マイケル・ワカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。YONEJETMAN (会話 | 投稿記録) による 2022年10月15日 (土) 07:24個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎詳細情報)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

マイケル・ワカ
Michael Wacha
ボストン・レッドソックス #52
セントルイス・カージナルス時代
(2017年4月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アイオワ州アイオワシティ
生年月日 (1991-07-01) 1991年7月1日(32歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目
初出場 2013年5月30日
年俸 $7,000,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マイケル・ジョゼフ・ワカMichael Joseph Wacha, 1991年7月1日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州アイオワシティ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBボストン・レッドソックス所属。愛称はワッチWach[2]

経歴

プロ入りとカージナルス時代

2012年MLBドラフト1巡目(全体19位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。同年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルス、A+級パームビーチ・カージナルス英語版、AA級スプリングフィールド・カージナルスの3球団合計で防御率0.86、21イニングで40奪三振を記録した[3]

2013年はAAA級メンフィス・レッドバーズに昇格。好成績を残してメジャーに昇格し、5月30日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビューを果たし、7回を2安打無四球1失点と好投した[4][5]。その後一旦マイナーに降格するが、8月に再昇格。9月からは先発に定着し[6]、9月24日のワシントン・ナショナルズ戦で9回2死までノーヒットに抑える[7]など、4勝1敗、防御率2.78、64.2イニングで65奪三振を記録し、チームの地区優勝に貢献。ピッツバーグ・パイレーツとのディビジョンシリーズでは、王手をかけられた後の第4戦に先発し5回までパーフェクト、8回1死からペドロ・アルバレスに本塁打を浴びるまでノーヒットに抑えて勝利投手[8]ロサンゼルス・ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第2戦で7回途中無失点、3勝2敗と王手をかけて迎えた第6戦でも7回2安打無失点でいずれも勝利投手[9]となり、チームの2年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、シリーズMVPを受賞した。ボストン・レッドソックスとのワールドシリーズでは第2戦に先発し、デビッド・オルティーズに本塁打を浴びるものの6回2失点で勝利投手[10]。王手をかけられて迎えた第6戦では4回途中6失点の乱調で敗戦投手[9]となり、チームは2勝4敗で敗退した。

2014年スプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームで5試合に登板し、3勝0敗、防御率1.77と好投。開幕ロースター入りを果たした[11]。そして、先発ローテーションに入っていたが、5月頃から肩に違和感や疲労感を生じるようになった[12]。その状態が解消されない為、6月中旬に精密検査を受け、肩 (肩甲骨) に異常が発生している事が判明した為、手術を受ける為に故障者リスト入りした[12]。その後9月に復帰し、4試合に投げた。この年は戦線離脱があったので、19試合の先発登板で5勝6敗、防御率3.20、WHIP1.20という成績に留まった。

2015年は、前年の故障の影響もなく先発ローテーションに定着し、30試合に先発登板した。規定投球回に達し、シーズン終盤はやや打ち込まれたが、17勝(ナショナルリーグ5位)7敗、防御率3.38、勝率.708(同3位)、153奪三振という好成績をマーク。エース格の存在で、チームの地区優勝に貢献した。シカゴ・カブスとのディビジョンシリーズでは第3試合に先発したが、5回途中で6安打3四球4失点と荒れ、敗戦投手になった[13]

2016年は、27試合中24試合に先発登板したが、不調と8月に離脱する原因となった肩の炎症が重なり、イーブンの7勝7敗、防御率5.09、 WHIP1.48という成績に留まった。

2017年は30試合全てで先発し2年ぶりの二桁勝利となる12勝をマーク。投球内容も防御率4.13、WHIP1.36と前年から若干改善が見られた。

2018年は7月3日のパイレーツ戦で8回までノーヒットに抑えるなど好調だったが、7月下旬に左腹斜筋の張りで故障者リスト入りすると[14]、そのままシーズンを終了した。

2019年オフの10月31日にFAとなった。

メッツ時代

2019年12月13日にニューヨーク・メッツと300万ドル(出来高あり)の単年契約を結んだ[15]

2020年オフの10月28日にFAとなった[16]

レイズ時代

2020年12月18日にタンパベイ・レイズと300万ドルの単年契約を結んだ[17]

2021年オフの11月3日にFAとなった[18]

レッドソックス時代

2021年11月27日にレッドソックスと700万ドルの単年契約を結んだ[19][20]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2013 STL 15 9 0 0 0 4 1 0 0 .800 260 64.2 52 5 19 0 0 65 3 0 20 20 2.78 1.10
2014 19 19 0 0 0 5 6 0 0 .455 447 107.0 95 6 33 0 5 94 2 0 41 38 3.20 1.20
2015 30 30 0 0 0 17 7 0 0 .708 762 181.1 162 19 58 4 6 153 4 1 74 68 3.38 1.21
2016 24 23 0 0 0 7 7 0 0 .500 606 138.0 159 15 45 6 1 114 6 0 86 78 5.09 1.48
2017 30 30 1 1 0 12 9 0 0 .571 701 165.2 170 17 55 3 3 158 5 0 82 76 4.13 1.36
2018 15 15 0 0 0 8 2 0 0 .800 355 84.1 68 9 36 0 2 71 2 1 36 30 3.20 1.23
2019 29 24 0 0 0 6 7 0 0 .462 562 126.2 143 26 55 4 3 104 2 0 71 67 4.76 1.56
2020 NYM 8 7 0 0 0 1 4 0 0 .200 156 34.0 46 9 7 0 2 37 2 0 26 25 6.62 1.56
2021 TB 29 23 0 0 0 3 5 0 2 .375 528 124.2 132 23 31 0 4 121 5 0 73 70 5.05 1.31
2022 BOS 23 23 1 1 0 11 2 0 0 .846 515 127.1 111 18 31 0 4 104 4 0 49 47 3.32 1.12
MLB:10年 225 204 2 2 0 74 50 0 2 .597 4892 1153.2 1138 147 370 17 30 1021 35 2 558 519 4.05 1.31
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2013 STL 15 3 6 1 0 .900
2014 19 12 13 0 1 1.000
2015 30 18 29 3 0 .940
2016 27 21 22 1 2 .977
2017 30 13 20 0 2 1.000
2018 15 2 8 1 0 .909
2019 29 11 12 1 2 .958
2020 NYM 8 2 3 0 0 1.000
2021 TB 29 7 8 0 2 1.000
2022 BOS 23 8 13 0 0 1.000
MLB 225 97 134 7 9 .971
  • 2022年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 52(2013年 - 2019年、2021年 - )
  • 45(2020年)

脚注

  1. ^ Michael Wacha Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年8月15日閲覧。
  2. ^ Cards' Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月20日閲覧
  3. ^ Michael Wacha Minor League Statistics & History” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  4. ^ Timmerman, Tom (2013年5月30日). “Bullpen collapse costs Wacha win”. St. Louis Post-Dispatch. 2013年5月30日閲覧。
  5. ^ Associated Press (2013年5月28日). “St. Louis Cardinals' top rookie Michael Wacha to debut Thursday”. ESPN. 2013年5月28日閲覧。
  6. ^ 2013 Pitching Gamelog” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  7. ^ Sep 24, 2013, Nationals at Cardinals Play by Play and Box Score” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  8. ^ Oct 7, 2013, Cardinals at Pirates Play by Play and Box Score” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  9. ^ a b Postseason Pitching Gamelogs” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  10. ^ Oct 24, 2013, Cardinals at Red Sox Play by Play and Box Score” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  11. ^ Cardinals set 2014 Opening Day roster”. MLB.com Cardinals Press Release (2014年4月8日). 2014年4月9日閲覧。
  12. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、337頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  13. ^ October 12, 2015 NLDS STL VS CHC - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年1月30日閲覧。
  14. ^ Wacha lands on DL with oblique strain”. MLB.com. 2019年9月29日閲覧。
  15. ^ Anthony DiComo (2019年12月13日). “Mets, Wacha finalize one-year deal” (英語). MLB.com. 2019年12月14日閲覧。
  16. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月18日閲覧。
  17. ^ Rays Sign Michael Wacha” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月18日閲覧。
  18. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
  19. ^ Red Sox agree to a one-year contract with RHP Michael Wacha” (英語). MLB.com Press Release (2021年11月27日). 2021年11月28日閲覧。
  20. ^ Red Sox Sign Michael Wacha” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月27日閲覧。

関連項目

外部リンク