ねぶた

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ねぶたの山車灯籠
青森ねぶたの山車灯籠
現代の青森ねぶたの山車灯籠は、「人形型」とも呼ばれる、このように多面体構成で組み上げられた優れて立体的な造形で広く知られている。マスメディア等がねぶたを紹介するにあたって、ここに見るような青森ねぶたの山車灯籠を第一に挙げないことは例外と言っても過言ではない。それほどに代名詞的イメージが青森ねぶたの山車灯籠には形成されている。2010年の作品例1基。主題山幸彦と海幸彦
弘前ねぷたの山車灯籠
現代の弘前ねぷたの山車灯籠は、「型」とも呼ばれ、青森の人形型に比べて平面的造形である。2008年の作品例3基。主題は未確認ながら、手前の1基は戦国武将か。
五所川原立佞武多の山車灯籠/2007年に作品例1基。
つがる市木造のねぷたの山車灯籠/2013年の作品例1基。
大湊ネブタの山車灯籠/2003年の作品例1基。
浅虫ねぶたの山車灯籠/2012年の作品例1基。

ねぶたとは、古来日本で、旧暦7月7日年中行事として、すなわち七夕行事の一つとして行われてきた[1]夏祭りの一類型である。太陽暦新暦)の導入以降は元来の七夕との関連性は薄れ、8月1日から一週間ほどかけて行われる夏祭りへと変容した。 東北地方から北関東にかけて東日本各地で行なわれてきたが、近世以降の津軽地方江戸幕藩体制下においては弘前藩明治維新以降の青森県西部)においてはとりわけ盛んで、祭りの形態も主にこの地で進化・発展を遂げてきた。今日では、ねぶたという祭りの類型は南関東や北海道にも拡散している。 「ねぶた」と呼んで仮名表記するのが、最も広く知られる表現であるが、「ねぷた」と呼ぶ地域(弘前ねぷたなど)も多く[2]、なかには漢字当て字で「佞武多」と記して「ねぷた」と読みならわす地域(五所川原立佞武多)もある。 また、かかる祭事(あるいは催事)は「ねぶた祭/ねぶた祭り(ねぶたまつり)」ともいい、通称ではあるが、当事者もこれを正式に用いる。加えて、ねぶた祭で使われる山車灯籠を指して「ねぶた」「ねぷた」ということもある現状では、混同されることも致し方ない。

全国的に有名なのは、青森ねぶた弘前ねぷたである。これらは、1980年重要無形民俗文化財に指定されている。以下、青森県のねぶたを中心に記載する。

概要[編集]

青森県では、8月初旬頃に行われ、大勢の市民が「ヤーレ、ヤーレ、ヤーレヤ」「ラッセ、ラッセ」「ラッセラー」「ヤーヤドー」「ヤーレ、ヤーレヤ」等の掛け声とともに、武者等を模った人型や武者絵の描かれた扇型の山車燈籠を引いて街を練り歩く。昔は最終日の旧暦7月7日の朝に川や海へ行き、山車燈籠や身体を洗ったり、山車燈籠を流したりしていた。

青森市青森ねぶた弘前市弘前ねぷた五所川原市五所川原立佞武多などが有名で、次いで黒石市黒石ねぷたつがる市木造ねぶた平川市平川ねぷたむつ市大湊ネブタなどがある。その他、ねぶた発祥の地のひとつとされる浅虫ねぶた[3]津軽地方下北半島の各市町村でも行われている。さらに近年では、全国で地域の祭りとして広がりつつある。特に関東地方東京周辺)では阿波踊りなどと同様、イベントの1つにねぶたを取り入れている祭りが増加している。

名称[編集]

「ねぶた」「ねぷた」の語源には諸説あるが、「眠(ねぶ)たし」[4]、「合歓木(ねむのき、ねぶたのき、ねぶた)」「七夕(たなばた)」「荷札(にふだ)」などに由来する説がある[5]

青森市や青森市周辺と下北が「ねぶた」なのに対し、弘前市を中心とした津軽地方では「ねぷた」と呼ばれるところが多い。

起源[編集]

「ねぶた」の起源にも諸説あるが、禊祓に由来するという説が現在では有力である[5]。さらに、除災行事としての「眠り流し」や星祭りのひとつである「七夕」、仏教行事と習合した民俗行事「お盆」など、様々なものから影響を受けて現在のようになったと考えられている。

各地のねぶた一覧[編集]

青森県内[編集]

関東地方[編集]

東北地方の観光キャンペーンイベント等で不定期に行われているものも多々存在するが、本稿では毎年開催されているもののみを記載する。

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』
  2. ^ 青森を中心とした北津軽や下北の広範な地域では「ねぶた」、弘前を中心にした津軽方面では「ねぷた」という。
  3. ^ 青い森鉄道発行「駅周辺散策マップ 浅虫温泉駅」
  4. ^ 国文学者池田彌三郎の「日本故事物語」(河出書房、後に河出文庫)によれば、「眠い」を「ねぶたい」ともいうように「ねぶた」も元は「睡魔」を指し、これを追い払うのは神の災禍を受けぬ用心であったという。神の来臨するお盆の夜に眠ってはいけないと古人は信じ、「ねぶた流れよ 豆(まめ=健康)の葉よ とまれ」と歌って家内の息災を祈った。
  5. ^ a b 「年中行事事典」p606 1958年5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
  6. ^ 厳密にはねぶた祭りではなく、市町村地区の祭り行事「つがる市馬市まつり」の出し物である
  7. ^ つがる市馬市まつり”. 青森県観光サイト アプティネット. 2016年8月26日閲覧。
  8. ^ 第22回臼井ふるさとにぎわい祭”. 臼井ふるさとにぎわい祭実行委員会. 2017年8月16日閲覧。
  9. ^ “佐倉の2雄、ねぶたに 長嶋茂雄さんと史上最強力士 雷電為右衛門 地元の祭り盛り上げへ”. 千葉日報. (2016年12月7日). http://www.chibanippo.co.jp/news/local/370414 2017年8月16日閲覧。 
  10. ^ 湘南ねぶたホームページ
  11. ^ いわき市観光情報サイト
  12. ^ 八幡東ねぶた振興会
  13. ^ ねぷた祭りin知覧(南九州市)

参考文献[編集]

  • 成田敏「ねぶた・ねぷた祭り」『Consulant Vol.232 <特集>青森~雪と共に生きる人の知恵~』建設コンサルタンツ協会、(2007年3月22日)、閲覧日2017年9月1日。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]