ピーター・ダイアモンド

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ピーター・ダイアモンド
 経済学者
Peter Diamond
生誕 1940年4月29日(73歳)
ニューヨーク・シティ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究機関 MIT
カリフォルニア大学バークレー校
研究分野 政治経済学, 厚生経済学, 行動経済学
母校 MIT
イェール大学
受賞 ノーベル経済学賞 (2010年)
情報 - IDEAS/RePEc
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ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:2010年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:労働経済におけるサーチ理論に関する功績を称えて

ピーター・ダイアモンド(Peter Arthur Diamond、1940年4月29日 - )は、アメリカ合衆国経済学者

マサチューセッツ工科大学教授である。専門は社会保障論、行動経済学サーチ理論などである。2010年、デール・モーテンセンノースウェスタン大学教授)とクリストファー・ピサリデスLSE教授)とともに、ノーベル経済学賞を受けた。

経歴[編集]

業績[編集]

  • OLGモデル(Overlapping Generations Model)の発展(1965年)。
  • ダイアモンド=ミルレス定理(総生産効率性定理)の導入(1971年)。
  • サーチ理論(サーチ・アンド・マッチング理論)では、求人が十分にあるのに大量の失業者が存在する「雇用のミスマッチ」などをうまく説明できるようになった(1982年)。(この理論により、ノーベル経済学賞を受けた。)ダイアモンドは、ワルラスの一般均衡的取引ではなく、売り手と買い手がばらばらに取引する場合、需要があっても取引が成立しないとして、そうした「局所的・分権的取引」を数学的に分析した。(その後、デール・モーテンセンとクリストファー・ピサリデスが労働市場に適用した。)
  • サーチ理論としては、住宅取引、貨幣理論公共経済学、家族経済学など広い分野に応用されている。
  • また、社会保障論の専門家である。

FRB理事への反対[編集]

  • 2010年4月、オバマ大統領は3人のFRB理事の欠員の一人としてダイアモンドの名前を挙げていた(ベン・バーナンキはダイアモンドの学生であった。)
  • 2010年8月、上院はダイアモンドのノミネーションを拒絶した。
  • 2010年9月、オバマ大統領は再指名した。
  • 2010年10月、ダイアモンドはノーベル賞を受けた。
  • 2011年1月、共和党のシェルビー上院議員などがダイアモンドに強く反対した。
  • 2011年6月、ダイアモンドは辞退するとニューヨーク・タイムズで述べた。

著作[編集]

  • Pension Reform: A Short Guide(with Nicholas Barr), Oxford University Press, forthcoming October 2009
  • Reforming Pensions: Principles and Policy Choices(with Nicholas Barr), Oxford University Press, 2008
  • Behavioral Economics and Its Applications(edited with Hannu Vartiainen), Princeton University Press, 2007
  • Saving Social Security: A Balanced Approach (Revised Edition)(with Peter Orszag), Brookings Institution Press, 2005
  • Taxation, Incomplete Markets, and Social Security, MIT Press, 2002
  • Social Security Reform, Oxford University Press, 2002
  • Issues in Privatizing Social Security: Report of an Expert Panel of the National Academy of Social Insurance, MIT Press, 1999
  • Social Security: What Role for the Future?(edited with David C. Lindeman and H Peyton Young), Brookings Institution Press, 1996
  • On Time: Lectures on Models of Equilibrium, Churchill Lectures in Economics Series, Cambridge University Press, 1994
  • Growth, Productivity, Unemployment: Essays to Celebrate Bob Solow's Birthday, MIT Press, 1990
  • A Search-Equilibrium Approach to the Micro Foundations of Macroeconomics, MIT Press, 1984
  • Uncertainty in Economics, Readings and Exercises(edited with Michael Rothschild), Academic Press, 1989

関連項目[編集]