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「ラテン文字」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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{{Infobox WS
|name=ラテン文字
|type=[[アルファベット]]
|languages=[[西ヨーロッパ|西欧]]・[[中央ヨーロッパ|中欧]]の諸言語、ほか世界各地の言語
|time=紀元前7世紀から現在
|fam1=[[原カナン文字]]
|fam2=[[フェニキア文字]]
|fam3=[[ギリシア文字]](一部[[エトルリア文字]])
|sisters=[[キリル文字]]<br>[[コプト文字]]<br>[[ルーン文字]]
|sample=Latin alphabet.png
|image_size=200px
|iso15924=Latn
}}
{{音素文字}}
'''ラテン文字'''(ラテンもじ、{{lang-la-short|abecedarium Latinum}}、{{lang-en-short|Latin alphabet}}、'''ラテンアルファベット''')は、[[表音文字]]([[音素文字]]・[[アルファベット]])の一つである。'''ローマ文字'''、'''ローマ字'''({{lang-it-short|alfabeto Romano}}、{{lang-en-short|Roman alphabet}})とも。

文字を[[右書き]]で横に並べることで[[単語]]を表記し、単語間を[[分かち書き]]で区切って並べることで[[文章]]を構成する。

==概要==
今日、人類社会で最も解読者人口が多い文字である。

元来[[ラテン語]]の文字で、古くから[[西ヨーロッパ|西欧]]・[[中央ヨーロッパ|中欧]]の諸言語<ref>[[イタリア語]]、[[英語]]、[[スペイン語]]、[[フランス語]]、[[ポーランド語]]、[[ポルトガル語]]、[[ドイツ語]]など</ref>で使われているが、[[近代]]以降はこれら以外にも使用言語が多い。

ラテン文字は[[アルファベット]]の一種なので、ラテン文字を「アルファベット」と呼ぶこと自体は間違いではないが、アルファベットは[[ギリシア文字]]や[[キリル文字]]なども含む総称である。また、「[[ローマ字]]」はラテン文字の別名だが、[[日本語]]を表記したときに限定して使うことがある。

基本26文字を英語の表記に使ったとき、「'''英字'''」と呼び、特に「英字新聞」という語でよく使われる。ただし、他の言語に対し同様の表現(仏字など)が使われることはまれであるが、「'''欧字'''」という表現がJISの規格票等に見られる。

==使用言語==
本来は、[[ラテン語]]のための文字である。

[[中世]]以降は、[[俗ラテン語]]に由来する[[ロマンス諸語]]のみならず、[[西ヨーロッパ|西欧]]・[[中央ヨーロッパ|中欧]]の[[西方教会]]([[カトリック教会|カトリック]]・[[プロテスタント]])地域のほぼ全ての言語で使われる。[[ゲルマン語派]]、[[スラヴ語派]]の一部、[[バルト語派]]、[[ケルト語派]]、[[バスク語]]、[[ウラル語族]]の一部などある。西方教会地域ではないが、[[アルバニア語]]と[[ルーマニア語]](民族主義の高まりにより、18世紀に[[キリル文字]]から切り替えられた)でも使われる。

{|class=wikitable
!系統!!含まれる言語の例(五十音順)
|-
|ロマンス諸語||[[イタリア語]]、[[スペイン語]]、[[フランス語]]、[[ポルトガル語]]など(ただし当初は[[ルーマニア語]]を除く)
|-
|ゲルマン語派||[[アイスランド語]]、[[英語]]、[[オランダ語]]、[[スウェーデン語]]、[[デンマーク語]]、[[ノルウェー語]]、[[ドイツ語]]など
|-
|スラヴ語派||[[クロアチア語]]、[[スロヴァキア語]]、[[スロヴェニア語]]、[[チェコ語]]、[[ポーランド語]]など
|-
|バルト語派||[[ラトビア語]]、[[リトアニア語]]
|-
|ケルト語派||[[アイルランド語]]など
|-
|ウラル語族||[[エストニア語]]、[[ハンガリー語]]、[[フィンランド語]]など
|}

[[ファイル:Latin alphabet world distribution.svg|thumb|left|350px|{{legend|green|ラテン文字のみ使用}}{{legend|lime|ラテン文字と他の文字を併用}}]]

[[近代]]以降、文字を持たない言語が新たに正書法を定める場合、ほとんどの場合ラテン文字が採用された。ただし、旧[[ソビエト連邦|ソ連]]の諸言語は[[キリル文字]]を採用した(ソ連でも初期はラテン文字を採用していた)。

すでに文字を持っていたのにラテン文字に切り替えた言語もある。これは、西洋[[列強]]による[[植民地]]化や、カトリック・プロテスタントの[[宣教師]]の活動によるものが大きい。

近代以降にラテン文字に切り替えた言語には、[[インドネシア語]]([[ジャウィ文字]])、[[ベトナム語]]([[漢字]]・[[チュノム]])、[[トルコ語]]([[アラビア文字]])、[[タガログ語]](アラビア文字・[[アリバタ]])、[[マレー語]](ジャウィ文字)、[[スワヒリ語]](アラビア文字)などがある(カッコ内はラテン文字化以前の文字)。[[ウズベク語]]、[[トルクメン語]]、[[アゼルバイジャン語]]では、ソ連初期にアラビア文字からラテン文字に切り替えられ、その後ソ連政府の言語政策の変化によりキリル文字に切り替えられたが、[[ソ連崩壊]]後、再びラテン文字への切り替えが進行中である(ただし以前定められたものと同一ではない)。

独自の文字を使用する言語でも、ほとんどはラテン文字による表記法が確立されており、[[借用語]]や[[略語]]などでもラテン文字を用いることが多い。

==成立==
[[Image:Phönizisch-5Sprachen.png|thumb|right|[[フェニキア]]の[[アブジャド]]の末裔である4種の音素文字の比較。左からラテン文字、[[ギリシア文字]]、元になった[[フェニキア文字]]、[[ヘブライ文字]]、[[アラビア文字]]。]]
<!--
以下に追加したものと年代の記述などが違うので、検討のためコメントアウトして残す。

紀元前 7 世紀に、[[フェニキア文字]]や[[ギリシア文字]]を元にする[[エトルリア文字]]を基に創られた。もととなったエトルリア 26 文字のうち 21 字をローマが採用した。初期のラテン文字は A, B, C ({{ipa|k}} と {{ipa|g}} の両方を表した), D, E, F, Z (ギリシア文字の Ζ), H, I ({{ipa|i}} と {{ipa|j}} を表した), K, L, M, N, O, P, Q, R (長い間Pのように書かれた), S, T, V ({{ipa|u}}, {{ipa|w}} を表した), X。後に Z が除かれ、この位置には新しく C から分化した G が入った。その後、紀元前 1 世紀にギリシア文字ΥとΖが末位に加えられ、長らくこの 23 字が使われた。元来は大文字だけが使われたが、中世になって筆記を容易にするため小文字が使用されるようになった。1300 年頃、母音 {{ipa|u}} と半母音 {{ipa|w}} を書き分けるために V から W が作られた。同じく 16 世紀に母音 {{ipa|i}} と半母音 {{ipa|j}} を書き分けるために I と J が分かれた。最後に V と U の書き分けが確立したのは 18 世紀になってからである。
-->
イタリア半島に、[[ラテン人]]と呼ばれる部族 (後にローマ人と呼ばれるようになる) が棲みついていた。紀元前7世紀頃、ラテン人はやはりこの地に棲みついていた[[エトルリア|エトルリア人]] ([[紀元前1千年紀]]に[[イタリア]]中部に棲みついた) とギリシア人から文字を採り入れた。[[古ラテン語]]の時代に、このふたつの種族から文字を採り入れる際に、ラテン人は[[西方ギリシア文字]]([[クマエ文字]])のうち4字を捨てた。また、[[エトルリア文字]]の [[F]] (/v/ の発音) を採り入れて /f/ の音に使い、エトルリア文字の S (3 箇所の屈曲がある) を採り入れて、現在の [[S]] の形にした。ギリシア語の [[G]] 音と[[エトルリア語]]の [[K]] 音を表すのには[[ガンマ]](字形は[[C]])を用いた。こうして生まれたものは、[[G]]、[[J]]、[[U]]、[[W]]、[[Y]]、[[Z]] がないなど、現代のラテン文字とは多少の違いがある<ref name="phoenician">{{ cite web
|title=The Phoenician Alphabet
|url=http://phoenicia.org/alphabet.html
|accessdate=2008-02-14
}}</ref>。

ローマ人のアルファベットでは、[[C]]、[[K]]、[[Q]] のいずれでも /k/ 音を表記できた。[[C]] は /g/ 音の表記にもなった。ローマ人は G を作りだし、彼らが用いない [[Z]] の代わりに、 [[F]] と [[H]] の間に置いた。数世紀を経て、[[紀元前3世紀]]に[[アレクサンドロス3世]]が地中海沿岸地域東部とその周辺を征服した後、ローマ人はギリシア語の語彙を借用するようになり、アルファベットをこれらの語彙の表記に再適合させる必要に迫られた。そこで、[[西方ギリシア文字|東方ギリシア文字]]から [[Y]] と Z を借用し、今度は文字表の最後に置いた。この2字はギリシア語彙を表記するときしか使わなかったためである<ref name="phoenician"/>。

[[古英語|アングロサクソン語]]は、[[11世紀]]に[[グレートブリテン島|ブリテン]]が[[ノルマン人]]の征服を受けた後、ラテン文字でも表記されるようになった。/w/ 音を表すのに当初[[ルーン文字]]の Ƿ<!-- /ƿ --> (wynn, ウィン) を使ったが、P に似ていたために混同されやすく、/w/ 音は現在の U を二つ書いて表すようになった。この頃の U は V の形だったのでこれは VV となり、[[W]] は [[V]] の次に置かれた。さらに、丸みのある [[U]] で母音を表し、子音のときは [[V]] を用いるようになった。[[J]] は当初 [[I]] の異体で、[[I]] が幾つか並ぶときに最後の I に長い尾をつけたものだった。[[15世紀]]頃から、[[J]] を子音に、[[I]] を母音に用いるようになり<!-- People began to use -->、[[17世紀]]半ばにはこれが一般的になった<ref name="phoenician"/>。

==使用される文字==
===基本字===
現在、ラテン語の 23 字に J、U、W を加えた 26 字を基本と見なす。[[英語]]は、基本字を全て使い、それ以外の字を外来語でしか使わない。

{|class=wikitable style="text-align:center;font-size:x-large"
|-
|[[A]]||[[B]]||[[C]]||[[D]]||[[E]]||[[F]]||[[G]]||[[H]]||[[I]]||[[J]]||[[K]]||[[L]]||[[M]]
|[[N]]||[[O]]||[[P]]||[[Q]]||[[R]]||[[S]]||[[T]]||[[U]]||[[V]]||[[W]]||[[X]]||[[Y]]||[[Z]]
|-
|[[a]]||[[b]]||[[c]]||[[d]]||[[e]]||[[f]]||[[g]]||[[h]]||[[i]]||[[j]]||[[k]]||[[l]]||[[m]]
|[[n]]||[[o]]||[[p]]||[[q]]||[[r]]||[[s]]||[[t]]||[[u]]||[[v]]||[[w]]||[[x]]||[[y]]||[[z]]
|}

===追加字===
{|class=wikitable style="text-align:center"
|-
!colspan="6"|[[アキュート・アクセント|アキュート<br>アクセント]]
!colspan="5"|[[グレイヴ・アクセント|グレイヴ<br>アクセント]]
!colspan="5"|[[サーカムフレックス|サーカム<br>フレックス]]
!colspan="6"|[[ウムラウト]]/[[トレマ]]
|-style="font-size:x-large"
|[[Á]]||[[É]]||[[Í]]||[[Ó]]||[[Ú]]||[[Ý]]||[[À]]||[[È]]||[[Ì]]||[[Ò]]||[[Ù]]||[[Â]]||[[Ê]]||[[Î]]||[[Ô]]||[[Û]]
|[[Ä]]||[[Ë]]||[[Ï]]||[[Ö]]||[[Ü]]||[[Ÿ]]
|-style="font-size:x-large"
|[[á]]||[[é]]||[[í]]||[[ó]]||[[ú]]||[[ý]]||[[à]]||[[è]]||[[ì]]||[[ò]]||[[ù]]||[[â]]||[[ê]]||[[î]]||[[ô]]||[[û]]
|[[ä]]||[[ë]]||[[ï]]||[[ö]]||[[ü]]||[[ÿ]]
|}
{|class=wikitable style="text-align:center"
|-
!colspan="2"|[[セディーユ]]
!colspan="3"|[[ティルデ]]
!colspan="4"|[[オゴネク]]
!colspan="5"|[[合字]]
!colspan="1"|[[ルーン文字]]由来
|-style="font-size:x-large"
|[[Ç]]||[[Ş]]
|[[Ã]]||[[Õ]]||[[Ñ]]
|[[Ą]]||[[Ę]]||[[Į]]||[[Ų]]
|[[Æ]]||[[Œ]]||[[Ø]]||[[IJ|IJ]]||&#45;
|[[Þ]]
|-style="font-size:x-large"
|[[ç]]||[[ş]]
|[[ã]]||[[õ]]||[[ñ]]
|[[ą]]||[[ę]]||[[į]]||[[ų]]
|[[æ]]||[[œ]]||[[ø]]||[[IJ|ij]]||[[ß]]
|[[þ]]
|}
[[ウムラウト]]・[[セディーユ]]などは詳しくは[[ダイアクリティカルマーク]]を参照のこと<br>
各国での利用状況を含めた全ての文字の一覧は[[ラテン文字一覧]]を参照のこと

===併用される記号の例===
{|class="wikitable Unicode" style="text-align:center"
|-style="font-size:x-large"
|[[終止符|.]]||[[コンマ|,]]||[[コロン (記号)|:]]||[[セミコロン|;]]||[[疑問符|?]]||[[感嘆符|!]]||[[アンパサンド|&]]||[[アットマーク|@]]||[[番号記号|#]]
|}

==文字の名称==
主な言語での文字の名を以下に示す。
{|class=wikitable style="text-align:center"
![[文字]] !![[ラテン語]] !![[英語]] !![[フランス語]] !![[ドイツ語]] !![[イタリア語]] !![[スペイン語]] !![[ポルトガル語]] !![[エスペラント]] !![[日本語]]<ref>日本語での各文字の名称は『[[広辞苑]]』第五版、岩波書店、1998年に拠る。<!-- 『大辞林』、『大辞泉』では一部しか確認しておらず、相違もあるようだが、代表表記は同じ? 『広辞苑』第六版での変更点は未確認 --></ref>
|-
|style="font-size:x-large"|A
|{{lang|la|a}} {{IPA|aː}}
|{{lang|en|a}} {{IPA|eɪ}}
|{{lang|fr|a}} {{IPA|a}}
|{{lang|de|a}} {{IPA|aː}}
|{{lang|it|a}} {{IPA|a}}
|{{lang|es|a}} {{IPA|a}}
|{{lang|pt|a}} {{IPA|a}}
|{{lang|eo|a}} {{IPA|aː}}
|エー
|-
|style="font-size:x-large"|B
|{{lang|la|be}} {{IPA|beː}}
|{{lang|en|bee}} {{IPA|biː}}
|{{lang|fr|bé}} {{IPA|be}}
|{{lang|de|be}} {{IPA|beː}}
|{{lang|it|bi}} {{IPA|bi}}
|{{lang|es|be}} {{IPA|be}}
|{{lang|pt|bê}} {{IPA|be}}
|{{lang|eo|bo}} {{IPA|boː}}
|ビー
|-
|style="font-size:x-large"|C
|{{lang|la|ce}} {{IPA|keː}}
|{{lang|en|cee}} {{IPA|siː}}
|{{lang|fr|cé}} {{IPA|se}}
|{{lang|de|ce}} {{IPA|tseː}}
|{{lang|it|ci}} {{IPA|tʃi}}
|{{lang|es|ce}} {{IPA|θe}}, {{IPA|se}}
|{{lang|pt|cê}} {{IPA|se}}
|{{lang|eo|co}} {{IPA|tsoː}}
|シー
|-
|style="font-size:x-large"|D
|{{lang|la|de}} {{IPA|deː}}
|{{lang|en|dee}} {{IPA|diː}}
|{{lang|fr|dé}} {{IPA|de}}
|{{lang|de|de}} {{IPA|deː}}
|{{lang|it|di}} {{IPA|di}}
|{{lang|es|de}} {{IPA|de}}
|{{lang|pt|dê}} {{IPA|de}}
|{{lang|eo|do}} {{IPA|doː}}
|ディー
|-
|style="font-size:x-large"|E
|{{lang|la|e}} {{IPA|eː}}
|{{lang|en|e}} {{IPA|iː}}
|{{lang|fr|e}} {{IPA|ə}}
|{{lang|de|e}} {{IPA|eː}}
|{{lang|it|e}} {{IPA|e}}
|{{lang|es|e}} {{IPA|e}}
|{{lang|pt|e}} {{IPA|ɛ}}, {{IPA|e}}
|{{lang|eo|e}} {{IPA|eː}}
|イー
|-
|style="font-size:x-large"|F
|{{lang|la|ef}} {{IPA|ɛf}}
|{{lang|en|ef}} {{IPA|ɛf}}
|{{lang|fr|effe}} {{IPA|ɛf}}
|{{lang|de|ef}} {{IPA|ɛf}}
|{{lang|it|effe}} {{IPA|ˈɛffe}}
|{{lang|es|efe}} {{IPA|ˈefe}}
|{{lang|pt|éfe}} {{IPA|ˈɛfɨ}}, {{IPA|ˈɛfi}}
|{{lang|eo|fo}} {{IPA|foː}}
|エフ
|-
|style="font-size:x-large"|G
|{{lang|la|ge}} {{IPA|ɡeː}}
|{{lang|en|gee}} {{IPA|dʒiː}}
|{{lang|fr|gé}} {{IPA|ʒe}}
|{{lang|de|ge}} {{IPA|ɡeː}}
|{{lang|it|gi}} {{IPA|dʒi}}
|{{lang|es|ge}} {{IPA|xe}}
|{{lang|pt|gê}} {{IPA|ʒe}}<br>{{lang|pt-PT|guê}} {{IPA|ɡe}}
|{{lang|eo|go}} {{IPA|ɡoː}}
|ジー
|-
|style="font-size:x-large"|H
|{{lang|la|ha}} {{IPA|haː}}
|{{lang|en|aitch}} {{IPA|eɪtʃ}}
|{{lang|fr|ache}} {{IPA|aʃ}}
|{{lang|de|ha}} {{IPA|haː}}
|{{lang|it|acca}} {{IPA|ˈakka}}
|{{lang|es|hache}} {{IPA|ˈatʃe}}
|{{lang|pt|agá}} {{IPA|ɐˈɡa}}, {{IPA|aˈɡa}}
|{{lang|eo|ho}} {{IPA|hoː}}
|エッチ、<!-- 日本語での名称にはIPAを示していないので、区切りに読点を加える --><br>エイチ
|-
|style="font-size:x-large"|I
|rowspan="2"|{{lang|la|i}} {{IPA|iː}}
|{{lang|en|i}} {{IPA|aɪ}}
|{{lang|fr|i}} {{IPA|i}}
|{{lang|de|i}} {{IPA|iː}}
|{{lang|it|i}} {{IPA|i}}
|{{lang|es|i}} {{IPA|i}}
|{{lang|pt|i}} {{IPA|i}}
|{{lang|eo|i}} {{IPA|iː}}
|アイ
|-
|style="font-size:x-large"|J
|{{lang|en|jay}} {{IPA|dʒeɪ}}
|{{lang|fr|ji}} {{IPA|ʒi}}
|{{lang|de|jot}} {{IPA|jɔt}}
|{{lang|it|i lunga}} {{IPA|ilˈluŋga}}<br>{{lang|it|iota}} {{IPA|ˈjota}}
|{{lang|es|jota}} {{IPA|ˈxota}}
|{{lang|pt|jota}} {{IPA|ˈʒɔtɐ}}
|{{lang|eo|jo}} {{IPA|joː}}
|ジェー
|-
|style="font-size:x-large"|K
|{{lang|la|ka}} {{IPA|kaː}}
|{{lang|en|kay}} {{IPA|keɪ}}
|{{lang|fr|ka}} {{IPA|ka}}
|{{lang|de|ka}} {{IPA|kaː}}
|{{lang|it|kappa}} {{IPA|ˈkappa}}
|{{lang|es|ka}} {{IPA|ka}}
|{{lang|pt-PT|capa}} {{IPA|ˈkapɐ}}<br>{{lang|pt-BR|cá}} {{IPA|ka}}
|{{lang|eo|ko}} {{IPA|koː}}
|ケー
|-
|style="font-size:x-large"|L
|{{lang|la|el}} {{IPA|ɛl}}
|{{lang|en|el}} {{IPA|ɛl}}
|{{lang|fr|elle}} {{IPA|ɛl}}
|{{lang|de|el}} {{IPA|ɛl}}
|{{lang|it|elle}} {{IPA|ˈɛlle}}
|{{lang|es|ele}} {{IPA|ˈele}}
|{{lang|pt|ele}} {{IPA|ˈɛlɨ}}, {{IPA|ˈɛli}}
|{{lang|eo|lo}} {{IPA|loː}}
|エル
|-
|style="font-size:x-large"|M
|{{lang|la|em}} {{IPA|ɛm}}
|{{lang|en|em}} {{IPA|ɛm}}
|{{lang|fr|emme}} {{IPA|ɛm}}
|{{lang|de|em}} {{IPA|ɛm}}
|{{lang|it|emme}} {{IPA|ˈɛmme}}
|{{lang|es|eme}} {{IPA|ˈeme}}
|{{lang|pt|éme}} {{IPA|ˈɛmɨ}}, {{IPA|ˈẽmi}}
|{{lang|eo|mo}} {{IPA|moː}}
|エム
|-
|style="font-size:x-large"|N
|{{lang|la|en}} {{IPA|ɛn}}
|{{lang|en|en}} {{IPA|ɛn}}
|{{lang|fr|enne}} {{IPA|ɛn}}
|{{lang|de|en}} {{IPA|ɛn}}
|{{lang|it|enne}} {{IPA|ˈɛnne}}
|{{lang|es|ene}} {{IPA|ˈene}}
|{{lang|pt|éne}} {{IPA|ˈɛnɨ}}, {{IPA|ˈẽni}}
|{{lang|eo|no}} {{IPA|noː}}
|エヌ
|-
|style="font-size:x-large"|O
|{{lang|la|o}} {{IPA|oː}}
|{{lang|en|o}} {{IPA|oʊ}}
|{{lang|fr|o}} {{IPA|o}}
|{{lang|de|o}} {{IPA|oː}}
|{{lang|it|o}} {{IPA|o}}
|{{lang|es|o}} {{IPA|o}}
|{{lang|pt|ó}} {{IPA|ɔ}}
|{{lang|eo|o}} {{IPA|oː}}
|オー
|-
|style="font-size:x-large"|P
|{{lang|la|pe}} {{IPA|peː}}
|{{lang|en|pee}} {{IPA|piː}}
|{{lang|fr|pé}} {{IPA|pe}}
|{{lang|de|pe}} {{IPA|peː}}
|{{lang|it|pi}} {{IPA|pi}}
|{{lang|es|pe}} {{IPA|pe}}
|{{lang|pt|pê}} {{IPA|pe}}
|{{lang|eo|po}} {{IPA|poː}}
|ピー
|-
|style="font-size:x-large"|Q
|{{lang|la|qu}} {{IPA|kuː}}
|{{lang|en|cue}} {{IPA|kjuː}}
|{{lang|fr|qu}} {{IPA|ky}}
|{{lang|de|qu}} {{IPA|kuː}}
|{{lang|it|cu}} {{IPA|ku}}
|{{lang|es|cu}} {{IPA|ku}}
|{{lang|pt|quê}} {{IPA|ke}}
|{{lang|eo|kuo}} {{IPA|ˈkuːo}}
|キュー
|-
|style="font-size:x-large"|R
|{{lang|la|er}} {{IPA|ɛr}}
|{{lang|en|ar}} {{IPA|ɑː}}, {{IPA|ɑɹ}}
|{{lang|fr|erre}} {{IPA|ɛʁ}}
|{{lang|de|er}} {{IPA|ɛʀ}}
|{{lang|it|erre}} {{IPA|ˈɛrre}}
|{{lang|es|ere}} {{IPA|ˈeɾe}}<br>{{lang|es|erre}} {{IPA|ˈere}}
|{{lang|pt|erre}} {{IPA|ˈɛʁɨ}}, {{IPA|ˈɛxi}}<br>{{lang|pt-PT|rê}} {{IPA|ʁe}}
|{{lang|eo|ro}} {{IPA|roː}}
|アール
|-
|style="font-size:x-large"|S
|{{lang|la|es}} {{IPA|ɛs}}
|{{lang|en|ess}} {{IPA|ɛs}}
|{{lang|fr|esse}} {{IPA|ɛs}}
|{{lang|de|es}} {{IPA|ɛs}}
|{{lang|it|esse}} {{IPA|ˈɛsse}}
|{{lang|es|ese}} {{IPA|ˈese}}
|{{lang|pt|ésse}} {{IPA|ˈɛsɨ}}, {{IPA|ˈɛsi}}
|{{lang|eo|so}} {{IPA|soː}}
|エス
|-
|style="font-size:x-large"|T
|{{lang|la|te}} {{IPA|teː}}
|{{lang|en|tee}} {{IPA|tiː}}
|{{lang|fr|té}} {{IPA|te}}
|{{lang|de|te}} {{IPA|teː}}
|{{lang|it|ti}} {{IPA|ti}}
|{{lang|es|te}} {{IPA|te}}
|{{lang|pt|tê}} {{IPA|te}}
|{{lang|eo|to}} {{IPA|toː}}
|ティー
|-
|style="font-size:x-large"|U
|rowspan="2"|{{lang|la|ū}} {{IPA|uː}}
|{{lang|en|u}} {{IPA|juː}}
|{{lang|fr|u}} {{IPA|y}}
|{{lang|de|u}} {{IPA|uː}}
|{{lang|it|u}} {{IPA|u}}
|{{lang|es|u}} {{IPA|u}}
|{{lang|pt|u}} {{IPA|u}}
|{{lang|eo|u}} {{IPA|uː}}
|ユー
|-
|style="font-size:x-large"|V
|{{lang|en|vee}} {{IPA|viː}}
|{{lang|fr|vé}} {{IPA|ve}}
|{{lang|de|vau}} {{IPA|faʊ}}
|{{lang|it|vu}} {{IPA|vu}}
|{{lang|es|uve}} {{IPA|ˈuβe}}
|{{lang|pt|vê}} {{IPA|ve}}
|{{lang|eo|vo}} {{IPA|voː}}
|ブイ、<br>ヴィー
|-
|style="font-size:x-large"|W
|{{N/A}}
|{{lang|en|double-u}} {{IPA|ˈdʌbljuː}}
|{{lang|fr|double vé}} {{IPA|dubləve}}
|{{lang|de|we}} {{IPA|veː}}
|{{lang|it|doppia vu}} {{IPA|doppja vu}}
|{{lang|es|uve doble}} {{IPA|uβe ˈdoβle}}
|{{lang|pt-PT|dâblio}} {{IPA|ˈdɐ̃bliu}}<br>{{lang|pt-BR|dáblio}} {{IPA|ˈdabliu}}
|{{lang|eo|duobla vo}} {{IPA|duˈobla voː}}
|ダブリュー
|-
|style="font-size:x-large"|X
|{{lang|la|ex}} {{IPA|ɛks}}<br>{{lang|la|ix}} {{IPA|iks}}
|{{lang|en|ex}} {{IPA|ɛks}}
|{{lang|fr|ixe}} {{IPA|iks}}
|{{lang|de|ix}} {{IPA|iks}}
|{{lang|it|ics}} {{IPA|iks}}
|{{lang|es|equis}} {{IPA|ˈekis}}
|{{lang|pt-PT|chis}} {{IPA|ʃiʃ}}<br>{{lang|pt-BR|xis}} {{IPA|ʃis}}
|{{lang|eo|ikso}} {{IPA|ikso}}
|エックス
|-
|style="font-size:x-large"|Y
|{{lang|la|y}} {{IPA|yː}}<br>{{lang|la|ī Graeca}} {{IPA|iː ˈɡrajka}}
|{{lang|en|wye}} {{IPA|waɪ}}
|{{lang|fr|i grec}} {{IPA|iɡʁɛk}}
|{{lang|de|ypsilon}} {{IPA|ˈʏpsɪlɔn}}
|{{lang|it|i greca}} {{IPA|iɡˈɡrɛka}}<br>{{lang|it|ipsilon}} {{IPA|ˈipsilon}}
|{{lang|es|ye}} {{IPA|ʝe}}<br>{{lang|es|i griega}} {{IPA|i ˈɡɾjeɣa}}
|{{lang|pt|ípsilon}} {{IPA|ˈipsɨlɔn}}, {{IPA|ˈipsilõ}}
|{{lang|eo|ipsilono}} {{IPA|ipsiˈloːno}}
|ワイ
|-
|style="font-size:x-large"|Z
|{{lang|la|zeta}} {{IPA|ˈzeːta}}
|{{lang|en-GB|zed}} {{IPA|zɛd}}<br>{{lang|en-US|zee}} {{IPA|ziː}}
|{{lang|fr|zède}} {{IPA|zɛd}}
|{{lang|de|zet}} {{IPA|tsɛt}}
|{{lang|it|zeta}} {{IPA|ˈzɛta}}
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==脚注==
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==関連項目==
*[[カルメンタ]] - 神話上ラテン文字を考案したとされている女神
*[[アラビア数字とラテン文字のアルファベットによる二文字組み合わせの一覧]]

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[[Category:ラテン文字|*]]
[[Category:ラテン語|もし]]

2014年9月7日 (日) 19:05時点における版

ラテン文字
類型: アルファベット
言語: 西欧中欧の諸言語、ほか世界各地の言語
時期: 紀元前7世紀から現在
親の文字体系:
姉妹の文字体系: キリル文字
コプト文字
ルーン文字
ISO 15924 コード: Latn
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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メロエ 前3世紀
カナダ先住民 1840年
注音 1913年

ラテン文字(ラテンもじ、: abecedarium Latinum: Latin alphabetラテンアルファベット)は、表音文字音素文字アルファベット)の一つである。ローマ文字ローマ字: alfabeto Romano: Roman alphabet)とも。

文字を右書きで横に並べることで単語を表記し、単語間を分かち書きで区切って並べることで文章を構成する。

概要

今日、人類社会で最も解読者人口が多い文字である。

元来ラテン語の文字で、古くから西欧中欧の諸言語[1]で使われているが、近代以降はこれら以外にも使用言語が多い。

ラテン文字はアルファベットの一種なので、ラテン文字を「アルファベット」と呼ぶこと自体は間違いではないが、アルファベットはギリシア文字キリル文字なども含む総称である。また、「ローマ字」はラテン文字の別名だが、日本語を表記したときに限定して使うことがある。

基本26文字を英語の表記に使ったとき、「英字」と呼び、特に「英字新聞」という語でよく使われる。ただし、他の言語に対し同様の表現(仏字など)が使われることはまれであるが、「欧字」という表現がJISの規格票等に見られる。

使用言語

本来は、ラテン語のための文字である。

中世以降は、俗ラテン語に由来するロマンス諸語のみならず、西欧中欧西方教会カトリックプロテスタント)地域のほぼ全ての言語で使われる。ゲルマン語派スラヴ語派の一部、バルト語派ケルト語派バスク語ウラル語族の一部などある。西方教会地域ではないが、アルバニア語ルーマニア語(民族主義の高まりにより、18世紀にキリル文字から切り替えられた)でも使われる。

系統 含まれる言語の例(五十音順)
ロマンス諸語 イタリア語スペイン語フランス語ポルトガル語など(ただし当初はルーマニア語を除く)
ゲルマン語派 アイスランド語英語オランダ語スウェーデン語デンマーク語ノルウェー語ドイツ語など
スラヴ語派 クロアチア語スロヴァキア語スロヴェニア語チェコ語ポーランド語など
バルト語派 ラトビア語リトアニア語
ケルト語派 アイルランド語など
ウラル語族 エストニア語ハンガリー語フィンランド語など
  ラテン文字のみ使用
  ラテン文字と他の文字を併用

近代以降、文字を持たない言語が新たに正書法を定める場合、ほとんどの場合ラテン文字が採用された。ただし、旧ソ連の諸言語はキリル文字を採用した(ソ連でも初期はラテン文字を採用していた)。

すでに文字を持っていたのにラテン文字に切り替えた言語もある。これは、西洋列強による植民地化や、カトリック・プロテスタントの宣教師の活動によるものが大きい。

近代以降にラテン文字に切り替えた言語には、インドネシア語ジャウィ文字)、ベトナム語漢字チュノム)、トルコ語アラビア文字)、タガログ語(アラビア文字・アリバタ)、マレー語(ジャウィ文字)、スワヒリ語(アラビア文字)などがある(カッコ内はラテン文字化以前の文字)。ウズベク語トルクメン語アゼルバイジャン語では、ソ連初期にアラビア文字からラテン文字に切り替えられ、その後ソ連政府の言語政策の変化によりキリル文字に切り替えられたが、ソ連崩壊後、再びラテン文字への切り替えが進行中である(ただし以前定められたものと同一ではない)。

独自の文字を使用する言語でも、ほとんどはラテン文字による表記法が確立されており、借用語略語などでもラテン文字を用いることが多い。

成立

フェニキアアブジャドの末裔である4種の音素文字の比較。左からラテン文字、ギリシア文字、元になったフェニキア文字ヘブライ文字アラビア文字

イタリア半島に、ラテン人と呼ばれる部族 (後にローマ人と呼ばれるようになる) が棲みついていた。紀元前7世紀頃、ラテン人はやはりこの地に棲みついていたエトルリア人 (紀元前1千年紀イタリア中部に棲みついた) とギリシア人から文字を採り入れた。古ラテン語の時代に、このふたつの種族から文字を採り入れる際に、ラテン人は西方ギリシア文字クマエ文字)のうち4字を捨てた。また、エトルリア文字F (/v/ の発音) を採り入れて /f/ の音に使い、エトルリア文字の S (3 箇所の屈曲がある) を採り入れて、現在の S の形にした。ギリシア語の G 音とエトルリア語K 音を表すのにはガンマ(字形はC)を用いた。こうして生まれたものは、GJUWYZ がないなど、現代のラテン文字とは多少の違いがある[2]

ローマ人のアルファベットでは、CKQ のいずれでも /k/ 音を表記できた。C は /g/ 音の表記にもなった。ローマ人は G を作りだし、彼らが用いない Z の代わりに、 FH の間に置いた。数世紀を経て、紀元前3世紀アレクサンドロス3世が地中海沿岸地域東部とその周辺を征服した後、ローマ人はギリシア語の語彙を借用するようになり、アルファベットをこれらの語彙の表記に再適合させる必要に迫られた。そこで、東方ギリシア文字から Y と Z を借用し、今度は文字表の最後に置いた。この2字はギリシア語彙を表記するときしか使わなかったためである[2]

アングロサクソン語は、11世紀ブリテンノルマン人の征服を受けた後、ラテン文字でも表記されるようになった。/w/ 音を表すのに当初ルーン文字の Ƿ (wynn, ウィン) を使ったが、P に似ていたために混同されやすく、/w/ 音は現在の U を二つ書いて表すようになった。この頃の U は V の形だったのでこれは VV となり、WV の次に置かれた。さらに、丸みのある U で母音を表し、子音のときは V を用いるようになった。J は当初 I の異体で、I が幾つか並ぶときに最後の I に長い尾をつけたものだった。15世紀頃から、J を子音に、I を母音に用いるようになり、17世紀半ばにはこれが一般的になった[2]

使用される文字

基本字

現在、ラテン語の 23 字に J、U、W を加えた 26 字を基本と見なす。英語は、基本字を全て使い、それ以外の字を外来語でしか使わない。

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z

追加字

アキュート
アクセント
グレイヴ
アクセント
サーカム
フレックス
ウムラウト/トレマ
Á É Í Ó Ú Ý À È Ì Ò Ù Â Ê Î Ô Û Ä Ë Ï Ö Ü Ÿ
á é í ó ú ý à è ì ò ù â ê î ô û ä ë ï ö ü ÿ
セディーユ ティルデ オゴネク 合字 ルーン文字由来
Ç Ş Ã Õ Ñ Ą Ę Į Ų Æ Œ Ø IJ - Þ
ç ş ã õ ñ ą ę į ų æ œ ø ij ß þ

ウムラウトセディーユなどは詳しくはダイアクリティカルマークを参照のこと
各国での利用状況を含めた全ての文字の一覧はラテン文字一覧を参照のこと

併用される記号の例

. , : ; ? ! & @ #

文字の名称

主な言語での文字の名を以下に示す。

文字 ラテン語 英語 フランス語 ドイツ語 イタリア語 スペイン語 ポルトガル語 エスペラント 日本語[3]
A a [aː] a [eɪ] a [a] a [aː] a [a] a [a] a [a] a [aː] エー
B be [beː] bee [biː] [be] be [beː] bi [bi] be [be] [be] bo [boː] ビー
C ce [keː] cee [siː] [se] ce [tseː] ci [tʃi] ce [θe], [se] [se] co [tsoː] シー
D de [deː] dee [diː] [de] de [deː] di [di] de [de] [de] do [doː] ディー
E e [eː] e [iː] e [ə] e [eː] e [e] e [e] e [ɛ], [e] e [eː] イー
F ef [ɛf] ef [ɛf] effe [ɛf] ef [ɛf] effe [ˈɛffe] efe [ˈefe] éfe [ˈɛfɨ], [ˈɛfi] fo [foː] エフ
G ge [ɡeː] gee [dʒiː] [ʒe] ge [ɡeː] gi [dʒi] ge [xe] [ʒe]
guê [ɡe]
go [ɡoː] ジー
H ha [haː] aitch [eɪtʃ] ache [aʃ] ha [haː] acca [ˈakka] hache [ˈatʃe] agá [ɐˈɡa], [aˈɡa] ho [hoː] エッチ、
エイチ
I i [iː] i [aɪ] i [i] i [iː] i [i] i [i] i [i] i [iː] アイ
J jay [dʒeɪ] ji [ʒi] jot [jɔt] i lunga [ilˈluŋga]
iota [ˈjota]
jota [ˈxota] jota [ˈʒɔtɐ] jo [joː] ジェー
K ka [kaː] kay [keɪ] ka [ka] ka [kaː] kappa [ˈkappa] ka [ka] capa [ˈkapɐ]
[ka]
ko [koː] ケー
L el [ɛl] el [ɛl] elle [ɛl] el [ɛl] elle [ˈɛlle] ele [ˈele] ele [ˈɛlɨ], [ˈɛli] lo [loː] エル
M em [ɛm] em [ɛm] emme [ɛm] em [ɛm] emme [ˈɛmme] eme [ˈeme] éme [ˈɛmɨ], [ˈẽmi] mo [moː] エム
N en [ɛn] en [ɛn] enne [ɛn] en [ɛn] enne [ˈɛnne] ene [ˈene] éne [ˈɛnɨ], [ˈẽni] no [noː] エヌ
O o [oː] o [oʊ] o [o] o [oː] o [o] o [o] ó [ɔ] o [oː] オー
P pe [peː] pee [piː] [pe] pe [peː] pi [pi] pe [pe] [pe] po [poː] ピー
Q qu [kuː] cue [kjuː] qu [ky] qu [kuː] cu [ku] cu [ku] quê [ke] kuo [ˈkuːo] キュー
R er [ɛr] ar [ɑː], [ɑɹ] erre [ɛʁ] er [ɛʀ] erre [ˈɛrre] ere [ˈeɾe]
erre [ˈere]
erre [ˈɛʁɨ], [ˈɛxi]
[ʁe]
ro [roː] アール
S es [ɛs] ess [ɛs] esse [ɛs] es [ɛs] esse [ˈɛsse] ese [ˈese] ésse [ˈɛsɨ], [ˈɛsi] so [soː] エス
T te [teː] tee [tiː] [te] te [teː] ti [ti] te [te] [te] to [toː] ティー
U ū [uː] u [juː] u [y] u [uː] u [u] u [u] u [u] u [uː] ユー
V vee [viː] [ve] vau [faʊ] vu [vu] uve [ˈuβe] [ve] vo [voː] ブイ、
ヴィー
W N/A double-u [ˈdʌbljuː] double vé [dubləve] we [veː] doppia vu [doppja vu] uve doble [uβe ˈdoβle] dâblio [ˈdɐ̃bliu]
dáblio [ˈdabliu]
duobla vo [duˈobla voː] ダブリュー
X ex [ɛks]
ix [iks]
ex [ɛks] ixe [iks] ix [iks] ics [iks] equis [ˈekis] chis [ʃiʃ]
xis [ʃis]
ikso [ikso] エックス
Y y [yː]
ī Graeca [iː ˈɡrajka]
wye [waɪ] i grec [iɡʁɛk] ypsilon [ˈʏpsɪlɔn] i greca [iɡˈɡrɛka]
ipsilon [ˈipsilon]
ye [ʝe]
i griega [i ˈɡɾjeɣa]
ípsilon [ˈipsɨlɔn], [ˈipsilõ] ipsilono [ipsiˈloːno] ワイ
Z zeta [ˈzeːta] zed [zɛd]
zee [ziː]
zède [zɛd] zet [tsɛt] zeta [ˈzɛta] zeta [ˈθeta], [ˈseta] [ze] zo [zoː] ゼット

脚注

  1. ^ イタリア語英語スペイン語フランス語ポーランド語ポルトガル語ドイツ語など
  2. ^ a b c The Phoenician Alphabet”. 2008年2月14日閲覧。
  3. ^ 日本語での各文字の名称は『広辞苑』第五版、岩波書店、1998年に拠る。

関連項目