備後落合駅
備後落合駅 | |
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![]() 駅舎(2007年9月26日) | |
びんごおちあい Bingo-Ochiai | |
所在地 | 広島県庄原市西城町八鳥1778 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
電報略号 | チイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
開業年月日 | 1935年(昭和10年)12月20日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■芸備線 |
キロ程 |
44.6km(備中神代起点) 新見から51.0 km |
◄道後山 (6.8 km) (5.6 km) 比婆山*► | |
所属路線 | ■木次線 |
キロ程 | 81.9 km(宍道起点) |
◄**油木 (6.6km) | |
備考 | 無人駅 |
備後落合駅(びんごおちあいえき)は、広島県庄原市西城町八鳥にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
概要
当駅の所属線[1]である芸備線と、当駅を終点とする木次線が接続する山間の小駅である。かつては急行「ちどり」などの優等列車の機関車付け替え・分割併合・スイッチバックなど、運転上重要なターミナル駅であったことから多くの職員がいたが、現在は優等列車廃止とCTC化に伴い、新見駅管理の無人駅となっている。自動券売機等の設備もないため、運賃は原則として降車時に精算することになる。駅構内にはかつて車庫、転車台、給水塔、貯炭場があった。2008年(平成20年)現在は車庫は撤去済み、その他の施設は貯炭場と転車台、小さな池跡が残っている。周辺にあった鉄道官舎も廃屋と化している。
JR西日本の岡山支社・米子支社・広島支社の境界[2]であるため、トロッコ列車の「奥出雲おろち号」を含め全ての列車が当駅で折り返す(ただし、三次方面からの列車は夜間滞泊を行うため、駅舎の一部が乗務員宿泊施設となっている)。列車同士の接続時に、わずかな人影がみられるような状態である。
木次線と芸備線の乗り継ぎ駅であり、木次方面と三次方面、三次方面と新見方面はそれぞれ接続が考慮されているが、木次方面と新見方面の接続はあまり考慮されていない。また、ジャンクション駅ではあるものの、定期列車は三次方面は1日5往復、木次方面と新見方面はそれぞれ3往復しか運行されていない。しかも、木次方面に至っては、第2土曜日は2本運休するため、実質1本である。ただし、運転されない2本は代行輸送がある。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は木次線が使う単式ホーム側に設けられており、芸備線が使う島式ホームへは構内踏切で連絡している。自動券売機等は設置されておらず、ICOCAもサービスエリア外で使えない。開業当時は跨線橋があったが、戦時中に撤去された。便所は、男女共用の汲み取り式である。
のりばは駅舎側から以下の通り。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■木次線 | - | 出雲横田・木次方面 | |
2 | ■芸備線 | 下り | 三次・広島方面 | 一部3番のりば |
3 | ■芸備線 | 上り | 新見方面 |
- 3番線の外側には数本の側線がある。信号システム上、新見方面から1,2番線に直接進入することはできないため、新見方面から木次線に入る列車は一旦側線に到着し、入換で2番線に転線してから木次線に入る (ただし、2009年(平成21年)3月14日改正ダイヤでは側線を使う必要がある定期列車はなく、臨時運用限定で、近年では新見駅 - 出雲坂根駅間で運転された快速奥出雲号で実績あり)。
- 当駅の信号機配置によって、構造上は次のような列車発着が可能である。すなわち、1番線;木次方面からの到着と木次方面への出発。2番線;三次または木次方面からの到着と全方面への出発。3番線と3番線外側の側線;新見または三次方面からの到着と新見または三次方面への出発。
- 1番線の線路は当駅東側で2番線に合流しており、木次線から到着した列車の機関車等の入換えが可能な配線となっている。(当駅東側に1番線に対する出発信号機はない。)
駅周辺
駅前と国道を結ぶ広島県道234号備後落合停車場線の坂道沿いには、営業しているのかどうか分からない美容室・新聞販売店・タクシー営業所(自動販売機は稼動)があり、坂道の下には夜行ちどりの客が乗継の際仮眠したと言われる旅館があった[要出典]。旅館は宿泊営業をやめ、現在はタバコなどを取り扱う商店として営業を続けている。橋を渡ると国道で、そこには商店・自動販売機と簡易郵便局がある。
国道を西城方面へしばらく行くと、「ドライブインおちあい」があり、冬場には備後落合駅名物だったおでんうどんが販売される。
歴史
- 1935年(昭和10年)12月20日 - 国有鉄道庄原線(当時)が備後西城駅から延伸し、その終着駅として開業。
- 1936年(昭和11年)10月10日 - 三神線が小奴可駅から当駅まで延伸。同時に庄原線が三神線に編入され、備中神代駅 - 備後十日市駅(現・三次駅)間が三神線となり、同線の途中駅となる。
- 1937年(昭和12年)
- 1983年(昭和58年)10月31日 - 出札廃止(駅前旅館受託による簡易委託化)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 出札再開(簡易委託廃止)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1997年(平成9年) - 無人化。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月1日 - 芸備線復旧工事が完了し、全線で運転再開。
隣の駅
脚注
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 駅自体は岡山支社の管轄下に置かれており、比婆山方の芸備線上り場内信号機が広島支社との、油木方の木次線下り場内信号機が米子支社との管轄境界になっている。