丸の内駅

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この項目では、愛知県名古屋市にある名古屋市営地下鉄鶴舞線・桜通線の「丸内駅」について説明しています。
丸の内駅
4番出入口(2010年3月)
桜通線開業時に設けられた新しいデザインの屋根
まるのうち
Marunouchi
地図
所在地 名古屋市中区丸の内二丁目16-1
北緯35度10分24秒 東経136度53分50秒 / 北緯35.17333度 東経136.89722度 / 35.17333; 136.89722座標: 北緯35度10分24秒 東経136度53分50秒 / 北緯35.17333度 東経136.89722度 / 35.17333; 136.89722
所属事業者 名古屋市交通局
名古屋市営地下鉄
駅構造 地下駅
ホーム 各1面2線(計2面4線)
乗車人員
-統計年度-
19,723人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
41,836[WEB 1]人/日
-2019年-
開業年月日 1981年昭和56年)11月27日
乗入路線 2 路線
所属路線 鶴舞線
駅番号 T06
キロ程 6.3 km(上小田井起点)
T05 浅間町 (1.4 km)
(0.7 km) 伏見 T07
所属路線 桜通線
駅番号 S04
キロ程 2.4 km(太閤通起点)
S03 国際センター (0.8 km)
(0.9 km) 久屋大通 S05
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丸の内駅(まるのうちえき)は、愛知県名古屋市中区丸の内2丁目にある名古屋市営地下鉄である。

鶴舞線桜通線が乗り入れる。鶴舞線にはT06、桜通線にはS04駅番号が付与されている。

歴史

  • 1981年昭和56年)11月27日:鶴舞線の延伸に伴い開業する。
  • 1989年平成元年)9月10日:桜通線の開業に伴い駅を開設し、乗換駅となる。
  • 2002年 (平成14年)頃:鶴舞線ホームにおいてバリアフリー化が行われ、北改札口と鶴舞線ホームを結ぶエレベーターを設置。同時に、改札外の東改札口と北改札口を結ぶ連絡通路にもエレベーターを設置。
  • 2011年(平成23年)2月11日乗車カードmanaca」の供用を開始する。
  • 2011年(平成23年)3月5日:桜通線の可動式ホーム柵の供用を開始する。
  • 2022年令和4年7月1日:駅の管轄を従来の桜通線駅務区今池管区駅→鶴舞線運転区に移管。これに伴い所属が桜通線から鶴舞線になった [WEB 2]

駅構造

鶴舞線は伏見通国道22号国道19号)の下を南北に、桜通線は桜通愛知県道68号名古屋津島線国道19号)の下を東西に走り、駅はその交点である日銀前交差点付近に位置している。両線のホームはそれぞれ離れた場所に位置し、乗り換えには5分ほどの時間を要する。また改札内の乗り換え連絡通路にはエレベーターが設置されていなかったが、2018年11月1日から運用を開始した[WEB 3]。改札内連絡通路と鶴舞線ホームはエレベーター1本で連絡しているが桜通線ホームとは2本のエレベーターを乗り継ぐ形になっている。また、鶴舞線と桜通線の乗り換え駅は、他にも御器所駅が存在するが、こちらは当駅とは異なり、短時間で乗り換え可能である。

当駅は、鶴舞線運転区が管轄している。

両線ともに島式ホーム1面2線を有する地下駅で、いずれも有効長は20m車8両編成分である。桜通線のホームには可動式ホーム柵が設置されており、青色のアクセントカラーが配されている。なお、同ホームは地上から約24mの深さに設置されており、名古屋市営地下鉄では最も深い位置にある駅である。[WEB 4]

両線の間には連絡線が設置されており、桜通線(西方向行き)の駅東側にて本線の南側にある側線からスイッチバックする線形をとり、鶴舞線(南方向行き)の駅南側とを結んでいる。桜通線の車両は検査(月検査以上)や整備の際、この連絡線を経由して日進工場へ回送される(日常検査は徳重車庫で行う)。ハッチーキッズクラブの団体列車(会員限定)で走行することはあるが、それ以外で公にすることはほとんどなく、連絡線内部は事実上部外秘の状態になっていたが、2021年9月4日にテレビ愛知で放送された『工場へ行こう』では、運転席のカメラで連絡線を走行中の映像が公開された。また、両線の駅を結ぶ連絡通路のうち、改札外連絡通路はこの連絡線の直上を沿うように設けられており、線路と同じ緩やかなカーブとなっている。鶴舞線の伏見寄りにある片渡り線は桜通線への連絡線が開業したのと同時に設置された(それまでは隣の伏見駅に両渡り線が設置されていた)。桜通線には渡り線がなく、連絡線から直接徳重方面へは向かうことができない。そのため連絡線から出てきた列車は当駅から一旦太閤通駅まで進んでから折り返して徳重方面へ向かう。

また、この連絡線から鶴舞線ホームをはさんだ反対側にあたる北側(赤池方面行列車が鶴舞線ホームに入る直前)には、構想されていた7号線と接続するためトンネルの分岐が用意されており[WEB 5]、保線用の資材置き場として利用されている。

桜通線ホームには2017年7月18日より、「ローソン名古屋地下鉄丸の内駅店」が設置されている[WEB 6][WEB 7](かつては「サークルKミニ名古屋丸の内店」が出店していたが、契約満了のため2017年3月2日に閉店した[WEB 8])。また、鶴舞線北改札外にコンビニ(ファミリーマート、後にセブン−イレブン)が出店していたことがあるが、閉店している。

2019年3月14日に、7番出口付近に北改札と地上を直結するエレベーターが運用を開始した。

のりば

ホーム 路線 行先
1 鶴舞線 伏見赤池豊田市方面
2 浄心上小田井犬山方面
3 桜通線 今池新瑞橋徳重方面
4 名古屋太閤通方面

配線図

名古屋市営地下鉄 丸の内駅 構内配線略図
桜通線
今池野並徳重方面

鶴舞線
上小田井
犬山方面
名古屋市営地下鉄 丸の内駅 構内配線略図
鶴舞線
赤池日進工場
豊田市方面
↓ 桜通線
名古屋太閤通方面
凡例
出典:[雑誌 1][1]


利用状況

利用客数は、鶴舞線の駅の中では伏見駅・上前津駅に次ぎ3番目に多く、桜通線の駅の中では名古屋駅・久屋大通駅・今池駅に次いで4番目に多い。

以下は、乗り換え人員は含まない。

年度別乗車人員[WEB 9]
年度 鶴舞線乗車人員(人/日) 桜通線乗車人員(人/日) 乗車人員合計(人/日)
2004年(平成16年) 5,960 9,226 15,186
2005年(平成17年) 6,289 9,106 15,305
2006年(平成18年) 6,656 9,161 15,817
2007年(平成19年) 6,761 9,565 16,326
2008年(平成20年) 6,800 8,944 15,774
2009年(平成21年) 6,275 8,517 14,792
2010年(平成22年) 6,414 8,502 14,916
2011年(平成23年) 5,705 9,133 14,838
2012年(平成24年) 6,045 9,632 15,677
2013年(平成25年) 6,208 10,363 16,571
2014年(平成26年) 6,374 10,866 17,240
2015年(平成27年) 6,757 11,278 18,035
2016年(平成28年) 6,810 11,335 18,145
2017年(平成29年) 6,966 11,738 18,705
2018年(平成30年) 7,269 12,272 19,541
2019年(令和元年) 7,432 12,291 19,723

駅周辺

丸の内オフィス街
駅直上の十字路(日銀前交差点)。四方とも歩道橋で結ばれている。

詳細は「丸の内 (名古屋市)」を参照。

周辺は、桜通国道19号)や伏見通国道22号)沿いを中心に中高層のオフィス・ビル等が建ち並ぶ業務高度商業地区である[WEB 10]

名勝・旧跡・道路

公共施設・官公庁。病院など

主な文教施設

丸の内駅周辺に本社を置く主な企業

丸の内駅周辺に事業所を置く主な企業

金融機関など

主な宿泊施設

バス路線

最寄りのバス停名古屋市営バス桜通伏見桜通本町である。地下鉄と並行しているため経由する路線は少ない。

  • 基幹2 : 名古屋駅 - 桜通伏見 - 桜通本町 - 猪高車庫
  • 栄13 : 栄 - 桜通本町 - 安井町西

その他

隣の駅

名古屋市営地下鉄
鶴舞線
浅間町駅 (T05) - 丸の内駅 (T06) - 伏見駅 (T07)
桜通線
国際センター駅 (S03) - 丸の内駅 (S04) - 久屋大通駅 (S05)
※ 括弧内は駅番号を示す。

脚注

注釈

出典

WEB

雑誌

  1. ^ 「特集 短絡線ミステリー6」『鉄道ファン』第43巻第2号、交友社、2003年2月、10頁。 

書籍

  1. ^ 井上孝司 2009, p. 178.

参考文献

  • 井上孝司『配線略図で広がる鉄の世界 - 路線を読み解く&作る本』秀和システム、2009年。ISBN 978-4-7980-2200-0 

関連項目

外部リンク