ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜

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ダウントン・アビー
〜貴族とメイドと相続人〜
Downton Abbey
Highclere Castle.jpg
ダウントン・アビーの舞台となっているハイクレア城英語版
ジャンル 歴史劇
製作者 ジュリアン・フェロウズ
脚本 ジュリアン・フェロウズ
シェラ・スティーヴンソン英語版
ティナ・ペプラー英語版
ディレクター ブライアン・パーシヴァル英語版
ベン・ボルト
ブライアン・ケリー英語版
アンディ・ゴダード英語版
ジェームズ・ストロング英語版
アシュレイ・ピアース
オープニングテーマ "Did I Make the Most of Loving You?"
音楽 ジョン・ラン
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
シリーズ数 5
話数 43 (エピソード一覧)
製作
製作総指揮 ジュリアン・フェロウズ
ギャレス・ニーム
レベッカ・イートン
プロデューサー Liz Trubridge
(シリーズ・プロデューサー)
Nigel Marchant
編集 John Wilson
Steve Singleton
Mike Jones
撮影監督 David Katznelson(series 1)
Gavin Struthers(series 2)
放送時間 47-69分
(コマーシャル除く)
製作会社 カーニヴァル・フィルムズ英語版
放送
放送局 ITV
映像 1080iHDTV
放送期間 2010年9月26日 (2010-09-26)
外部リンク
ウェブサイト

ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜』(ダウントン・アビー 〜きぞくとメイドとそうぞくにん〜、原題:Downton Abbey)は、イギリステレビドラマシリーズ。第一次大戦前後、カントリー・ハウスでの貴族と使用人たちの生活を描く。イギリスのITV制作で、アメリカでは2010年からPBSで放送されて人気を得た[1]

概要[編集]

イギリスでは2010年から放送が開始され、2014年末現在で5シーズン、クリスマススペシャルを含め全部で43エピソードが放送されている。シーズン1の冒頭ではタイタニック号沈没事件が起きる。シーズン2では第一次大戦や汚職スキャンダルであるマルコーニ事件やスペインかぜが、シーズン3ではアイルランド独立戦争が、シーズン4ではアメリカ政治のスキャンダルであるティーポット・ ドーム事件が、シーズン5では労働党が史上初めて政権を握った1923年イギリス総選挙ミュンヘン一揆などが背景に描かれる。

シーズン エピソード数 クリスマススペシャル シーズン冒頭の年
1 7 なし 1912
2 8 あり 1916
3 8 あり  1920
4 8 あり  1922
5 8 あり 1924

2015年にイギリスでシーズン6が放送されることが発表されている[2]

あらすじ[編集]

イギリスのイングランド南東部にあるカントリー・ハウス「ダウントン・アビー」。その持ち主のロバート・クローリーは、グランサム伯爵でありクローリー家の当主である。

1912年春、タイタニック号沈没事故によって、いとこのジェームズと、その息子で長女メアリーの婚約者であるパトリックを喪ってしまう。二人の死は、同時に、ロバートが第一の相続人とその一人息子を亡くしたことを意味した。当時の法律では、男系男子一人だけに家督を相続させる「限嗣相続制[3]が定められていたため、自身の子供は長女メアリー、次女イーディス、三女シビルの女子のみで男子に恵まれなかったロバートは、子に家督を相続させることができずにいた。そこで、ロバートとその妻コーラ、ロバートの母であるバイオレットは、長女のメアリーを将来の相続人でもあるパトリックに嫁がせることで、領地と財産、爵位の防衛を図っていたのである。事故によってロバートらの当初の目論見ははずれ、相続権は次位の相続人にわたることとなる。新たに相続人となったのは、中流階級出身で遠縁の青年弁護士、マシュー・クローリーである。突然の報を受けて、母親のイザベルとともにダウントン村へ渋々移住したマシューは、初めのうちこそ貴族のしきたりに反発を覚え、これまでの生活を変えず、家督の相続も回避しようと策動していた。しかし、マシューは当主としての職務を全うしようと努めるロバートの人柄に触れ、領地管理の仕事に携わる中で考えをあらため、また、気位の高いメアリーとも惹かれあって行く。

クローリー家の人々が相続を巡って慌ただしく動いていた頃、ダウントン・アビーの使用人たちの間にも新たな動きが生じていた。ボーア戦争のときにロバートの従卒を務めた元軍人のベイツが使用人として雇用され、従者に任じられたことがその引き金となる[4]。ベイツが執事のカーソンやメイド長のアンナと信頼を育み、第一下僕のトーマスや侍女のオブライエンと反目する中で、時代の流れは容赦なく人々を巻き込んで行く。

キャスト[編集]

「俳優」欄のカッコ内は、日本語吹き替え声優。

メインキャスト[編集]

クローリー家[編集]

俳優 役名 役柄 出演
ヒュー・ボネヴィル
玉野井直樹
ロバート・クローリー グランサム伯爵であり、クローリー家当主 1 -
エリザベス・マクガヴァーン
片貝薫
コーラ・クローリー グランサム伯爵夫人、ロバートの妻。アメリカ人 1 -
ミシェル・ドッカリー
甲斐田裕子
メアリー・クローリー 伯爵の長女。後にマシュー・クローリーの妻 1 -
ローラ・カーマイケル
坂井恭子
イーディス・クローリー 伯爵の次女 1 -
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
うえだ星子
シビル・クローリー 伯爵の三女。後にトム・ブランソンの妻 1 - 3
マギー・スミス
一城みゆ希
バイオレット・クローリー 先代伯爵夫人。ロバートの母 1 -
ジェームズ・クローリー 伯爵のいとこ、伯爵の当初の相続人
パトリック・クローリー ジェームズの息子、メアリーの婚約者
ダン・スティーヴンス
佐藤拓也
マシュー・クローリー 伯爵の遠縁の親戚、伯爵の相続人 1 - 3
ペネロープ・ウィルトン
水野ゆふ
イザベル・クローリー マシューの母 1 -
リリー・ジェームズ
(下山田綾華)
ローズ・マクレア クローリー伯爵の従妹の娘 3-
アレン・リーチ
(星野健一)
トム・ブランソン 運転手。後に三女シビルの夫 第1、2シーズンに何度か出演
第3シーズンよりレギュラー

使用人[編集]

俳優 役名 役柄 出演
ジム・カーター
中村浩太郎
チャーリー・カーソン
Charles "Charlie" Carson
執事 1 –
フィリス・ローガン
沢田泉
エルシー・ヒューズ
Elsie Hughes
家政婦長 1 –
ブレンダン・コイル
谷昌樹
ジョン・ベイツ
John Bates
伯爵付の従者英語版 1 –
シボーン・フィネラン
山本留里佳
サラ・オブライエン
Sarah O'Brien
伯爵夫人付の侍女 1 – 3
ロブ・ジェームズ=コリアー
三上哲
トーマス
Thomas Barrow
第一下僕。後に従者。
第2シーズンで副執事になる
1 –
ジョアン・フロガット
衣鳩志野
アンナ
Anna Smith, later Anna Bates
メイド長。後に侍女。また、後にベイツの妻。 1 –
レズリー・ニコル
美々
ベリル・パットモア
Beryl Patmore
料理長 1 –
ソフィー・マックシェラ
中司ゆう花
デイジー
Daisy Robinson, Daisy Mason
厨房メイド、のちに料理人助手。
また、後にウィリアムの妻。
1 –
トーマス・ハウズ
茂木たかまさ
ウィリアム
William Mason
第二下僕 1 – 2
ローズ・レスリー
(鈴木美穂)
グウェン
Gwen Dawson
メイド 1
エイミー・ナトール エセル・パークス
Ethel Parks
メイド。後にイザベル付の家政婦長となる 2 – 3
ケヴィン・ドイル
(池田ヒトシ)
ジョセフ・モールズリー
Joseph Molesley
マシュー付の執事兼従者 第1・2シーズン準レギュラー
第3シーズンよりレギュラーに
マット・ミルン
(千野智史)
アルフレッド
Alfred Nugent
従僕 3 – 4
エドワード・スペリーアス
(中林俊史)
ジミー
Jimmy Kent
従僕 3 –
カーラ・テオボルド
(矢元亜実)
アイビー
Ivy Stuart
厨房メイド 3 – 4
ミアナ・バーニング
エドナ
Edna Braithwaite
メイド、後に伯爵夫人付の侍女 3 - 4

ゲスト[編集]

俳優 役名 備考 出演
サマンサ・ボンド ロザムンド・ペインズウィック
Lady Rosamund Painswick
バイオレットの娘で、ロバートの妹 1-
ジョナサン・コイ ジョージ・マレー
Mr. George Murray
伯爵の顧問弁護士 1, CS1, 3
デヴィッド・ロブ クラークソン医師
Dr. Richard Clarkson
ダウントン村の医師 1 –
ファーガス・オドネル ドレイク
John Drake
伯爵領の小作人 1 – 2
クリスティン・ローア バード
Mrs Bird
マシュー付の料理人 1 – 3
ライオネル・グイエット テイラー
Mr Taylor
お抱え運転手 1
アンドリュー・ウエストフィールド リンチ
Mr Lynch
馬丁 1
カル・マカニンク ヘンリー・ラング
Henry Lang
伯爵付の従者 2
シャロン・スモール マリゴールド・ショア
Marigold Shore
ロザムンド付の侍女 CS1
クレア・カルブレイス ジェーン・ムーアサム
Jane Moorsum
メイド 2
キャシー・サラ ドレイク夫人 ドレイクの妻 1 – 2
ブレンダン・パトリックス イブリン・ネイピア
The Hon. Evelyn Napier
メアリーの求婚者 1
テオ・ジェームズ ケマル・パムク
Kemal Pamuk
オスマン帝国の外交官 1
チャーリー・コックス クロウボロー公爵 メアリーの求婚者、トーマスの愛人 1
ニッキー・ヘンソン チャールズ・グリッグ
Mr Charles Grigg
カーソンの古い知り合い 1
ビル・フェロウズ英語版 Joe Burns 家政婦長ヒューズ夫人の元求婚者 1
ロバート・バサースト アンソニー・ストララン卿
Sir Anthony Strallan
イーディスの求婚者 1, CS1, 3 -
ゾーイ・ボイル ラビニア・スワイヤー
Miss Lavinia Catherine Swire
マシューの婚約者 2
イアン・グレン リチャード・カーライル卿
Sir Richard Carlisle
新聞社のオーナーで、メアリーの婚約者 2 – CS1
マリア・ドイル・ケネディ ヴェラ・ベイツ
Vera Bates
ベイツの妻 2
ラクラン・ニーボア英語版 コートニー中尉
Lieutenant Edward Courtenay
負傷兵 2
ダニエル・ピリー英語版 ブライアント少佐
Major Charles Bryant
負傷兵 2
トレバー・ホワイト英語版 ゴードン少佐
Major Patrick Gordon
負傷兵 2
ポール・コプリー メイソン氏 ウィリアムの父 2,CS1 - 3
ケヴィン・マクナリー ブライアント氏 ブライアントの父 2 - 3
クリスチャン・マッキー英語版 ブライアント夫人 ブライアントの母 2 - 3
ナイジェル・ヘイヴァース Lord Hepworth ロザムンドに求婚する貴族 CS1
シャーリー・マクレーン マーサ・レヴィンソン
Martha Levinson
コーラの母、アメリカ在住 3
Lucille Sharp リード
Ms. Reed
マーサのメイド 3
ティム・ピゴット・スミス Sir Philip Tapsell ロンドンの産婦人科医 3
ルーリー・コナハン キーラン・ブランソン
Kieran Branson
トム・ブランソンの兄弟 3
チャールズ・エドワーズ Michael Gregson 新聞局の編集者 3
  • CS1=2011年に放送されたシーズン2のクリスマス・スペシャル

日本での放送[編集]

日本では、2011年秋からスターチャンネルで放送され[5]2014年5月11日からNHK総合テレビジョンでも『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』というタイトルでシーズン1が放送され、2014年11月30日より第2、3シーズンも放送。

エピソード[編集]

受賞[編集]

受容[編集]

服飾ブランドのラルフ・ローレンは、2012年秋冬コレクションのテーマに「ダウントン・スタイル」を掲げており、デザイナーはこのドラマからインスピレーションを受けたと語っている[6]

出典[編集]

  1. ^ Downton Abbey(Masterpiece)”. Emmys.com. 2012年10月28日閲覧。
  2. ^ "Downton Abbey commissioned for a SIXTH season", Mail Online, 6 November 2014
  3. ^ 限嗣相続とは”. 2014年7月6日閲覧。
  4. ^ 使用人の序列は、男性は執事をトップに以下、従者、第一下僕、第二下僕と続き、女性は家政婦長をトップに侍女、メイド長、メイドと続く。
  5. ^ 以後順次、シーズン2、シーズン3、シーズン4を放送。
  6. ^ あの一流ブランドにも影響を与えた?英国貴族ファッションに注目。海外ドラマ「ダウントン・アビー」” (2012年10月29日). 2013年5月24日閲覧。参考リンク

外部リンク[編集]

NHK総合 日曜23時台枠
前番組 番組名 次番組
トンイ
(2013.1.20 - 2014.5.4)
※ここまで韓国歴史ドラマ枠
ダウントン・アビー
華麗なる英国貴族の館
(第1シーズン)
(2014.5.11 - 2014.6.22)
太陽を抱く月
(2014.7.13 - 2014.11.23)
※再び韓国歴史ドラマ枠
太陽を抱く月
ダウントン・アビー
華麗なる英国貴族の館
(第2シーズン)
(2014.11.30 - )
ダウントン・アビー
華麗なる英国貴族の館
(第3シーズン)
(2015.3.8 - )