PlayStation

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プレイステーション
PlayStation
種類 コンピュータゲーム
所持会社 ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE)
使用開始国 日本の旗 日本
使用開始 1994年12月3日
ウェブサイト www.playstation.com
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PlayStation(プレイステーション)は、日本ソニー傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(略: SIE)[注釈 1]により開発・発売されている家庭用ゲーム機およびサービスのブランド名、トレードマーク(商標)である。「PS」(ピーエス)、また日本では「プレステ」などとも略される[注釈 2]。「PlayStation」の語はワークステーションからの造語である。

製品・サービス

初代PlayStationの起動画面や本体にも描かれている4色カラーのPSファミリーマーク。Pと奥行きのあるSで構成[1][2]
PlayStationのコントローラに使われている「△○×□」は、同ブランドのトレードマーク(商標)としても使用される[3]
PlayStation旧ロゴ
PlayStation 2まで使われていたロゴマーク。現ロゴと比べて、aが角字体に近く、字の間隔も空いている。

第一機種目として1994年12月3日に発売された初代PlayStationは、高速なポリゴン描画がユーザーに衝撃を与え、全世界で約1億200万台が売り上げられる大ヒットとなった。その後も後継機や携帯機などが発売され、オンラインサービスも提供されるようになった。家電寄りで多数の機能を盛り込む傾向にあり、描画品質を追求するシリーズでもあるため、新製品を出す度に時代に先駆けた技術的なチャレンジを行っている。

なお、同社はPlayStationに関して「ゲーム機」という用語を使用せず、ゲームも含めた様々なサービスを提供する「コンピュータエンタテインメントシステム」という表現を使用している[4][5][6]

また、PlayStation発足当時から関わっている吉田修平は2014年以降、PlayStationを従来のハードごとではなく、PlayStation全体が1つのプラットフォームであるという考え方にシフトしていくことを表明している[7]。例えば、2010年代後半に普及したPlayStation NetworkPlayStation NowというオンラインサービスにもPlayStationの名が用いられている。

据置型ゲーム機

携帯型ゲーム機

サービス

様々な取り組み
この他、2016年にはイベント活動を束ねる「PlayStation祭」[10]、子ども層の拡大を狙う「キッズの星」プロジェクトも発表されている[11]
終了したサービス

その他

沿革

以下、特筆が無い場合は日本国内の日付を記す。

  • 1994年
  • 1999年
  • 2000年
    • 2月1日 - SCEが自社直販のショッピングサイト「PlayStation.com Japan」設立[13]
    • 2月18日 - 午前0時からPS2の先行予約受付を開始した[注釈 3]。しかし瞬く間にサイトが一時ダウン[14]するなど当初から注目を集めた。
    • 3月2日 - PlayStation.comでの注文者の氏名・商品配送先が受注番号の入力だけで閲覧可能な状態となっており、第三者からの不正アクセスにより個人情報が流出したことが明らかとなる[15]
    • 3月4日 - PS2発売。
    • 7月7日 - PS one発売。
  • 2002年
  • 2003年
    • 12月13日 - PSX発売。
  • 2004年
  • 2005年
    • 3月24日 - アメリカイマージョン社とのコントローラ振動技術の特許権をめぐる訴訟で、カリフォルニア州オークランド連邦地裁がソニー・コンピュータエンタテインメントなどに対し、アメリカでのPlayStationおよびPlayStation 2の販売差し止めと約9,070万ドル(日本円で約96億円)の損害賠償を命じる判決[注釈 4]。ソニー・コンピュータエンタテインメントは再審理を請求。
    • 5月16日 - 北米のElectronic Entertainment Expo (E3) にてPlayStation 3 (PS3) を発表。
  • 2006年
    • 3月14日 - アメリカでのイマージョン社とのコントローラ振動技術の特許権をめぐる訴訟でSCEの再審請求が棄却。
    • 11月11日 - PS3発売。PlayStation Network (PSN) サービス開始。
  • 2007年
    • 3月1日 - イマージョン社の請求金額とライセンス料を全面的に支払い、業務提携する形でSCEが和解。和解金は非公開。
    • 12月末 - PlayStation.com、ショッピングサービス終了[13]
  • 2008年
    • 2月末 - PlayStation.com、メールニュースサービス終了[13]
    • 12月12日 - PlayStation Homeサービス開始。
  • 2009年
  • 2010年
  • 2011年
    • 1月27日 - PlayStation Meeting 2011にてPlayStation Vita (PS Vita) を発表。
    • 12月8日 - PlayStation Suite(現・PlayStation Mobile)サービス開始。
    • 12月17日 - PS Vita発売。
  • 2013年
  • 2014年
  • 2016年
  • 2018年
  • 2019年
    • 12月3日 - 初代PS発売から25周年となったこの日に「史上最も売れた家庭用ビデオゲームコンソールブランド」(PS・PS2・PS3・PS4の累計販売台数、同年11月7日時点のVG Chartzによる推定値4億5019万台)としてギネス世界記録の認定を受ける[17]
  • 2020年

日本国内における発売日について

PlayStationシリーズの発売日は、日付の数字並び(語呂)や暦注六曜)の大安を重視する傾向にあり、PS5以外は全て週末(さらにPSP以外は土曜日)の発売となっている。

この他、以下の周辺機器や薄型・改良機、姉妹機等も大安に発売されている。

マスコットキャラクター

以下、日本国内でこれまでにテレビCMや会員サービス「PlayStation CLUB」、オンライン配信サービスなどで使用されたPlayStationの主なマスコットキャラクターである。特に初代PlayStationの頃には販売戦略としてキャラクターが多用されていた。

脚注

注釈

  1. ^ 2016年4月1日に株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(略: SCE)より社名変更。
  2. ^ 日本においてもCMや自社製品内の表記では「PS」(ピーエス)と略している。
  3. ^ AIBOと同じ手法であった。
  4. ^ 俗にいうサブマリン特許
  5. ^ 元号表記では平成1234日に発売。

出典

  1. ^ ロゴ+文字でブランドの浸透をうながす、PlayStationファミリーロゴ - BCN+R (2017年7月12日)
  2. ^ <LOGOS・「プレイステーション」のロゴ>初代から変わらぬPとS - BCN+R (2017年8月6日)
  3. ^ PlayStationサイトポリシー - playstation.com
  4. ^ 家庭用コンピュータエンタテインメントシステム [PlayStation 2 および周辺機器 ・ SCPH-10000他]”. 日本デザイン振興会 (2000年). 2021年7月27日閲覧。
  5. ^ "次世代コンピュータエンタテインメント・システムを2006年春発売予定~Cellをはじめとする最先端技術を搭載し、「プレイステーション」「プレイステーション 2」との互換性を実現~" (Press release). ソニー・コンピュータエンタテインメント. 17 May 2005. 2021年7月27日閲覧
  6. ^ "次世代コンピュータエンタテインメントシステム「プレイステーション 4」日本国内で2014年2月22日(土)に希望小売価格41,979円(税込)/39,980円(税抜)にて発売~同時発売タイトルをはじめとした国内向けソフトウェアラインアップも発表~" (Press release). ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア. 9 September 2013. 2021年7月27日閲覧
  7. ^ 吉田修平 (20 September 2014). "SCEワールドワイド・スタジオプレジデント、吉田修平氏が興奮気味に語る"ついに訪れたVR時代の幕開け"【TGS2014】" (Interview). Interviewed by 電撃オンライン. KADOKAWA Game Linkage. 2021年7月27日閲覧
  8. ^ SCEが設立した新会社フォワードワークスは何をする会社なのか、SCE広報部に聞いてみた(電撃オンライン 2016年3月25日)
  9. ^ 「PlayStation™Music」を通じ、「Spotify」が本日9月29日からPS4®/PS3®で国内サービスを開始!(PlayStation.Blog 2016年9月29日)
  10. ^ すべての遊びが、ここに集まる。イベント活動を束ねる新たな取り組み"PlayStation®祭"立ち上げのお知らせ(PlayStation.Blog 2016年7月1日)
  11. ^ 【TGS 2016】ブースでは充実したタイトルとPS VRを体験してもらいたい―SIE JA プレジデント盛田厚氏にインタビュー(Gamer 2016年9月16日)
  12. ^ 続報:次世代プレステの発表会で出井社長がコメント,「ソニー・グループ全社を挙げて応援する」”. 日経BP Tech-on (1999年3月2日). 2015年2月23日閲覧。
  13. ^ a b c SCE、PlayStation.comのショッピング機能を12月末で終了 -メールニュースも来年2月末に終了。ポイントは移行”. AV Watch. インプレス (2007年9月27日). 2021年7月27日閲覧。
  14. ^ 速報:プレイステーション・ドットコム、1時半現在予約できず PC Watch 2000年2月18日
  15. ^ 購入者の個人情報が流出 プレステ2予約販売サイトで2000年3月2日 日経BPnet 2000年3月2日
  16. ^ ソニー・コンピュータエンタテインメント 「プレイステーション 4」(PS4™)発表 (PDF) (株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント:公式プレスリリース 2013年2月21日)
  17. ^ プレイステーションが「最も売れた家庭用ゲーム機」でギネス認定--25年で4億5000万台,CNET Japan,2019年12月4日
  18. ^ プレイステーション®5 11月12日(木)に発売決定 PS5™デジタル・エディション 希望小売価格39,980円+税、PS5™ 希望小売価格49,980円+税”. PlayStation.Blog (2020年9月17日). 2020年9月17日閲覧。

関連項目

外部リンク