アゼルバイジャン語

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アゼルバイジャン語
Azərbaycanca
話される国 イランの旗 イラン
アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
ジョージア (国)の旗 ジョージア
アルメニアの旗 アルメニア
ロシアの旗 ロシア
イラクの旗 イラク
トルコの旗 トルコ
地域 カフカス西アジア
話者数 約2500-3500万人
言語系統
表記体系 ラテン文字(アゼルバイジャン国内の北アゼルバイジャン語)
ペルシア文字(イラン国内の南アゼルバイジャン語)
公的地位
公用語 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
統制機関 なし
言語コード
ISO 639-1 az
ISO 639-2 aze
ISO 639-3 azeマクロランゲージ
個別コード:
azj — 北アゼルバイジャン語
azb — 南アゼルバイジャン語
アゼルバイジャン語話者の分布
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アゼルバイジャン語Azərbaycanca)あるいはアゼリー語は、トルコ語トルクメン語と同じテュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に属し、アゼルバイジャン公用語でもある。

イラン北西部にも多くの話者がいる。イランにおいては単にトルコ語と呼ばれることもある。

その他、グルジアアルメニアイラク北部、トルコロシア連邦内のダゲスタン共和国などにも話者が分布している。話者の総数は約4000万人と見積もられる。[要出典]

特徴[編集]

膠着語母音調和を持つ。トルコ語によく似ており、トルコ語話者の中には特に予備知識がなくても会話を概ね理解できた者もいる。語彙や文法においてはロシア語ペルシア語の影響も大きい。

下位分類[編集]

主にアゼルバイジャン共和国で話される北部方言と、イランなどで話されている南部方言に大別される。それぞれに多くの下位方言が認められる。

北アゼルバイジャン語[編集]

話者数は610万人(2007年調査、アゼルバイジャン国内)。

南アゼルバイジャン語[編集]

話者数は1550万人(2010年調査、イラン国内)。

音韻論[編集]

母音[編集]

  • 標準アゼルバイジャン語の母音

Azeri vowel chart.png

子音[編集]

標準アゼルバイジャン語の子音
唇音 歯音/
歯茎音
後部歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
鼻音 [m] [n̪]
破裂音 [p] [b] [t̪] [d̪] [t͡ʃ] [d͡ʒ] [c] [ɟ] [k] [ɡ]
摩擦音 [f] [v] [s̪] [z̪] [ʃ] [ʒ] [ç] [x] [ɣ] [h]
接近音 [l] [j]
はじき音 [ɾ]

アクセント[編集]

アクセントは原則として最終音節にある。しかし例外として、地名では第1音節に多く、外来語副詞には最終音節以外のアクセントもある[1]

表記体系[編集]

文字体系[編集]

古くはアラビア文字によって書かれていたが、アゼルバイジャン共和国では1929年ラテン文字による表記が導入された。さらに1940年以降、キリル文字をもとにした正書法に改められたが、1991年に再びラテン文字による新しい正書法が制定された。移行期間を経て、2003年1月にはキリル文字による表記は廃止された。イランでは現在でもアラビア文字を用いて表記されている。

文字の対応は:

キリル字母順による。

文字の発音[編集]

音価[2] IPA 読み[1][2]
A a /a/ [ɑ]
B b /b/ [b]
C c /ǰ/ [d͡ʒ] ヂェ
Ç ç /č/ [t͡ʃ] チェ
D d /d/ [d]
E e /e/ [e]
Ə ə /ä/ [æ]
F f /f/ [f] フェ
G g /ǵ/ [ɟ] ヂェ
Ğ ğ /ɣ/ [ɣ]
H h /h/ [h]
X x /x/ [x]
I ı /ï/ [ɯ]
İ i /i/ [i]
J j /ž/ [ʒ] ジェ
K k /k/ [c], [ç], [k]
Q q /g/ [ɡ]
L l /l/ [l]
M m /m/ [m]
N n /n/ [n]
O o /o/ [ɔ]
Ö ö /ö/ [œ]
P p /p/ [p]
R r /r/ [ɾ]
S s /s/ [s]
Ş ş /š/ [ʃ] シェ
T t /t/ [t]
U u /u/ [u]
Ü ü /ü/ [y]
V v /v/ [v] ヴェ
Y y /y/ [j] イェ
Z z /z/ [z]

母音は全て短母音だが、外来語には長母音もある。「üə」「əa」は、「əə」と同様、「ə」の長母音として発音する[2]

語末子音の無声化、語中子音の有声化が起こることがある[1]

「k」は、後舌母音の「a」「ı」を伴うと、「キャ」「キュ」のような発音になる[2]

「j」は外来語にのみ現れる。正確な発音は「c」とは異なるが、普通は「c」と同じように発音する[2]

アクセントは表記されない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 松谷裕尚 編『アゼルバイジャン語会話練習帳』大学書林 1999
  2. ^ a b c d e 松長昭『アゼルバイジャン語文法入門』大学書林 1999

外部リンク[編集]