ホンダ・RA272

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ホンダ・RA272
ホンダコレクションホールのRA272、2007年撮影
ホンダコレクションホールのRA272、2007年撮影
カテゴリー F1
コンストラクター 日本の旗 ホンダ
デザイナー 中村良夫
佐野彰一
先代 ホンダ・RA271
後継 ホンダ・RA273
主要諸元
シャシー アルミニウム モノコック
エンジン ホンダ RA272E,
1.5リッター, 230馬力, 60度 V12,
NA ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ホンダ, 6速
重量 485kg
燃料 BP
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ホンダ R&D Co.
ドライバー アメリカ合衆国の旗 リッチー・ギンサー
アメリカ合衆国の旗 ロニー・バックナム
出走時期 1965年
初戦 1965年モナコグランプリ
初勝利 1965年メキシコグランプリ
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
8 1 0 0
テンプレートを表示

ホンダ・RA272は、ホンダ1965年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカー。ホンダがF1初優勝を記録したマシンである。

概要[編集]

RA272

1964年に登場したRA271に続く2作目のホンダ製F1マシン。この年限りで1.5リッターエンジン規定が終了するため、完全なニューマシンは製作せず、RA271をベースに開発を行った。チームにはテストドライバーとしても優秀な腕をもつリッチー・ギンザーが加入した。

RA272は48バルブ、1,495.28cc の水冷V型12気筒エンジン (58.1 x 47.0 mm) を横置きで搭載し、13,000回転で230 bhp (170 kW)を発揮した。同エンジンは14,000回転まで問題なく回り、1960年代のエンジンとしては異常に高回転のエンジンであった。

実戦経験をもとに車体各部は改良され、リアサスペンションのコイル / ダンパーユニットはインボードから一般的なアウトボードに変更された。使用素材の見直しにより車重は525kgから498kgまで減量されたが、それでも最低重量規定 (450kg) より48kgも重かった。

タイヤメーカーはこの年からF1参戦を開始したグッドイヤーと契約した。

第4戦イギリスGPではリッチー・ギンザーが予選3位を獲得し、決勝ではスタートでトップに立った。RA272は驚異的な加速力を持ち、しばしばオープニングラップをリードしたが、レースを通じての安定性が欠けていた。

チームは第7戦ドイツGPを欠場して大改造を行い、エンジンマウントを100mm下げたほか、ボディ、モノコック、サスペンション、排気管などにも手を加え、第8戦イタリアGPからBスペック(RA272改)を投入した。

最終戦メキシコGPでは高地対策として中村良夫監督が入念なエンジンセッティングを行い、事前テストも行った。レースでは予選3位スタートのギンザーが全周回トップで優勝し、ホンダにF1初勝利をもたらした(詳細はリッチー・ギンザーを参照)。また、グッドイヤータイヤにとっても記念すべきF1初勝利となった。

F1における全成績[編集]

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ポイント 順位
1965年 ホンダ R&D Co. ホンダ RA272E, V12 G RSA
南アフリカ共和国の旗
MON
モナコの旗
BEL
ベルギーの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
NED
オランダの旗
GER
ドイツの旗
ITA
イタリアの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
MEX
メキシコの旗
11 6
アメリカ合衆国の旗 リッチー・ギンサー Ret 6 Ret Ret 6 14 7 1
アメリカ合衆国の旗 ロニー・バックナム Ret Ret Ret Ret 13 5

参照[編集]

外部リンク[編集]

  • Honda RA272 - Honda Collection Hall
  • RA272 - Honda F1ルーツ紀行 佐野教授とコレクションホールを行く