Ğğ Ğğ
Ğ は、トルコ語、アゼルバイジャン語、タタール語、クリミア・タタール語などいくつかのラテン文字を用いるテュルク諸語で使われる文字。Gの上に、一般に短音記号(ブレーヴェ)と呼ぶU字形の記号を付した形であり、小文字は ğ である。トルコ語第9字母。発音は、条件によって変わるが、主に長音の発音になる。
この文字を使わない言語ではghという綴りであらわされることがある。
トルコ語では yumuşak-ge(ユームシャック・ゲー;「軟らかいg」)と呼ばれる。
本来は、喉の奥で出すガの摩擦音[ɣ]、または y と同じ半母音[j](平凡社百科事典、白水社エクスプレスなど)であった。
現代トルコ語では、以下のような発音になる。
- 音節頭および母音間では発音せず、黙字となる。
- 直前に母音があり、さらに ğ が語末であったり、その直後が母音ではなく子音である場合は、直前の母音の発音をのばしたような音になり、長音となる。
- dağ : ダー 「山」
- fotoğraf : フォトーラフ 「写真」
最初にこの字形を採用したのはトルコ語である。
文字コード[編集]
大文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
小文字 |
Unicode |
JIS X 0213 |
文字参照 |
備考 |
Ğ |
U+011E |
- |
Ğ
Ğ |
ğ |
U+011F |
- |
ğ
ğ |
|