ジャン・ティロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ジャン・ティロール
Jean Tirole
生誕 1953年8月9日(61歳)
フランスの旗 フランストロワ
研究機関 トゥールーズ第一大学英語版 (UT1)・トゥールーズ・スクール・オブ・エコノミクス英語版 (TSE)
研究分野 産業組織論
ゲーム理論
情報理論
母校 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マサチューセッツ工科大学
パリ・ドフィーヌ大学
国立土木学校
エコール・ポリテクニーク
受賞 ノーベル経済学賞(2014年)
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示
ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:2014年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:市場の持つ力と規制に関する分析に対して

ジャン・マルセル・ティロールJean Marcel Tirole, 1953年8月9日 - )はフランス経済学者産業組織論ゲーム理論、銀行とファイナンス行動経済学心理学契約理論マクロ経済学についての研究を行っている。またジャン=ジャック・ラフォン財団(トゥールーズ第1大学(fr)経済学部(fr))の代表でもある。

2014年10月、ノーベル経済学賞を受賞した[1]

経歴[編集]

エコール・ポリテクニーク国立土木学校パリ・ドフィーヌ大学(fr)で学んだのち、1981年にマサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.D.を所得。同年セルジー・ポントワーズ大学研究員となる。1984年より1991年まで MIT 経済学部教授、1998年に国際計量経済学会会長。1999年から2006年はフランス首相官邸で経済分析官の任にあたる傍ら、2001年にはヨーロッパ経済学会会長およびMIT客員教授を務めた。

ティロールは、1970年代まではあまり分析されていなかったM&Aなどにおける企業の意思決定というテーマに関して、ゲーム理論情報経済学などの視点を取り入れた新しいフレームワークを提示し、1988年に著した『産業組織論』はこの分野の「古典」ともいえる著作となった[1]。また彼は、市場における独占寡占に対して国はどのように規制を行ない消費者の利益を守るかという課題を[1]、緻密な数学モデルを中核に据えて分析し[2]、その理論は主に欧州各国の金融・通信分野などで規制政策や競争政策に大きな影響を与えてきた[1]

ティロールのこの「規制の経済学英語版」は高く評価され、彼は2014年に「市場の力や規制についての分析」という理由でノーベル経済学賞を単独受賞した[1]。アカデミーは、ティロールが市場への規制は慎重に適用される必要があるということを示したと評した[3]

著作[編集]

単著[編集]

  • The Theory of Industrial Organization, (MIT Press, 1988).
  • Financial Crises, Liquidity, and the International Monetary System, (MIT Press, 2002)
(『国際金融危機の経済学』、北村行伸・谷本和代翻訳、東洋経済新報社、2007年).
  • The Theory of Corporate Finance, (MIT Press, 2006).

共著[編集]

受賞[編集]

講演[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e ノーベル経済学賞にティロール氏、産業組織論に貢献”. 日本経済新聞 (2014年10月13日). 2014年10月15日閲覧。
  2. ^ ノーベル経済学賞にフランス人のティロール教授”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2014年10月14日). 2014年10月15日閲覧。
  3. ^ ノーベル経済学賞、ティロール氏の功績とは東洋経済オンライン 2014年10月15日
  4. ^ ジャン・ティロール教授ノーベル経済学賞受賞決定の朗報を受けての学長声明 (2014年10月13日) - 一橋大学

外部リンク[編集]