Common Desktop Environment

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Common Desktop Environment
CDE 2.2.0 Alpha running on Linux
CDE 2.2.0 Alpha running on GNU/Linux
開発元 The Open Group
最新版 2.1 / 1997年2月5日[1]
対応OS Unix, OpenVMS
種別 デスクトップ環境
ライセンス LGPLv2
公式サイト www.opengroup.org/cde/
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Common Desktop Environment(「共通デスクトップ環境」の意、CDEと略記)は、UNIXおよびOpenVMS用のデスクトップ環境である。商用UNIXワークステーションにおけるデスクトップ環境として、かつて標準の地位にあった。

Motifウィジェット・ツールキットをベースとしている。2012年にオープンソース化された。

歴史[編集]

CDE は1993年6月、ヒューレット・パッカード(HP)IBMUSLサン・マイクロシステムズ(Sun)Common Open Software Environment (COSE) イニシアチブの協業の一環として共同開発することを発表した。ベースとなったのは、HPの VUE英語版 (Visual User Environment) である。VUE自体は Motif Window Manager英語版 (mwm) から派生している。IBMは Common User Access モデルとワークプレース・シェルを提供した。ノベルUNIX System V からデスクトップマネージャの部品とスケーラブルシステム技術を提供した。Sunは OpenWindows英語版 環境から ToolTalk英語版 というアプリケーション連携フレームワークと DeskSet英語版 という生産性ツールを提供した(メールクライアントやカレンダークライアントなど)[2]

1994年3月、CDEの管理は Open Software FoundationUNIX International が合併した新たなOSFが受け持つこととなり[3]1995年9月、MotifとCDEを1つのプロジェクトとしたCDE/Motifが発表された[4]1996年にはOSFが新たに結成された The Open Group の一部となっている[5]

2000年頃まで、CDEはUNIXデスクトップのデファクトスタンダードとみなされていたが、KDEGNOMEといったフリーソフトウェアのデスクトップ環境が急速に成長してLinuxプラットフォームで広く使われるようになった。その当時、既にLinuxは全商用UNIXよりも広く使われていたのである。Red HatはLinuxベンダーとしては唯一CDEを移植していたが、KDEやGNOMEに押されて消えていった。

2001年、商用UNIXベンダーであるSun(Solaris)は、ワークステーションの標準デスクトップとしてCDEを段階的に廃止してGNOMEに移行することを発表した。2005年初めにリリースされた Solaris 10 にはCDEとGNOMEベースの Java Desktop System が含まれている。2011年11月リリースの Solaris 11 にはデスクトップ環境としては GNOME のみがあり、Motif や Tooltalk といったCDE関連ライブラリもバイナリ互換性のために残っている。またOpenSolarisプロジェクトではCDEをオープンソース化することはないと言明した[6]

HPOpenVMSでは、標準のデスクトップ環境としてCDEを採用している。

Motifは2000年に Open Motif としてリリースされたが、その "revenue sharing" ライセンスはオープンソースとしての定義には完全には合致しないし、フリーソフトウェアとしての定義にも合致しない。The Open Group はこれをオープンソース化したいと考えているが、十分にできているとは言えない[7]。2006年、The Open Group に対して CDE と Motif のソースコードをフリーなライセンスで公開してほしいという請願がなされた[8]

Xfceデスクトップは一時期ルック・アンド・フィールをCDEに似せていたが、既に変更された。

CDE のオープンソース版を独自に開発するプロジェクト OpenCDE が2010年に始まった。CDEのソースコードを全く使わずに、CDEのルック・アンド・フィール、構成、機能を再現することを目的としている[9]

2012年8月6日、LGPLv2でオープンソース化され公開された[10]

CDE を使っているオペレーティングシステム[編集]

脚注[編集]

  1. ^ TOG Press Release: The Open Group Announces Common Desktop Environment 2.1
  2. ^ “UNIX Leaders Complete First Release of Specification for Common Open Software Environment Desktop” (プレスリリース), Hewlett-Packard, IBM Corporation, SunSoft, Inc., UNIX System Laboratories, X/Open Company Ltd., (1993年6月30日), http://bubl.ac.uk/ARCHIVE/subject/computing/misc/coseup6.htm 2007年11月30日閲覧。 
  3. ^ “Leading Vendors Unify to Accelerate Open Systems” (プレスリリース), AT&T Global Information Systems, Digital Equipment Corporation, Hewlett-Packard Company, IBM Corporation, SunSoft Incorporated, et al., (1994年3月23日), http://groups.google.com/group/comp.unix.osf.misc/msg/4ebc895ff10823f1 2008年5月15日閲覧。 
  4. ^ “OSF Announces Formal Launch of CDE/Motif Project” (プレスリリース), Open Software Foundation, (1995年9月7日), http://groups.google.com/group/cu.motif-talk/msg/9935c0cb91e254fd 2008年5月15日閲覧。 
  5. ^ “X/Open and OSF Join to Create The Open Group” (プレスリリース), X/Open Company Ltd. Open Software Foundation, (1996年2月14日), http://www.rdg.opengroup.org/public/news/feb96/merge.htm 2008年5月16日閲覧。 
  6. ^ OpenSolaris Consolidation Information”. OpenSolaris Web site. 2007年12月1日閲覧。
  7. ^ Open Motif Frequently Asked Questions”. The Open Group (2004年7月13日). 2007年11月30日閲覧。
  8. ^ Peter Howkins. “Petition to Open Source CDE and Motif”. 2007年11月30日閲覧。
  9. ^ kpedersen. “OpenCDE”. 2011年2月14日閲覧。
  10. ^ CDE - Common Desktop Enviroment”. 2012年8月6日閲覧。
  11. ^ HP-UX : FAQ

参考文献[編集]

外部リンク[編集]