ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク

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ロスト・ワールド/
ジュラシック・パークⅡ
The Lost World: Jurassic ParkⅡ
監督 スティーブン・スピルバーグ
脚本 デビッド・コープ
原作 マイケル・クライトン
ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-
製作 コリン・ウィルソン
ジェラルド・R・モーレン
製作総指揮 キャスリーン・ケネディ
出演者 ジェフ・ゴールドブラム
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ヤヌス・カミンスキー
編集 マイケル・カーン
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル
日本の旗 UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 1997年5月23日
日本の旗 1997年7月12日
上映時間 129分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $73,000,000[1] (概算)
興行収入 世界の旗 $618,638,999[1]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $229,086,679[1]
日本の旗 58億円[2] (配給収入)
前作 ジュラシック・パーク
次作 ジュラシック・パークIII
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(The Lost World: Jurassic Park)は、1997年アメリカ映画で、映画『ジュラシック・パーク』の続編。

概要[編集]

マイケル・クライトンの小説『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』の映画化だが、その内容には原型をとどめないほどの大幅な変更がなされている。そのため、映画公開の際には、原作のファンから強い批判を受けた。もっとも、本作は小説企画との同時進行で制作されており、クライトンから「私も自由に書くから、映画も自由に作っていい」と言われていた。

アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされた。

前作『ジュラシック・パーク』の評価が高かったため期待された本作品は、その反動からか酷評される結果となった。第18回ゴールデンラズベリー賞においては「最低続編賞」「最低脚本賞」「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」の3部門にノミネートされた(ただし、いずれも受賞を逃している)。

ちなみに、スティーブン・スピルバーグ監督にとって自作の続編で再び監督を担当した作品は、今のところ『インディ・ジョーンズ』シリーズと本作のみである[3]

スタッフ[編集]

日本語吹替版スタッフ[編集]

  • ビデオ・DVD・TV共通
    翻訳:木原たけし 調整:安藤邦男 演出:佐藤敏夫 録音:高久孝雄

キャスト[編集]

イアン・マルコム
演 - ジェフ・ゴールドブラム(日本語吹き替え:大塚芳忠
恐竜調査隊の一員。数学者(カオス理論学者)。4年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。
小説版では自身の理論の研究のために島を訪れるが、映画の今作では恐竜に対して強い恐怖感を抱き続けており、島を訪れることを拒否する。
ハモンドによって、恐竜の生態調査チームに勧誘される。当初は拒否したものの、サラが参加していることを知って、「調査隊ではなく救助隊だ」と称し、サラを連れ帰ることを目的に、再び恐竜達の世界へと足を踏み入れる。
前作のような、服装が黒で統一するなどのお洒落なこだわりがなくなり、陽気で皮肉屋な一面もほぼ見られない。以前の体験から恐竜に対して強い恐怖心を抱いているが、サラやケリーを守る為にヴェロキラプトルに立ち向かったり自ら囮になる等、前作以上の勇敢な行動を見せている。ティラノサウルスがサンディエゴに現れてからはサラと協力し、サイトBに送り返すことに成功した。
サラ・ハーディング
演 - ジュリアン・ムーア勝生真沙子
恐竜調査隊の一員。イアンの恋人で古生物学者。イアン達より先に、一人でサイトBを訪れていた。
勇敢だが向こう見ずで、恐竜に対しても大胆な行動を見せるが、それが原因でステゴサウルスに襲われる。
ニックが負傷したT-レックスの仔を連れ帰ろうとするのに反対したが、結局T-レックスの仔を治療している。その際T-レックスの仔の血がベストに大量に付着するが、T-レックスの嗅覚についての知識があるにもかかわらず、そのベストを羽織り続けていた。その結果、T-レックスがキャンプを襲い、多くのハンターが死亡した。前述のように状況判断を誤ることは多いが、恐竜の捕獲には一貫して反対しており、サンディエゴに現れたティラノサウルスを送り返すために尽力する。最終的には麻酔銃を撃ち込みサイトBに送り返すことに成功した
ケリー・カーティス・マルカム
演 - ヴァネッサ・リー・チェスター渕崎ゆり子
イアンの娘。体操部に所属しており、鉄棒が得意。イアンに止められたが、こっそり隠れてサイトBについて来た。しかし、すぐに着いて来た事を後悔する。母親は既にマルコムと離婚しており登場しないので詳細は不明だが、黒人系でニックにも「似ていない親子」と評されている。鉄棒の技術を利用してヴェロキラプトルを撃退している。
ニック・ヴァン・オーウェン
演 - ヴィンス・ヴォーン平田広明
恐竜調査隊の一員。カメラマンとして参加していたが実際はハモンドに恐竜の捕獲を妨害する目的で雇われていた。女性メンバーが多いので女漁り目的でグリーンピースに所属していたとマルコムに語る。また、「アースファースト」(日本語吹き替えでは「地球救済会」に差し替え)に所属していた経験を持つなど急進的な自然保護運動家。捕獲されていた恐竜を檻から逃がしたことでハンター達のキャンプが壊滅状態になる(ただしこれはサラも手伝っている)、T-レックスの仔をトレーラーに連れ帰ったことで親の襲撃を招く、ローランドの銃から弾を抜いておくなど危険な行動が多い。彼の行動のために調査隊、ハンターともに多くの犠牲者を出しており、主役サイドにいながらストーリー上一番の悪役的な存在。ローランドから「テロリスト」と呼ばれ激昂したり、檻を壊したことでキャンプが被害にあっても全く悪びれる様子を見せず、「お前たちが悪い」と言い張り、時にはジョークをかますなど無神経な所がある。その一方で怪我をしたT-レックスの仔を放っておけず、治療するために連れ帰ったり、救助の要請の為に1人で危険な場所に行く等、勇敢で優しい面も見せている。その性格のためか、調査隊のメンバーやケリーからも信頼されている。脚本上では本来ならクライマックスのプテラノドンの襲撃により命を落とすこととなっていたが、T-レックスの都会暴走にクライマックスが変更されたため、作中責任を負うべき立場にあるにもかかわらず、伏線を回収しないままフェードアウトする。
エディ・カー
演 - リチャード・シフ納谷六朗
恐竜調査隊の一員。精密機械のエキスパート。かつては学生からも独特の評判を集める大学教授だったが、物作りの現場に身を置きたいと考え転身した経歴を持つ。劇中に登場する調査隊の車両は彼の設計によるもの。映画版では,サラを撃退しようと襲い掛かるステゴサウルスに対し毒殺用の銃を向けたものの,「(彼らは)子供を守ろうとしてるだけだ」と撃つことをためらっていた。ティラノサウルスにトレーラーごと崖から落とされたイアン達を命がけで救出しようとするが、再び現れたティラノサウルスに襲われ、頭部を噛み砕かれ死亡する。体も2体のT-レックスに食いちぎられ、悲劇的な最期を迎えた。後にイアンはエディを「命を投げ出して自分達を救ってくれた」と感謝し、その死を嘆いた。
ジョン・ハモンド
演 - リチャード・アッテンボロー永井一郎
かつてジュラシック・パークを建設した実業家。インジェン社の社長職を甥のルドローら重役陣によって解任され、一線を退いている。恐竜たちの野生のままの生態を研究することで過去の償いと名誉回復を画策し、ルドローたちが到着する前にサイトBへ調査隊を緊急派遣する。ラストでは、恐竜には人間の手は必要ないと思い直し、島の保護を訴えている。
アレクシス・マーフィー(レックス) / ティモシー・マーフィー(ティム)
演 - アリアナ・リチャーズ / ジョゼフ・マゼロ
ハモンドの孫の姉弟。4年前のジュラシック・パーク事件の当事者。冒頭、ハモンドの屋敷でイアンと再会する。
ピーター・ルドロー
演 - アーリス・ハワード牛山茂
ハモンドの甥。ハモンドに代わってインジェン社の社長になった。会社を立て直すためアメリカ本土(サンディエゴ)にジュラシック・パークの再建を計画、腕利きのハンター達を雇ってサイトBを訪れる。かつての叔父とは対照的に、恐竜をビジネスの道具としか思っていない。その性格から雇っているハンター達からの信頼も皆無である。貨物船でティラノサウルスの親に重傷を負わされた後、子供の狩りの練習相手に使われる。
死亡したと思われていたが、9年後を描いたコミック作品『ジュラシック・パーク/リデンプション』にも登場している。インジェン社の従業員達によって奇跡的に助けられたルドローだが、後遺症で車椅子に乗り、顔中傷跡だらけの醜い姿になっていた。復讐のために故ハモンドの名誉を傷つけ、大人に成長したハモンドの孫ティムとレックスが計画していた新しいジュラシック・パーク建設を失敗させようと企んでいた。
ローランド・テンボ
演 - ピート・ポスルスウェイト麦人
ルドローに雇われた恐竜ハンター団の隊長。「史上最強の猛獣」を狩る事だけを目的にハンターに加わり、ティラノサウルスの雄竜狩りに情熱を燃やす。ニック曰く「“白鯨”(メルヴィルの海洋小説)のエイハヴ船長のような」人物。服が血まみれのサラを気遣ったり、ディーターの失踪に関してのことをケリーに言わないようにとサラに口止めするなど、女性や子どもに対するさりげない優しさを見せる描写がある。ティラノサウルスの雄に麻酔を撃ち込み捕獲に成功するが、最後は相棒のアジャイを失った後悔の念から、「これ以上仲間を失いたくない」と言ってルドローと袂を分かち、最後はヘリコプターで去っていた。
演じるピート・ポスルスウェイトはスピルバーグから高く評価されており、次作『アミスタッド』でも起用している。
ディーター・スターク
演 - ピーター・ストーメア神谷和夫
ルドローに雇われた恐竜ハンター団の一員。ローランドから副隊長を任せられる優秀なハンターだが、スタンガンでコンピーをいたぶるなど冷酷な人物。トイレの為にグループから離れ、道に迷ってしまう。皮肉にも馬鹿にしていたコンピーの群れに捕食され死亡。遺体はローランド達に発見されたが、無残に食いちぎられていた。
ロバート・バーク
演 - トーマス・F・ダフィ塩屋浩三
ルドローに雇われた恐竜ハンター団の一員。古生物学者。名前と服装からモデルは古生物学者のロバート・T・バッカーと思われる。物語中盤でティラノサウルスに襲われ、洞窟に逃げ込んだが、蛇が服の中に入ったことに驚いて洞窟を飛び出したところをティラノサウルスに捕食され死亡した。
アジャイ・シドゥ
演 - ハーヴェイ・ジェイソン小島敏彦
ルドローに雇われた恐竜ハンター団の一員。ローランドとは旧知の仲。サイトBでは彼の相棒として行動している。描写はなかったが、ヴェロキラプトルに襲われ死亡した模様。彼の死を知ったローランドは後悔のあまり傷心し、ルドローと袂を分かった。
カーター
演 - トーマス・ロサレスJr.
ルドローに雇われた恐竜ハンター団の一員。危険な場所でも音楽を聴いて周囲を警戒しないなど、能天気な人物。ディーターとコンビを組んでいた。物語中盤でT-レックスに踏み潰され死亡。
キャシー・ボーマン
演 - カミラ・ベール
ヨットクルーズで家族でサイトBの海岸に訪れていた少女。1匹のコンプソグナトゥスに持っていたサンドウィッチを与えるが後に、コンプソグナトゥスの群れに襲われた。すぐに両親に発見された為、怪我だけで命に別状はなかった。
ポール・ボーマン
演 - ロビン・サックス
キャシーの父親。ヨットクルーズで家族でサイトBの海岸に訪れ過ごしていた。
デアドラ・ボーマン
演 - シド・ストリットメーター
キャシーの母親。ヨットクルーズで家族でサイトBの海岸に訪れていた。
執事
演 - イアン・アグロンビー
ハモンドの屋敷の執事。ハモンドの屋敷を訪れたマルコムを迎えた。
知りたがる男
演 - ロス・パートリッジ
ニューヨークの地下鉄の電車内でマルコムに気付いて絡んできた男。マルコムにジュラシック・パーク事件の事をしつこく聞いた。
カルロス
演 - ジェノ・シルバ
コスタリカ本土からマルコム達をサイトBまで運んだ現地の船の船長。サイトBに向かうマルコム達に「五つの死」を説明し警告し、島に行く事を拒んでいたがマルコム達をサイトBまで運んだ。
インジェン社の警備員
演 - クリストファー・カソ
インジェン社の警備員の1人。ティラノサウルスを乗せた貨物船が事故でサンディエゴ市の港に衝突上陸した時、彼は誤って貨物室の扉のスイッチを押し、ティラノサウルスを開放させてしまった。ゲーム『レゴ ジュラシック・ワールド』で、ジェリー・ランドールと言うフルネームが付けられていた。
インジェン社の社員
演 - ビリー・ブラウン
インジェン社の警備員の1人。ティラノサウルスを乗せた貨物船がサンディエゴ市の港に衝突した時、ラドローと船に乗り込み、乗組員がズタズタに引き裂かれているのを発見した。ゲーム『レゴ ジュラシック・ワールド』ではバーナーと言う名前が付けられている。
ベンジャミン
演 - コルトン・ジェームズ
サンディエゴ市に住む少年。夜、サンディエゴ市にティラノサウルスが上陸した時、ティラノサウルスが家の裏庭にやって来た時、目を覚ました。両親に言うが信じてもらえず、ティラノサウルスが飼い犬を食べたのを目撃して、写真を撮っていた。

登場する恐竜[編集]

劇中で種小名が出ているものは属名と中黒(・)で繋ぎそれも記した。原則として劇中での登場順に並べてある。

コンプソグナトゥス・トリアシクス Compsognathus triassicus
C. triassicus は現実に存在しない架空の種である。冒頭から登場しサイトBの海岸に訪れた旅行者家族の幼い娘に襲いかかる。(細部は異なるがジュラシックパーク(小説)の冒頭にも同様のシーンが存在する)劇中ではピラニアの様に集団で自分より大きな生物に襲いかかる恐竜として描かれているが実際には昆虫を食べていたと推測されている。
ステゴサウルス Stegosaurus
イアン達が最初に遭遇した恐竜。群れで行動する大人しい性質の恐竜だが、幼体を守る時には一転して尾のスパイクを武器に激しい攻撃を加える。
パラサウロロフス Parasaurolophus
ジュラシックパークにも登場した恐竜。前作では遠景に僅かな時間映るだけだったが、本作ではパキケファロサウルスと共に本作の見所の1つである捕獲シーンがある。
パキケファロサウルス Pachycephalosaurus
頭突きでジープのドアを破壊する活躍を見せるが、劇中の様な突進による頭突きを実際に行えたかについては未だ異論も多く結論は出ていない。前作のディロフォサウルスと同じく実物より小さい。
ガリミムス Gallimimus
自分たちを捕獲しようとするハンターから逃げ惑っていた。登場シーンは少ない。
マメンチサウルス Mamenchisaurus
前作のブラキオサウルスに代わって登場する大型の竜脚類。バイクに乗ったハンターの1人が本種の股の間をくぐり抜けるシーンがある。
ティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rex
原作小説と同じく雄・雌・幼体の計3体の個体が登場する。前作よりも出番が大幅に増え最期までイアン達を苦しめる。
親を誘き寄せるために仔が怪我をさせられたり、雄と仔が捕獲されてアメリカ本土まで運ばれるなど、劇中最も人間に振り回された恐竜でもある。
作中終盤でソルナ島からアメリカ本土に運ばれるのだが、ローランドに麻酔薬で眠らされていて、鉄格子で体を封じられながらの輸送であったのにも関わらず、本土に着いたときは解き放たれていた。
脱走した雄がサンディエゴで大暴れするも、仔を利用して船まで誘導され、最後は再び麻酔を撃たれて島に帰される。
ティラノサウルス・ジュニア tyrannosaurusJr.
ティラノサウルスの子供。巣窟にて食事中にローランドが来て攫われ杭やロープで首やら身体を固定され囮にされてしまう。しかしニックによって救出される。その後ハンターたちに親共々捕獲されてしまうも船内にて探しに来たルドローを親と連携し襲撃した。最終的に元の島に戻され親と仲良く暮らした。
トリケラトプス Triceratops
ハンターに捕獲されて檻に入れられていた。脱走後はキャンプで暴れるが登場シーンは少ない。
ヴェロキラプトル Velociraptor
体色が前作の灰色から黒い縦縞模様が入った茶褐色の皮膚に変更され原作により近いものになっている。今作でも鋭い爪と高い機動力を武器に人間を最も多く殺した恐竜として扱われている。
物語終盤、アメリカ本土サンディエゴにティラノサウルスのオスを運んできた貨物船が、航海中のいつの間にか何者かによって乗組員全員を惨殺され無人となって、港の桟橋に激突する。ブリッジの操舵手は手首だけを残して食いちぎられていた。原作小説第1作ではヴェロキラプトルや一部の小型肉食恐竜が船に密航して島から本土へ渡る描写があるが、この映画では船内を無人と化させた殺戮者が何者なのか全く説明されずに終幕となる[4]
プテラノドン Pteranodon
ラストシーンにのみ登場。当初は最後の敵となる予定だった。

舞台となった島[編集]

舞台となったのはイスラ・ソルナ島(Isla Sorna)という島で、スペイン語で『皮肉の島』という意味を持つ。この島は『ラス・シンコ・ムエルテス諸島(Las Cinco Muertes)』(五つの死)と呼ばれる、『C』を描くように連なる5つの島々の一つで、前作の舞台となったイスラ・ヌブラル島の南西140kmにある。『五つの死』の島々は北西から順に『イスラ・マタンセロス島(Isla Matanceros)』(虐殺の島)、『イスラ・ムエルタ島(Isla Muerta)』(死の島)、『イスラ・ソルナ島(Isla Sorna)』(皮肉の島)、『イスラ・タカニョ島(Isla Tacaño)』(嘘つきの島)、そして『イスラ・ペナ島(Isla Pena)』(苦しみ・刑罰の島)からなる。『III』の舞台も同じ島。5つの島とも火山の島々である。イスラ・ソルナ島以外の4島は映画と小説で言及と地図に示されたがそれ以外登場しなかった。なお、発売キャンセルされたプレイステーション2用のゲーム『Jurassic Park: Survival』は『III』の続編的な内容で秘密の第2の島が舞台だった。

小説版によると、これらの5つの島々には古代インディオの神話の伝説があり、島々には古代の遺跡もある。イスラ・ソルナ島を舞台にした映画の続編的な内容のゲーム『Jurassic Park: Trespasser』でも、イスラ・ソルナ島に古代アステカ遺跡がある。

原作では、コナン・ドイルの『ロスト・ワールド』(失われた世界)に因んで、島の周縁がそびえ立つ断崖絶壁にぐるりと囲まれ、航空機を使うかロッククライミングをしなければ島の内部に入り込めない地形になっていた。が、映画ではごく普通に海岸に船で上陸することができるように描かれている。

イスラ・ソルナ島には、観光ではなく恐竜の飼育とクローニングを目的とした研究施設が建てられている。この島で育った恐竜はいずれイスラ・ヌブラル島の新たなアトラクションとして運ばれる予定であったが、前作の後インジェン社は島を撤退、その後のハリケーンによって施設は壊滅状態となった。撤退の際に研究員によってジャングルに解き放たれた恐竜たちは独自の繁栄を遂げた。映画本作ではイアン達がフェンスに囲まれた、ワーカー・ビレッジ(Worker Village)と呼ばれる廃墟と化した古いインジェン社の従業員達の集落の村に到着していた。ハリケーンによって集落に住んでいたインジェン社の従業員が撤退した後、集落はヴェロキラプトルの巣となっていた。イアンやルドロー達は集落にあるコントロールセンターから救援を呼んだ。小説では集落の遠くの終わりの方に研究施設があり、研究施設の後の方に地熱発電所がある事が判明しており、イスラ・ソルナ島の電力は地熱発電によるものであった。映画本作の続編的な内容のゲームでもある『Jurassic Park: Trespasser』では映画と小説に登場した集落に基づいたBurroughs(バローズ)と言う名のインジェン社の従業員が暮していた町が登場するが、映画と小説に登場した集落とは建物など違う為、別である。

登場する施設及びメカニック[編集]

ワーカー・ビレッジ
サイトBの研究施設で働く、インジェン社の従業員の為に造られたフェンスに囲まれた小さな集落地。小説版にも労働者の集落が登場する事から、それに基づき映画でも登場させた。地熱発電所のすぐ近くにあると言う設定である。ハリケーンで壊滅して、労働者達も撤退した為、廃墟のゴーストタウンと化していた。集落にはオペレーション・ビルディングと言うコントロール・センターの役割を果たし、ヘリポートを備えた建物や労働者が住む2階建ての寄宿舎のボーディング・ハウス、すぐ隣にある地熱発電所からの電力をコントロールするキルン・ハウスと言う2階立ての機械小屋、ガソリンスタンドなどの建物が廃墟の姿のまま残る。マルコムとサラとケリーが訪れた時に2羽のヴェロキラプトルに襲われていた。
インジェン社の従業員が乗っていたシボレーやScout TravelerのRV車が、壊れた状態で放置されており、マルコムがヴェロキラプトルに襲われた時、1台に乗り込み身を守ろうとしていた。
メルセデス・ベンツML 320
マルコムたちがサイトBの探索の為に特別改造したサバイバル用の車両。用途に応じて2台用意される。
フリーウッドRV・モバイル・ラボ
マルコムたちがサイトB探索の為に特別改造した2連結型キャンピングカー。小型の研究施設にもなり電話やコンピューター機器も完備している。
ハマーH1
ルドロー率いる恐竜ハンター達が恐竜を捕獲する為に乗る軍用SUVで、ハンター仕様に改造されて登場している。
ジープ・ラングラー
ルドロー率いる恐竜ハンター達が恐竜を捕獲する為に乗る4WD。3タイプの恐竜を捕獲する為にハンター仕様に改造されている。
メルセデス・ベンツ・ウニモグ
ルドロー率いる恐竜ハンター達が恐竜を捕獲する為に乗っていたオフロードトラック。
カジバ・グランキャニオン
ルドローの恐竜ハンターが乗っていたオフロードオートバイ。
CH-47チヌーク
インジェン社の輸送ヘリコプター。ルドロー率いる恐竜ハンター達が乗る車両を中吊りにしてイスラ・ソルナ島に運ぶ為に使用した。
輸送トラック
ローランドが捕獲したティラノサウルスを運ぶ為に使用したトラック。荷台部分がティラノサウルスを入れる為の巨大なケージになっていた。
S・S・ベンチャー
ティラノサウルスの親子を捕獲した後、サンディエゴに運ぶ為に使用したインジェン社の巨大貨物船。なお、
キングコング』に登場する蒸気船もSSベンチャー号と言う同じ船名で、『キングコング』の船名に影響されて名付けられている。
1969年型ポンティアック・ルマン・コンバーチブル
マルコムの愛車。サンディエゴでサラと共に乗り、インジェン社本部にやって来た。サンディエゴに逃げ出したティラノサウルスの親を貨物船に戻すためティラノサウルスの子供を乗せて貨物船まで運んだ。

削除されたシーン[編集]

  • インジェン社の本部での会議でルドローが、1作目のドナルド・ジェナーロ、ロバート・マルドゥーン、レイ・アーノルドの死亡に触れ、3人の死の為にいくらのお金を支払うのか説明し、イスラ・ヌブラル島の施設の解体と逃げた恐竜の捕獲を言及し、ルドローがインジェン社のCEOからハモンドを排除しようとインジェン社の危機財政状態を使用しようと説明しているシーン。
  • ハモンドの豪邸でマルコムとハモンドとの会話シーン後の、バーでローランドとアジャイが打ち合わせしているシーン。シーンでは彼らはハンティングスポーツの不足でハンターを引退している事が示され、バーで嫌がらせをして絡んで来た男をローランドが殴り倒していた。アジャイが、ティラノサウルスを捕獲する為、イスラ・ソルナ島に行こうとローランドを誘う。
  • マメンチサウルスの登場のキャンセル。
  • サンディエゴのジュラシック・パークでティラノサウルスの幼児を望んでいた、ルドローがローランドに話し、ローランドが仕掛けた罠に掛かったティラノサウルスの幼児を、ルドローが生き物の声を聞いた勢いで、酔って躓き倒れティラノサウルスの幼児の足を折るシーン。

ノベライズ[編集]

マイケル・クライトンに書かれた。映画版と若干異なる部分がある。

コミック[編集]

Topps comicsから著はドン・マクレガー、カバーはウォルター・サイモンソン、画はジェフ・バトラー担当でコミック化もされた。映画版の内容を全4冊のストーリー構成になっている。

ゲーム[編集]

その他[編集]

  • 脚本を担当したデヴィッド・コープはクレジットにUnlucky Bastardの役名で本作にカメオ出演しており、ティラノサウルスがサンディエゴに現れて逃げ惑う人達を襲った時、彼はビデオ店に入ろうとしたところ、ティラノサウルスに襲われて食われていた。
  • メイキング映像内のスピルバーグ監督の解説によると、ティラノザウルス2体の模型は実物大に近く大変大きく重いので、セットへ持ち込んだり移動したりが大変困難だったという。そこで周囲のセットを恐竜の傍へ移動させるという逆転の発想につながった。例えば恐竜は動かさず滝を頭の傍に作ったり、顔の傍に襲われる車を配置したりという具合に、映像では恐竜が移動しているように見えるがセットを動かして撮影していたという。殆どの映像関係の観客が、その撮影方法に気づかなかったようだと、そのせいもあってアカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされたが、惜しくも受賞は逃している。
  • ティラノサウルスがサンディエゴに上陸して暴れた時、逃げ惑う人達の中に日本人観光客が登場し、ティラノサウルスの事を日本語でゴジラだと叫んでいた。

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c The Lost World: Jurassic Park (1997)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月9日閲覧。
  2. ^ 日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配収10億円以上番組) 1997年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月9日閲覧。
  3. ^ 激突!』と『続・激突! カージャック』は邦題だけが関連付いているだけで、元々は全く関連のない別作品
  4. ^ 劇中では船から出てきたのはティラノサウルス一匹だけであるため、これが船員達を虐殺したとは考えにくい。原作のように一匹のヴェロキラプトルが密航し、ヴェロキラプトルが船員達を惨殺した上でティラノサウルスに補食されたとしたならつじつまがあうのだが、ティラノサウルスが入れられていたコンテナ部は蓋が閉まっておりヴェロキラプトルが外側から入る事は不可能な状況だった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]