米韓関係

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米韓関係(朝鮮語: 한미 관계英語: South Korea–United States relations)はアメリカ合衆国大韓民国に資本主義を確立する手伝いをした時や朝鮮戦争(1950年-1953年)で国連軍を支援する側に立った1950年以来最も広範囲に及んでいる。以降の40年間に、韓国は凄まじい経済力政治力そして軍事力の増加を経験し、アメリカに対する依存度を劇的に下げた。盧泰愚政権から盧武鉉政権まで、韓国はアメリカとの連携を模索し、ソウルワシントンとの関係を或る程度緊張させた。しかしながら、アメリカ合衆国と大韓民国との関係は保守系で親米の李明博政権になってから大きく強化された。2009年の第2回20か国・地域首脳会合で、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領は韓国を「アメリカの最も近い同盟国で、最も偉大な友人の一つ」であると述べた[1]

両国の比較[編集]

大韓民国の旗 大韓民国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
人口 50,620,000人 314,346,000人
国土面積 99,392 km2 (38,375 sq mi) 9,826,630 km2 (3,794,080 sq mi)
人口密度 491 /km2 (1,270 /sq mi) 31 /km2 (80 /sq mi)
首都 ソウル特別市 ワシントンD.C.
最大都市 ソウル特別市 – 10,464,051人 (大都市圏で24,472,063人) ニューヨーク – 8,363,710人 (大都市圏で19,006,798人)
政治体制 単一大統領制共和国 連邦大統領制共和国
公用語 韓国語 英語(事実上、連邦での規定なし)
名目GDP 9,911.47億USドル (一人あたりは20,265USドル) 14兆2,646億USドル (一人あたりは47,440USドル)

歴史的背景[編集]

19世紀中葉朝鮮は西洋の通商要求に対して国境を開放していなかった。1866年大同江に侵入し、通商を要求して乱暴を振るった米国の商船ジェネラルシャーマン号(General Sherman号)を平壌軍民が反撃して燃やしてしまった事件(ジェネラル・シャーマン号事件)が発生した。これに対する報復として、米国は辛未洋擾を起こした。

朝鮮戦争[編集]

ダグラス・マッカーサーの銅像が韓国の自由公園に立てられた[2]

1950年6月25日に北朝鮮が韓国を侵攻した時に、38度線での国境を跨いだ小戦闘や襲撃が野戦状態にエスカレートさせた[3]朝鮮戦争北朝鮮韓国を侵攻した時に始まった。その反応として、アメリカ合衆国を含めて国連に加盟している中の16カ国が韓国を防衛する為に参戦した。これがアメリカや他の国々の軍隊の大規模な配置を伴った、冷戦期最初の激しい武力衝突だった[4]

大韓民国李明博大統領からの手紙

「...約3万7千人のアメリカ人が命を落としました。彼らは知りもしなかった韓国人の自由の為に戦いました。そして彼らの犠牲の御陰で、大韓民国の平和と民主主義が守られました...。この重要な出来事に、全ての韓国人は自由と民主主義に殉じた英雄に賛辞を払います。両国の将来の世代が新時代に適した精神に大韓民国とアメリカ合衆国との同盟を更に発展させてくれると私は堅く信じます[5]。」

—ロサンゼルス・タイムズ、2010年6月25日

軍事同盟[編集]

アメリカの兵隊と朝鮮戦争に従軍した退役軍人が戦死した戦友を讃えている

大韓民国とアメリカ合衆国は1953年に軍事同盟を結ぶ事に同意した[6]。彼らは同盟を「血で作られた関係」と呼んだ[7]。更に、約2万9千人の在韓米軍が韓国に駐留している。2009年には、韓国とアメリカは将来の防衛協力の為に同盟を展望させると誓約した[8]

アメリカ側の要求によって、朴正煕大統領はベトナム戦争の時にアメリカ軍を補佐する為に韓国軍をベトナムに送った。韓国軍はアメリカ軍に次いで世界第二位の規模の外国分遣隊を維持した。その替わりに、アメリカは韓国に対し軍事的かつ経済的援助を増加させた。リベラルな土壌から選ばれたにも拘わらず、盧武鉉大統領も2004年にジョージ・W・ブッシュ大統領の要求に応じてイラクザイトゥーン部隊を派遣する事を承認した。

大韓民国とアメリカ合衆国との同盟に関する共同の展望

「同盟は21世紀での安全保障環境の変化に適応させつつあります。我々は両国の安全保障の利益を支える同盟国の能力に裏付けられて、強健な防衛の姿勢を維持するでしょう...。我々は二国間の経済、貿易、そして投資の関係を深化させ続けるでしょう...。アジア太平洋地域に於いて、我々は繁栄を促進し、この地域の人々の日常生活を改善する為に共に働くでしょう...。アメリカ合衆国と大韓民国は我々共通の同盟の目標を戦略的な協力を通じて全てのレベルで達成させる為に共に働くでしょう[9]。」

—アメリカ合衆国連邦政府(2009年6月16日)

課題[編集]

朝鮮戦争が休戦になって以来、韓国とアメリカは強い結び付きを保っている。

世論[編集]

アメリカのシンクタンクピュー・リサーチ・センターによると、韓国国民はアメリカ合衆国やアメリカ人に対して最も大きな好意を寄せている(世界中の国々の中でアメリカは4位以内にランクされている)[10][11]。同様に、韓国のギャラップの調査でも、韓国はアメリカを世界中の国々で最も友好的だと見ている[12]。 政治的側面では、アメリカ合衆国は1945年以降、韓国が独裁政権に支配されていた頃でさえ、韓国を「誠実な防共の砦」として支援した[13]。2011年3月のギャラップの世論調査では、74%の韓国人がアメリカ合衆国の世界での影響に好意的だと信じている[14]。同様に、アメリカ国民は韓国をより前向きに見る事に堅実である。2011年のギャラップの調査では、65%のアメリカ人が韓国に好感を持ち、最も高い数字を出した[15]。従って、両国が共に友情の精神で取り組み続けなければならないより小さな課題が残ってはいるものの、両国関係は堅実に改良されている。

一方、2007年の盧武鉉大統領と金正日総書記の南北首脳会談の席において、盧武鉉は「国民を対象に世論調査をした結果、最も憎い国が米国であり、平和を破壊する国の筆頭に米国を選んだ」と金正日に説明している[16]

人種差別[編集]

ニューヨーク・タイムズは韓国社会を「つい最近まで韓国人は彼らの国家が単一民族である事を誇りを持つようにと教えられていた」と書いた[17]。朝鮮戦争の後、アメリカ兵と性的関係を持った女性は軽蔑され、「生まれて来た子供達はハイブリッドという意味の用語twigiとして避けられた[17]。」

環境破壊[編集]

2000年2月9日に、在韓米軍の第8軍が20箱の液体のホルムアルデヒド漢江に流して廃棄するよう命じた。韓国の環境保護団体は水生生物に有害だと抗議したが、アメリカ軍はホルムアルデヒドは川の水で薄められると主張した。これがいわゆる在韓米軍漢江毒劇物無断放流事件韓国語版である。この事件は2006年の韓国映画怪物映画グエムル-漢江の怪物-で風刺された。この映画の中で川から出て来た恐ろしい突然変異する怪物がソウルの住民に恐怖を与えるという内容である[18]

牛肉輸入論争[編集]

韓国政府は2003年にワシントンで狂牛病が見付かったのを受けて米国産牛肉の輸入を禁止した。2008年には米国産牛肉の輸入に対する抗議活動が起こり、1980年代の「民主化」運動を思い出させた。それにも拘わらず、韓国は2010年には世界第三位の米国産牛肉の輸入国になった。その強力な輸入の成長に伴って、韓国は日本を超え、初めてアジアで最大の米国産牛肉の市場になった[19]

経済関係[編集]

注釈[編集]

  1. ^ President Obama Vows Strengthened U.S.-South Korea Ties 2 Apr 2009. U.S. Embassy Seoul (Government of US)
  2. ^ Jayu Park lifeinkorea.com
  3. ^ Devine, Robert A.; Breen, T. H.; Frederickson, George M.; Williams, R. Hal; Gross, Adriela J.; Brands, H.W. (2007). America Past and Present 8th Ed. Volume II: Since 1865. Pearson Longman. pp. 819–821. ISBN 0-321-44661-5. 
  4. ^ Hermes, Jr., Walter (1992) [1966]. Truce Tent and Fighting Front. United States Army Center of Military History. pp. 2, 6–9. CMH Pub 20-3-1. http://www.history.army.mil/books/korea/truce/fm.htm. 
  5. ^ From South Korea, a note of thanks June 25, 2010. Los Angeles Times
  6. ^ The ROK-US Mutual Defense Treaty Embassy of the Republic of Korea in the United States
  7. ^ Speeches of U.S. Ambassador, March 20, 2009
    ...One of the first phrases I learned in Korean , I heard in Korean, when people talked about the US-Korea relationship, was 혈맹관계, “the relationship forged in blood.” I remember how moved I was by that, by the passion which people used in talking about it. Our relationship, as you all well know, goes further back even than that...
    (March 20, 2009, U.S. Ambassador in the Republic of Korea)
  8. ^ Joint Statement of ROK-US Foreign and Defense Ministers’ Meeting 07-21-2010. The Korea Times
  9. ^ Joint vision for the Alliance of the Republic of Korea and the United States of America June 16, 2009. The White House
  10. ^ Opinion of the United States 2009 Pew Research Center
  11. ^ Opinion of Americans 2009 Pew Research Center
  12. ^ "한국에 긍정적 영향을 미친 국가는 미국 " 80.7% (80.7% Korean think US gave most positive influence to Korea)
  13. ^ Stockwell, Eugene (1976年5月1日). “South Korea's leader Communism's best ally?”. The Gadsden Times. http://news.google.com/newspapers?nid=1891&dat=19760501&id=NKgfAAAAIBAJ&sjid=WtYEAAAAIBAJ&pg=1191,19563 2010年4月10日閲覧。 
  14. ^ http://www.worldpublicopinion.org/pipa/pdf/mar11/BBCEvalsUS_Mar11_rpt.pdf
  15. ^ http://www.worldpublicopinion.org/pipa/pdf/mar11/BBCEvalsUS_Mar11_rpt.pdf
  16. ^ “<南北首脳会談対話録公開>海外メディア「盧武鉉元大統領、日米に敵対感を表出」”. 中央日報. (2013年6月25日). http://japanese.joins.com/article/101/173101.html 2013年6月25日閲覧。 
  17. ^ a b Sang-Hun, Choe (2009年11月1日). “South Koreans Struggle With Race”. New York Times. http://www.nytimes.com/2009/11/02/world/asia/02race.html 2010年4月10日閲覧。 
  18. ^ Jon Herskovitz (2006年9月7日). “South Korean movie monster gobbles up box office”. Reuters. 2006年11月2日閲覧。
  19. ^ S. Korea becomes world's third largest U.S. beef importer July 16, 2010. People's Daily

参考文献[編集]

  • Chung, Jae Ho. Between Ally and Partner: Korea-China Relations and the United States (2008) excerpt and text search

関連項目[編集]

外部リンク[編集]