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ジュラシック・パーク (小説)

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ジュラシック・パーク』(Jurassic Park)は、1990年に出版されたマイケル・クライトンによるSF小説バイオテクノロジーを駆使して蘇らせた恐竜たちによる惨劇を描くパニックサスペンス

原作ではヴェロキラプトルを「知力が高く厄介な存在」と設定し、最大の脅威として描いている。これは続編『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』でも同様である。

作中に登場するジャングルリバーライドはユニバーサルスタジオのアトラクションである「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」として再現されている。

SFエンターテイメント作品だが、原作・映画全体を通して背景には「生命倫理や生命の進化歴史」「テクノロジーの進歩と過信」に対する哲学的テーマが存在する。

現実では、2012年マードック大学の研究によって、DNAの半減期が521年で、DNAの復元に必要な長さのDNA断片が残るのは約100万年前までと推定され、恐竜の絶滅から約6500万年が経過した現代では、生息当時のDNAを用いた恐竜の再生は実現不可能であると判明した[1]

登場人物

※括弧内の左側が映画版キャスト、右側が日本語吹替。

「ジュラシック・パーク」モニター客

アラン・グラント(サム・ニール富山敬
主にモンタナで発掘をする古生物学者。原作だと40代で、妻と死別し独身。多数の恐竜の卵の化石を発見し、また恐竜に母性本能があった可能性を主張する。この時点ではT-レックスに関して「動いている相手しか襲わない」「雨に弱い」という持論を持っていたが小説版の続編で否定されている。
インジェン社から恐竜の育て方について助言を求められており、気候の関係から現地滞在可能な期間が限られているモンタナでの発掘の最中ということでパークへの視察には乗り気でなかったが、映画版では“3年分の発掘資金”とされている一日2万ドルの顧問手当てに目がくらみこれを受諾する。原作では最初から子供好きの設定でありティムとも当初から親しくしているのに対し、映画版では当初は子供嫌いとなっているが、物語が進むにつれて、恐竜の襲撃から子供たちを守り、子供に対する愛情に目覚めて成長して行く人物へと変更された。性格は冷静であり頭も切れる。
小畠郁生は原作の解説にて、グラントのモデルはモンタナ州立大学ロッキーズ博物館のジョン・ホーナーで“ビールのすすめ方もうり二つ”であると述べている。
エリー・サトラー(ローラ・ダーン弥永和子
アラン・グラントの研究助手。古植物学が専門。
映画版と原作では設定が異なり、映画ではグラントの恋人だが、原作ではグラントの研究室の若い大学院生であり、別の男性とすでに婚約している。原作では出番があまり少なかったが、映画では中盤でハモンドに過ちを認めるよう説得する役回りから、システム復旧を担う役回りまで活躍の場が広がっている。なお映画『III』ではその後グラントと別れたらしく、再婚した夫と幼い息子二人が登場している。また映画ではトリケラトプスの病気の原因が明らかにされなかったが、原作ではステゴサウルスの病気の原因を突き止めている。また、原作ではジェナーロは彼女を名前でしか知らず、対面するまで男性だと思っていた。
イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム大塚芳忠
テキサスの数学者。複雑系=いわゆるカオス理論の専門家。
自然界への敬意に欠け、神の真似事をしようとするパークの複雑なシステムは必ず破綻すると視察前から主張し「自然界のレイプ」と非難する。原作では第二の主人公的な立ち位置で、重要なキーワードであるカオス理論を通して、自然を支配しようとするジュラシック・パークのエゴイズムを糾弾、パークの欠陥を暴く場面があるが映画では専門分野を生かすシーンがない。
原作、映画共に皮肉屋でハモンドとは犬猿の仲。映画ではサトラー博士を口説こうとするなど、原作に比べ軽い面も持つ人物として描かれている。グラントは最初彼を敬遠していたが、パークを疑問視する点で意見が一致し、パークが非常事態となってからは協力しあう。アランに続いて子供たちを救出するために囮になり、T-レックスに襲われた。足を負傷したが奇跡的に助かり、エリーとマルドゥーンに救出された。以後はハモンドと共にエリーらを支援する。
続編『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では本作での陽気な性格は影を潜めている。
映画では明確に生還するのに対して、原作では、T-レックスの襲撃の際に負った傷が元で意識を喪い、そのまま島に置き去りにされ、死んだように描写されていた。しかし、続編小説『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』では、後に軍が島の調査に入った際に回収され、病院で奇跡的に蘇生しており、こちらでも生還している。
2018年公開の続編5作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にマルコム博士が登場する。
原作では頭が禿げあがっており、自らの生活様式をとことん追求し、服装からコーラの飲み方にまでこだわりを持つ。
映画内の台詞から離婚経験者で子持ちであることが判り、これは次回作の映画でも反映されている。
ジュラシック・パークIII』ではグラントが彼の著書に触れているが登場した少年に「自画自賛もいいところだ」とこきおろされている。原作第1〜2作を通じて独特の持論を強く主張するマルコムであるが、2作目の訳者あとがきによれば、このキャラクターは著者クライトンの思想の代弁者であろうと推測されている。
アレクシス・マーフィー(アリアナ・リチャーズ坂本真綾
ハモンドの孫。愛称は「レックス」。原作では両親が離婚寸前で、映画版ではすでに離婚している。映画版ではしっかりものだが、原作ではわがままで手を焼かせるティムの妹で、勝気で野球好き。口が悪い。映画版ではティムの姉でありコンピューターに明るく、ヴィジター・センターのドアロックの復旧を行っている。
ティモシー・マーフィー(ジョゼフ・マゼロ大島一貴
ハモンドの孫。愛称は「ティム」。幼いながら恐竜について深い知識を持った少年。原作ではグラントやマルドゥーンも感心するほど賢いレックスの兄であり、終盤でパークの全システムを再起動させる役も彼である。目上の相手にはしっかりとした敬語を使う。映画版ではレックスの弟で、年頃の饒舌な少年とされている。
ドナルド・ジェナーロ(マーティン・フェレロ納谷六朗
カウアン、スウェイン&ロス法律事務所に所属するインジェン社顧問弁護士。原作では狡猾な性格で周りからいけ好かない人物として描かれている。最後まで生き残るが、映画では臆病な人物として描かれる。
原作では当初からハモンドの常軌を逸した計画に懐疑的でボスのダニエル・ロスに心配事をこぼしていた。
中盤でティラノサウルスの餌食となり、パークの最初の犠牲者となった。利己主義者であり、自分の手は決して汚さず、パークの失敗も責任転嫁しようとした。最後は半ば強引にグラント一行によるラプトル調査につき合わせられる。ただし、子供たちを守ろうとしたり、マルドゥーンのパークの捜索に同行するところなど、勇敢な面もある。また、ヴェロキラプトルの亜生体を乗せた補給船が本土に上陸する寸前には弁護士の知識を使い、でたらめな法律で船長の上陸を阻止した。拝金主義者であるという点では映画も原作も共通している。パークのスタッフ達がマルコムの主張を無視していたのに対して、パークがマルコムの理論通りになることを不安に思っていた。

「ジュラシック・パーク」スタッフ

ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー永井一郎
インジェン社、ハモンド財団創始者。原作では76歳。映画ではインジェン社という社名は台詞に出なかったものの、ジェットヘリにインジェンのロゴが施されている。右足が悪く、杖[注 1]を使っている。
主人公サイドから批判される立場に変わりはないが、映画版と原作では正反対の性格を持つ。
映画版ではグラントやティムと同様、幼いころから恐竜に思いをはせ、「まやかしや小細工のない、誰が見ても驚愕する物を作る」との信念からパークを建設する。「人を楽しませる為には金を惜しまない」と言及しており、金儲けに固執するジェナーロを「このパークは金持ちのためだけに作ったのではない」とたしなめる場面もあった。子供好きの好々爺で、施設の案内から恐竜の出産や発掘の立ち会いまで自らが行うほどサービス精神旺盛だが、計画が狂うとヒステリーを起こす。事故発生後も遺伝子操作による恐竜復活の正当性を主張し続けていたが、最終的には自らの過ちを認め、ジュラシックパーク事業から完全に撤退する。ラストでは彼の無念さが強調されている。スピルバーグの思いが強く込められたキャラクターであり、性格描写も自身をモデルにしている[要出典]。また、演じるリチャード・アッテンボローは制作時には演出のアドバイスもスピルバーグに行っており、演技指導をする必要が全くなかったと語っている。グラント達と共に生き残り、続篇では一転して島の恐竜達を保護する立場にまわる。
原作小説では悪辣なビジネスマンとしての色合いが強い典型的な山師であり、その商才は一方的に弁舌をふるう強引な金集めの面で強力に発揮される。ジュラシックパーク建設に際しては、遺伝子操作で造り上げた手の平サイズのゾウを持参して出資者を説得してまわった。子供達を楽しませることを目指してはいるが、これもあくまで金儲けのための過程としてしかとらえておらず、ヒステリーを起こして子供達への恨み言を心中で吐く場面もある。映画版とはまったく対照的でアランやマルコムをパークに招待したり、施設の案内をするのもすべて部下たちにまかせっきりで、自らは命令するだけ自己中心的かつ頑迷なその性格から、ネドリーを始めとするほとんどのスタッフから信頼されていない。マルコムは続編で「ハモンドは単なる詐欺者だった」と言い切った。恐竜を「自分の高価な財産」と考え、凶暴なラプトルの処分や緊急時の対恐竜用武器の装備、性質をおとなしくするための遺伝子改良はおろか[注 2]、生態解明のための解剖すら許さない。ラプトルが脱走した際にも、マルドゥーンに「わしの恐竜に何をするつもりだ」と食って掛かり「(この状況では)主語が逆ですね」と返されている。
映画5作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では彼の若い頃の旧友で恐竜造りの仕事パートナーでもあったベンジャミン・ロックウッドと言う人物が登場している。1984年にハモンドはインジェン社を設立した時、ロックウッドの支援の元でロックウッドの邸宅にある地下実験室で恐竜造りのDNA抽出の実験に初めて成功した。
レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン梁田清之
小説での名前はジョン。パークのチーフエンジニア、神経質で、映画と原作の人物像に相違はない。勤務態度の悪いところがある。兵器開発に携わったのち、ディズニーワールドをはじめとする大手アミューズメントパーク建設に次々に参加。その経歴はハモンドからも認められている[注 3]。口癖は「9月オープン」。マルドゥーンと並び、現場の立場からハモンドに対して積極的に意見する人物。カオス理論はある程度理解しており、ジェナーロに解説するほどだが、本人は『システムの管理を徹底すれば問題は解決される。』と言及しマルコムの理論を完全に否定している。ヘビースモーカーらしく、原作でも映画では何本も煙草を吸っている。
ネドリーシステム解除のプログラミングを膨大なデーターから解読し、緊急時に見舞われた際は不眠不休になりながらシステムの再構築に従事する。
パークのシステムダウン後、電源復活のために発電所に向かったところ、所内でラプトルに襲われて死亡。後に変圧室で腕のみ見つかるが、映画では彼の死は直接描写されず、エリーの肩に彼の腕が落ち、残りの死体の影だけが見えるという形で描写された。
ロバート・マルドゥーン(ボブ・ペック田中信夫
恐竜監視員。ケニア生まれで元はアフリカのハンティングガイド。原作では50歳。80年以降は野生動物コンサルタントとして実績を重ね、動物園における各種動物区の境界を指示していた。動物の恐ろしさを知らないハモンドを「口うるさい小男」と嫌っている。一部の恐竜は動物園で管理できる代物ではないと主張し、対戦車誘導ミサイルなどの強力な兵器を管理本部に要求している。恐竜が逃げ出した後はT-REXやラプトルを殺傷するが、自身も負傷する。ハモンドの孫達を助ける事を承諾するなど、勇敢な性格。原作では生還したが、映画版ではラプトルに不意を突かれ生死不明となる。シナリオ初期稿ではグラント達を救う展開が用意されていたが、その役目はティラノサウルスへと変更された。
映画版でもラプトルを殺処分すべきと公言する現実主義者で、パークのシステムダウン後にラプトルによって殺害されたと思われていたが、コミックシリーズの『ラプターズ・アタック』では、ラプトルの攻撃から辛うじて生還した事実が判明しており、グラント、エリー、イアンと共に、島から持ち去られたラプトル捕獲の為に協力して行動するなど活躍していた。その後のコミック作品『ラプターズ・ハイジャック』、『リターン・トゥ ジュラシック・パーク』にも登場。
デニス・ネドリー(ウェイン・ナイト桜井敏治
ハーバード大出のエンジニア。肥満体型で度の強い眼鏡を着用し、デスクの上下は食品の包装ゴミなどであふれている。映画では強欲だがどこか憎めない、間抜けな小悪党に描写されている。一連の事件を起こした張本人だが、雇用面などでは才能に反してインジェン社からさんざんな目に遭わされていたことも事実である。塩基解読用のスーパーコンピューターの並列処理を実現するなど優秀な人物だが、ハモンドは勤務態度の悪さなどから彼を一切評価せず、他のスタッフからも有能だが扱いづらい厄介者とされている。恐竜復活のさい恐竜のDNAの膨大なデーターの解析を行ったのもネドリーであり、仕事は恐竜の遺伝子配列の解析からパーク内のシステム管理に至るまで多義に渡っていた。
金目的で恐竜の胚を盗んで他のバイオシン・コーポレーション[注 4]に渡すというスパイ的取引を企むが、港があるイーストドックにジープで向かう途中、嵐のために予定が早まり焦って道に迷うというミスを犯した。おまけにイーストドックへの近道をするために恐竜を囲うフェンスの電気系統を切ってしまったため、パーク脱出の途中でディロフォサウルスに襲われ死亡、盗んだ胚を隠したシェービングフォームの缶も車から落としてしまい泥に飲み込まれた。
ヘンリー・ウー(B・D・ウォン中村大樹
遺伝子学者。恐竜のクローン再生の最大の功労者であると同時に、コンピュータにも強く、パークの管理システムにも精通している。映画では中盤の時点で船で本土に帰ってしまうため出番は少なかったが、原作では主要人物。
原作では大学院で研究中に教授が故人となり行き場を失っていた所、ハモンドの熱弁に乗せられてクローン研究に参加したが、その目標が実現した現在、恐竜をより改良を加え一般の人間に対しても無害な存在にすべきだとハモンドに通告しているがハモンドは自然のままのリアルティを求めるあまり、意見が対立しており、もはや利用価値はないと思われている。恐竜の個体数の制御のため全ての恐竜を雌にしていたが、グラントから爬虫類の性転換の過程を語られ個体数の管理が上手く行ってない事を痛感する事となる。恐竜に改良を加えるたび、ソフトウェアのようにヴァージョンをナンバリングするが、そのやり方にグラントは違和感を覚えた。アーノルドの見落とした点にも気づいてシステム復旧に尽力するが、終盤、ラプトルからエリーを助けようとして自分がえじきになる。
映画4作目『ジュラシック・ワールド』にも登場。また、映画5作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にも登場する。
エド・リージス(映画未登場)
原作に登場したインジェン社のジュラシック・パークの広報室室長で開演前に世界各地にパークのマーケティングを行っている人物。。ラプトルの事故で重傷を負った労働者ジョフェリーを、ヘリコプターで本土のバヒヤ・アニャスコ村の診察所に連れて行った。医師のボビー・カーターに重傷の原因を聞かれた時、建設工事の事故だと嘘をついていた。内心子供嫌いで、広報活動で多忙ながら、最初のパークのツアーガイドとレックスとティムの面倒も嫌嫌ながら余儀なくされた。ツアー車の中でパークのシステムダウン後、ティラノサウルスの暴走前に危機を感じレックスとティムを残して一人逃げ去り岩の中に逃げ隠れた。一人で隠れて難を逃れていたが後に1人でビジターセンターに戻ろうとする中、アラン達の目の前でオスの子供のティラノサウルスの餌食となる。マルコム、マルドゥーン、ジェナーロが彼の切断された足を発見している。
映画版では広報室室長は登場せずエドの子供嫌いな性格はグラントに、中盤子供を差し置いて逃げて恐竜の餌食になる流れはジェナーロにそれぞれ引き継がれる。
ハーディング(ジェラルド・R・モーレン
ジュラシック・パークに常駐している獣医で、恐竜の生態について現時点で最も多くの知識を会得している人物。物語を通して活躍し、最後まで生き残る。
原作で登場するのは苗字のみで名前は判明していない。映画・原作双方の続編に登場するサラ・ハーディングと同姓で、特に後者とは親子関係にあることが作中で示唆されている。映画版でハーディング役を演じたモーレンは本作の共同プロデューサー。彼から名前を取って「ジェリー」というファーストネームも設定されている。
またゲーム『Jurassic Park: The Game』にも主人公として登場しており、ゲイリー・ハーディングと示され、映画と違い、ゲームでは50代ぐらいのしなやかで若く口髭が無く、サングラスを掛けておらず、キャップも被っていない姿だった。ただし、原作では青い眼に口髭の50歳のたくましい男性と記述されている。なお、ゲームには彼の娘として14歳のジェシカ(ジェス)・ハーディングが登場している。
ジョフェリー(ジョフェリー・C・ブラウン)
ジュラシック・パークの労働者の1人。檻に入れたラプトルをパドックに移す作業の際、彼が檻のゲートを開けた瞬間にラプトルが体当たりをした為、バランスを崩して落ちた彼はラプトルに檻の隙間に引き込まれた。マルドゥーンが彼を救出しようとしたが間に合わなかった。彼の死後、彼の家族がインジェン社に対して2000万ドルの賠償金の訴訟を起こした。
原作では18歳の少年と示されており、重傷を負ってエド・リージスがヘリコプターでコスタリカ本土のロベルタ(ボビー)・カーターが営む診察所に連れて行くが、最後に「ラプトル」と言い残して結局死んでいる。

ボーマン家

ティナ・ボーマン
家族とともにランドローバーでコスタリカ西海岸のカボ・ブランコの海岸を訪れていた少女。夏休みの宿題で生物のスケッチを行ってた所、コンプソグナトゥスと接触して負傷する。間もなく両親に発見されたため一命は取り留めたが、インジェン社の幹部がトカゲに襲われたと恐竜の存在をもみ消す事となる。
マイク・ボーマン
ティナの父親。放任家で娘にも自由に行動させるが、皮肉にもそれが娘の一大事に繋がる。ティナがコンプソグナトゥスの群れに襲われた際、すぐに救出に向かったことで、結果的に娘を救うことができた。
エレン・ボーマン
ティナの母親。自身の美容整形の為に今回の旅行を計画する。コンプソグナトゥスに襲われたティナを発見し、悲鳴を上げる。

その他

ルイス・ドジスン(キャメロン・ソア小室正幸
インジェン社のライバル会社バイオシン・コーポレーションの遺伝学者。産業スパイなどの汚い仕事を引き受けることが多い。映画の吹き替えでは名前の「ドジ」の部分をネドリーに強調される。映画での出番は少ないが、小説では悪役ぶりを発揮、続編の原作ではリベンジを懸け自身が直接島に乗り込み恐竜の卵を強奪するが映画では登場せず。名前はルイス・キャロルとその本名チャールズ・ドジスンに由来[要出典]
ミスター・DNA(グレッグ・バーソン江原正士
クローン再生の概要を解説する作中のアニメ映画に登場する、映画版のみのキャラクター。原作小説ではビジターセンター内の施設見学のエド・レジスによって恐竜復活の説明がされる中で映画版ではアトラクションの一部としてアニメ映画で解説する流れへと変更された。吹き替え版では「DNAくん」と呼ばれている。
ジュラシック・パーク音声ガイド(リチャード・カイリー
原作の設定どおりカイリー本人が実際に音声を提供している。
マーティン・ギティエレス
原作のみの登場人物。コスタリカのフィールド生物学者で、イスラ・ヌブラルから脱走しコスタリカ沿岸で人的被害を出していたコンプソグナトゥスの標本を手に入れ、グラントに解析を依頼する。また、騒動が終結した後にも登場する。
原作の続編にも主要人物として登場する。
ビリー(クリストファー・ジョン・フィールド・江原正士)
モンタナで恐竜の化石の発掘をするグラントとサトラーの手伝いをしたボランティアの青年。コンピュータの操作を担当していた。なお、『III』に登場する同名人物のビリー・ブレナンとは別人である。
ボランティア・ボーイ(ウィット・ハートフォード
グラントが行っている恐竜の化石の発掘のボランティアに参加していた少年。ヴェロキラプトルを嘲笑するが、グラントが彼を怖がらせていた。
アレハンドロ
ビジター・センター内にあるVIP用食堂のシェフ。サトラー達に「チリアンシーバスランチ」と言う魚料理を提供した。彼はハモンドにより唯一、彼の名前が言及された。また映画版の内容をコミックにしたTopps comics版ではスティーブと言う名前が付けられていた。
ネドリーの仲間(ディーン・カンディ・江原正士)
港施設であるイーストドックの労働者。豪雨の中、無線電話でネドリーのコンピュータとやり取りしていた男。映画の撮影を担当しているカンディ本人がカメオ出演している。
ファニート・ロスターノ(ミゲル・サンドバル
ドミニカ共和国にある恐竜の血を吸った蚊が閉じ込められた琥珀を発掘出来る、マーノ・デ・ディオス・アンバー鉱山の所有者。
ロベルタ(ボビー)・カーター
原作のみの登場。女性医師。シカゴの病院で2年間、救急医療の経験を持つ。後にコスタリカのバヒヤ・アニャスコと言う漁村で診察所を開き医師として働いていた。ラプトルの事故で重傷を負ったジョフェリーと言うインジェン社の労働者の若者がエド・リージスにより連れてこられた時、手当てをした。エドは建設工事の事故によるものだと嘘をついたが、彼女はジョフェリーの体についた傷が野生動物の爪によるものだと確信した。ジョフェリーは「Lo Sa raptor」とつぶやいて息絶えるが、彼女はジョフェリーが言った「ラプトル」の意味が分からなかった。彼女は傷跡の写真を撮ったが、エドが乗ったインジェン社のヘリコプターが去った時、証拠隠滅で盗まれた。
マヌエル・アラゴン
原作のみの登場。医師であるボビー・カーターの助手。バヒヤ・アニャスコ村の人物。迷信を信じており、患者のジョフェリーが死ぬ間際に「Lo Sa raptor」とつぶやくと、カーターと「ラプトル」の意味で議論した。彼は地元に伝わる「フッピア(Hupia)」と言う吸血鬼の事だと主張した。

恐竜の再生

原作の小説版では、琥珀に閉じ込められたの腹部の血液から恐竜のDNAを採取し、これを解析・復元した上で欠損部位を現生のカエルのDNAで補完し、さらにこれをワニの未受精卵に注入することで恐竜を再生する手法が描かれる。この設定により、原作当時に勃興しつつあったバイオテクノロジーを背景として、恐竜を現代によみがえらせるという一見非現実的なテーマに大きなリアリティを与えることに成功している。琥珀の中の吸血昆虫からDNAを採取するというアイデアは、カリフォルニア大学バークレー校のジョージ・ポイナー博士が1992年、琥珀の中のシロアリからDNAを採取し、塩基配列を決定したというニュースをクライトンが耳にし、クライトン自身がポイナーに連絡を取ったことがきっかけとなっている[2][3](小説の出版が1990年なのでこの説は時系列的に矛盾している)。なお、現生種に近い蚊のもっとも古い化石は7,900万年前の白亜紀のカナダ産の琥珀から見つかっており、より原始的な蚊は9,000万年から1億年前のジュラ紀の琥珀から見つかっている。

DNAの欠損部位の補完に使われたカエルが周囲の個体の雌雄比率にしたがって性転換をする種であることが示される。これが発生時にメスのみを生み出すことで恐竜の個体数をコントロールしようとしたパークスタッフの意図に反して恐竜が自ら繁殖を始めてしまう理由となっており、続編のロスト・ワールドに繋がる伏線ともなっている。続編のロスト・ワールドの映画版では、原作同様に恐竜が人間の管理を離れて繁殖するようになったことが描かれている。

なぜDNA欠損部位の補完に、原作当時もっとも恐竜と近縁と考えられていた爬虫類ではなく、両生類のカエルを用いたのかについては原作中に説明がない。

また恐竜達は島から逃げ出した際の対応策として、遺伝子操作により必須アミノ酸であるリシン(劇中ではリジンと呼ばれている)を体内で作ることができないようにされているため、人間が餌でリシンを与えない限りやがて死亡する仕組みとなっていた。しかし、実際には人間が島を去った後も続編で生き延びている。『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』及び映画版『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では、草食恐竜はソルナ島でリシンを多く含む豆類を好んで食べることで補給していて、更にその草食恐竜を肉食恐竜が捕食することでリシン欠乏を防いでいたと語られている。ヌブラル島の恐竜も『ジュラシック・ワールド』で生きて再登場しているため、同様の手段で生き延びていたと思われる。

生物再生の現実性

現実的には、琥珀に閉じこめられて地質年代を経た血球の核のDNAは損傷が激しいと考えられる。生物遺体のDNA情報は521年に半分の割合で失われるという研究があり、これに基づけば、数千万年前の恐竜時代のDNA情報はほぼゼロとなる[4]。琥珀中ではなく、剥製や永久凍土中に保存されている絶滅生物のDNAから情報を復元し、絶滅生物のクローニングを目指す研究は実際に行われマンモスなどはこの対象として良く取り上げられる[5]

登場する恐竜・古生物

パークで飼われている恐竜は原作、映画ともに15種だが、映画では実際に登場する恐竜の種類は7種、名前だけ登場するのが3種、残りの5種は不明。続編ではさらに多くの種類の恐竜を生み出したことが明らかになっている。また原作ではパークの一部に恐竜以外にも古代の昆虫なども登場している。なおいくつかの種はタイトルにあるジュラ紀より新しい白亜紀に生存していた恐竜である。

ヴェロキラプトル(ラプトル) Velociraptor
原作文中の記述によればヴェロキラプトル属のモンゴリエンシスである模様。ただし、映画版での造形は顔がよりズングリとしており、デイノニクスに近いものになっている。これは当時ヴェロキラプトルとデイノニクスは同一種とする説があったためであるが現在はこの説は否定されている。作中での主な呼称は「ラプトル」。この呼称はT-REXと共に以後メジャーになった。狩猟本能に長け空腹でなくともほかの動物を殺し、霊長類をも凌ぐ高い知能を持つ動物であると設定されている。主に後肢の大きく鋭い鉤爪を使って獲物を襲う。劇中では3頭登場し、1頭は冷蔵庫に閉じ込められ、残りの2頭はティラノサウルスとの戦闘の末に死亡した。小説版ではリーダー格の1頭はロバート・マルドゥーンにより「ビッグ・ワン(The Big One)」と言う愛称を付けられていた。パークでのこの恐竜を表す標識のデザインは、鉤爪の骨格。作中の独特の鳴き声は高音はイルカ、低音はセイウチの鳴き声を混ぜ合わせたものである。ちなみに、現在まで発掘された実際のヴェロキラプトルは、長い尾を除けば中型犬程度のサイズであり、本作における「ラプター」はユタラプトル等の大型種と同等のサイズとなっている。この点については、映画のムック本[6]にて、スピルバーグ自ら意図的に大きなサイズにしたとの言及がある。尚、デイノニクスやヴェロキラプトルは近年において羽毛恐竜であったと考えられているため、現在主流となっている想像図と本作のデザインとでは異なる印象を与える。『III』で外見が大きく変わっているのはそのためである。また、『III』では個体同士で会話が可能だという設定があるが、本作の時点でそれに近い描写がある(ビジターセンターで仲間を呼ぶときの鳴き声など)。
ブラキオサウルス Brachiosaurus
作中では後ろ足で立ち上がり、また、顎を左右にスライドさせて咀嚼する描写があるが、双方共に実際は骨格の構造上不可能だと考えられている。標識は二頭の首の骨格。本作のブラキオサウルスの正面顔は、「可愛く巨大なペット」というコンセプトに基き、微笑んでいるように造形されている。疲弊したアラン達に安心をもたらす存在として登場し、『III』に再登場する際も一行に希望を与えるような存在となる。
パラサウロロフス Parasaurolophus
湖沼の岸部でブラキオサウルスと共に群れている遠景のみの登場だが、続編以降は存在感をアピールする。
トリケラトプス Triceratops
呼称は「トライク」(Trike)。標識は正面を向いた頭骨。病気で倒れている一頭だけが登場。作中の設定では群れを成して行動する恐竜とされていたが、そういった場面は『III』でわずかに確認できるものの以後のシリーズ作品でも明確に描かれることは一度もなく、群れで行動するシーンはステゴサウルスが主に引き受けている。撮影ではトップバッターだった。
設定ではハモンドがイスラ・ヌブラル島にパーク造る前の1988年に、ヘンリー・ウー博士が最初に造った恐竜で、イスラ・ソルナ島の研究施設で誕生させたとされている。
プロケラトサウルス Proceratosaurus
映像では未登場。マイナーな肉食恐竜。原作にも登場しない。胚保存室で名前だけ登場。
ステゴサウルス Stegosaurus
映像には現れない。また、劇中の表示では「Stegasaurus」と誤記されている。胚保存室で名前だけ登場。
メトリアカントサウルス Metriacanthosaurus
映像では未登場。プロケラトサウルスと同じくマイナーな肉食恐竜。小説にも登場せず。胚保存室で名前だけ登場。
ティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rex
この映画を象徴する動物的な鳴き声は 「ゾウの赤ん坊の鼻息」、「ワニの唸り声」、「虎の咆哮」といった強大な動物を混ぜ合わせたもの[7]。スピルバーグの音に関するこだわりは強く、『ジョーズ』においても同様の演出が見られる。標識のデザインは本作のロゴにもなっている有名な上半身の骨格。T-REXという呼び名は、学問上用いられる二名法に基づく略称である。フィル・ティペットが最初に描いた映画版のストーリーボードでは「ロベルタ(Roberta)」と名付けられていたが[8]、小説版ではロバート・マルドゥーンが「レクシィ(Rexy)」と言うニックネームを付けて呼んでいた。また小説版ではレクシィと一緒に2歳ぐらいの若いオスのティラノサウルス(小説版によるとJuvenile Tyrannosaurと示されている)が登場しているが、レクシィとの相互作用はない。ストーリーボードの段階の設定のロベルタの名も小説版のレクシィの名も映画では結局使われなかった。この映画の影響でティラノサウルスのみ属名、種小名がメジャーなものになったが、勿論他の恐竜・動物に対しても用いる。パラサウロロフス・ワルケリ(Parasaurolophus walkeri)、未同定のプロケラトサウルス(Proceratosaurus sp.)など。作中では静止している獲物を視認できないとされている。この設定は、続編小説では読者の指摘もあってか変更されたが、映画版では『III』までしっかり継承されることとなる。また時速50キロ以上で疾走し、ジープに追いつきそうになる場面があるが、続編映画では走る速度が抑えられ、人間になかなか追いつけなくなっている。動きが素早いという設定は、視覚の設定とは逆に小説版においてのみ継承された。
4作目「ジュラシック・ワールド」でも同一の個体が登場。20年以上生きた長寿のティラノサウルス、「ティラノサウルス・レックス・キングダム」としてパークの目玉として飼育されていたが、終盤にパドックから解き放たれ活躍する。
小説版の2歳ぐらいの若いオスのティラノサウルスは映画に登場しなかったが、「ジュラシック・ワールド」のパーク公式サイトのマップにて1作の元のティラノサウルスのパドックの事が記載されており、大人と子供のティラノサウルスを安全に展示する為、建てられたと言及されている[9]
ディロフォサウルス Dilophosaurus
映画ではサイズが実物より小さい(幼体の可能性もある)。呼称は唾吐きを意味する「スピッター」。原作の小説および映画の設定では、吐く毒は蛇毒血清で早急に処置しなければ失明の可能性がある強力なもの(映画ではより強力で致死性)。登場する恐竜の中では最もデザイン、習性などが脚色されている。鳴き声は白鳥。威嚇時はガラガラヘビタカとホエザルを混ぜ合わせたもの。標識は作中にも登場しており、頭骨。4作目のジュラシック・ワールドにおいても、立体映像としてだが同じデザインで登場した。
ガリミムス Gallimimus
鳴き声はウマが基となっている。この恐竜のみ標識が骨格でなく、しかも全身のシルエットである。
プロコンプソグナトゥス Procompsognathus
小説版のみに登場。群れで行動する超小型の恐竜で、「コンピー」の愛称で呼ばれていた。自分より大きい獲物に幻覚作用のある毒を牙で注入して弱らせ、ピラニアのように群らがって捕食するという生態で描かれている。物語終盤で、足を滑らせて転倒したハモンドを襲い、食い殺してしまう。
プテラノドン Pteranodon
映画には登場せす、小説版で示された。また、映画でビジターセンターにあるレストランで昼食シーンで、壁にプテラノドンの鳥小屋のアートワークが示され、2作目に登場した古い廃墟の「ジュラシック・パーク」の壁絵でもプテラノドンが描かれており、イスラ・ヌブラル島にプテラノドンがいた事が示されている。
メガネウラ Meganeura
小説版にて登場した原始的な巨大トンボ。竜脚類のパドックの森で、ティムとレックスとアランが遭遇した。レックスがこの生き物は何なのか、アランに尋ねるとグラントは「トンボで、ジュラ紀は巨大な昆虫の時間だ」と答えていた。ただしメガネウラはジュラ紀以前に絶滅したとされている。
人間に危害が無いので、パークでの先史時代の感触の雰囲気を出すためにこの生物も造られ、パーク内に追加された。

また恐竜とは別にイスラ・ヌブラル島にはカッショクペリカンが休憩所として島におり、映画の最後でアラン達がヘリコプターで島を去る時、カッショクペリカンが海上で飛んでおり、アランが眺めていた。

舞台となった島

ジュラシック・パークの舞台となったのはイスラ・ヌブラル島英語版という架空の火山島であり、スペイン語で『雲の島』という意味を持つ。イスラ・ヌブラル島は中米にあるコスタリカの沖から約200km離れた所に位置している。ココ島がモデルだと言われている。

原作のイスラ・ヌブラル島は水滴を逆さにした形に似ていると記されている。島の長さは12kmで最も幅が広い部分は約5km。面積が35平方kmと、イメージされるよりも小さく、最も標高が高い位置は高度600mしかない。ゲーム『Jurassic Park: The Game』によると島で一番高い山はシボ山と言う火山である。

映画が撮影されたハワイの島々同様、イスラ・ヌブラル島は海底火山によって興り、火山は尚も活発。そのため、部分的に地熱が非常に高いこの島は濃い霧に覆われ、ジュラシックパークの施設などはこの島の地熱エネルギーを利用している。

イスラ・ヌブラル島は熱帯雨林に覆われており、2つの川が島の東と北に伸びている。原作では島の中心には広大な人造湖と大きな鳥小屋があるとされているものの作中では描写されなかった。

ゲーム『Jurassic Park: The Game』によるとイスラ・ヌブラル島には千年以上前の古代よりTun-Si(水の男)とも呼ばれる、ブリブリ族と言うインディオがアメリカ大陸から島に到着し定住していた。1525年にスペイン人航海士ディエゴ・フェルナンディスがイスラ・ヌブラル島を発見し、島に住んでいたブリブリ族と出会った。イスラ・ヌブラル島と命名され、コスタリカの西海岸の地図を作っていた地図製作者ニコラス・デ・ウエルバにもそれが示された。そしてスペインの武装商船ラ・エストレヤ(ザ・スター)は『雲の島』を見る事を解説した。1980年代にジョン・ハモンドがサンディエゴの恐竜のテーマパーク計画を破棄[注 5]し、コスタリカ政府から島を買い取り、コスタリカ政府がインジェン社に島を渡す事に合意した為、島で暮していた先住民のブリブリ族はイスラ・ヌブラル島から強制的に追い出された。

ハモンド財閥は恐竜のテーマパーク「ジュラシック・パーク」を島に作った。しかし、恐竜が逃げ出す事件が起きパークは壊滅した。22年後を舞台にした4作目『ジュラシック・ワールド』のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」も同じ、イスラ・ヌブラル島にある。

原作ではジュラシック・パーク事件の後、イスラ・ヌブラル島の全ての建物の破壊と、全ての恐竜を殺す為にコスタリカ空軍によるナパーム弾の爆撃が言及されている。映画版では映画4作目『ジュラシック・ワールド』にて1作目と同一個体のティラノサウルスが登場し、「ジュラシック・パーク」の建物が廃墟の姿で原形をほぼ保ったまま現在も残っているなど、こちらでは爆撃攻撃は行われなかった事が示されている。

コミック『ジュラシック・パーク/デンジャラス・ゲームズ』では麻薬犯罪組織がイスラ・ヌブラル島を裏ルートで手にいれ、彼らは島を拠点に、かつての「ジュラシック・パーク」の施設を棲家に利用していたりもしていた。

登場する施設及びメカニック

インジェン社
世界的な大企業。ハモンドが創立する。
ジュラシック・パーク
イスラ・ヌブラル島に建設された恐竜のテーマパーク。恐竜を培養する科学施設も兼任している。ジョン・ハモンドにより、パーク内はもちろん当時最新のセキュリティ技術、施設内設備、パークで出される料理、施設内アナウンスまで一流のものを取りそろえている。恐竜は自発的な繁殖を避けるためにすべてメスのみを培養しているはずであった。恐竜の復元のみでなく原始植物も復元し、恐竜時代の世界そのものを再現しており、マルコムによる推薦状によって開園される予定であったが、恐竜の技術を狙うライバル企業およびセキュリティを担っているネドリーの裏切りにより事態が左右することとなる。原作ではグラントらがヘリで脱出した直後にコスタリカ政府によって爆撃され破壊される。
ビジターセンター
「ジュラシック・パーク」の中心的な施設。厨房、VIP用の食堂、冷蔵倉庫、ギフト・ショップ、遺伝学の研究室、緊急バンカーのルーム、コントロール・ルームなどがある。建物の地下は職員が乗る車とツアー車を収納する為のガレージになっている。
ヘリポート
イスラ・ヌブラル島にある柵に囲まれた滝が流れる小さな湖に面した処にあるヘリポート。
イーストドック
イスラ・ヌブラル島の北東部にある、恐竜の胚を盗んだデニス・ネドリーが夜の嵐の中、ジープで向かっていた船乗り場。ネドリーはイーストドックに急いで行く為、近道を使っていたが、森林に囲まれた道で、イーストドックの道路標識を誤って倒していた。その道路付近の森林地帯はディロフォサウルスがいるパドックになっている。
映画1作に登場しなかったが映画5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にこの場所が登場した。
電圧100万ボルトの柵
恐竜が外部に飛び出さないために最大のセキュリティとして使用されている電圧の柵、しかし、ネドリーの裏切りによる行動の結果機能しなくなる。
ラプター・ペン
ヴェロキラプトルを保管する為の隔離された特別な囲いの施設。クレーンで吊るした牛の餌を与えたりしている。インジェン社はヴェロキラプトルのパドックに8羽のヴェロキラプトルを輸送したが、1羽が6羽を殺し、残りの2羽が逃げ出そうと柵を攻撃して来た為、捕獲されここに移された。
ティラノサウルスのパドック
イスラ・ヌブラル島の北東部にあるティラノサウルスがいるパドック。小説版では大人と子供の2羽のティラノサウルスがパドックにおり、「ジュラシック・ワールド」のパーク公式サイトのマップでのパドックの説明では大人と子供のティラノサウルスを安全に展示する為にこのパドックが建てられたとされている[10]。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車がトリケラトプスのパドックの次に通るコースの一つ。電圧の柵に囲まれ、森林地帯の中にある。付近に訪れた人の為の休憩所のトイレがある。トリケラトプスとディロフォサウルスのパドックが隣にあり、餌のヤギを与える為の檻が出てくる。高低差がある起伏な地形にもなっており、パドック内の柵側のツアー車が走行するレールの道路沿いの一部は高い崖にもなっている。ジュラシック・パーク事件の時、グラント達を乗せた2台のツアー車がパドック内でティラノサウルスが柵を破って出てきた。ツアー車を襲い、崖に追い詰めてツアー車を崖に落としていた。
ディロフォサウルスのパドック
ディロフォサウルスがいるパドック。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車が最初に到着する場所。かなりのディロフォサウルスが収容されていたとされる。しかし、葉が生い茂る森林地帯にあり、映画ではツアー車に乗ったグラント達は結局ディロフォサウルスを見る事が出来なかった。隣はトリケラトプスのパドックとティラノサウルスのパドックになっている。ディロフォサウルスに殺されたネドリーが通るイーストドックへはこの付近を通る。
トリケラトプスのパドック
イスラ・ヌブラル島にあるトリケラトプスがいるパドック。訪問者を乗せた電気自動車のツアー車がディロフォサウルスのパドックに続いて通るコースの一つで、パドックのすぐ横はディロフォサウルスとティラノサウルスのパドックである。
ヴェロキラプトルのパドック
ティラノサウルスのパドックと周辺のパドックに囲まれたツアー車が通らないヴェロキラプトルのパドック。ジュラシック・パーク事件でアランとティムとレックスの3人は、パドック内で殻となったヴェロキラプトルの卵を見つけた。
ノースドック
イスラ・ヌブラル島の北部にある、イーストドックともう一つの港施設。原作版でイーストドックよりも大きな港施設で大型船が入港すると言及されている。映画に登場しなかったがゲーム『Jurassic Park: The Game』に登場し、大型のクルーズ船が入港する港施設とされている。
鳥小屋
プテラノドンの鳥小屋。映画には登場しなかったが原作版でプテラノドンの鳥小屋が言及されている他、映画でビジターセンターにあるレストランで昼食シーンで壁に鳥小屋のアートワークが示されている。
メンテナンス・シェッド
「ジュラシック・パーク」のコンクリートで造られた発電小屋。ジュラシック・パーク事件で電源が落ちた時、エリー・サトラーが急いで向かった場所。
貯蔵建物
原作版で示された貯蔵建物。コンクリートで出来た小さな建物で、使われなくなって長年放置されていた。
1993年型フォード エクスプローラー XLT
恐竜ツアーのために特別改造された当時最新鋭の電気自動車。コンピューター制御でレールに沿ったコースを無人走行する。タッチパネル式のツアー情報端末、監視カメラ、緊急時による防災グッズを装備している。まだ開発中であり走行中のドアロック機構は備わっていない。ビジターセンター内のコンピューターで発進、停車をコントロールしている。
作中では04、05号車が登場。04号車にジェナーロ、レックス、ティムが搭乗、05号車にグラント、エリー、マルカムが搭乗し初ツアーを行った。ジュラシック・パーク事件でティラノサウルスが04号車を襲撃し、横転させ押しつぶして崖から落とした。登場しなかったものの、レイ・アーノルドのコンピューター上に06、07号車が示されており、04、05号車の次にツアーの出発予定であった。
また『Jurassic Park: The Game』ではジュラシック・パーク事件の後に02号車が登場しており、トリケラトプスのツアー場所で動けなくなったハーディグら3人を救出させる為にソーキン博士がコンピューターで02号車を派遣し、ビジターセンターに着いた後はティラノサウルスの攻撃から02号車で身を守ったり、無人走行でティラノサウルスをおびき寄せて02号車に追わせたりして使われたりした。
なお、原作版ではトヨタ ランドクルーザーの設定である。
04号車は映画5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』にも壊れて放置された状態のままで登場する。
1993年型ジープ・ラングラー
パーク内の従業員が使用する4WD
グラント達がヘリポートに到着した時、迎えで2台のジープが登場し、グラントとエリーとマルカムが乗ったのは18号車でハモンドとジェナーロは29号車。ハーディングが病気のトリケラトプスを調べた時にも30号車を使っている。なお、ハーディングは『Jurassic Park: The Game』で14号車のジープを所有しており、トリケラトプスに破壊されている。ジュラシック・パーク事件でマルドゥーンとエリーが救出しに乗ったのは10号車で、マルカムを救出した直後、マルドゥーンとエリーとマルカムが乗った10号車はティラノサウルスに追い掛けられた。ネドリーが嵐の豪雨の中、港施設の東イーストドックに行くため使用したのは12号車である。
29号車と18号車は映画4作『ジュラシック・ワールド』にも登場している。
整備車両
パークの従業員が使用する整備車両で、後部がトラックの様に荷台になったゴルフカートタイプの車両。映画でグラント達がツアー車に乗る為、ビジターセンターから出た時、赤いゴルフカートタイプの車両が登場している。原作版では22台あり、メンテナンス・ビルディングと言う建物に収納されている。

映画版

ラジオドラマ版

1993年6月14日から7月2日まで、NHK-FMの『青春アドベンチャー』にて放送(全15回)。日本国内で映画版が公開される前に放送されたため、先取りする形となった。

原作に沿った登場人物の言動、ストーリー進行、演出となっているのが特徴である。

出演

ノベライズ

ゲイル・ハーマン著、天野 薫の翻訳による映画版のノベライズジュラシック・パーク ザ・ノヴェライゼーションISBN 978-4594011710)が扶桑社から1993年06月に刊行された。

コミック

Topps comicsから1993年にコミック化もされた。ウォルター・サイモンソンによって描かれ、映画版の内容を全4冊のストーリー構成で描いている。

また同じくTopps comicsから映画の物語の以前の話を描いた、ウォルター・サイモンソンによって描かれたジュラシック・パークのコミック作品、「Genesis」編と「Betrayal」編の作品がある。

Genesis
映画版の数年前の話。ハモンドとドナルド・ジェナーロはイスラ・ヌブラル島の丘に立ち、来たるべきテーマパーク建設の為、ブルトーザーの車両が土地を開発している様子を見渡す。すでにパーク建設に予算がオーバーし、予定より大幅に遅れている。不安がるジェナーロを和らげる為、ハモンドは気が乗らないジェナーロをジープで仮設住宅に連れて行き、恐竜や怪獣映画のクリップ映画を見せる。その後、もうひとつの場所、遺伝子の研究所にも連れて行き、遺伝子学者ヘンリー・ウーを紹介し、研究所で卵から孵った小さなトカゲの様な生き物を見せる。しかしジェナーロは小さな動物にうんざりするが、ハモンドは大きくなってティラノサウルスになると説明する。しかし全然感動しないジェナーロに、ハモンドは彼に、「いつかこの小さな仲間はあなたを驚かせるだろう」とジェナーロに回答する。
Betrayal
デニス・ネドリーがヘリコプターに乗って初めてイスラ・ヌブラル島にやって来る。ハモンドがネドリーの為に施設のツアーを行い、ネドリーをジープに乗せトリケラトプスの群れを見せた。彼は初めて島で恐竜が造られている事を理解する。この場所は金儲けになると思ったネドリーは、仕事のために安く値をつけたと思い始める。後で、ネドリーとハモンドは、ネドリーの補償に対する多くの議論の彼らの最初を持つ。8週間後にネドリーはパークの鍵は恐竜の胚だと理解する。二週その後、誰も彼がいつ違法な行動を起こすかについてわからない様に、彼はプログラムの腕前を使い、必要に応じてコンピューター・ログをオフに出来る裏の方法を作成する。そして、彼はインジェン社のライバル会社に電話を掛けた。

また映画版のコミカライズが坂本かずみ作画でコミックボンボンに連載、単行本全1巻(ISBN 4-06-321678-0

ゲーム

  • Nintendo Entertainment System - 1993年に発売されたアクションアドベンチャーゲーム『Jurassic Park (NES video game)』。
  • スーパーファミコン - 1994年にOcean Softwareが開発し、ジャレコから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
  • メガドライブ - BlueSky Softwareが開発した横スクロール型のアクションゲーム。アラン・グラント博士編かラプトル編のどちらかを選んでステージを進んでいく。1993年発売
  • 同メガドライブ - Jurassic Park: Rampage Edition - BlueSky Softwareが開発し北米のメガドライブで発売された横スクロール型のアクションゲーム。日本でも発売された上記のゲームと似た様な内容のゲームで、アラン・グラント博士編かラプトル編のどちらかを選んでステージを進んでいく。1994年発売。
  • メガCD - 『ナイトトラップ』、『夢見館の物語』、『AX-101』に続くバーチャルシネマシリーズの第4作目として1994年に発売。
  • アーケードゲーム
    • 1994年版 - 映画版をベースとしたガンシューティングゲームが、セガから1994年に登場した。映画版の後日談の内容で、ジュラシック・パーク事件の後のイスラ・ヌブラル島を後片付けする為、島に行ったインジェン社のコマンド隊員となり、次々に襲い来る恐竜を麻酔銃で打ち倒し進む、というストーリー。同社が過去に出したガンシューティング、『レールチェイス』とほぼ同じ稼動筐体を採用し、ライフがゲージ性になっている以外はシステムもほぼ同様。2Dによる疑似3Dでありながらも迫力ある演出が特徴でプレイヤーを魅了したが難易度は高め。筺体は後に『レールチェイス2』へもコンバージョンできた。
    • 2015年版 - 『ジュラシック・パーク アーケード』のタイトルで、バンダイナムコエンターテインメントより2015年7月稼働(開発及び海外での発売元はRAW THRILLSが行った)。映画4作の『ジュラシック・ワールド』に関連した内容にもなっている。1994年版と同様にガンシューティングゲームとなっている。[11]
    • 2017年版 - 『ジュラシック・パーク 42インチver』のタイトルで、バンダイナムコテクニカより2017年7月発売(2015年版同様、開発及び海外での発売元はRAW THRILLSが行った)。前2作と同様にガンシューティングゲームとなっており、42インチモニターを採用[12]
  • ジュラシック・パーク・インタラクティブ - ユニバーサルインタラクティブが開発し、1994年に3DOにて発売。
  • Jurassic Park 2: The Chaos Continues - 1994年に北米でSNESゲームボーイで発売された、映画の続編的な内容の横スクロール型のアクションゲーム。
  • ジュラシック・パーク インスティテュートツアー Dinosaur Rescue - 2003年開催のイベント『ジュラシック・パーク インスティテュートツアー』での会場限定販売のゲームソフト。対応機種はゲームボーイアドバンス。内容は単純なミニゲーム数本の詰合せである。

ユニバーサル・スタジオ

世界のユニバーサル・スタジオ・テーマパークには、映画をもとにしたテーマエリア及びアトラクション「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」が存在する。

アニメシリーズの中止

映画の成功により、1993年にユニバーサルのアニメ部門であるユニバーサル・カートゥン・スタジオ(ユニバーサル・アニメーション・スタジオ)が、映画本作のスピンオフとなるアニメシリーズの企画もされていた。アーティストのウィリアム・スタウト英語版が雇われ、スタウトによって幾つかのコンセプトアートも描かれた[13]。しかし、結局はジュラシック・パークのアニメシリーズが制作される事はなかった。

その他

オマージュ
ビジターセンターの垂れ幕“WHEN DINOSAURS RULED THE EARTH”は1969年公開の『恐竜時代』の原題。
続編への伏線
冒頭シーンでパークの外部から恐竜が運び込まれている事から、他の恐竜繁殖施設の存在が示唆されており、次作への伏線になっている。
ミスシーン
T-REXがレックスとティムの乗ったツアーカーを転倒させるシーンで、撮影機材が映り込んでいる。なお3D版では修正されている。
劇中のコンピュータ
劇中にて「UNIXなら分かるわ!」とレックスが操作するコンピュータは、シリコングラフィックス社製の実在するファイルナビゲーターソフト・fsnの画面である[注 6]
フィルムは24コマ/秒なので、コンピューター画面をそのまま撮影するとちらつきが発生する。スピルバーグはシャッタースピードは変更せずに、コンピューターのほうを24コマモニターに調整して使用した。
コンピュータ・ディスプレイ画面を監修したマイケル・バッケス(Michael Backes)は原作者マイケル・クライトンの友人で、恐竜について多大な興味を持っていたクライトンに小説化を勧めた人物である。クライトン原作の映画化作品には『ライジング・サン』では脚本、『コンゴ』でも製作補佐として関わっている。
共演による婚約
イアン・マルコム役のジェフ・ゴールドブラムとエリー・サトラー役のローラ・ダーンはこの作品の共演がきっかけで一時期婚約していた。
吹き替えの声優
マーティン・フェレロの吹き替えを担当した納谷六朗は第2作目と3作目でも役名が異なる吹き替えに参加している。
サム・ニールの吹き替えはジュラシック・パークIIIでは、担当声優の富山の死去のため声優が変わることになる。
グラントの台詞
映画版にて、アラン・グラントはトリケラトプスを発見し、「子供の頃から1番好きな恐竜だ」と語っている。
ドクター・ドリトル
ドクター・ドリトルのラストで卵からハクチョウが生まれると思いきやワニがうまれ、ハクチョウが生まれると思ったモルモットのロドニーが「ジュラシック・パークか?」と発言している。
ロゴマーク
原作書籍のデザインは装丁家のチップ・キッド英語版が手がけており、それが気に入られて映画のロゴマークにも使用されている。
親子関係
子供嫌いだったグラントが、T-REXから命懸けでティムとレックスを守り、ラストでは二人がアランを実の父親のように、安心してもたれかかって眠る姿は、スピルバーグの作品でよく指摘される「親子関係」の暗喩である。
スピルバーグ監督の声
メイキングによると、森の中で恐竜が牛を食事にしている場面にて、恐竜の声などが入り乱れているが、一部スピルバーグが声を入れている。
ジュラシック・パーク ヨーロッパ
ジョン・ハモンドがヨーロッパ近くのアゾレス諸島にある島に造ろうとしていた、新しい「ジュラシック・パーク」。パークが成功したらヨーロッパ近くの島の方にもパークを造りたいと、映画版と原作版の中でハモンドが話す。
ジュラシック・パーク ジャパン
最初の小説版でジョン・ハモンドがグアム付近の日本の島に、新しい「ジュラシック・パーク」を造ると簡単な言及をしていた。1990年に建設を開始したいと考えており、4年間(1995年)に開園と言うアイデアであった。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 恐竜復活の原点でもある蚊の閉じ込められた「琥珀」と骨をあしらった特徴的な杖
  2. ^ この件は、「『本物』とは何か?」というハモンドとウーの哲学的見解の相違によるもので、必ずしもハモンドの頑迷さが原因ではない。
  3. ^ 関係のこじれているネドリー以外のスタッフは、おおむねハモンドから高く評価されている。
  4. ^ 原作のみ。映画には一切登場しない
  5. ^ 「2」でピーター・ルドローが建設していたジュラシック・パーク・サンディエゴは、この計画が破棄された際の建物を再利用したものである。
  6. ^ なお、本作におけるCG作成用コンピュータもSGI製であり、パークのコントロールセンターにあるコンピュータはほとんどがMacintoshである。クライトン自身もMacユーザーである。

出典

外部リンク