ジュラシック・パークIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ジュラシック・パークIII
Jurassic Park III
監督 ジョー・ジョンストン
脚本 ピーター・バックマン
アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー
原作 マイケル・クライトン
製作 キャスリーン・ケネディ
ラリー・J・フランコ
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 サム・ニール
ウィリアム・H・メイシー
ティア・レオーニ
アレッサンドロ・ニヴォラ
トレヴァー・モーガン
音楽 ドン・デイヴィス
撮影 シェリー・ジョンソン
編集 ロバート・ダルヴァ
製作会社 アンブリン・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル
日本の旗 ユニバーサル/UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 2001年7月18日
日本の旗 2001年8月4日
上映時間 94分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 9000万USドル[1]
興行収入 $368,780,809[1]
前作 ロスト・ワールド
次作 ジュラシック・ワールド
テンプレートを表示

ジュラシック・パークIII』(Jurassic Park III)は、2001年に公開されたアメリカ映画。『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』から続くシリーズの第3作である。ユニバーサル映画提供。

概要[編集]

人気シリーズ第3作。シリーズの前2作が「マイケル・クライトンによるSF小説の映画化」という形をとっていたのに対し、この作品では基本的に映画独自のストーリーが展開されている。監督は前2作のスティーヴン・スピルバーグからジョー・ジョンストンに変わる。

タイトルのロゴマークはスピノサウルスに変わった。原点回帰をテーマにしており、背景には「生命倫理や生命の進化・歴史」、人間が「神の真似事」をすることへの批判精神等は、原作及び1作目から引き続き受け継がれている。また、スピルバーグの作品でよく指摘される「親子関係」も1作目とは異なる形で見られる。

主人公は再びアラン・グラント博士となった。演じるサム・ニールは同じ役を再び演じるのはこれが初めてだったが、思い入れの強い役であることや、ファンからも再登板を望む声が多かったことからオファーを快諾した。

キャスト[編集]

文末の()は日本語版吹き替えキャスト

アラン・グラント:サム・ニール小川真司
古生物学者。8年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。カービー夫妻の依頼でサイトBを訪れ、8年前以上の冒険に巻き込まれることになる。
ヌブラル島の事件によって注目を浴びているものの、化石の発掘費に困窮している。今なおジュラシック・パークについては評価しておらず、「天変地異が起ころうとも絶対にもう恐竜の島へは行かない」と断言していた。だが、カービーが提示した報酬額につられて、着陸しないという条件で、ソルナ島上空のフライトへ同行する。中々事実を話さないカービー夫妻を嫌っていたが、冒険を通して絆を深めていく。
ジュラシック・パーク事件と前後して恐竜に対する考えが変わっているらしく、著書の内容も変化したという。本人曰く「事件前は私も恐竜が好きだったが、喰われかける前と後では違う」。インジェン社の行動を「神の真似事」と評し嫌悪している。また、子供嫌いも治ったらしくエリーの息子に「恐竜おじさん」と慕われている。
1作目で吹き替えを担当していた富山敬が他界したため、本作では代わって小川真司が担当となった。ちなみに小川は、前作『ロスト・ワールド』の冒頭で、リゾート中幼い娘をコンプソグナトスに襲われる富裕一家の父親役を吹き替えている。
ポール・カービー:ウィリアム・H・メイシー納谷六朗
カービー・エンタープライズの社長と名乗る男性。本人曰くアウトドア派で、アランにサイトBのガイドを依頼する。
正体は小さなタイル塗装屋の経営者。アウトドア派というのも嘘で実際はK2の標高すら知らない。行方不明になった息子の捜索を警察に拒否されており、自力で探すために、アラン達を騙して小型飛行機で島を訪れる。しかもアランがサイトBに来たことがあると勘違いしていた。
日本語吹き替えの納谷六朗は、第1作『ジュラシックパーク』のジェナーロ弁護士役、第2作『ロストワールド/ジュラシックパーク』のエディ・カー役に続き、シリーズ3作連続で主要登場人物の声の出演を果たした。
アマンダ・カービー:ティア・レオーニ渡辺美佐
ポールの離婚した元妻。ポールと共に、アランにサイトBのガイドを依頼する。息子を捜したい一心で、島で大声を何度も出すため、その度にアランに注意される。
ビリー・ブレナン:アレッサンドロ・ニヴォラ内田夕夜
アランの助手。アランたちと共にサイトBを訪れる。
研究のためと称してラプトルの卵を勝手に回収し、一行を危険に晒してしまう。また、その事がアランに知られた時は「ここ(サイトB)を造った連中と何ら変わらない」と糾弾された。
物語中盤、エリックを救出するためにプテラノドンの群れの中に飛び込み彼を救い、自らはプテラノドンに襲われながら姿を消すが、大怪我を負いながらも生存しており、アラン達より先に救出されていた。パラグライダーが得意で、かつて命を救われた古いバッグを「お守り」として大事に持っている。最終的にその「お守り」が、アラン達を救うことになる。
エリック・カービー:トレヴァー・モーガン北尾亘
カービー夫妻の息子。2ヶ月前、サイトB付近にパラセールに行って消息不明になる。
インジェン社が遺した施設と非常食料を頼りに、一人で2ヶ月もの間生き残っていた。ラプトル達にガス手榴弾を用いてアランを救ったり、小型の肉食竜除けとしてT-レックスの排泄液を回収するなど、逞しい活躍を見せる。マルコム博士の著作は好きでは無いらしく(エリック曰く「理屈っぽい」)アランと気が合う。
エリー・デグラー(旧姓:サトラー):ローラ・ダーン安藤麻吹
アランのかつての恋人。古植物学者で、8年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。現在でもアランとの友情は続いているが、外交官のマーク・デグラーと結婚しており、チャーリーと言う息子と女の子の赤ちゃんの2人の子供がいる。
一行がスピノサウルスに襲われている真っ最中、アランからの電話を聞き、これが最終的にアラン達を救うことになる。
吹き替え版では前作と異なり、アランを「先生」と呼んでいる。
ユデスキー:マイケル・ジェッター佐々木敏
サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。飛行機の操縦を担当する。銃は持っているが戦闘は専門外。
ヴェロキラプトルに重傷を負わされ、生存者をおびき出すための罠として使われる。ラプトルが引き上げる際に殺害された。
M.B.ナッシュ:ブルース・ヤング辻親八
サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った黒人男性。飛行機の操縦を担当する。衛星電話を所持したままスピノサウルスに捕食される。
身に着けているドッグタグから、元・米軍の上級曹長だったことがわかる。
クーパー:ジョン・ディール落合弘治
サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。銃撃のプロらしい。
飛行機で騒動があったときにアランを殴って気絶させる。最初に着陸した際、スピノサウルスの襲撃を受け、密林の中で応戦するが一人逃げ後れしまう。離陸しようとする飛行機の前に立ちふさがって助けを求めたが、追ってきたスピノサウルスに捕食され最初の犠牲者となった。結果的にスピノサウルスを飛行機の針路上に誘導してしまい、飛行機はスピノサウルスと衝突。そのために飛行機が飛び立てず、以後島から脱出できなくなる原因となった。
ベン・ヒルデブランド:マーク・ハレリック内田直哉
2ヶ月前、エリックと共にサイトB付近のパラセーリングをした男性。アマンダの新しい恋人。
エリックと共に島へ降下し木に引っかかったところまでは、ビデオカメラの映像で生存が確認されていた。しかし、何らかの理由で降りることが出来なかったのか、木からぶら下がったまま死亡し、ミイラのような遺体となって発見された。
マーク・デグラー:テイラー・ニコルズ桐本琢也
エリーの夫。国務省に勤務している。
エンリケ・カルドソ:ジュリオ・オスカー・メチョソ楠見尚己
違法のパラセーリングを行う「Dino-Soar」と言う会社のオーナー。船の操縦も行う。
理由は不明だが、序盤でエリック達をパラセーリングさせている途中、船の上から姿を消す。
チャーリー・デグラー:ブレイク・マイケル・ブライアン
エリーとマークの息子。赤ちゃんの妹がいる。
シェリル・ローガン:サラ・ダニエル・マディソン

グランドの大学生の1人。フォート・ペック・レイク発掘場でビリーと共に発掘の手伝いをし、ビリーに教えてもらっていた。

ハンナ:リンダ・パーク
エリーの秘書。

他(こおろぎさとみ沢海陽子滝沢ロコ湯屋敦子朴璐美宗矢樹頼

登場する恐竜・翼竜[編集]

以下のリストには映像として現れる恐竜・翼竜だけでなく、台詞・表示などで存在のみが確認できる恐竜・翼竜も含めた。

また、劇中で種小名が出ているものは属名と中黒(・)で繋ぎそれも記した。原則として劇中での登場順に並べてある。

その他[編集]

  • 大型獣脚類スピノサウルスが新たに登場。前作までの「王」であるティラノサウルスを凌駕する戦闘力をもつとされ、両者の格闘が描かれる。但し、実際のスピノサウルスは劇中のような生態は疑問視されている[2]
  • ヴェロキラプトルの化石から羽毛状の痕跡が発見されたため、今作のヴェロキラプトルでは頭に毛が生えているという変化が見られる。また、今作のラプトルでは雌雄の性差もカラーリングやデザインによって表現されている。
  • ジュラシックパークの創設者であるジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)を再登場させる予定だったが、諸事情によって断念する。その代わり、アランの台詞にハモンドの名が登場している。

舞台となった島[編集]

前作同様、舞台となったのはイスラ・ソルナ島(Isla Sorna)だが、前作とは違う方向に着陸しているため、前作と同じ場面はない。国連とコスタリカ政府によって保護され、立ち入り禁止区域となっている。一部の施設は放置されたまま今も残っており、インジェン社が密かに研究していた恐竜がいたことが明らかになっている。スピノサウルスもその中の一つ。

登場する施設及びメカニック[編集]

インジェン・コンパウンド
サイトBにある恐竜造りと恐竜を育てる事を目的に建てられた総合施設の研究所。ハリケーンで壊滅した後、放置され廃墟となった。
なお『2』に登場したインジェン社の従業員が暮らしていたワーカー・ビレッジと言う廃墟の集落とは別である。
飛行場
イスラ・ソルナ島の北西部にあるサイトBの飛行場。滑走路が一本あるだけの小さな空港だった。サイトBにやって来たグランド達が乗る小型飛行機はここに着陸した。
鳥小屋
翼竜のプテラノドンを収容していた鳥小屋。プテラノドンを育てて、イスラ・ヌブラル島にある「ジュラシック・パーク」の鳥小屋に運ぶ為に建設された。グラント達が訪れた時は廃墟になっていた。
N622DC
ポール・カービー所有の小型飛行機。サイトBで行方不明となったエリックを探すために、イスラ・ソルナ島に行くためにグランド達を乗せた。サイトBの飛行場に着陸した後、スピノサウルスに襲われ破壊された。
供給トラック
イスラ・ソルナ島で1人で生活していたエリックが住処にしていたジャングルに放置されたトラック。エリックがグランドと出会うまで、荷台の供給の中で生活していた。
小型ボート
グランド達がプテラノドンの鳥小屋から出て川を下る為に乗ったオンボロなボート。
AAVP7A1
グランド達の救出の為、イスラ・ソルナ島に上陸したアメリカ海兵隊の水陸両用の装甲兵員輸送車
SH-60 シーホーク
グランド達の救出の為、イスラ・ソルナ島に来たアメリカ軍のヘリコプター。

スタッフ[編集]

ノベライズ[編集]

2001年から2002年にスコット・シエンシンにより書かれた、3部作からなるジュラシック・パークの冒険小説『Jurassic Park Adventures』シリーズが発売された。

  • Jurassic Park Adventures: Survivor』 - エリック・カービーがグラントと出会う前の2ヶ月間、1人でイスラ・ソルナ島で過ごした物語。
  • Jurassic Park Adventures: Prey』 - ジュラシック・パークIIIの後を描いた作品で、18歳のサイモン・タニーを先頭としたティーンエイジャーのグループが有名になろうと、イスラ・ソルナ島に映画撮影しに行って消息不明となり、グラントとエリックの2人が彼らを見つける為に再びイスラ・ソルナ島に行く物語。
  • Jurassic Park Adventures: Flyers』 - 同じくジュラシック・パークIIIの後を描いた作品で、映画の最後に登場したプテラノドンがフロリダ州ユニバーサル・オーランド・リゾートに現れる物語。

ゲーム[編集]

映画版に基づいたガンシューティングゲームが、コナミから2001年に登場した。物語はアラン・グラント博士からの無線による要望により、イスラ・ソルナ島に墜落した飛行機の生存者を探して救出するため、アメリカ陸軍のレンジャー隊の2人がイスラ・ソルナ島に派遣され、恐竜を打ち倒してステージを進んでいくという内容のゲームになっている。
恐竜捕獲のために雇われたバイオメカニカル・スーツを着た主人公を操りステージを進んでいく、横スクロール型のアクションゲーム。Microsoft Windowsにて発売。
PCで発売されたビデオボードゲーム
コナミからゲームボーイアドバンスで発売された経営シミュレーションゲーム。
コナミからゲームボーイアドバンスで発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
コナミコンピュータエンタテインメントハワイが開発。ゲームボーイアドバンスで発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
コナミからPlayStation 2にて発売された経営シミュレーションゲーム。
映画公開により、2001年11月14日にヴィヴェンディとコナミから発売予定されていたPlayStation 2用のサードパーソンシューティングタイプのアクションアドベンチャーゲーム。イスラ・ソルナ島とは別の謎の秘密の第2の島を舞台に、セキュリティ技術者デイビッド・ヴォーンとなって、恐竜と戦いながらステージを進めていく内容のゲームだったが、開発元のSavage Entertainmentと発売元のヴィヴェンディとの間で起きた予算の対立トラブルから発売はキャンセルされ、発売されなかった。

フィギュア[編集]

公開当時、海洋堂が製作したフィギュアが「ジュラシック・パークIIIキャンペーン」としてローソン限定でコカ・コーラ社製品のペットボトルにおまけとして付された。

  • スピノサウルス
  • ティラノサウルス
  • ヴェロキラプトル
  • プテラノドン
  • プテラノドン
  • トリケラトプス
  • パキケファロサウルス
  • ブラキオサウルス
  • パラサウロロフス
  • コンプソグナトゥス
  • ステゴサウルス

脚注[編集]

  1. ^ a b Jurassic Park III (2001)”. Box Office Mojo. 2009年11月6日閲覧。
  2. ^ 劇場パンフレットより

関連項目[編集]

外部リンク[編集]