ソラリアプラザ

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ソラリアプラザ
SOLARIA PLAZA
ソラリアプラザ(警固公園側)
店舗概要
所在地 810-0001
福岡県福岡市中央区天神二丁目2番43号
座標 北緯33度35分20.3秒 東経130度23分55.8秒 / 北緯33.588972度 東経130.398833度 / 33.588972; 130.398833 (ソラリアプラザ)座標: 北緯33度35分20.3秒 東経130度23分55.8秒 / 北緯33.588972度 東経130.398833度 / 33.588972; 130.398833 (ソラリアプラザ)
開業日 1989年3月24日
施設所有者 西日本鉄道株式会社
施設管理者 西日本鉄道株式会社
延床面積 62,290 m²
商業施設面積 19,788 m²
店舗数 133
駐車台数 130台
前身 福岡スポーツセンター
最寄駅 西鉄福岡(天神)駅
外部リンク ソラリアプラザホームページ
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ソラリアプラザ (SOLARIA PLAZA) は、九州最大の繁華街である福岡市中央区天神に位置するファッションビル福岡県を拠点とする大手私鉄である西日本鉄道(西鉄)が所有・運営している。

概要[編集]

大手私鉄の1社である西日本鉄道(西鉄)による西鉄福岡(天神)駅周辺の再開発事業「天神ソラリア計画」の第一期として建設され、1989年3月に完成[1]。西鉄福岡(天神)駅の西隣、かつて西鉄が運営していた「福岡スポーツセンター」の跡地に建っている[1]

ファッション店が多数入居するほか、映画館TOHOシネマズ」やレストラン街、スポーツジムなどがあり、ホテルソラリア西鉄ホテル福岡)も併設されている。1階にはラブエフエム国際放送FREE WAVE[2]→ Love FM)のサテライトスタジオがある。コミュニティ放送局時代はビルの屋上に送信所を設置していた他、ビルの7階に本社スタジオを構えていた時期もある。

2013年6月から、以下の大々的なリニューアルを行っていた。

  • これまで駐車場だった地下2階を店舗化、きらめき地下通路と直結させる。
  • 現ソラリア西鉄ホテルエントランス・ロビー側にエスカレーターを新設。これに伴いホテルロビーは6階へ移動する。
  • 3基の中央エレベーター改修。
  • 警固公園側入口の外壁改修。1階から6階までガラス張りになる。
  • 3階と5階の共用スペースの改修。同時に、地下1階及び4階 - 6階のトイレも面積を1.5倍に増床。

2015年4月26日にこれらのリニューアルが完了した[3][4]

フロア構成[編集]

施設 接続
17階 ソラリア西鉄ホテル福岡(レストラン)
11 - 16階 ソラリア西鉄ホテル福岡(客室)
10階 セントラルウェルネスクラブ
8階 ソラリア西鉄ホテル福岡(宴会場)
7階 ソラリアプラザ(レストラン)
TOHOシネマズ天神
ソラリア西鉄ホテル福岡(小宴会場)
6階 ソラリアプラザ(レストラン)
ソラリア西鉄ホテル福岡フロント
ソラリアターミナル駐車場・タクシー乗り場
ソラリアターミナルビル4階)
5階 ソラリアプラザ(ファッション) 西鉄天神高速バスターミナル降車場
(ソラリアターミナルビル3階)
4階 ソラリアプラザ(ファッション)
3階 ソラリアプラザ(ファッション) 西鉄福岡(天神)駅
(ソラリアターミナルビル2階)
2階 ソラリアプラザ(ファッション)
1階 ソラリアプラザ(ファッション)
地下1階 ソラリアプラザ(ファッション) ラシック福岡天神・きらめき通り地下通路
地下2階 ソラリアプラザ(フードホール) きらめき通り地下通路

映画館[編集]

同プラザの7階には1フロアに3スクリーンを有する映画館がある。かつては「ソラリアシネマ」という名称だったが、2012年1月からはTOHOシネマズ直営の「TOHOシネマズ天神・ソラリア館」となった。

ソラリアシネマ[編集]

1956年4月11日に同地で開業した名画座センターシネマ」がその前身。当時は大人50円、小人30円の低料金だった。その後ロードショー館に転換し営業を継続したが、1987年5月、同地の再開発に伴い一時休館。その2年後の1989年3月、同プラザ7階に「ソラリアシネマ」としてリニューアルオープン。シネマ1は当時まだ珍しかった“スタジアム形式”の客席とボディソニックシステムを採用していた。初回・レイトショー以外は全席指定席であった他、西鉄ICカード「nimoca」で入場料金が清算することも出来た。

当初は、東宝洋画系作品(シネマ1は日劇3、シネマ3はシャンテ・シネのなかでも、主にフランス映画社の作品、シネマ2は名画座)がラインナップされていたが、末期はミニシアター向きの作品を中心とした上映に転換していた。しかし晩年は市内に登場したシネマコンプレックスの影響で次第に客足が落ち込み、ヒット作に恵まれない状況が続いた。

2011年8月に同年11月末での閉館を発表[5]。同年11月30日、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』の爆音上映を行い、「センターシネマ」時代から数えて55年続いた歴史にピリオドを打った。

座席数[編集]

  • シネマ1:293席
  • シネマ2:136席
  • シネマ3:72席

3館ともドルビーデジタルEXに対応。(シネマ1のみSDDS8chにも対応している)。『スター・ウォーズ episode1』の為にドルビーサラウンドEXが導入されたが、結局SDDSでの上映となった。

シネマ2・3のSDDS6chの上映方式は、2010年のドルビーCP650の採用に際し廃止。シネマ1は、2010年にDLPデジタルシネマ映写機を導入。3D方式はXpanDを採用。

TOHOシネマズ天神・ソラリア館[編集]

TOHOシネマズ天神・ソラリア館
TOHO CINEMAS TENJIN
情報
正式名称 TOHOシネマズ天神
旧名称 センターシネマ、ソラリアシネマ
完成 2012年1月
開館 2012年1月21日
開館公演 きみはペット(スクリーン7)
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(スクリーン8)
源氏物語 千年の謎(スクリーン9)
収容人員 (3スクリーン)433人
設備 ドルビーデジタルサラウンドEX
DLPデジタルシネマシステム
用途 映画上映
運営 TOHOシネマズ株式会社
外部リンク TOHOシネマズ天神
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ソラリアシネマ閉館後、同館の跡地はTOHOシネマズに売却され、2012年1月21日、天神東宝と統合したシネマコンプレックス「TOHOシネマズ天神・ソラリア館」(とうほうシネマズてんじん・ソラリアかん)として再開業した。これに伴い天神東宝もTOHOシネマズ天神本館と名称変更されている[6]。TOHOシネマズ系列としては梅田なんばに続き、本館と別館がある3つ目の地域となったが、2017年3月31日に天神本館が建て替えのため閉館になり、ソラリア館のみの営業となっている[7]。それ以降、天神地区における東宝系のアニメ映画の時期固定形のシリーズ作品の封切り館は、ソラリア館に移行している[8]

ソラリアシネマ時代はシネマ1のみデジタル上映だったが、リニューアル後は全スクリーンがデジタル上映に移行されている。

座席数[編集]

3スクリーンの総座席数は433席で、ソラリア時代よりも68席減となった。前述の天神本館の閉店と共に、スクリーン番号が変更されている。

  • スクリーン1(旧シネマ1→スクリーン7):259席(+車椅子スペース2席)
  • スクリーン2(旧シネマ2→スクリーン8):113席(+車椅子スペース2席)
  • スクリーン3(旧シネマ3→スクリーン9):61席(+車椅子スペース1席)

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b “【九州の礎を築いた群像 西鉄編(1)】まちづくり企業 すべてはソラリア計画から始まった”. MSN産経ニュース. (2013年10月8日). https://web.archive.org/web/20131008083133/http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131008/biz13100816340008-n1.htm 2013年10月8日閲覧。 
  2. ^ 当時の社名は「天神エフエム」。九州国際エフエムから免許を含めたLove FM事業の譲渡を受け現名に変更、FREE WAVEは廃局。
  3. ^ ソラリアプラザ オープン以来最大のリニューアルを実施します!(PDF)” (PDF). 西日本鉄道 (2013年6月27日). 2013年7月2日閲覧。
  4. ^ 3月21日「西鉄天神高速バスターミナル」・4月25日「ソラリアプラザ」のグランドオープンをもって、ソラリア街区の大規模改造が完了します!” (PDF). 西日本鉄道 (2015年3月5日). 2015年4月27日閲覧。
  5. ^ “天神の名画座に花道 ソラリアシネマ今月閉館 九大生ら上映会”. 西日本新聞. (2011年11月17日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/273737 
  6. ^ ソラリアプラザ7階に「TOHOシネマズ天神」が出店』(プレスリリース)西日本鉄道、2011年12月1日http://www.nishitetsu.co.jp/release/2011/11_140.pdf 
  7. ^ TOHOシネマズ 天神 一部閉館のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)TOHOシネマズ、2016年9月30日http://www.tohocinemas.co.jp/news/pdf/2016/160930a.pdf2017年8月28日閲覧 
  8. ^ 春休み前…『ドラえもんシリーズゴールデンウィーク前…『クレヨンしんちゃんシリーズ』、『名探偵コナンシリーズ』夏休み前…『ポケットモンスターシリーズ

外部リンク[編集]