松田遼馬
阪神タイガース #56 | |
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2015年8月29日 阪神鳴尾浜球場にて | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 長崎県島原市 |
生年月日 | 1994年2月8日(30歳) |
身長 体重 |
184 cm 89 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2011年 ドラフト5位 |
初出場 | 2013年7月13日 |
年俸 | 1,200万円(2016年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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松田 遼馬(まつだ りょうま、1994年2月8日 - )は、阪神タイガースに所属するプロ野球選手(投手)。
経歴
プロ入り前
長崎県島原市の出身で、島原市立第四小学校2年生の時から、杉谷トータスでソフトボールを始める。島原市立第一中学校で軟式野球部に所属すると、投手を務めるようになった。中学3年生の時には、硬式野球で県内屈指の強豪校である長崎県立清峰高等学校への進学を目指していた。しかし結局は、自力で甲子園での全国大会出場を実現すべく、同じ県立の波佐見高校を進学先に選択した[1]。
波佐見高校への進学後は、1年生の夏から背番号「11」でベンチ登録[2]。3年生春の第83回選抜高等学校野球大会で、全国大会への出場を果たした。この大会では、1回戦で横浜高校に5-1で勝利したが、2回戦で兵庫県立加古川北高に0-2で敗退[2]。夏の全国高等学校野球選手権長崎大会では、初戦に当たる2回戦で、釜元豪擁する西陵高校に1-5で敗れた。
2011年プロ野球ドラフト会議では、阪神タイガースから5巡目で指名。2011年11月29日には、契約金3,000万円、年俸520万円(いずれも推定)という条件で入団に合意した。背番号は56[3]。
プロ入り後
2012年には、4月21日の対広島東洋カープ戦(安芸市営球場)を皮切りに、ウエスタン・リーグの公式戦で8試合に登板。3勝2敗、防御率3.86の成績を残した。一軍公式戦への登板機会はなかったが、7月23日には歳内宏明・岩本輝・白仁田寛和と共に一軍でのシート打撃に参加[4][5]。シーズン終了後には、クローザーへの適性の高さを首脳陣に見込まれる[6]とともに、秋季キャンプのMVPに選ばれている[7]。
2013年には、高卒2年目・一軍未経験ながら、将来のクローザー候補として一軍キャンプに抜擢[8]。しかし、キャンプ終盤に右肩の張りを訴えたことから、公式戦開幕後の5月中旬までは右肩のリハビリを余儀なくされた。二軍での実戦登板を経て、7月13日の対横浜戦(甲子園)に救援で一軍デビュー[9]。その試合から[9]、8月29日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)でのサヨナラ負けでプロ初失点・初黒星を喫するまで、17登板試合(18イニング)連続無失点を記録した[10]。この間には、8日の対広島戦(マツダ)でプロ初ホールドを挙げている[11]。10月4日の対ヤクルト戦(神宮)では、延長10回からの2イニング登板で一軍初勝利。シーズン終了後の11月に台湾で催された2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ戦では、阪神の選手からただ1人代表に選出される[12][13]と、第2戦(同月9日)7回裏からの救援登板で国際試合デビュー。1イニングを三者凡退に抑えるとともに、ストレートで自己最速の151km/hを記録した[14]。
2014年には、前年までの一軍通算登板イニングがプロ2年目以降の投手に対する新人王の規定(最初の支配下登録から5年目以内で通算30イニング)を1/3イニングだけ下回っているため、入団3年目ながらセントラル・リーグ新人王の受賞資格を有していた[15]。春季キャンプでは2年続けて一軍で迎えたが、キャンプの中に右肘痛を発症してからは、レギュラーシーズンの終盤まで二軍で調整[16]。9月19日の対中日戦(甲子園)で一軍に復帰して[17]からは、一軍公式戦6試合に登板した。通算投球回数は4回3分の2イニングで、4ホールドを記録したが、新人王の獲得には至らなかった。一軍のレギュラーシーズン2位で迎えたポストシーズンでは、巨人とのクライマックスシリーズ ファイナルステージ(東京ドーム)で2試合に登板するとともに、第3戦(10月18日)でホールドを記録[18]。チームのステージ突破で臨んだ福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでも、10月26日の第2戦(甲子園)に救援で登板を果たした[19]。さらに、日本シリーズ終了後の11月11日に甲子園で開かれた「日本プロ野球80周年記念試合」では、阪神・巨人連合チームの9番手投手として試合を締めくくった[20]。
2015年には、セットアッパーの1人として、自身初の開幕一軍入りを果たした。中日との3連戦になった開幕カード(京セラドーム大阪)には、開幕戦(3月27日)と第2戦(28日)に登板すると、チームが球団史上初の2試合連続延長サヨナラ勝利を達成。松田自身は、阪神の投手では初めての開幕2戦連続勝利を記録する[21]と、4月12日の対広島東洋カープ戦(甲子園)で連勝を3に伸ばした[22]。その一方で、次カードの対中日戦(ナゴヤドーム)では、2試合連続のサヨナラ負けを喫したことで2連敗を記録[23]。5月9日の対広島戦(甲子園)では、8回表に打者・鈴木誠也への投球が鈴木のヘルメットを直撃したため、球審の丹波幸一から危険球と認定されたうえで退場処分を受けた[24]。さらに、6月3日の対千葉ロッテマリーンズ戦(甲子園)では、3点リードの7回表2死1・3塁から登板。しかし、3球を投げただけで今江敏晃に3点本塁打を浴びた結果、「最大で8点差を付けていたチームが同点に追い付かれる」という異例の展開に至った[25](試合は延長10回の末に阪神がサヨナラ勝利)。このように4月中旬から精彩を欠く投球が続いたため、7月12日に出場選手登録を抹消されてからは、約1ヶ月間のミニキャンプで投球フォームなどを修正[26]。9月22日の対巨人戦(東京ドーム)で1試合だけ一軍に復帰した[27]が、レギュラーシーズン通算では、3勝2敗3ホールド、防御率5.74という成績にとどまった。一軍のレギュラーシーズン3位で迎えたポストシーズンには、巨人とのクライマックスシリーズ ファーストステージ(東京ドーム)へ出場せず、フェニックスリーグで先発登板を重ねている[28]。
プレースタイル・人物
スリークォーターから繰り出す平均球速約145km/h[29]、最速153km/h[30]のストレートに加え、変化球はスライダーを持つ。稀にフォークやカーブも投げる時がある[2]。
強気な性格で内角を鋭く突く投球に定評があるが、制球力はまだ高い方ではない[31]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2013 | 阪神 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 | .333 | 125 | 29.2 | 34 | 6 | 6 | 1 | 0 | 29 | 1 | 0 | 14 | 14 | 4.25 | 1.35 |
2014 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | --- | 19 | 4.2 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1.93 | 1.07 | |
2015 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 3 | .600 | 143 | 31.1 | 36 | 4 | 15 | 0 | 1 | 31 | 1 | 0 | 20 | 20 | 5.74 | 1.63 | |
通算:3年 | 63 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 12 | .500 | 287 | 65.2 | 73 | 10 | 23 | 1 | 1 | 63 | 3 | 0 | 35 | 35 | 4.80 | 1.46 |
- 2015年度シーズン終了時
記録
- 初登板:2013年7月13日、対横浜DeNAベイスターズ10回戦(阪神甲子園球場)、8回表に3番手で登板、1回無失点[9]
- 初奪三振:同上、8回表に石川雄洋から空振り三振[9]
- 初ホールド:2013年8月8日、対広島東洋カープ14回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回裏に2番手で救援登板、1回無失点[11]
- 初勝利:2013年10月4日、対東京ヤクルトスワローズ24回戦(明治神宮野球場)、10回裏に3番手で救援登板、2回無失点[32]
- 初安打:2015年5月22日、対横浜DeNAベイスターズ6回戦 (横浜スタジアム) 、6回表に小杉陽太から右前安打
背番号
- 56 (2012年 - )
登場曲
- 「LINKS!!」DEEP(2012年 - )
代表歴
脚注
- ^ “170球完投横浜斬り!波佐見の遼馬 目標は全国制覇”. スポニチ Sponichi Annex (2011年3月25日). 2012年5月18日閲覧。
- ^ a b c デイリースポーツ 2011年10月28日号 12版B
- ^ “阪神、ドラフト5位・松田と入団合意”. SANSPO.COM (2011年11月29日). 2011年11月29日閲覧。
- ^ “歳内ら若虎4投手が球宴期間中練習に1軍合流”. デイリースポーツ. (2012年7月19日) 2012年10月26日閲覧。
- ^ 長友孝輔 (2012年7月24日). “阪神D2位・歳内、あるぞ!8・5先発”. サンケイスポーツ 2012年10月26日閲覧。
- ^ “阪神 ポスト球児養成にルーキー松田”. 日刊スポーツ. (2012年11月20日) 2013年8月29日閲覧。
- ^ 池本泰尚 (2012年11月20日). “阪神松田来春1軍Cも 秋季CでMVP”. 日刊スポーツ 2013年8月29日閲覧。
- ^ 西本忠成 (2013年1月27日). “異例!もう1人の抜擢人事 松田は抑え、久保の“保険”!?”. zakzak 2013年8月29日閲覧。
- ^ a b c d “虎・松田、初登板で1回0封!MAX149キロ”. サンケイスポーツ (2013年7月14日). 2013年7月16日閲覧。
- ^ “【阪神】松田がプロ初被弾でプロ初黒星”. 日刊スポーツ (2013年8月29日). 2013年8月29日閲覧。
- ^ a b 長友孝輔 (2013年8月9日). “遼馬3連続K斬り!虎投手陣11回6人完封リレー”. サンケイスポーツ 2013年8月9日閲覧。
- ^ “阪神松田、虎唯一の選出で「侍」守護神へ”. 日刊スポーツ. (2013年10月29日)
- ^ 2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ トップチーム 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2015年3月30日閲覧
- ^ “小久保ジャパン連勝!虎の遼馬、自己最速151キロデビュー”. サンケイスポーツ. (2013年11月10日)
- ^ “阪神松田3年目の正直で新人王狙うぜよ”. 日刊スポーツ. (2013年12月28日)
- ^ “阪神・松田、第5クールから安芸キャンプに参加予定”. サンケイスポーツ. (2014年2月22日)
- ^ 阪神・松田が今季初登板 九回を三者凡退で締め“完全復活 - サンケイスポーツ(2014年9月19日)
- ^ 2014年10月18日(土)セントラル・リーグクライマックスシリーズ ファイナルステージ第3戦スコアテーブル
- ^ 2014年10月26日(日)日本シリーズ第2戦スコアテーブル
- ^ 2014 SUZUKI 日米野球シリーズ 打席結果・投打成績
- ^ 阪神松田、球団初の開幕2戦2勝 延長10回3人斬り - 日刊スポーツ(2015年3月19日)
- ^ 阪神松田「うれしいですね」好救援で今季3勝目 - 日刊スポーツ(2015年4月12日)
- ^ 和田監督、松田で連夜敗戦もセットアッパー再考否定 - 日刊スポーツ(2015年4月15日)
- ^ 阪神松田が危険球退場、鈴木誠にヘルメット直撃死球 - 日刊スポーツ(2015年5月9日)
- ^ 阪神松田ガックリ、同点3ラン浴びる - 日刊スポーツ(2015年6月4日)
- ^ 阪神松田2軍戦で38日ぶり登板、1回をピシャリ - 日刊スポーツ(2015年8月18日)
- ^ 阪神・松田、昇格即抹消に…代わってドラフト3位江越が昇格へ - サンケイスポーツ(2015年9月23日)
- ^ 阪神・松田、フェニックスリーグ先発で6回0封 - サンケイスポーツ(2015年10月13日)
- ^ 『2014 プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2014年、126頁頁。ISBN 978-4-905411-17-8。
- ^ “阪神松田0封自己最速153キロ”. nikkansports.com. (2014年10月27日)
- ^ “【阪神5位】松田遼馬 強気の内角攻めは圧巻 粗削りも度胸は満点”. スポニチ Sponichi Annex (2011年10月27日). 2012年5月18日閲覧。
- ^ “阪神、延長12回に勝ち越し…松田がプロ初勝利”
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 松田遼馬 - NPB.jp 日本野球機構
- 松田 遼馬 - 阪神タイガース公式サイト