ デスティニー2 TOD2 運命を解き放つRPG PS2
2003年08月29日 テイルズ オブ シンフォニア TOS 君と響きあうRPG ナムコ・テイルズスタジオ
(Sチーム)
GC
2004年12月16日 テイルズ オブ リバース TOR 君が生まれ変わるRPG ナムコ・テイルズスタジオ
(D2チーム)
PS2
2005年08月25日 テイルズ オブ レジェンディア TOL 絆が伝説を紡ぎだすRPG ナムコ(チーム・メルフェス
2005年12月15日 テイルズ オブ ジ アビス TOA 生まれた意味を知るRPG ナムコ・テイルズスタジオ
(Sチーム)
2007年12月06日 テイルズ オブ イノセンス TOI 想いを繋ぐRPG アルファ・システム DS
2008年08月07日 テイルズ オブ ヴェスペリア TOV 「正義」を貫き通すRPG ナムコ・テイルズスタジオ Xbox360
2008年12月18日 テイルズ オブ ハーツ TOH 心と出会うRPG ナムコ・テイルズスタジオ DS
今冬発売予定 テイルズ オブ グレイセス TOG 守る強さを知るRPG ナムコ・テイルズスタジオ Wii
備考:

1  SFC版には固有のジャンルは存在せず、PS版、GBA版は「伝説のRPG」、PSP版は「声が彩る、伝説のRPG」。

2  PS版は「運命のRPG」、PS2版は「運命という名のRPG」。PS2のディレクターズカット版は「もうひとつの運命という名のRPG」。

移植、リメイク

発売日 作品名 対応機種 開発 備考
1998年12月23日 テイルズ オブ ファンタジア PS 日本テレネット・ナムコ リメイク、「伝説のRPG」と表記される
2003年08月01日 GBA ナムコ・テイルズスタジオ SFC版を移植
PS版の一部の要素を追加
新要素を追加
2004年09月22日 テイルズ オブ シンフォニア PS2 新要素を追加、バグ修正
2005年03月03日 テイルズ オブ エターニア PSP 戦闘エフェクトを修正、バグ修正
動画の追加
2006年09月07日 テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション- PS版を移植
新要素を追加、バグ修正
戦闘時は2頭身から3頭身に変化
メインシナリオをフルボイス化
2006年11月30日 テイルズ オブ デスティニー PS2 ナムコ・テイルズスタジオ
(D2チーム)
リメイク、一部ストーリー修正
2007年02月15日 テイルズ オブ デスティニー2 PSP アルファ・システム 新要素を追加、バグ修正
2008年01月31日 テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット PS2 ナムコ・テイルズスタジオ PS2版に新要素を追加、バグ修正
2008年03月19日 テイルズ オブ リバース PSP 新要素を追加、バグ修正
2009年09月17日 テイルズ オブ ヴェスペリア PS3 新要素を追加、バグ修正

エスコートタイトル

マザーシップタイトルから派生した、いわゆる「外伝」作品。もしくは、今後のマザーシップタイトルへの実験作的作品。エスコートとは(『母艦』=マザーシップに対して)『護衛艦』の意。

オリジナル

エスコートタイトルではあるが、キャラクター、世界観共に完全な新作となっているもの。

発売日 作品名 略称 固有ジャンル名 開発 対応機種
2006年10月26日 テイルズ オブ ザ テンペスト[3] TOT 魂を呼び覚ますRPG ディンプス DS
備考:

3  実際にはマザーシップタイトルと並べて扱われることが多い。

続編

マザーシップタイトルの世界観を踏襲したエスコートタイトル作品。続編でありながら、マザーシップタイトルにはみられない特殊なシステムを導入しているのが特徴。

発売日 作品名 固有ジャンル名 開発 対応機種
2000年11月10日 テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン ダンジョンRPG 日本テレネット GBC
2003年03月07日 テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜 ファンタジーシミュレーションRPG ナムコ GBA
2008年06月26日 テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士- 響き合う心を信じるRPG ナムコ・テイルズスタジオ Wii

テイルズ オブ ザ ワールド

外伝作品の中心となるシリーズ。独自の世界設定でシリーズ作品のキャラクターが多数出演するのが特徴。但し、『テイルズ オブ ザ ワールド 〜サモナーズ リネージ〜』は『テイルズ オブ ファンタジア』の続編にあたる。テイルズ オブ ザ ワールドの略称としてTOWが用いられることが多い。

発売日 作品名 固有ジャンル名 開発 対応機種
2002年10月25日 テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2 コスプレRPG アルファ・システム GBA
2005年01月06日 テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン3 コスプレS-RPG
2006年12月21日 テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 君のためのRPG PSP
2009年01月29日 テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2

その他

発売日 作品名 固有ジャンル名 開発 対応機種
2009年08月06日 テイルズ オブ バーサス アクション バンダイナムコゲームス PSP

ファンディスク

発売日 作品名 開発 対応機種
2002年01月31日 テイルズ オブ ファンダム Vol.1 ナムコ PS
2007年06月28日 テイルズ オブ ファンダム Vol.2 バンダイナムコゲームス PS2

テイルズ オブ モバイル

配信開始日 作品名 固有ジャンル名 対応機種
2004年02月16日 テイルズ オブ タクティクス Mobile
2005年01月31日 テイルズ オブ ブレイカー
2005年10月14日 テイルズ オブ コモンズ 変わりゆく世界 信じる想い 共に歩んでゆくRPG
2005年11月16日 テイルズ オブ タクティクス 外伝
2006年06月21日 テイルズ オブ ヴァールハイト 生きる意味を見つけるRPG

オンライン

配信開始日 作品名 対応機種
2006年03月03日 テイルズ オブ エターニア オンライン[4] PC
備考:

4  2007年03月31日にサービスを終了。

ラジオ

システム面での特色

戦闘システム

戦闘方式に関しては、シリーズ作品共通で「リニアモーションバトルシステム」 (Linearmotion Battle System;LMBS) と呼ばれる方式を採用している。作品によっては「リムス」という愛称が使われている。

RPGでよくあるターン制や、素早さの順番でキャラクターが行動するシステムではなく、同じ直線上に配置された敵・味方全てがリアルタイムで動き、行動することで戦闘が展開するシステム。キャラクターのステータスや特殊技能といった基本的なRPGの概念だけではなく、キャラクターごとの動作の個性、敵と味方との位置関係、攻撃を受けることで行動が阻害される「仰け反り」など、アクションゲーム的な概念を取り入れることで高い戦略性を実現している。敵を全滅させると勝利となり、逆に味方が全滅すると敗北とみなされ、ゲームオーバーとなる。ちなみに、SFC版「テイルズ オブ ファンタジア」のみ「レイズデッド」を使用すると戦闘不能になったキャラクターの意識体(心)、魂(幽霊)が元の肉体(本体)に戻り、融合するという演出が挿入されが、「テイルズ オブ デスティニー」以降、レム型の天使が降臨するなどの演出に変更された。

操作方法は対戦型格闘ゲームに似ているが、格闘ゲームにありがちな必殺技などの複雑なコマンド操作を覚える必要はなく、通常攻撃(方向ボタンと組み合わせて攻撃の種類が変化)、術・技(方向ボタンに対応させて自分で設定し、同時に押すと発動)、防御といった基本操作のみである。プレイヤーが操作するキャラ以外は、プレイヤーの指定した「作戦」(ターゲット、TP消費、間合い、術主体か技主体か回復主体かなど)にしたがってオートで行動する。プレイヤーが操作せずにすべてをAIに任せることもでき、その場合でも、メニュー画面から術技の発動を指定できる。テイルズ オブ シリーズの術技形態も参照。「テイルズ オブ エターニア」以降、秘奥義を使用するとカットインが挿入される。

各種システム

LMBSは上記のシステムを基本に、作品ごとに改良や独自の工夫が凝らされている。各システムの詳細はその作品の項目を参照のこと。

リニアモーションバトルシステム (LMBS)
起用作品:ファンタジア (SFC) 、なりきりダンジョン2なりきりダンジョン3
シリーズの基本的基盤は既にこの時点で完成している。『なりきりダンジョン2・3』はシステム名こそ「LMBS」だが、内容的には「中級以上の術中に動けない『エターニア』」と言える。
エンハンスト・リニアモーションバトルシステム (E-LMBS)
起用作品:デスティニー(PS版)
このシステムは前作『ファンタジア』で初めて採用された戦闘システムを改良したもの。またプレイステーションの豊かな表現力により、派手なカメラワークが導入され、これにより身長5メートルの巨人や、8匹の敵と戦えるようになった。ただし、1Pプレイヤーでは主人公しか操作できず、接近戦用のNPCと敵との間に他の味方キャラが入っている場合、そのNPCが何も行動しないなどの不具合もあった。
プログレッシブ・リニアモーションバトルシステム (P-LMBS)
起用作品:ファンタジア(PS版、PSP版、GBA版)
上記の2つのシステムと基本的に同じだが、中級以上の魔法で連続ヒットを出すことと、通常攻撃を2回まで連続して出すことが可能になった。また、メニュー画面を経由せずとも仲間の術技を発動指定できる「特技ショートカット」が初登場。
アグレッシブ リニアモーションバトルシステム (A-LMBS)
起用作品:エターニア
この作品より、中級以上の術の使用中でも他のキャラは行動できるようになったほか、通常攻撃を最大3回まで出せたり、特技ショートカットに操作キャラの技も指定できるようにもなったためコンボを繋げやすくなり、戦闘のスピード感も増した。また、戦闘画面のインターフェースも一新され、それまで画面下半分を占めていたHP/TPウインドウの代わりに、キャラクターフェイスとゲージ表示によるシンプルなものになった。それに加えてキャラの頭身が上昇しスリムになった。これらは、以降のテイルズの戦闘システムの基礎となった。
しかし、このバトルシステムでは味方および敵が中級以上の術を発動中だと他の中級以上の術が待機状態になっていた(一部の術で例外はあったが)。
その場で攻撃する上級者向けの戦闘モード「マニュアル」が標準で選択できる(これまでは「テクニカルリング」を装備しないと選択できなかった)ようになったのも今作からである。
トラスト&タクティカル リニアモーションバトルシステム (TT-LMBS)
起用作品:デスティニー2
このシステムの最大の特徴は「スピリッツポイント (SP) 」の導入である。これによりただ攻撃しているだけでは勝てなくなり、高度な駆け引きが必要となった。現在のテイルズで定番となっている戦闘の評価である「グレード」が導入されたのも今作からである(戦闘ごとに表示はされないものの、エターニアでもグレードは導入されていた)。
また、このシリーズから敵が中級以上の術を発動していても味方も中級以上の術を発動させることが出来るようになったが、味方同士または敵同士の中級以上の術の詠唱を完成してもこちら側が中級以上の術を発動していれば詠唱が待機状態になるという不具合もあった。
マルチライン・リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS)
起用作品:シンフォニア
このシステムはシリーズ初となる3D戦闘システムが導入されたもので、自分の操作キャラクターと敵をつなぐ見えないラインが複数になった。しかし、CPUが自由に移動できるのに対し、プレイヤーは見えないライン上でしか移動できないという不自由さが指摘された。この問題は、同スタッフによる次作のアビスで「フリーラン」の導入によって解消されている。なお、この問題は発売前にスタッフの中でも指摘されたことがあり、フリーランの構想も既にあったが、ゲームバランスの崩れが懸念された結果当作では没になった経緯がある。
ちなみにこのシリーズから術に対する発動制限が無くなった。
3ライン リニアモーションバトルシステム (3L-LMBS)
起用作品:リバース
このシステムは敵味方をつなぐラインが従来の1本から3本になったもので、「前後上下」の移動に加え「手前から奥へ」「奥から手前へ」という3D的な移動ができるようになった。また、このシステムにはTPが存在せず、「フォルスゲージ (FG) 」と「ラッシュゲージ (RG) 」という2種類のゲージが重要なファクターとなり、より高度な戦闘技術が要求されるようになった。
クロスオーバー リニアモーションバトルシステム (X-LMBS)
起用作品:レジェンディア
これは『デスティニー2』より前のリニアモーションバトル (A-LMBS) にパッシングスルー(回り込み)や敵の残存HPを示すアイコンなどの細かな改良を加えたもの。初心者でも簡単にプレイできる事を意識し、全体的に難易度が低くなるような調整がなされている。
フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS)
起用作品:アビスレディアント マイソロジーレディアント マイソロジー2
これはシンフォニアの「マルチライン リニアモーションバトルシステム (ML-LMBS) 」を改良したシステムで、敵とのラインを無視してフィールド内を自由に動くことができる「フリーラン」が大きな特徴である。なお、あくまで戦闘はライン上で行われるという基本概念はML-LMBSから引き継いでいるため、フリーランは応急的な移動手段でしかなく、フリーラン中に攻撃はできない。しかし、あくまでフリーランはレベルアップで習得するADスキルの1つに過ぎず、ゲームの最序盤、もしくは当該ADスキルをオフにするとフリーランはできない。このような特殊スキルの1つとして扱うことで、上記に示したゲームバランスの崩れに対処した。
また好きな場所に範囲系の術を発生させることができる「フリーターゲット」もこのシステムで初めて導入された。
前記のリニアモーションバトルシステムに次いで多くの作品に起用されているが、『レディアント マイソロジー』ではADスキルやFOFなどの特殊な要素はカットされている。
3オン3 リニアモーションバトルシステム (3on3-LMBS)
起用作品:テンペスト
このシステムは3ラインの完全3D化といったものである。3ラインでは特技でしかできなかった違うラインからの攻撃が通常攻撃でもできるようになっている。
また、今作では奥義を単独で出すことはできず、特技を連携させることで必殺技、さらに奥義へと繋がるようになっている。
エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS)
起用作品:デスティニー(PS2版)
このシステムはE-LMBS(PS版デスティニーのシステム)を改良したもので、大半の技が空中発動可能で2段ジャンプも出来るなど、空中でのコンボが繋げやすくなっている。また、このシステムにはTPが存在せず、「CC(チェイン・キャパ)」という独自のパワーソースが設定されており、パワーソースの枯渇を気にしない爽快なアクションが行えるようになっている。E-LMBSの、1Pでは主人公しか操作できないという点も改善された。
ディメンションストライド リニアモーションバトルシステム (DS-LMBS)
起用作品:イノセンス
アビスの「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」をベースに『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」を融合させたもの。今作ではフリーラン中に攻撃できるようになっている。
また、『レジェンディア』のパッシングスルーや『シンフォニア』のユニゾン・アタックに似たシステムなど、従来のシステムを一部継承している。
フレックスレンジ:エレメントエンハンスト リニアモーションバトルシステム (FR:EE-LMBS)(通称:フリーリムス)
起用作品:シンフォニア -ラタトスクの騎士-
今作でもフリーランが可能となっており、キャラクターとフィールドの属性が合えばさまざまな恩恵が受けられる「エレメントグリッド」によって、戦略性や属性の価値が一層増した。また前作『シンフォニア』のユニゾン・アタックも採用。フリーラン中はやはり攻撃はできないが、フリーラン中に攻撃を受けると必ずクリティカルヒットとなるため、さらにフリーランの使用機会が限定されることになった。
またエレメントグリッドにより、ユニゾン・アタックの仕様も変わった。
エヴォルドフレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (EFR-LMBS)
起用作品:ヴェスペリア
『アビス』の「フレックスレンジ リニアモーションバトルシステム (FR-LMBS) 」の延長線上にあたるシステム。フレックスレンジを継承しつつ細部を修正し、新システム等が組み込まれている。名前の通り、進化したフレックスレンジシステム。シリーズ唯一の60fps。
コンビネーションエアーリアル リニアモーションバトルシステム (CNAR-LMBS)
起用作品:ハーツ
『デスティニー(PS2版)』の「エアーリアル リニアモーションバトルシステム (AR-LMBS) 」をベースに進化させた。主に、戦闘不参加のプレイヤーキャラを「援護」という形で参加させることができるシステムとなっている。
スタイルシフト リニアモーションバトルシステム (SS-LMBS)
起用作品:グレイセス

戦闘ランク

テイルズ オブ シリーズではほぼすべての作品で、戦闘の難易度を調節することができる。最初、戦闘難易度は「ノーマル」に設定されており、多くの場合デフォルト状態では1ランク上の「ハード」かどちらかを選択でき、作品によってはノーマルより下の「イージー」「シンプル」なども選択できる場合がある。クリアデータを引き継いで始めたデータではハードより上の「マニア」、作品によってはさらに上の「アンノウン」なども選択できる。難易度が高いほど敵のパラメータが高くなり、低難易度では使用しなかった術技を使用してくるようになる場合もあり、より緊張感のある戦闘を楽しめる。また、戦闘難易度が高いとコンボボーナスによる経験値やGRADE(後述)が増える作品もある。

コンボコマンド

前半の作品には「コンボコマンド」というアイテムが存在し、これを操作キャラクターに装備させることで格闘ゲームのようにコマンド入力によって術技を使用できた。基本操作の場合には使用できる術技がセットしたものに限定される(戦闘中にセットし直すことは可能)が、コマンド入力であれば全ての術技を使用できるというメリットがある。当然、コマンド入力に失敗すると術技が発動しないというデメリットはある。

称号

サブイベントをこなすことによって、各キャラクター(SFC版ファンタジアではクレスのみ)にそのキャラクターを象徴する様々な称号が与えられる。称号は装備することができ、メニュー画面での変更が可能である。『エターニア』(一部の称号は除く)までは一種の「飾り」のようなものに過ぎなかったが、『デスティニー2』以降は能力の上昇や付加をするなどの影響を与え、キャラクターのカスタマイズに幅を出すためのものになった。

しかし近頃の作品では、能力値上昇の役割は、その作品の世界観をより意識させるような要素が受け持つようになり、称号は、戦闘面以外の特殊能力の付加や、サブイベントの発生条件、服装の変更などの役割をもつようになった。

チャット、スキット

町やダンジョンマップの中ではなく、専用の画面上でキャラクターが会話するシステム。PS版『デスティニー』のアクティブパーティウィンドウ (APW) が原型で、PS版『ファンタジア』以降はキャラクターのイラストが画面上に表示されて会話を交わすようになった。作品により「チャット」か「スキット」かで名称が異なる。また、細かな表現方法も作品により異なり、それによって正式名称も異なる。

基本的に、画面左下にタイトルが表示されたときに開始のボタンを押すことでキャラクターが会話を始める。ただし、タイトルが表示されるようになったのはシンフォニアからである。ストーリーに大きく係わるシリアスなものからただの雑談まで内容は幅広く、キャラクターの性格の裏側などを垣間見ることができる。基本的にはパーティメンバー同士の会話だが、一時的にパーティメンバーに同行しているサブキャラクターなどが登場することもある。

一度見たチャットは基本的に繰り返し見ることはできないが、『デスティニー2』以降は、特定の場所やタイトルメニューのサウンドテストなどで閲覧することが可能になった。

料理

料理は、『ファンタジア』(PS版)から採用されているシステムのひとつである。作品によって細かい違いがあるが、入手したレシピに基づいた食材を消費して料理を作り、それを食べることで料理ごとの効果を得る、というのが基本である。料理の効果はHPやTPの回復が基本であり、一時的なパラメータアップや状態異常回復の効果を持つものもある。レシピの入手方法は作品によって様々。それまでは様々な食材を「フードサック」に入れることで、移動中に自動的に食材を消費して味方全員の体力が回復するシステムが存在していた。

各料理には熟練度が設定されている。熟練度が低い内は料理を失敗することがあり、失敗すると100%の効果を得ることが出来ない。熟練度はその料理を作ることで上昇し、熟練度の高さに応じて失敗の確率が低くなる。基本的には一度料理するとパーティは満腹になるため、次に戦闘するまでは料理はできない。料理は基本的にメニュー画面で行うが、作品によっては特定の料理をオート料理として設定しておくことで戦闘終了時に自動的に料理が作られたり、ショートカットにより戦闘終了画面で料理をしたりと、メニューを開く手間を省けるものもある。

作品によっては料理を作るキャラクターを選ぶことができ、キャラクターごとに料理の熟練度が設定されている。料理が不得手なキャラクターは最初の熟練度が低く、料理が失敗する確率も高い。また、熟練度が上がるとキャラクターに応じた追加食材を使えるようになる。追加食材は無くても料理はできるが、使うことによって食材に応じた追加効果が得られる。ここでキャラの好き嫌いが大きく反映され、そのキャラが嫌いな食材や料理だとなかなか成功せず、熟練度も上がりにくい。中にはとんでもない食材を追加するキャラもいる。

食材は他のアイテムに比べて基本的に安く、回復手段、およびパラメータアップとして重宝される。だが、序盤の料理は回復量があまり期待できない、1つの料理を作るための食材集めに町を転々とする必要性が出てくる、1度しか使えないので効率が悪いという欠点がある。

周回要素

テイルズ オブ シリーズの多くの作品で最初から冒険を始める際、ニューゲームとは別にクリアデータを引き継いで冒険を始めることができる。クリアデータを引き継いで冒険を始める場合、クリアデータの内容の一部を引き継いだり、おまけ要素を付加することが出来る。また、クリアデータを引き継いで始めたデータでのみ発生するイベントがある作品もある。おまけ要素は「経験値2倍」「術・技引継ぎ」などプレイする上で有利に働くものをはじめ、「経験値半分」「初期HP減少」のようなやりこみ向けのもの、最大ヒット数によって経験値が大きく左右される「コンボ命」など使い方はプレイヤー次第になるものなど、作品によって様々なものがある。

GRADE

GRADE」(グレード)は戦闘の内容を点数にして表すシステム。戦闘評価点。戦闘評価のシステムは『テイルズ オブ エターニア』で初めて採用され、『テイルズ オブ デスティニー2』以降の作品で評価点にGRADEという名称が付いた。採用されていない作品もある。

戦闘に勝利すると通貨であるガルドや敵が落とすアイテムの他に、その戦闘の内容に応じたGRADEを入手する事ができる。戦闘中の様々な行動が評価対象となり、短時間で戦闘を終了する、敵の攻撃をガードする、連携を繋げるなどの効率的な行動を取る事で加点され、ダメージを受ける、攻撃をガードされる、戦闘不能になるなど被害を受ける、または非効率的な行動を取ることで減点される。また、アイテムの使用は「余分な消費」と見なされ減点対象になることも多い。最終的な和がその戦闘の評価点となり、マイナス点が多い場合はこれまで取得したGRADEの総数から減点されてしまう。そのため、ただ単に戦闘を重ねれば増えていくわけではないのがGRADEの大きな特徴である。なお、評価基準は作品ごとに異なり、評価基準によってGRADEが0を下回らない作品もある。

基本的に溜めたGRADEは本編中は使用する機会が無く、クリアデータを引き継いで冒険を始める際に係わってくることが多い。クリアデータを引き継いで新たに冒険を始める場合のおまけ要素を得るために、自分が得たいおまけ要素と溜めたGRADEを交換する必要があることがある。いわばGRADEは、「おまけ要素を買うための通貨」として機能する。このようなシステムを「GRADE SHOP」(グレードショップ)と呼び、GRADEを多く溜めていれば選択できるおまけ要素が増える。余ったGRADEは次回の冒険に繰り越されるため、次にクリアしたときのために取っておくことも出来る(一部、新しく周回を始める際にGRADEを使用しても減らず、増えていくのみの作品もある)。

なお、これはあくまでも一例であり、GRADEに係わらず次周の冒険に引き継がれる要素がある場合や、GRADEが周回要素に全く係わらない場合もある。戦闘評価のシステムが初めて登場した『テイルズ オブ エターニア』では、戦闘評価点は評価点として以外の役割を持たず、高得点を出しても特にメリットは無かった。

サウンドテスト

ゲーム中のすべての音楽が聴ける。作品によっては、ムービープレイヤーもある。

定番の要素

システム面以外での、シリーズ作品に頻繁に登場する要素。

アイテム

グミとボトル

テイルズ オブ シリーズには、ほぼ全ての作品に「グミ」と「ボトル」が登場し、特にグミはシリーズの象徴的な存在ともなっている。グミは主にHPやTPの回復アイテムであり、ボトルは主に状態異常回復や特殊効果付加の効果を持つアイテムである。グミではHPを回復する「アップルグミ」「ピーチグミ」「レモングミ」「グレープグミ」、TPを回復する「オレンジグミ」「パイングミ」、HPとTPを回復する「ミックスグミ」「ミラクルグミ(グミ系で唯一アニメ出演を果たした)」などが、ボトルでは状態異常全般を回復する「パナシーアボトル」、戦闘不能を回復する「ライフボトル」、HP・TP・状態異常を全回復する「エリクシール」、エンカウント率を上下させる「ダークボトル」「ホーリィボトル」などが代表的。

ソーサラーリング

「ソーサラーリング」は、そのアイテムがなければ冒険を進めることができない、いわゆるキーアイテムの1つ。作品によっては異なるが、主に小さな火の玉を発射する力を持った指輪で、発射された火の玉によって照明器具を点灯させたり、雪や氷を溶かしたり、遠くにある機械のスイッチを押すなど、ダンジョンの謎解きのためのアイテムである。ソーサラーリングが登場する作品では、ソーサラーリングがなければ先に進めないダンジョンが多く登場する。

その他のアイテム

上記のほか、敵の詳細なデータを知ることができる「スペクタクルズ」、料理システムの食材となるアイテム、冒険で得た様々な情報が記録される図鑑系のアイテムなどもよく登場する。また、RPG定番の要素として、キャラクターが装備するための武器や防具、アクセサリーなども全ての作品に登場する。

キャラクター

精霊

テイルズ オブ シリーズには、世界の根本を司る存在としてたびたび精霊が登場する。彼等は大いなる力を持っており、世界の危機に際して主人公達に力を貸してくれる。登場する精霊はその作品の戦闘システム内の属性と対応している場合が多く、火、水、風、地、光、闇の精霊、次いで雷、氷の精霊が登場することが多い。

火の精霊「イフリート」は赤い肌を持つ屈強な男性の姿、水の精霊「ウンディーネ」はや剣を携え水のように透き通った体を持つ若々しい女性の姿、風の精霊「シルフ」は少年や少女の妖精のような姿で描かれる。地の精霊「ノーム」は作品によって姿が異なるが、総じてコミカルな姿で性格にも一癖ある場合が多い。雷の精霊「ヴォルト」は帯電する球体に目玉が付いたような姿で、人間の言葉を話せない場合が多い。氷の精霊「セルシウス」は女性格闘家の姿で描かれ、お供として氷の狼フェンリルを連れていることが多い。

光の精霊は三日月に乗った魔術師風の女性の姿で描かれる「ルナ」、光り輝く鳥の姿で描かれる「アスカ」、何対かの翼を持った女性の天使の姿で描かれる「レム」の3体がいる。ルナとアスカはペアとして扱われ、ルナとアスカが登場する作品にはレムが、レムが登場する作品にはルナとアスカが登場しない。闇の精霊「シャドウ」は作品によって姿が異なるが、全体的に黒色がメインの姿である。

また、これらの精霊の上位に位置する存在として、元素を司る精霊「マクスウェル」と、全ての源を司る精霊の王「オリジン」も登場する。前者は中華風の法衣を着た老賢人の姿で、後者は4本の腕を持った逞しい男性の姿で描かれる。さらに、『エターニア』ではオリジナルの精霊(高位晶霊)で時を司る「ゼクンドゥス」が登場する。姿や使用する技が『ファンタジア』に登場する「ダオス」に瓜二つである。

『レジェンディア』に関しては、「光の精霊」レムは「海の精霊」として登場している。

定番のキャラクター

物語の構成や繋がりに係わらず、各シリーズ作品にたびたび登場するマスコット的なキャラクターがいくつか存在する。

ブッシュベイビー
実在する猿の仲間。『テイルズ オブ ファンタジア』にダンジョンの道しるべとして登場したのを切っ掛けに、以後の作品に様々な形で登場した。
アイフリード
シリーズ作品にたびたび名前が登場する大海賊。多くの場合過去に死亡しており、まつわるエピソードも作品によって様々だが、義賊だったことと、愛する者を守って死んだというエピソードは共通している。『シンフォニア』では本人が登場したが、上記のエピソードとはかけ離れた詐欺師だった。また、『エターニア』では彼の子孫であるチャットがパーティキャラとして登場する。
漆黒の翼
男性2名、女性1名のメンバーで構成される集団。構成メンバーや結成理由、目的などは作品ごとに異なるが、基本的にコメディキャラとしての役割を担うことが多い。主にサブイベントに登場したり、名前だけ登場する作品もあるが、本編のシナリオに係わってくる作品もある。
ワンダーシェフ
旅の先々に居る謎の料理人(達)。様々な物に化けており、正体を見破ると料理のレシピを教えてくれる。ワンダーシェフが登場する作品では、ワンダーシェフからレシピを教えて貰うことが主なレシピの入手法。パン料理のレシピを教えてくれるワンダーパン職人もいる。
ねこにん・うさにん
ネコ、もしくはウサギの着ぐるみを着たような外見の謎の生命体。顔面だけはどうみても人間のそれなのだが、ただの着ぐるみを着ている人間、という訳では無いらしい。人里離れた秘境に隠れ里を作って集団で生活している事が多い。これ以外にも「うしにん」など動物の着ぐるみを着ているような姿の生き物が登場する作品もある。

その他の定番の要素

マーボーカレー
麻婆豆腐風の具と味付けのカレー、またはご飯にカレーと麻婆豆腐をかけた料理。料理のレシピとして登場することがあり、他の料理と比べ高い効力を持っていることが多い。また、料理システムの登場以前は民家などの鍋で煮込まれているものを食べることができた(食べるとHP、TPが全回復する)。
2008年12月9日、広東風の麻婆豆腐が付属した欧風カレーライスとして、サークルKサンクスで商品化された。パッケージには『テイルズ オブ ハーツ』の主人公・シングとヒロイン・コハクが描かれた。
闘技場
ゲーム中で遊べるミニゲームの1つに、モンスターとの連戦を行う闘技場がある。1人の操作キャラクターだけで戦うシングルバトル、通常構成のパーティで戦うチームバトルなど幾つかの挑戦項目があり、それぞれの項目に幾つかの難易度がある。最高難易度をクリアすると、歴代のテイルズ オブ シリーズのパーティキャラクターが飛び込みの挑戦者として現れると言うファンサービス的な展開もおなじみのものとなっている。
TOR(PS2版)、TOT,TOIには無い

特典DVD

近年発売される作品においては、初回予約の特典として、ゲームソフトに特典DVDが付随するのが定番の傾向となっている。特典DVDの収録内容はチャットドラマ、声優インタビュー、作品の開発資料、製作中の次作の予告ムービーなど。

チャットドラマとは、フェイスチャットの画面を利用したキャラクターたちによるトークショー。いわば、十数分程度の非常に長いフェイスチャット。ゲーム中で行われるフェイスチャットとは異なり、会話の内容はゲーム本編とのつながりを持たない。主に特典DVDが付随する作品のキャラクターが登場し(他のシリーズ作品のキャラクターが登場することもある)、主にその作品の内容を話題のテーマとして座談会的な雰囲気でトークが進められる。やたらとキャラ崩壊が激しい上にコメディ色が強く、登場人物のキャラクターがゲーム本編と異なっている場合もある。(ヴェイグがやたらと叫ぶキャラになっていたり、ゼロスやジェイドが声優の素で喋ったりすることもある)

全滅時演出 

全滅すると「その後、彼ら(主人公たち)の行方を知るものは誰もいなかった…」とボイス付きのナレーションが流れることが多い(ボイス無しで、文字だけの作品も存在する)。

テーマ曲

オープニングテーマ

(発売順)

曲名 起用作品 歌手名 所属
夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜 ファンタジア(SFC版、GBA版) 吉田由香里 ビクター
夢であるように デスティニー DEEN Being
夢は終わらない 〜こぼれ落ちる時の雫〜[5] ファンタジア(PS版、PSP版) よーみ ビクター
flying エターニア GARNET CROW Being/GIZA
key to my heart デスティニー2 倉木麻衣
Starry Heavens シンフォニア(GC版) day after tomorrow avex
そして僕にできるコト シンフォニア(PS2版)
good night リバース Every Little Thing
TAO レジェンディア Do As Infinity
キセキ コモンズ 植村花菜 キングレコード
カルマ アビス BUMP OF CHICKEN トイズファクトリー
言えないよ ヴァールハイト JAMOSA 東芝EMI
VS(ヴァーサス) テンペスト misono avex
光と影 レディアント マイソロジー 植村花菜 キングレコード
Follow the Nightingale イノセンス KOKIA ビクター
二人三脚 シンフォニア ラタトスクの騎士 misono avex
鐘を鳴らして ヴェスペリア BONNIE PINK ワーナーミュージック
永遠の明日 ハーツ DEEN ソニーBMG
flyaway レディアント マイソロジー2 BACK-ON avex
Be your wings バーサス GIRL NEXT DOOR
備考:

5  PS版,PSP版はよーみによるカヴァーバージョン。編曲者が異なる。

シリーズの主題歌集「The Best of Tales」が2007年7月4日に発売された。

エンディングテーマ

(発売順)

曲名 起用作品 歌手名 所属
星を空に… ファンタジア(PS版) 吉田由香里 ビクター
eighteen エターニア(PS版) New Cinema 蜥蜴 Being/GIZA
My Tales レジェンディア Donna Burke & Gab Desmond -
hotarubi Donna Burke -
紙ヒコーキ レディアント マイソロジー 植村花菜 キングレコード
say goodbye & good day イノセンス KOKIA ビクター
Where is the future? レディアント マイソロジー2 BACK-ON avex
Re:Start[6]
備考:

6  継続プレイ時にのみ流れるエンディング曲。

その他の作中アーティストソング

(発売順)

曲名 起用作品 関係 歌手名 所属
やまない雨はない エターニア オンライン イメージソング 伊沢麻未 ソニー・ミュージック
伝説の巫術士 レジェンディア 挿入歌 カノン
鳥は鳴き、僕は歌う
蛍火 須藤まゆみ ?
おはなししましょう すずかけ児童合唱団 -
ラブリー♥キャッツアイ テンペスト イメージソング misono avex

時間軸の繋がり

シリーズは基本的には各話独立であるが、幾つかは同じ世界観を共有している。ただし、「シンフォニア - ファンタジア間」と「デスティニー - デスティニー2間」は、いずれも設定にかみ合わない個所が存在する。

  • シンフォニア→ラタトスクの騎士(2年後)→ファンタジア(過去)(1000年以上の未来)→ファンタジア(現在)(100年後)→ファンタジア(未来)(50年後)→なりきりダンジョン(50年後)→サモナーズリネージ(365年後)
  • デスティニー(PS版)→デスティニー2(18年後)
  • エターニア=エターニア オンライン(同時期)
  • レディアント マイソロジー→レディアント マイソロジー2(はるか未来の異世界)
  • ヴェスペリアFS→ヴェスペリア(ユーリ騎士団退団からしばらく後)

著名なスタッフ

ナムコ関係

  • 吉積信 - デスティニー2以降の、シリーズのプロデューサーを務める。近年の作品ではエグゼクティブプロデューサーに昇格
  • 豊田淳 - エターニアとレジェンディアのプロデューサーを務める。
  • 奥村大悟 - サブキャラクターやモンスターのデザインなど。
  • 有働龍郎 - 主に2Dの戦闘システムのプログラム担当。
  • 椎名豪 - レジェンディアの楽曲を手がけている。ロックを基調とした打ち込み主体の桜庭統と違い、ストリングスを多用している。
  • 樋口義人 - シンフォニア、アビスのディレクター。ヴェスペリアのクリエイティブプロデューサー
  • 桜庭統 - シリーズを通して音楽を担当。プログレバンドでの経験を生かしロックを基調としたサウンドを提供している(レジェンディアは椎名豪、イノセンスは中村和宏が担当)。
  • 田村信二 - SFC版ファンタジアから桜庭統と楽曲を手がけている。この2人の曲は正確な作曲者区別が公表されていない。

外部

  • 実弥島巧 - シンフォニア系専属メインシナリオライター。
  • 松竹徳幸 - アニメパート、ステータス画面キャラクター画像、フェイスチャット(スクリーンチャット、スキット)画像などのデザイン・作画の担当。
  • Production I.G - シリーズを通して、アニメーションの製作会社。
  • 玉寄兼一郎 - レジェンディアのモーションアクター

元スタッフ

メディアミックス

小説や漫画、ドラマCDなど様々な媒体でテイルズ オブ シリーズのメディアミックス作品が発表されている。特に小説化されることが多く、個々のキャラクターに焦点を当てたエピソードや本編のその後などを描いた番外編も発表されている。一方、アニメ化の例は少なく、アニメ化されたのは2009年現在までに『ファンタジア』『エターニア』『シンフォニア』『アビス』の4作品のみ(ただしファンタジア、シンフォニアはOVA、テレビアニメ化はエターニア、アビス)。また『ヴェスペリア』は映画化が決定している。各作品のメディアミックスに関しては、各作品の記事を参照。

小説は主にエンターブレインファミ通文庫集英社スーパーダッシュ文庫の2レーベルから発表され、ファミ通文庫は矢島さら、スーパーダッシュ文庫は結城聖が主に執筆を手掛けている。両者ともストーリーの流れは基本的に原作に準じたものとなっているが、結城聖の作品は所々のイベントを切り詰めたりイベントの展開が多少異なったりといったアレンジが目立つ。また、番外編はファミ通文庫で出版される事が多く、その多くはバンダイナムコゲームス公認の内容である。

漫画は出版社やレーベル、執筆者などが作品により異なり、多くの出版社、執筆者によって漫画化作品が出版されている。2008年8月7日には、テイルズ オブ シリーズの作品のコミカライズを目的とした漫画雑誌『テイルズ オブ マガジン』が創刊された。

「テイルズ オブ 」シリーズ ピアノアレンジトラックス、「テイルズ オブ 」シリーズ バトルアレンジトラックスも発売されている。

その他

シリーズ初期の頃は、まだテイルズ オブ シリーズのブランドが固まっていなかったこともあり、数年に一度新作を出していたが、近年はナムコ→バンダイナムコの成果主義と吉積の意向で番外編を除く本編だけでも、1年、あるいは数か月から半年に一作と、発売ペースが非常に早まっている。

プレイステーション用ソフトはプレイステーション2と互換性があるのでゲームプレイ可能である。しかし、一部のプレイステーション用ソフト(『テイルズ オブ ファンタジア』『テイルズ オブ デスティニー』『テイルズ オブ エターニア』)では、プレイステーション2でセーブデータを作りプレイステーションで再生すると、フィールド切り替え時画面が暗転したままだったり、戦闘に入っても戦わず画面が切り替わったり、唐突にエラー画面が現われてしまうといった現象がおきている。

稀に、NEXONが運営しているMMOオンラインゲームのテイルズウィーバーがテイルズ オブ シリーズの一つだと誤認される事があるが、全くの別物であり、メーカー、世界観の関係はない。

脚注

  1. ^ 公式ホームページでは、第3作「テイルズ オブ エターニア」の製品紹介では「テイルズ シリーズ」が、第4作「テイルズ オブ デスティニー2」の製品紹介では「『テイルズ オブ』シリーズ」が用いられている
  2. ^ LikA's bLoG-August 07, 2008 ON SALE!参照

外部リンク