Mono (ソフトウェア)
| 開発元 | Xamarin |
|---|---|
| 最新版 | 2.10.2(2011年4月25日) |
| 対応OS | クロスプラットフォーム |
| 種別 | プラットフォーム |
| ライセンス | GPL、LGPL、MIT(デュアル) |
| 公式サイト | www.mono-project.com |
Mono(モノ)は、GNOMEプロジェクト創設者のミゲル・デ・イカザが開発した、Ecma標準に準じた.NET Framework互換の環境を実現するためのオープンソースソフトウェア群、またそのプロジェクト名である。
現在はXamarin社が開発、販売、サポート業務を行っている。
共通言語基盤 (CLI) の実装やC#のコンパイラなどが含まれる。
目次 |
[編集] 動作プラットフォーム
Monoはマルチプラットフォームであり、Linux、FreeBSD、UNIX、Mac OS X、Solaris、Windowsで動作する。
その他にも、特定プラットフォーム向けに特化したサブプロジェクトも存在する。 MonoTouchプロジェクトでは、iPhoneやiPad、iPod touchといったiOSでの動作をサポートしている。 またMonoTouchの技術を応用し、Mac OSXへのネイティブ対応を行うMonoMacプロジェクトも2010年に発表された。
[編集] プロジェクトの目標
マイクロソフトはFreeBSD、Windows、Mac OS Xで動作するシェアードソースCLIというCLIの実装を公開しているが、マイクロソフトのシェアードソースライセンスは商用利用が禁止されているなど、コミュニティにとって十分とはいえない。MonoプロジェクトはPortable.NETプロジェクトとさまざまな点で共通した目標を掲げている。
Monoプロジェクトの公式発表ではないが、その主導者であるミゲル・デ・イカザ氏の言葉として、「Cでプログラミングするには人生は短すぎる」という標語が掲げられている。
[編集] Monoランタイム
Monoランタイムは多くのプロセッサで動作するJITコンパイラを搭載している。JITコンパイラはアプリケーションの実行中に共通中間言語 (CLI) コードをネイティブコードに変換し、それらをキャッシュする。実行前にネイティブコードに変換し、キャッシュしておくことも可能である。JITコンパイラが対応するプロセッサはx86、SPARC、PowerPC、ARM、S/390(32および64ビット)、x86-64、IA-64、64ビットモードSPARCである。それ以外のシステムでは、ネイティブコードに変換するのではなくインタプリタによって逐次バイトコードが実行される。ほとんどの状況で、JITコンパイラによる方法はインタプリタよりもパフォーマンスの点で勝っている。
またマイクロソフト純正の.NET FrameworkではサポートされていないSIMDへの対応など、Mono独自の革新的な機能の取り込みも積極的に行われている。
[編集] 歴史
2000年12月に.NETドキュメントが公開されると、Monoプロジェクトの創始者であるミゲル・デ・イカザは.NET技術に興味を魅かれた。バイトコードインタプリタを調べてみると、彼はメタデータに関する仕様が存在しないことに気がついた。2001年2月、彼は.NETメーリングリストにおいて不足している情報を公開するよう求め、同時にC#の習得のため、C#で書かれたC#コンパイラの開発に着手した。2001年4月、Ecma Internationalは不足していたファイル形式を公開し、デ・イカザはGUADEC(2001年4月6日~8日)において彼の開発したコンパイラのデモンストレーションを行った(それは自分自身の解析が可能であった)。
Ximian(ノベルに買収される前のMonoの開発会社)では、生産性を向上するためのツールを開発するための会議が内部的に行われていた。実現可能性の調査の結果、そのような技術は構築可能であるという結論に至り、Ximianは他のプロジェクトからスタッフを集め、Monoチームを結成した。しかしXimian内部だけで.NETと同等のものを作るには人材が不足していたため、Monoをオープンソースプロジェクトとした。これは2001年7月19日、オライリーカンファレンスによって発表された。
3年近く経った2004年6月30日、Mono 1.0がリリースされた。
- 2009年12月15日 Mono 2.6がリリースされた。Mono 2.6では、Windows Communication FoundationやLow Level Virtual Machineなどをサポートした。
- Mono 2.8でC#4.0がサポートされた。
- Mono 2.8.1でSystem.Text.Encodingにおいて日本語(Shift_JIS)がサポートされた。
[編集] プロジェクト名の由来
monoはスペイン語で猿を意味するため、Monoのロゴには猿が描かれている。猿に関する名称はXimianの他のプロジェクトにも見られる。 Mono FAQでは、名称の由来に関する質問に対して「我々は猿が好きなのです。」 (We like monkeys.) と回答している[1]。
[編集] Monoコンポーネント
Monoは大きく分けて3種類のコンポーネントから構成される。
- 中核コンポーネント
- Mono/Linux/GNOME 開発スタック
- マイクロソフト互換スタック
[編集] 中核コンポーネント
中核コンポーネントにはC#コンパイラ、仮想機械、基本クラスライブラリが含まれる。これらはEcma-334[2]およびEcma-335[3]の標準に基づいており、これによってMonoを標準準拠のオープンソースなCLI仮想機械たらしめている。
[編集] Mono/Linux/GNOME開発スタック
Mono/Linux/GNOME開発スタックは、従来のGNOMEや他のフリーなライブラリをアプリケーション開発に活用するためのツール群である。
これに含まれるものとしては、以下のものが含まれる。
特に、Gtk#及びGnome#ではMonoアプリケーションをGNOMEデスクトップにネイティブアプリケーションとして統合することができ、また最新のMonoDevelopを用いる事でVisual StudioとWindows Formsの様なRAD開発も可能となった。
データベースライブラリはMySQL、SQLite、PostgreSQL、Firebird、Open Database Connectivity (ODBC)、Microsoft SQL Server (MSSQL)、Oracle、オブジェクトリレーショナルデータベースdb4oなど、多くのデータベースに接続することができる。
その他にも、Unix統合ライブラリ、データベース接続ライブラリ、セキュリティスタック、XMLスキーマ言語RelaxNGなど、汎用的な.NET Framework向けの巨大ライブラリプロジェクトとしての側面もある。
[編集] マイクロソフト互換スタック
マイクロソフト互換スタックは、Windowsの.NETアプリケーションを他のオペレーティングシステムで利用するための機能を提供する。例えば、ADO.NETやASP.NET、Windows.Formsなどの実装が含まれる。
ASP.NETへの対応については、XSPというC#で作られた独自のシンプルなウェブサーバ(アプリケーションサーバ)により実現している。
Windows Formsへの対応については、WINEプロジェクトとの協力により開発が行われている。
[編集] 出典
[編集] 主な対応ソフト
[編集] 関連項目
- GNOME
- IKVM.NET - Java仮想マシンをMonoフレームワーク上で実現するサブプロジェクト。
- ノベル
- Ximian
- Xamarin
- LAMBDA - C#で書かれたアプリケーションサーバ&業務システム構築支援ライブラリ。Monoフレームワーク上で動作する。
[編集] 外部リンク
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