ねぶた
| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2016年6月) |
ねぶた、ねぷたは、東日本各地、とりわけ青森県内の各地で行われる夏祭りの一種。佞武多とも書く[1]。
全国的に有名なのは、青森ねぶたと弘前ねぷたである。これらは、1980年に重要無形民俗文化財に指定されている。以下、青森県のねぶたを中心に記載する。
概要[編集]
青森県では、8月初旬頃に行われ、大勢の市民が「ヤーレ、ヤーレ、ヤーレヤ」「ラッセ、ラッセ」「ラッセラー」「ヤーヤドー」「ヤーレ、ヤーレヤ」等の掛け声とともに、武者等を模った人型や武者絵の描かれた扇型の山車燈籠を引いて街を練り歩く。昔は最終日の旧暦7月7日の朝に川や海へ行き、山車燈籠や身体を洗ったり、山車燈籠を流したりしていた。
青森市の青森ねぶた、弘前市の弘前ねぷた、五所川原市の五所川原立佞武多などが有名で、次いで黒石市の黒石ねぷた、つがる市の木造ねぶた、平川市の平川ねぷた、むつ市の大湊ネブタなどがある。その他、ねぶた発祥の地のひとつとされる浅虫ねぶた[2]や津軽地方、下北半島の各市町村でも行われている。さらに近年では、全国で地域の祭りとして広がりつつある。特に関東地方(東京周辺)では阿波踊りなどと同様、イベントの1つにねぶたを取り入れている祭りが増加している。
名称[編集]
「ねぶた」「ねぷた」の語源には諸説あるが、「眠(ねぶ)たし」[3]、「合歓木(ねむのき、ねぶたのき、ねぶた)」「七夕(たなばた)」「荷札(にふだ)」などに由来する説がある[4]。
青森市や青森市周辺と下北が「ねぶた」なのに対し、弘前市を中心とした津軽地方では「ねぷた」と呼ばれるところが多い。
起源[編集]
「ねぶた」の起源にも諸説あるが、禊祓に由来するという説が現在では有力である[4]。さらに、除災行事としての「眠り流し」や星祭りのひとつである「七夕」、仏教行事と習合した民俗行事「お盆」など、様々なものから影響を受けて現在のようになったと考えられている。
各地のねぶた一覧[編集]
青森県内[編集]
- 青森ねぶた - 青森市(国指定 重要無形民俗文化財)
- 浅虫ねぶた - 青森市
- 浪岡ねぶた - 青森市
- 弘前ねぷた - 弘前市(国指定 重要無形民俗文化財)
- 相馬ねぷた - 弘前市
- 岩木ねぷた - 弘前市
- 五所川原立佞武多 - 五所川原市
- 金木ねぷた - 五所川原市
- 市浦ねぶた - 五所川原市
- 黒石ねぷた - 黒石市(青森県指定 無形民俗文化財)
- 木造馬ねぶた - つがる市[5][6]
- つがる市ネブタまつり(木造ねぷた) - つがる市
- 稲垣ねぶた - つがる市
- 柏ねぷた - つがる市
- 車力ねぶた - つがる市
- 森田ねぷた - つがる市
- 平川ねぷた- 平川市
- 碇ヶ関ねぷた - 平川市
- 尾上ねぷた - 平川市
- 大畑ねぶた - むつ市
- 大湊ネブタ - むつ市
- 川内ねぶた - むつ市
- 田名部ねぶた - むつ市
- 脇野沢ねぶた - むつ市
- 鯵ヶ沢ねぷた - 鯵ヶ沢町
- 板柳ねぶた - 板柳町
- 田舎館ねぷた - 田舎館村
関東地方[編集]
東北地方の観光キャンペーンイベント等で不定期に行われているものも多々存在するが、本稿では毎年開催されているもののみを記載する。
- まつりつくば - 茨城県つくば市・土浦学園線(「つくば大パレード」の構成要素の1つ、過去の青森ねぶたも運行あり)
- 尾島ねぷた - 群馬県太田市(旧尾島町、弘前市の友好都市)
- 北本まつり「宵まつり」 - 埼玉県北本市(ねぶた・ねぷたの両方を開催)
- 柏ねぶた - 千葉県柏市(柏まつりの構成要素の1つ、つがる市(旧柏村)の友好都市)
- 臼井ふるさとにぎわい祭 - 千葉県佐倉市・京成臼井駅周辺(上記の柏ねぶたを運行)
- 渋谷センター街ねぶた祭り - 東京都渋谷区・渋谷センター街
- 桜新町ねぶた祭り - 東京都世田谷区桜新町・サザエさん通り
- 羽衣ねぶた祭 - 東京都立川市羽衣町
- みたままつり - 東京都千代田区・靖国神社
- 中延ねぶた祭り - 東京都品川区中延・中延スキップロード
- 湘南ねぶた - 神奈川県藤沢市・六会日大前駅東口周辺
- 秦野たばこ祭 - 神奈川県秦野市(通常はねぷたの運行だが、2007年にはねぶたが特別出演した)
その他[編集]
- しれとこ斜里ねぷた - 北海道斜里町(弘前市の友好都市)
- くっちゃんじゃが祭 - 北海道倶知安町じゃがねぶた
- 海上うんづら - 宮城県気仙沼市(「気仙沼みなとまつり」の構成要素の1つ。七夕、海上ねぶたなど)
- YOSAKOI&ねぷたinとよさと - 宮城県登米市豊里町
- 長沼まつり - 福島県須賀川市
- 四倉夏祭り[7] - 福島県いわき市(「四倉ねぶたといわきおどりの夕べ」として開催)
- 真田幸村公出陣ねぷた - 長野県上田市
- 中陣のニブ流し - 富山県黒部市(青森のねぶたと同系統のものとされている)
- 滑川のネブタ流し - 富山県滑川市(日本海側最南端のネブタ流しとして1999年12月21日に国の重要無形民俗文化財に指定)
- 八幡東ねぶた祭[8] - 福岡県北九州市八幡東区(2000年より)
- 福江祭 - 長崎県・五島列島
- 青森県平賀町ねぷた祭in知覧[9] - 鹿児島県南九州市・知覧まち商店街(旧知覧町。1996年より。現在は知覧ねぷた祭り)
脚注[編集]
- ^ 佞武多(ネブタ)とは - コトバンク
- ^ 青い森鉄道発行「駅周辺散策マップ 浅虫温泉駅」
- ^ 国文学者の池田彌三郎の「日本故事物語」(河出書房、後に河出文庫)によれば、「眠い」を「ねぶたい」ともいうように「ねぶた」も元は「睡魔」を指し、これを追い払うのは神の災禍を受けぬ用心であったという。神の来臨するお盆の夜に眠ってはいけないと古人は信じ、「ねぶた流れよ 豆(まめ=健康)の葉よ とまれ」と歌って家内の息災を祈った。
- ^ a b 「年中行事事典」p606 1958年5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
- ^ 厳密にはねぶた祭りではなく、市町村地区の祭り行事「つがる市馬市まつり」の出し物である
- ^ “つがる市馬市まつり”. 青森県観光サイト アプティネット. 2016年8月26日閲覧。
- ^ いわき市観光情報サイト
- ^ 八幡東ねぶた振興会
- ^ ねぷた祭りin知覧(南九州市)